2018年11月27日 (更新:2022年08月24日)
プリウス20系を徹底解説!スペックからライバル車比較、カスタム例も!
プリウスと言えば1990年代後半に登場した21世紀の車です。そんなプリウスは、どんどん進化しています。しかしプリウス(20系)もまだまだ現役!その無難なデザインや、取り回しの良い車体などの良さもあり、多くの人から愛されている車です。今回はそんなプリウス(20系)について徹底解説していきます。
プリウス20系ってどんな車?
初代プリウスから何が進化したのか?
初代プリウスから一番大きく変化したのは、車格だと言えます。初代プリウスが5ナンバーであったのに対して、プリウス(20系)は3ナンバーサイズに大型化しています。このため、室内空間を大きく取ることができ、5人乗車してもゆったりとした社内空間を実現しています。車体の大型化に伴い、エンジン+モーターの出力も向上しています。これにより車体が大型化しても以前とあまり変わらない走行性能を実現しています。ただプリウス(20系)の77psという最高出力にいささか物足りなさを感じる人もいるようです。
初代プリウス スペック
初代プリウス「S」
- 最高出力:72ps/4500rpm
- 最大トルク:11.7kg・m/4200rpm
- 種類:直列4気筒+モーター
- 燃費(10モード/10・15モード燃費):31.0km/リットル
- 定員:5名
プリウス20系スペック
プリウス(20系)「sスタンダードパッケージ」
- 最高出力:77ps/5000rpm
- 最大トルク:11.7kg・m/4200rpm
- 種類:直列4気筒+モーター
- 燃費(10モード/10・15モード燃費):35.5km/リットル
- 定員:5名
スペックでみると、最高出力やトルク等に大きな変化はないと言えるでしょう。そんな中一番大きな違いは燃費と言えるのではないでしょうか。初代プリウスの燃費は31.0km/リットル、プリウス(20系)の燃費は35.5km/リットルです。燃費が技術の進歩に伴い大きく改善しています。トヨタの努力がここに詰まっているといっても過言ではないでしょう。
プリウス20系のグレード&スペック
「S」
プリウスの標準グレード。しかし標準グレードといえどオプション装備が豊富にある点が特徴です。内装や外装に特にこだわりがなく、プリウスが欲しいという人にはおすすめのグレードです。
「G」
プリウスの上位グレード。「S」と違って革巻きステアリングやオーディオ装備が豪華になっている点が特徴です。「S」グレードでは物足りないという人におすすめのグレードといえます。
「ツーリングセレクション」
ツーリングセレクションは厳密にいうとグレードではありません。「S」にも「G」にもパッケージとしてツーリングセレクションを選ぶことができます。一番大きな違いは、タイヤのサイズです。ツーリングセレクションはタイヤが大きくなっており、それに伴い乗り心地や燃費等に若干の変更があります。プリウスでも「走り」を重要視したい!という人にはおすすめのパッケージです。
プリウス20系 VS ホンダ・インサイト
プリウス(20系)が発売された2003年、ホンダもインサイト(ZE1型)と呼ばれるハイブリッドカーを販売していました。ZE1型インサイトは2006年まで販売、そのあと数年を経たのち、ZE2型インサイトを2009年から発売します。見た目がとてもプリウスに似ているため、ホンダ・プリウスとまで呼ばれたZE1型インサイト。今回はプリウス(20系)とZE2型インサイトを徹底比較!走行性能や燃費、デザインをとことん比べていきます。皆さんはどちらの車を選びますか?
