2018年09月26日 (更新:2024年08月08日)
カーワックスとコーティング剤って何が違うの?おすすめの商品も併せて紹介します!
愛車のボディの魅力をより一層引き出してくれるワックスやコーティング。それぞれの特徴や違いはご存知でしょうか?カーワックスとコーティングの違いを理解し、自分の愛車に合ったものを使用することで美しさも倍増します。ワックスとコーティングの特徴とおすすめワックス・コーティング剤をご紹介します。
カーワックスとコーティング剤の違いってなに?
車のボディに塗ってつややかにするものとしてカーワックスやコーティング剤を使用している方も多いと思います。共通点として、水垢落としや撥水成分など商品ごとに特性があり、目的に合わせた商品から選ぶことができます。
ワックスとコーティングの大きな違いは、「塗装面に乗っているだけか、皮膜を形成するか」です。ワックスは、ボディの上に塗ることで表面を滑らかにしツヤを出しますが、表面に乗っているだけなので比較的落ちやすいです。
一方コーティング剤は化学反応を利用して塗装表面に吸着する性質があるので、ワックスよりも落ちにくく持続性があります。また、ワックスの一部には車体色を限定するものがあり、プロによるコーティングとの併用が出来ないものも存在します。
コーティングの場合は多くの商品が全色対応なので、ボディカラーを選ばず使用することができます。これだけではコーティングのほうが優れているように見えますので、それぞれの特徴を比較していきましょう。
カーワックスとは
カーワックスの種類
まずはワックスはどのようなものなのでしょうか?ワックスにも3つの種類があります。
固形ワックス
固形ワックスは表面の保護や光沢を出すために使用します。コンパウンドは入っていないものがほとんどです。撥水性もあります。しかし、油脂なので汚れを吸い取ってしまうという面もあります。
半練りワックス
練りワックスは多くの人が利用しています。固形ワックスとは違い、表面の保護や光沢を出すという役割もありますが、コンパウンドが含まれているので、汚れや水垢の除去もしてくれます。
固形ワックスより、見た目の仕上がりも抜群なのでオススメです。また、半練りワックスはホワイト系のボディカラーと、ブラック系のボディカラーで、使用するワックスが違います。
それは、コンパウンドが粗い物と細かい物で使い分けしなければ、光沢の出方が違うためです。ボディカラーによって、ホワイト車専用半練りワックスか、ブラック車専用半練りワックスかを選びましょう。
液体ワックス
液体ワックスはとても人気があります。コンパウンドを含んでいるものや、保護や光沢目的のものと種類が豊富です。
また、ボディ以外にもプラスチック製のものであれば、なんでも使用できるという特徴があります。スプレーしてふき取るだけなので、3つの種類のワックスの中では、一番簡単な方法と言えます。
カーワックスのメリット・デメリット
カーワックスのメリット
- 主成分がカルナバロウなので深みのあるツヤが出る
- 比較的安い
- 施工が簡単に行える
- メンテナンスが不要
- 汚れも同時に除去出来る
ワックスは洗車後であれば、いつでもできますし、低価格で施工できます。また、業者に依頼しなくても、自分で出来るのでとても簡単です。ワックス1つで光沢も出て、汚れも落ちるので一石二鳥なのです。
また、メンテナンスも特に必要なく、ワックスが落ちてきたら、再びワックスをかけるだけでいいのです。
カーワックスのデメリット
- 持続効果が1ヶ月前後と短い
- ワックス成分の劣化により汚れを呼び寄せやすい
- きれいに塗るのが難しくムラになりやすい
- 雨などで流れ落ちて、油膜の原因になる
- 撥水の効果があまりない
カーワックスは基本的に「艶出し」に特化しています。植物性の油脂成分であるカルナバロウを主成分としているので、ボディ表面のぬるてかなツヤはコーティングでは出せません。ワックスは結局のところボディ表面に油を塗っているようなものですので、酸化して劣化します。
ですから、きれいな状態を維持するためには1ヶ月に一度鉄粉取りを行い、ワックス除去成分やコンパウンドが含まれたカーシャンプーで洗車をし、シリコンオフ等で油分を取り除いた後にワックスを施工するという「塗り替え」が必要になります。
車のボディメンテナンスに時間をかけることができ、「ツヤ命!」という方に向いています。日常的に屋外で保管し街中を走行する車よりも、ガレージや機械式駐車場・屋根付駐車場で保管している車やイベント展示車両への艶出しとしての用途で使用するほうが適しています。
