タイヤの交換時期と寿命を徹底解説!点検方法や長持ちさせるコツも! | CARTUNEマガジン
タイヤの交換時期と寿命を徹底解説!点検方法や長持ちさせるコツも!

2019年03月24日 (更新:2021年08月17日)

タイヤの交換時期と寿命を徹底解説!点検方法や長持ちさせるコツも!

タイヤは車の代表的な消耗品の一つですが、正しい知識で適正な時期での交換を行いたい方がほとんど。この記事を読めばショップ店員に頼らない交換時期を知ることが出来ます。自分で交換時期を判断できるようタイヤ交換時期の基本を知っておきましょう!

タイヤの交換時期は?寿命は?

アさんのステップワゴンRG1ホイールの画像
アさんのステップワゴンRG1ホイールの画像

タイヤの寿命はタイヤの消耗度合いや走行距離、タイヤの磨耗状況などからおおよそ確認できますが一般的な乗り方をしていれば大まかに予想ができます。

今回はそんなタイヤの寿命がどれくらいなのか?また寿命が来た時の交換時期がいつになるか?自動車のオーナー自身でも判断できるよう解説していきたいと思います。

タイヤの交換時期が来てもそのまま放置してしまうと、ダメージが蓄積されて予想しないときにバーストするなどで事故の原因になってしまう可能性があります。

安全に運転して安心してドライブをするためにも是非一度チェックしてください。

タイヤの交換時期:走行距離での目安

ハルキさんのフェアレディZZ33の画像
ハルキさんのフェアレディZZ33の画像

タイヤ交換時期の目安として役に立つのが走行距離。タイヤを見なくてもスピードメーターを見ないドライバーはいないかと思います。そこで日頃から見るメーターの走行距離がタイヤ交換の目安になります。

その交換時期を知るためには次の要素を知る必要があります。

  • 新品タイヤの溝の深さ
  • 走行距離による摩耗量
  • 交換が必要となる溝の深さ

それでは各項目を確認していきましょう!

新品タイヤの溝の深さ

新品の普通のタイヤの場合ほとんどが8mm程度の溝がある状態で販売されています。メーカーや種類による異なる場合もありますがおおよそ同じ位になります。

一部オフロードタイヤになるマッドテレーンやオールテレーンは15mm程度の溝があります。

走行距離による摩耗量

車種、タイヤの種類、走行方法で大きく変わるのが走行距離による摩耗量です。標準的な普通乗用車でノーマルのタイヤを使用した場合おおよそ5,000kmで1mm程度摩耗するとされています。

気になる方は現在の溝の深さと5000kmを走行した後の溝の深さを計測し計算することで自分の車や使用状況での摩耗距離が算出できます。

  • 乗り始め時の溝の深さ:9mm
  • 5,000km走行後の溝の深さ:7.8mm

この場合は5,000km=1.2mmと覚えておきましょう!この数値を把握することでおおよその寿命が算出できます。

交換が必要となる溝の深さ

SR3さんのハイラックスGUN125タイヤの画像
SR3さんのハイラックスGUN125タイヤの画像

溝の深さでの使用期限はわかりやすく車検での保安基準が目安となりその数値は次の通りです。

  • タイヤの溝の深さ:1.6mm以上

1.6mmを下回ると車検が通らないばかりか、道路交通法違反で2点の原点及び普通車の場合9,000円の反則金が課せられるので注意が必要です。

また多くのメーカーではタイヤの溝が4mm以下になると制動距離への影響が大きくなるとのアナウンスが有るので目安として4mm~2mm程度が交換時期の目安となりそうです。

タイヤの溝の深さによる交換時期の目安

上記の3つの項目よりタイヤ交換の目安を計算してみましょう!

  • 新品タイヤの溝の深さ:8mm
  • 走行距離による摩耗量:1mm/5,000km
  • 交換が必要となる溝の深さ:2~4mm

早めに交換する場合4mm:20,000km

交換期限直前となる2mm:30,000km

■前項目での例で5,000kmで1.2mmの場合は更に短くなります

早めに交換する場合4mm:16,666km

交換期限直前となる2mm:25,000km

以上のように一度計測しておけばタイヤ交換の時期に合わせて準備をしておく事が出来るので安心です。

タイヤの交換時期:使用年数での目安

タイヤの交換目安は4年~5年程度といわれています。古いタイヤは自動車の保管場所などにもよりますが、ゴムが劣化しバーストの原因となります。

タイヤはゴム製品のため紫外線や雨風にさらされると使用していなくても劣化が進みます。

また、ほとんど乗車しない場合でも古いタイヤをそのまま使いつづけることでバーストなどの原因となり事故を招く恐れがありますのでゴムが固くなり劣化し割れなどが発生している場合、溝が残っていても早めにタイヤを交換するようにしましょう!

タイヤの製造年がわからない場合は次の項目で確認してください。

タイヤの製造年の確認方法

はたっちさんのS660タイヤの画像
はたっちさんのS660タイヤの画像

タイヤの製造年がわからない場合は是非一度確認しておきましょう!

タイヤの側面を見ると必ず上記のような記載があります。

アルファベット3文字+数字4桁

記載の意味は下記の通りです。

  • アルファベット3文字:製造工場記号
  • 数字:製造時期(週2桁+年2桁)

上の画像のように【YYY4117】と記載のある場合

YYY工場で2017年41周目に製造されたタイヤと言うことがわかります。

製造年から数年経過している場合でも新品などは保管状況が良い場合は劣化はほとんどおこっていないので製造年は目安として考えましょう。

タイヤの点検方法

スリップサインを確認しよう!

