2018年04月26日 (更新:2022年10月26日)
スカイラインV37型を編集部が徹底紹介!スペックから他車比較、カスタム例も!
日産の代名詞的存在と言えるスカイライン。その最新型となる現行モデル、V37を徹底解説します!カスタム例も必見です。
スカイライン(V37)ってどんな車?
日産が誇るプレミアムセダン、スカイラインの最新モデルとなるのがV37型です。先代のV36スカイラインからのモデルチェンジがなされたのは2014年の2月。当初はハイブリッドモデルのみの設定でした。
特徴的なのはボディのどこを探しても「NISSAN」のエンブレムが見当たらないこと。実はこの車、スカイラインの名を冠して販売されているのは日本だけで、それ以外の国では「インフィニティ・Q50」として販売されているのです。
インフィニティは日産の高級車ブランド。トヨタの「レクサス」やホンダの「アキュラ」にあたるブランドですので、日産がこの車をどういった層にアピールしたいのかが伺い知れます。
一方で日本では「スカイライン」として販売されているのは、「スカイライン」という絶対的なブランドを失いたくない想いがあってのことでしょう。結果としてスカイラインの伝統は1957年の初代から現在に至る60年以上に渡り引き継がれることとなりました。
スカイライン(V37)のスペック&グレード別紹介!
スカイライン(V37)には大きく分けて2つのモデルが存在します。一つはハイブリッド仕様車、そしてもう一つがダウンサイジングターボ仕様車です。
また、それぞれのベースグレードに加え「Type P」「Type SP」の計3グレードが用意されています。
グレード名にはいずれも「GT」の文字が含まれます。2代目スカイライン以降6気筒エンジンを搭載する上位グレードのみに許されたネーミングでしたが、V37では快適性能を兼ね備えた「グランツーリスモ」として4気筒エンジンでありながらGTの名が与えられます。
350GT HYBRID
フーガやシーマにも採用されている、3.5L VQ35HR型エンジン(306ps)にモーター(68ps)を組み合わせたハイブリッド仕様です。駆動方式にはFRとアテーサE-TSで制御される4WDの二種類を用意。
組み合わされるトランスミッションはマニュアルモード付きのデュアルクラッチ7速AT。先行採用されているフーガ・シーマと比べて高出力化と加速レスポンスの向上が図られています。
200GT-t
2014年5月に追加されたターボモデルです。名称の「-t」がターボを表しているのはR32スカイラインから変わっていませんね。しかし環境問題に配慮が求められる昨今、ターボの役割はパワーアップからエンジン本体のダウンサイジングにシフトしています。
搭載されるエンジンはダイムラー社から供給されており、なんとメルセデス・ベンツEクラスで採用されているものと基本的に同じものです。こちらは2L+ターボで211ps。出力こそ劣るもののハイブリッドモデルと変わりないトルクを発揮しています。組み合わされるミッションもEクラスとほぼ共通の7速AT(マニュアルモード付き)です。
V37スカイライン:ベースグレード
最廉価のベースグレードながら、17インチランフラットタイヤ&アルミホイールや日産が誇る全方位運転支援システム、さらにNissanConnectナビゲーションシステムなどが標準装備されています。
またハイブリッド仕様車には、低燃費走行をアシストするアクセルペダルコントロール機構「ECOペダル」や「HEVパワー計」が追加されます。最適なドライビングポジションを得るのに欠かせないステアリングのチルト・テレスコピック機構は電動式です(250GT-tのベースグレードを除く)。
V37スカイライン:Type P
ベースグレードの装備に加え、シート地を本革としたグレードです。セットされるホイールは18インチへインチアップ。プラズマクラスターイオン発生機能付きオートエアコンの装備など、ベースグレードに快適装備をプラスした仕様となっています。
V37スカイライン:Type SP
スカイライン(V37)の最上級グレードです。専用フロントバンパに加えマグネシウム製パドルシフト、アルミペダルを装備し、ホイールも19インチが入るスポーティ仕様となります。ハイブリッド仕様車には専用チューニングのスポーツブレーキが追加されます。
スカイライン(V37)とBMW・3シリーズ、ライバル対決
同一セグメント、同一価格帯ということから比較対象とされるのはBMWの3シリーズであることが多いようです。ターボモデルとハイブリッドモデルを設定するところも共通するこの2車を徹底比較します。
サイズ・パワーユニット
気になるサイズ感はV37スカイラインの4815mmx1820mmx1440mmに対してライバル・3シリーズは、320iセダンで4645mmx1800mmx1440mmとほとんど変わりません。強いて言えば、最小回転半径の違いから、3シリーズのほうが若干取り回しのしやすさでは勝るという程度でしょうか。
一方、パワーユニットに関しては
- 2Lダウンサイジングターボ
- 3L直6ターボ
- 2Lディーゼルターボ
- 3Lターボ+ハイブリッド
と豊富な選択肢がある3シリーズに対しV37スカイラインは若干見劣りするかもしれません。(海外仕様車には3.7Lモデル、2.2Lディーゼルモデルの設定あり)走りの6速MTモデルを設定しているのも3シリーズの強みです
安全装備
車線はみ出し警告機能やストップ&ゴー機能付きの前車追従型クルーズコントロール、衝突回避自動ブレーキといった先進安全装備は両車とも標準で装備。3シリーズの場合はオプションで自動駐車支援機能を付けることも可能です。
一方、スカイラインはハイビームアシストや隣接レーン車輌検知システムなど痒いところに手が届く機能が充実している印象です。日産の安全装備はステアリングやアクセルペダルを介してドライバーの操作を直接アシストする側面が強いのが特徴的です。
価格・燃費
V37型スカイラインの価格帯は420万円から、BMW3シリーズの価格帯は430万円からとなっています。しかし売れ筋のハイブリッド仕様で比べると、スカイラインのハイブリッド仕様が500万円から選べるのに対し、3シリーズのハイブリッド仕様「iPerformance」は最低でも610万円からの設定となっておりガソリンエンジン仕様とくらべかなりの開きがあります。
燃費はJC08モードの比較で17.8km/lのスカイライン、17.7km/lのBMWがほぼ互角なだけに、スカイラインのお得感が強いです。
総評
印象として、BMW3シリーズのほうが様々なスペック・グレードを用意しており、幅広いニーズに応えている感じを受けました。一方で、同一装備、同一スペックでの比較であれば価格面での有利さはV37スカイラインにあり。
外観も内装もスカイラインの名に恥じない高級感あるもので、少ないグレードの中で自分の好みにマッチするモデルがあれば、V37スカイラインをチョイスして、3シリーズとの差額をカスタムに回す、というのもアリだと思います!
スカイライン(V37)のカスタム例紹介!
それでは、CARTUNEのユーザーの皆さんのカスタム例を厳選してお届けします!
「KM」さんのV37はエンブレム類の交換により欧米モデル「インフィニティ・Q50S」仕様となっています。Q50Sは日本仕様で言うところの350GT HYBRID Type Pにあたります。
「りゅーじ」さんのV37もエンブレム類をインフィニティ仕様に変更。さらにWORK GNOSIS CV201 (9.5J/10.5J)を足元にインストールしエアサスを導入しています。エアロはインパル製です。
「かずやん」さんがV37にチョイスしたのは「エイムゲイン」のエアロ。車高も攻めてます!