コーティング剤とは
車をコーティングするメリットは多くあります。まずコーティングの役割は、車の塗装をカバーして新鮮な塗装を保護することです。表面を保護をすることによって車本体の塗装を長期的に綺麗な状態で維持し続けることができます。
また汚れや水滴が付きにくくします。愛車を綺麗な状態で維持し続けるためにはやって損のないものになります。簡単にコーティングの役割を紹介します。
コーティング剤の役割
艶出し効果
コーティングをすることによって、艶が出ます。車の塗装は、埃や鉄粉、砂や泥、紫外線などによって徐々に劣化していきます。コーティングで作られた硬い皮膜でこれらを防ぐので、艶が長続きします。
撥水効果
ボディやガラスには肉眼では見えない微細な凹凸があります。これは、日常の運転で汚れや砂等がボディに付着し擦れたために起こります。
汚れや水滴は、この凹凸に付着しています。コーティングをすることで、ボディの表面が滑らかになり汚れや水滴が付着しにくくなります。
コーティング剤の種類
コーティング剤はワックスとはまた違います。ワックスは油分ですが、コーティングはガラス系素材、ポリマー系素材があります。コーティング剤はワックスのように、雨で流れ落ちるということはないのです。
またワックスのような光沢や汚れ落としの役割ではなく、ボディ保護の役割があります。コーティング剤はメンテナンスも必要です。しかし、「新車を購入して、傷をつけたくない!」という人にはオススメです。
主なコーティング剤は大きく分けると2種類あります。では、それぞれ紹介していきます。
ガラスコーティング
ガラスコーティングはガラスと樹脂系が混ざっているもの、ガラスが他のものに入っているものを言います。ガラスの透明感、耐久性でボディーを保護してくれます。艶感はワックスには劣りますが、耐久性には優れています。ボディ自体に傷がつきにくくなるのでオススメです。
ポリマーコーティング
ポリマーコーティングは樹脂を使用しています。イオン結合や分子結合により、高分子化合物を密着させ、艶出しをしています。ポリマーコーティングの場合、メンテナンスが必要です。洗車などをして、こまめに汚れを落とす必要があります。しかし、比較的安い価格で施工でき、ワックスよりも長持ちするのでオススメです。
コーティング剤のメリット・デメリット
コーティング剤のメリット
- ワックスよりも皮膜が強く3ヶ月~3年ほど効果が持続する
- ガラスコーティングは皮膜が強く厚みも出せるので洗車キズなどの細かいキズからボディを守ることが出来る
- コーティング面に汚れが乗るので汚れが落としやすく洗車が楽になる
コーティング剤は最長で3年持続する物もあります。3年間、ワックスも必要なく洗車をすればいいだけなので、忙しいという人にはとても便利です。また、光沢を出すだけでなく、耐久性があるのでボディの保護もしてくれます。
コーティング剤のデメリット
- プロによる施工は料金が高い
- 3~6ヶ月に一度はメンテナンスが必要
- スプレータイプの1回の施工では皮膜が薄く効果が十分に出にくい
- ワックスほどつやが出ない
- 施工時間が長い
コーティングはワックスと違い、ポリマーなどの樹脂やシリコン樹脂、ガラス成分などによる皮膜をボディ表面に形成・吸着させます。そのためワックスよりも効果の持続期間が長くなります。油脂を多く含まないのでワックスほど劣化しませんが、その分ツヤの深みも控えめです。
スプレータイプのコーティング剤は、一度の施工では全体に薄く塗られるだけなので、皮膜に厚みがなく、ツヤや汚れの落ちやすさもすぐには効果が現れにくい部分があり、皮膜が安定してくるまでは日課のように塗り重ねていくことでクリア層が厚くなったようなツヤが出てくるようになります。
コーティングの一番の魅力は手入れが楽になることです。プロによる施工を行った場合、費用は高いですがその後3~4週間は洗車は水洗いだけで大丈夫になります。土日は休みだけど家族を買い物やお出かけに連れて行くからゆっくり洗車が出来ないというようなお父さんたちや、洗車が苦手という方こそコーティングをしておいたほうがラクにきれいな車体を維持することが出来ます。
ボディの保護がメインで「常に汚くない」車体でいて欲しい方にはコーティングのほうが向いています。
「ワックス」と「コーティング」、どちらが効果的なの?