フッキー86さんの86タイヤの画像
フッキー86さんの86タイヤの画像

タイヤの溝は走行と共に磨耗をどの程度しているのか計測する一つの目安になります。カーディーラーやガソリンスタンドでは3mmから4mm程度の磨耗の度合いになったときに交換するように交換について相談をしてきますが、実際に法律上は1.6mmまで磨耗するまでは交換しなくてもよいことになっています。

しかし、ぎりぎりまでタイヤを交換しないのは安全線の観点からしてもあまりおすすめできません。

タイヤの溝のスリップサインはタイヤのサイドウォールに▲が有る場所のタイヤ表面で確認できます。タイヤの溝の中に溝より少し出ている場所がスリップサインとなり、この出っ張りの部分がタイヤ表面と同じになると【スリップサイン出現】となります。

スリップサインの意味はタイヤの磨耗によってスリップの危険がある、ということを認識するためにあります。

磨耗の度合いが進行しているサインでもあり、そのまま放置することは大変危険です。なるべく早く交換しましょう。スリップサインが出ると道交法違反にもなってしまいますし、スリップによる事故につながる危険が高い状態です。

タイヤにクラックが発生したら!

bamboo4さんのTT ロードスタータイヤの画像
bamboo4さんのTT ロードスタータイヤの画像

タイヤのクラックはタイヤのゴムの状態を計る大切な目安です。あまり知識がない方でも簡単にチェックできますので不安があるなら確認されてみることをおすすめいたします。

細かなクラックでも画像のように複数クラックが発生している場合、さらに割れがひどくなる、衝撃でパンクする恐れがあるため経過観察をして早めの交換をするのが良いでしょう。

クラックは、定期的にチェックしていれば気付くことが出来、走行や衝撃でタイヤのゴムの状態が悪化している事がわかります。

また、車種によってFR、FFなどの駆動方式の違いにより前輪と後輪でタイヤのクラックが違う場合があります。もし心配な場合はガソリンスタンドやカー用品店でも点検は無料で行なってくれるので定期的に確認してもらい、タイヤの状態をチェックすることが望ましいといえます。

タイヤのバルブの劣化

ミスッタチルドレンさんの1シリーズ ハッチバックホイールの画像
ミスッタチルドレンさんの1シリーズ ハッチバックホイールの画像

タイヤのバルブは空気を入れる部分で、古くなるとゴムが劣化して空気が抜けやすくなってしまいます。定期的にタイヤの空気圧を測定してもらい、空気を入れているにもかかわらず、抜けることが多くなってきたらバルブが傷んでいる証拠です。

現在の乗用車の多くがチューブレスタイヤを採用しているため、タイヤ交換のときと一緒に交換しても費用は数百円なので、劣化の不安がある場合には一緒に交換しましょう。

タイヤを長持ちせるためのポイント

831GG@S660さんのS660タイヤの画像
831GG@S660さんのS660タイヤの画像

タイヤが早く劣化する理由としては運転があらっぽい、適切な空気圧ではない、洗剤やワックスがタイヤに悪影響を与えている、アライメントの不調、などが原因として考えられます。

これらの原因を取り除けば、タイヤは長持ちすることになります。それではタイヤを長持ちさせるためのポイントを見ていきましょう!

適正な空気圧をキープ

ゆうさんのアルトワークスHA36Sタイヤの画像
ゆうさんのアルトワークスHA36Sタイヤの画像

タイヤが減る原因として見落としがちなのが空気圧です。

走行中にハンドルのききがあまりよくない、タイヤが車体の重量でつぶれたように変形している、などはタイヤの空気圧が適切でない可能性があります。

交換、整備したときには正常だったとしても時間とともに、空気が抜けてしまっている可能性があります。ガソリンスタンドや整備工場などでタイヤの空気圧を定期的に点検を行ってもらい適正な空気圧を保ちましょう!

粗い運転を控える

粗い運転をすると、タイヤの減りは確実に早くなります。主な原因としては急発進、急ブレーキ、急カーブなどタイヤに負担がかかる運転です。また、停車状態でハンドルを切り返すと、タイヤも連動して地面とこすれてしまい、磨耗をしてしまいます。

運転の習慣は自分でよく意識しないとクセになってしまっていることがあるので、タイヤの減りが早い場合などは運転を見直すことで改善出来る場合があります。

洗剤やワックスの量に注意しよう

洗剤やワックスの中には、タイヤのゴムをひび割れから守る成分を相殺してしまう働きがあります。そのため、洗車時のタイヤワックス等を見直してみるなどで改善する場合があります。タイヤの保護剤などを改めて確認してみるのもおすすめです。

アライメント調整を確認しよう

ゆーさんのエクストレイルサスペンションの画像
ゆーさんのエクストレイルサスペンションの画像

アライメントは車の車軸を調整する整備用語の一つです。車の重心が左右、前後のどちらかに過大に負荷がかかってしまうと、タイヤが早く磨耗する理由になります。アライメントはタイヤ専門店やカー用品店でも見てもらうことが出来ますので、車検の際などには是非確認しておきましょう!

まとめ

ももねこさんのレヴォーグVM4ホイールの画像
ももねこさんのレヴォーグVM4ホイールの画像

タイヤは見た目、安全性、快適性と車を乗る際、全てに影響するため車にとって非常に重要なパーツの一つでもあります。長距離運転や季節の変わり目には是非自分でもチェック出来るようにしておきたいものです。

CARTUNEにはタイヤ交換に関する投稿が80,000件以上寄せられています。タイヤ交換が気になったら是非一度チェックしてみてください。

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