ボディサイズ・車両重量・最小回転半径比較
ホンダ・インサイト「G」
- 全長×全幅×全高:4390×1695×1425mm
- ホイールベース:2550mm
- 車両重量:1190kg
- 最小回転半径:5.0m
プリウス(20系)「S」
- 全長×全幅×全高:4445×1725×1490mm
- ホイールベース:2700mm
- 車両重量:1260kg
- 最小回転半径:5.1m
走行性能比較
ホンダ・インサイト「G」
- 総排気量:1339cc
- 最高出力:88ps/5800rpm
- 最大トルク:12.3kg・m/4500rpm
- 駆動方式:FF
- トランスミッション:CVT
- 10モード/10・15モード燃費:30.0km/リットル
プリウス(20系)「S」
- 総排気量:1496cc
- 最高出力:77ps/5000rpm
- 最大トルク:11.7kg・m/4200rpm
- 駆動方式:FF
- トランスミッション:CVT
- 10モード/10・15モード燃費:35.5km/リットル
安全性能比較
ホンダ・インサイト「G」
- VSA:EBD(電子制御制動力配分システム)付ABS(4輪アンチロックブレーキシステム)や、後続車から確認しやすいLEDハイマウント・ストップランプ、さまざまな路面で車両の挙動安定化をはかるVSAなど、事故を未然に防ぐための装備を設定。危険回避能力の高いクルマを目指した。
- 歩行者傷害軽減ボディ:歩行者へのダメージ軽減を考え設計されたボディ。
プリウス(20系)「S」
- インテリジェントパーキングアシスト:ステアリングを操作することなく、周囲の安全確認とブレーキによる速度調整さえ行えば、自動で目的の場所まで駐車してくれるアシスト機能です。コンソールに設置されているディスプレイで目標駐車位置をセットすれば、あとはシステムがステアリングを自動調整してくれます。
- ステアリング協調車両安定性制御システム:ブレーキ制御と電動パワーステアリングを協調させた世界発のシステム。滑りやすい路面での旋回時などで、車両のバランスを立て直す方向へのステアリングトルクアシストで、車両限界時の安全性を高めます。
価格比較
ホンダ・インサイト:中古車価格80万円~110万円
トヨタ・プリウス:中古車価格50万円~100万円
デザイン比較
個人的にはインサイトの方が、シャープなフロントフェイスと、ホンダらしいデザインの味付けをしていて、好きです。プリウスはどちらかというと平凡なデザイン。誰もが嫌いにはならないデザインだけれども、好きになれるデザインでもないという印象を受けます。
両車ともシルエットは同じような形をしています。実はこの形、「トライアングル・シルエット」と呼ばれ2003年度にはグッドデザイン大賞を受賞しています。たしかにプリウス(20系)、細部は平凡なデザインだけれどもシルエットで見ると悪くないかも。
編集部からの一言
総合的に見て、お得感が大きいのはプリウスかもしれません。インサイトも悪くないのですが、価格に伴う装備や燃費等を鑑みると、プリウスの方が充実しているといえます。例えばプリウスのインテリジェントパーキングアシスト。これがあるとないとで、駐車の難易度は大きく変わります。また燃費の面で見てもプリウスの方が勝っているといえるでしょう。
しかしドライビングやデザインを重視する人は、インサイトがおすすめです。インサイトの方が出力がプリウスより若干大きく、よりパワフルなエンジンを搭載しています。またデザインという点でも、インサイトの方がスポーティーなデザインをしていて、平凡なデザインのプリウスとは対照的です。
プリウス20系のカスタム紹介!
げむぷりさんの トヨタ プリウス NHW20 後期 のカスタム事例
げむぷりさんのプリウス。USDMプリウスです!おとなしいクリーンなイメージのプリウスでも、カスタムの仕方でここまでやんちゃな雰囲気にできるんですね!リアのライトがスモークになっている点もポイントです。
カーミーさんの トヨタ プリウス NHW20 Ḡ のカスタム事例
こちらもUSDMプリウス。色違いのバンパーが特徴的ですね。またルーフキャリアがアウトドア感を醸し出しています。USDMといっても様々な味付けの仕方がありますね。
プリウスはUSDMカスタムが似合うかも?
20系プリウスのデザインは比較的おとなしめですが、大規模なカスタムを行わないUSDMカスタムはバッチリはまりそうです。
エコカーに乗りながら、浮いたガソリン代でカスタムを楽しむのもありかもしれませんね。