ワックスとコーティングどちらを選ぶのかは好みや生活スタイルにも大きく左右されます。また車の色によってもホコリや汚れの目立ち方が違うため洗車を行う頻度にもよっても違うでしょう。
上記で説明したようにワックス・コーティング剤共にメリットやデメリットがあるので下記の表を見てどちらがあっているか選んでみてください。
ワックス | コーティング剤 | |
---|---|---|
ツヤの出方 | ◎ | ◯ |
価格 | ◎ | △ |
施工の簡単さ | ◎ | △ |
持続期間 | △ | ◎ |
撥水効果 | △ | ◎ |
保護性能 | ☓ | ◎ |
ワックスがおすすめなオーナー
- 駐車場に屋根がある
- ツヤのあるボディが一番!
- 車に時間を割ける
コーティング剤がおすすめなオーナー
- 駐車場に屋根が無い
- ボディが傷つくのを防ぎたい
- 車に掛けられる時間が限定的
カーワックスとコーティング剤って併用できるの?
ワックスを塗ってある車体にコーティングを施工するのは、ボディ表面に油汚れを閉じ込めているだけになってしまうのでお勧めしません。コーティングを施工してある上からワックスを塗る場合は、「コーティング施工車にもOK」という場合は使用することが出来ます。
しかし、ワックスをきれいに除去する為にコーティング面を傷つける可能性のある洗車を行わざるを得なくなりますので、ワックスとコーティングは混ぜず、どちらか一方を貫いたほうが車のボディにとってプラスとなります。
DIYにおすすめのカーワックス
それでは、おすすめのカーワックスとコーティング剤を2点ずつご紹介致します。
シュアラスター マンハッタンゴールドワックス
多くの車好きを虜にする洗車用品・ボディメンテナンス用品の人気メーカー「シュアラスター」その最高峰といえる上級カルナバロウを贅沢に使用した艶出しのための固形ワックスです。固形ワックスはワックスの中でも特につやが出やすいのが特徴です。
ムラにならないように塗るのは難しいですが、きれいに塗り終えた後の上品な深いツヤは他の商品ではなかなか出せません。黒などの濃色車では鏡として使えるくらいの滑らかさになります。
DIYにおすすめのコーティング剤
VOODOORIDE SILQ
どくろマークが特徴的な VOODOORIDE SILQは最近人気が急上昇しているコーティング剤です。こちらの特徴は「劣化したコーティング成分を除去しながらコーティングが出来る」という点。劣化したワックスやコーティング剤の上から更にコーティング等をしてしまうと、汚れを閉じ込めてしまう原因になります。
そのようなことがなくなるよう、塗るたびに古いコーティング層を除去しながら新たなコーティング層を形成するというのがこの商品の特徴です。ポリマー系のコート剤になっており、どんな色の車体でも使用することが出来ます。
ワコーズ バリアスコート
車やバイクのケミカル類を多く販売しているワコーズ。特に有名な商品はフューエルワンでしょう。そのワコーズから販売されているバリアスコートは、ガラス系と樹脂系のハイブリッドコーティング剤です。
ガラス系に属するので劣化を抑えつつ、樹脂製よりも強い皮膜を作れるので持続性があります。何層にも塗り重ねていくことで、塗装のクリア層が厚くなったかのような深みが出てきます。車のボディだけでなく、ダッシュボードやヘッドライトのレンズ、窓枠等の樹脂パーツの艶出しも出来るので、1台丸ごと使用することが出来ます。
プロにコーティングを頼もう!
