メーカー別スタッドレスタイヤの特徴比較と売れ筋商品 | CARTUNEマガジン
メーカー別スタッドレスタイヤの特徴比較と売れ筋商品

2018年12月07日 (更新:2020年08月21日)

メーカー別スタッドレスタイヤの特徴比較と売れ筋商品

スタッドレスタイヤを比較する際には何に注目しないといけないのでしょうか。一口にスタッドレスタイヤといっても、当然ながらそれぞれで異なる特徴があります。基本となる注目ポイントを把握うえで、メーカーごとの特徴や売れ筋商品に関しても頭に入れておけば、よりよい選択ができるようになるでしょう。

スタッドレスタイヤの特徴について

スタッドレスタイヤの特徴について
引用元:CARTUNE

スタッドレスタイヤは夏用タイヤに比べて柔らかく、特有の細かい溝が広がっています。アイスバーンや圧雪路でも摩擦を防げる理由になります。ただ、柔らかくあればよいというわけではなく、減りやすく剛性が低いという問題点もないわけではありません。また、スタッドレスタイヤは夏用タイヤに比べると寿命が短くて、3年程度となります。経年劣化でゴムが硬化すれば、グリップが効きにくくなります。硬くなったスタッドレスタイヤは非常に危険で、定期的にチェックしないといけません。

また、スタッドレスタイヤはインチダウンすると扁平率が高くなり、タイヤ幅が狭くなるのがひとつの特徴です。タイヤ1本あたりに掛かる荷重が増えてしまい、滑りにくくなります。そのため、冬期間は見た目重視ではなく、走行や制動性を重視するのが基本となります。

メーカーによる違いとは

一口にスタッドレスタイヤといっても、メーカーによっての違いはあります。注目すべきはやはり国産メーカーです。これは特別豪雪地帯を抱える日本ではメーカー同士の開発競争も激しくなり、結果的にスタッドレスタイヤの性能が磨かれているためです。欧州系や北米系のスタッドレスタイヤの場合は、既存技術を積み上げて氷上性能を高めているのが特徴になります。スタッドレスタイヤの開発拠点を日本に置いているメーカーもあり、海外メーカーは日本の雪に合わないということはありません。

ケンダやハンコックなどのアジア系タイヤメーカーの場合は、国産メーカーに比べるとやや性能が劣ります。その分価格面で優れている傾向にあり、コストパフォーマンスを考えると選択するだけの価値があるといえるでしょう。一概にどのメーカーを選択すべきということではなく、それぞれがコストと性能のバランスを考えて選択するのが望ましいといえます。

基本となる選択するにあたっての3つのポイント

スタッドレスタイヤを選択するにあたっての3つのポイントになるのは、予算、雪道を走る頻度、住んでいる場所となります。いくら性能がよいとしても、予算オーバーとなってしまうのでは選択したくてもできないものです。そのため、予算内に収まるかどうかを考えるのが大切になります。雪道を走る頻度に関してもおおよそは判断できるはずです。

北海道をはじめとした冬の期間は雪があるのが当たり前で、なおかつ通勤の際に車を使用するのなら、相当な走る頻度になると判断して問題ありません。また、普段はあまり雪が降らず、たまに雪道を走る程度であるのなら、それほど性能に関して注目する必要はなくなるものです。住んでいる場所から考えて、どのスタッドレスタイヤを選択すべきか考えるのもひとつの方法となります。

何を重視して選択すべきか人それぞれ異なるもので、一概に何が正解とは言い難いです。自分が置かれている状況を加味しての選択をするようにしましょう。

SUVでスタッドレスタイヤを比較

SUVでスタッドレスタイヤを比較
引用元:CARTUNE

SUVはスポーツユーティリティビークルの略で、多目的スポーツ車やスポーツ用多目的車のことです。アウトドアを楽しむうえで非常に適している車であり、人気を集めています。また、車高が高く力強いスタイルが特徴であり、スムーズに走行できるというセールスポイントもあります。

このSUVでスタッドレスタイヤを選択するとなると、それぞれのメーカーによる特徴を加味する必要があります。同じスタッドレスタイヤであっても、メーカーにとって異なる特徴をもっているため、安易に選択するのはおすすめできません。自分にはどのメーカーが適しているかを考えれば、今後悩むこともなくなっていくでしょう。

