2018年07月02日
新品タイヤに交換したらまずやるべき慣らし運転とは!?必要性・方法
タイヤにも寿命があるので、ある程度すり減ってきたら交換しなければいけません。これ以上すり減ると危ないということがわかるように、一定以上すり減ると赤いラインが現れるようになっています。そうしたら交換しなければいけませんが、新品のタイヤでいきなり長距離や高スピードで走るのではなく、慣らし運転をするのが一般的です。
新品タイヤを慣らし運転する必要性
タイヤを新品に交換した場合、まずは慣らし運転をしておくことでいろいろなメリットがあります。逆に慣らし運転を行わないと、タイヤの寿命が一気に短くなってしまうことや、車体へダメージを与えてしまうことになりかねません。
タイヤ本来の性能を引き出せる
近年ではタイヤの性能も高くなっていますが、新品のタイヤでいきなり無理をしてしまうと、タイヤが持っている本来の性能を引き出せなくなることがあります。しかし、十分に慣らし運転をすることによって、きちんとタイヤの性能を引き出せるようになるのです。特に冬場はタイヤの性能がとても重要視されるので、スタッドレスタイヤを新しくした場合には、通常のタイヤよりもしっかりと慣らし運転をしておきましょう。
タイヤを長持ちさせる
慣らし運転を行う最大のメリットが、タイヤの寿命を長くするということです。タイヤは普段どのような運転をしているのかで、大きく寿命が変わってくるのですが、慣らし運転をしておくかおかないかによってもかなり変わってくると言えるでしょう。タイヤは安い物ではありませんので、誰であっても長持ちさせたいと思っているため、しっかりと慣らし運転を行う必要があるのです。
タイヤ内部の構造を安定させる
タイヤを交換した直後は、タイヤ内部の構造が安定していない状態です。これを慣らし運転することで安定させなければいけません。安定していない状態で無理をすれば、当然タイヤの寿命が短くなるだけではなく、性能を発揮することもできないでしょう。
リムずれを防ぐ
多少車に詳しい人であれば、リムずれという言葉を聞いたことがあるでしょう。リムずれというのは、簡単に言えばタイヤとホイールの位置がずれてしまうことです。リムずれが発生してしまうと、ウエイトのバランスが崩れてしまい、タイヤの性能が発揮できなくなるのです。これを見ても慣らし運転がいかに重要であるかがわかるでしょう。
新品タイヤの慣らし運転する方法
タイヤを新品に交換したけれど、どのように慣らし運転をするのかわからない人もいるでしょう。また、一般的に使用している夏タイヤと、スタッドレスタイヤのような冬タイヤとでは、若干慣らし運転の方法も変わってきます。基本となるのは走るスピードと走る距離です。これを知っておかないと、新品のタイヤに交換していきなり無理をしてしまうことになるので注意しましょう。
夏タイヤ:時速80キロ以下で最低100km以上走行する
まずは普段使用しているタイヤ、いわゆる夏タイヤの慣らし運転について紹介させていただきます。先ほども少し触れたように、慣らし運転は走行する速度と距離が重要になります。夏タイヤの場合には、時速80キロ以下で100キロ以上走行することが大切になるのです。普通に走っていれば時速80キロも出すことはないので、100キロ以上運転するまでは、高速道路は使わないのがよいでしょう。もちろん急加速や急ブレーキもいけません。
冬タイヤ:時速60キロ以下で最低200km以上走行する
夏タイヤは時速80キロ以下で100キロ以上走行するのが慣らし運転と言われているのですが、冬タイヤの場合にはどうなのでしょうか。冬タイヤの場合には、時速60キロ以下で200キロ走行する必要があると言われているのです。冬タイヤというのはスタッドレスタイヤのことなのですが、雪道や凍っている道でも安全に走れるような構造になっていることから、よりたくさんの慣らし運転が必要になってきます。
新品タイヤに換えた直後の注意点
慣らし運転の最中は、特に急発進や急ブレーキなど、タイヤに負担がかかるような運転は止めましょう。高速にも乗らない方がよいでしょう。空気圧の調整も必要になります。
いきなり高速には乗らない
高速道路は軽自動車であれば80キロ、普通車などであれば100キロで走行が可能です。しかし、これだけ速いスピードで走ると、新品のタイヤではかなり負担をかけてしまうことになります。そのため、慣らし運転が終わってから高速に乗るのがよいでしょう。
急発進を極力避ける
よく急発進や急ブレーキをかける人がいますが、これも行ってはいけません。急ブレーキや急発進は、慣らし運転が終わってからも避けなければいけない運転なのです。急ブレーキは万が一のときには仕方がない面もあるのですが、できるだけ避けるようにしましょう。急発進は事故の原因にもなるので、慣らし運転が終わってからも行ってはいけません。
交換して1週間ほど経過したら空気圧を調節する
タイヤの性能をしっかりと発揮するためには、空気圧の点検も必須です。特に交換した直後は、空気圧の調節をきちんと行う必要があるので、最低でも1週間に1度は調節を行いましょう。慣らし運転が終わってからも、定期的にチェックする必要があります。
まとめ
新品のタイヤはまだ走るのに慣れていない状態です。まずはタイヤの表皮を取って性能を十分に発揮できるようにする必要があるので、必ず行うべきことだと言えるでしょう。