日常生活でどうしても車の塗装は日々痛み劣化していきます。綺麗な状態を維持するためにはコーティングが必須になるでしょう。しかしながらコーティングは価格が高いので予算と相談してから施工することをオススメします。まずは、どこで施工をしているのか紹介します。
コーティングを行ってもらえる場所
ガソリンスタンド
質は施工するスタッフの経験やスキルによって変わってきます。施工例があるのでそれを見て判断するのもいいですし、スタッフの方と相談して依頼するか判断するのもいいでしょう。施工時間も比較的短いのが魅力的です。
ディーラー
ディーラーでは、自社内で施工する場合と、業者へ依頼する場合があります。スタッフの方の説明をしっかり聞いてから判断するといいでしょう。具体的には、効果の持続力、メンテナンスの頻度、価格です。
コーティング専門店
コーティングの専門店になります。専門店になるため、施工時間も1日を要する場合が多いです。また価格も上記の2つより割高になってます。しかし、仕上がりの質はかなり高いものになります。持続力も高いです。
時間や価格がかかるのは、その分じっくりとプロの方が作業されるからです。アフターサービスもしっかりしていますので、それらを考慮するとコスパはいいかと思います。
コーティングの効果と施工料金の相場の紹介
ポリマー系コーティング
- 光沢と艶のある仕上がり
- ワックスより長持ち
- 効果は3〜6ヶ月程度
- 比較的安い
- 定期的なメンテナンスが必要
施工料金は車のサイズや状態により変わるので、事前にショップなどに確認してから依頼を行いましょう!ポリマー系コーティングのおおよその施工料金は次の通りです。
車体サイズ | 相場価格 |
---|---|
軽自動車クラス | 22,000円~26,000円 |
5ナンバー車 | 27,000円~32,000円 |
3ナンバー車 | 35,000円~40,000円 |
ガラス系コーティング
- 光沢と艶のある仕上がり
- ポリマー系より長持ち
- 効果は6ヶ月〜1年程度
- 価格が高い
- 定期的なメンテナンスが必要
施工料金は車のサイズや状態により変わるので、事前にショップなどに確認してから依頼を行いましょう!ガラス系コーティングのおおよその施工料金は次の通りです。
車体サイズ | 相場価格 |
---|---|
軽自動車クラス | 40,000円~65,000円 |
5ナンバー車 | 50,000円~85,000円 |
3ナンバー車 | 70,000円~105,000円 |
まとめ
カーワックスとコーティングの違いとおすすめのワックス・コーティング剤をご紹介しました。車の塗装は紫外線にさらされることで年々劣化していきます。街中でも、たまにルーフやボンネットのクリアが傷み、白っぽくなってしまっている車を見かけることもあるでしょう。
そのような塗装の劣化を防ぐためにも、コーティングは欠かせません。また、お気に入りの景色の良い場所で車の写真を撮りたいときなど、ここぞという場面でワックスでツヤツヤに仕上げてあるとそれだけで車の魅力が増しますよね。きれいな愛車のほうが、はたから見ても「大事にしてるんだな」というのが伝わってきます。ぜひ愛車のボディメンテナンスの参考にしてくださいね。
自身の愛車を綺麗に維持し続けるためにはコーティングがオススメです。定期的なメンテナンスは必要にはなりますが、コーティングはあなたの愛車を守ってくれます。
綺麗な車に乗ると心も気持ちよくなり車に乗るのが楽しみになるでしょう。コーティングをしていない方は、是非参考にしてみてください。