ダンロップの特徴

ダンロップのスタッドレスタイヤはWINTER MAXXと同様のテクノロジーを採用し、凍結した路面にしっかり密着する柔らかいナノフィットゴムというゴムを使っています。ゴムが路面に密着するとともに、細かいサイプの入った接地面で路面をひっかき、制動性能を高めています。ひとつ前のモデルのGRANDTREK SJ7と比べると、11%氷上ブレーキ性能が向上しました。

また、ふらつきにも対応しており、高速走行時の操縦安定性を重視した作りであるのも魅力的です。乗り心地という点を重視するのなら、ほかのメーカーに比べると優れているといえるでしょう。

トーヨータイヤの特徴

トーヨータイヤのスタッドレスタイヤはアイス、シャーベット、スノーそれぞれの路面でしっかり制動するという点が特徴となります。使われているゴムはNEO吸水クルミックスゴムです。鬼クルミの殻がゴムに混ぜこまれており、クルミの殻が直接氷上に食い込み、ひっかくことで高いグリップ力を発揮します。

ほかにも吸水効果のある素材も含まれ、吸水しつつ路面に密着するスタッドレスタイヤとなります。剛性が高く作られているのもひとつの特徴であり、安定した走りが実現する理由です。

グッドイヤーの特徴

SUV専用の密着系ゴムとなる「アクアフィラー for SUV」によって、氷上性能が「WRANGLER IP/N」と比べると22%アップしています。乾いた路面での操縦安定性に着目し、雪道や氷上を快適に走ることができます。そして、比較的リーズナブルな価格であるのも魅力のひとつです。

ブリヂストンの特徴

ブリヂストンはスタッドレスタイヤの人気ブランドとして地位を確立しており、アクティブ発泡ゴムというゴムの利用が大きなポイントになります。ゴムのなかに小さな気泡を含み、氷の表面の水分を吸収することで滑らないようにするものです。氷上・雪上での制動性能が非常に高く、装着初期から氷上性能を発揮する工夫が施されているのも大きいといえます。

ミシュランのスタッドレスタイヤはなぜ評価されているのか

ミシュランのスタッドレスタイヤはなぜ評価されているのか
引用元:CARTUNE

ミシュランのスタッドレスタイヤは高く評価されています。歩くのが困難な凍結路であっても、確実に走行できて、安心感をもたらします。機能面を考えるのなら、ミシュランのスタッドレスタイヤを選択するだけの価値があるといえるでしょう。数多くのメーカーが存在するなかで、高く評価されている理由を解説していきます。

トータルパフォーマンスに優れるミシュラン

スタッドレスタイヤに限らず、車のタイヤで求められるのはトータルパフォーマンスです。グリップ、耐久性、快適性、省燃費性などのさまざまな要素が総合的に優れているのが望ましいのはいうまでもありません。ミシュランのスタッドレスタイヤは持続可能な将来のための配慮をしています。

そして、グローバルリサーチ研究センターや過酷なモータースポーツの実験からの研究結果を取得しているからこそ、日常で使われるタイヤに技術を応用できています。ミシュランのスタッドレスタイヤは一概に何が優れているかということではなく、トータルパフォーマンスがよいのです。

採用された画期的なMチップについて

ミシュランのスタッドレスでは、Mチップと呼ぶ物質を詰めた表面再生ゴムがブロック剛性を維持します。そして、摩耗が進むとMチップが溶け出して現れる無数の穴が氷の表面にある水分を除去していく仕組みです。タイヤが氷に密着し、高いアイスブレーキ性能が長期にわたって続き、X-ICE3比べるとアイスブレーキ性能が4.5%向上しています。また、摩耗時のアイスブレーキ性能もおよそ11.5%も向上しているのも見逃せない点です。

アイス性能の高さが安心感をもたらす

Mチップが採用されているミシュランのスタッドレスは圧雪路や氷盤路を走行した試験を行っています。スタッドレスでも応答遅れが少ないのが特徴としており、これはミシュランがこだわるケース剛性やブロック剛性が高いことの表れです。前後のグリップバランスもよく、ステアリングを切り増してもリアの不安定もあまりありません。アイス性能に実際に乗ってみるとよく止まり、グリップの落ち込みが小さいように思うでしょう。

優れたアイス性能が雪道を走るうえで大きな安心感をもたらすのは間違いありません。歩くのも気を付けないといけない路面状況でも、グリップの回復が早くて前に進み出すまでに待つ時間が短いと、車の運転もスムーズになるものです。素早い操舵に関しても、グリップが抜けて横に逃げにくくて操舵量も少なく済みます。

速度レンジの高さがもたらす安定性や耐摩耗性

同じ速度を走る場合にしても、速度記号が高ければそれだけ性能に余裕が生まれます。ミシュランのスタッドレスタイヤは高速対応へこだわり、高い速度レンジであるのが特徴です。速度レンジの高さは、安定性や耐摩耗性が増す理由になります。ミシュランのスタッドレスタイヤのセールスポイントのひとつといえます。

ミシュランがスタッドレスタイヤを北海道で開発するわけ

スタッドレスタイヤの開発を北海道で行うのはミシュランならではのこだわりです。北海道で開発する理由としては、日本の冬道が世界で最も過酷だからです。北海道以上の極寒地は世界には数多く存在するものの、ずっと安定して路面が凍り付いています。北海道の場合は朝に溶け出してシャーベットになっている場合も、夜間はカチカチに凍り付いている場合もあります。

寒暖差が大きい北海道で開発することによって、より優秀なスタッドレスタイヤが開発できる理由になります。ミシュランではありとあらゆる路面が存在する日本の冬に対応していくという考えが確立しています。

スタッドレスタイヤの売れ筋商品を把握

スタッドレスタイヤの売れ筋商品を把握
引用元:CARTUNE

いざスタッドレスタイヤを購入しようと思ったときには、どれを選択すればよいか迷ってしまう方も少なくないでしょう。機能面や価格面などのさまざまな要素を加味しての選択をしないといけないものの、それでも自分に適している商品は何かと考えてしまうのはごく自然です。困ったときにはやはり売れ筋商品から考えるのがひとつのセオリーになります。売れ筋商品は多くの人に評価されているだけの理由があり、ピッタリと思える商品が見つけられる可能性は高まります。

売れ筋商品はどういった商品を知ることで、選択する幅も広がっていくでしょう。スタッドレスタイヤの選択で迷っているのなら、まずは売れ筋商品からチェックしていくのがおすすめとなります。

BRIDGESTONE BLIZZAK(ブリザック) VRX2 165/55R15 75Q

ブリザック史上最高の性能を誇る新次元スタッドレスVRX2はVRXのパワーアップバージョンのタイヤです。新開発の「アクティブ発泡ゴム」でこれまで以上の効きを実現し、新しい「非対称パタン」によりさらなるグリップ力を発揮しました。

スタッドレスの枠を超える優れた環境性能と静粛性を持ち合わせた最高のスタットレスタイヤです。

YOKOHAMA iceGUARD 6 アイスガード iG60 155/65R14 75Q

アイスガード6は時間が経っても硬くなりにくく、約4年後も性能をキープし、燃費の改善に貢献、ころがり抵抗は夏用低燃費タイヤに匹敵します。

冬のウェット路面での制動距離を短縮し、静粛性にも配慮、車内での快適性が向上しました。

ミシュラン X-ICE XI3 205/55R16 94H XL

雪道やシャーベット状の路面での雪上性能はもちろん、非降雪時での高速安定性や静粛性といった点にもこだわっています。どんな路面でもしっかり支えるMチップと呼ばれる物質、初期性能が長期にわたり持続マックスタッチ、あらゆる走行シーンで高いアイスブレーキング性能やアイストラクション性能を発揮するバリアブルアングルサイプなど、ミシュランのこだわりが詰まっているスタッドレスタイヤです。

まとめ

スタッドレスタイヤにはさまざまな種類があります。どの種類を選択するかを考えるにあたって重要になるのは比較したうえでの検討です。それぞれのメーカーにはどういった特徴を持つスタッドレスタイヤがあるのかを知り、基本となるポイントも考慮しての選択をするのがよいでしょう。いざスタッドレスタイヤを購入しようと思ったときには、売れ筋商品をピックアップして選択していくのもひとつの方法となります。機能面や価格面などのさまざまな要素からかんがみて適している選択をするためには、事前の準備が大切です。

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