2020年08月05日
シビックをパーツ流用でカスタム!サーキットマシンに仕上げるチューニング方法【EK9/タイプR/EG6/SiR】
高回転型のVTECエンジンを搭載しジムカーナ・走行会で現役バリバリのホンダ・シビック。中古車市場でも人気のEG系、EK系シビックをテーマに、シビックのカスタム・チューニングのポイントを解説していきます。
シビックのエンジンまわりのカスタム
シビックのEG6、EK9は、ともに高回転型NAエンジンであるB16A/Bを搭載しています。NAエンジンだけに吸排気系の効率化は欠かせません。シビックのカスタムといえばマフラーなどの排気系に目が行きがちですが、吸気側もバランス良く組み合わせないとパワーアップどころか、逆効果になりかねません。
シビックのマフラー
排気効率を向上させることでパワーアップが期待できることはもちろん、見た目や音の変化といった要素もあります。
シビックのエアクリーナー
シビックにはインテグラタイプR(DC2)の場合専用形状のエアクリーナーが使用されていますが、EK9やEG6の場合ベース車(下位グレード)と同じものが使われています。社外品に交換することで吸入側の効率アップにつながります。
シビックのエキマニ
ノーマルのエキマニでは高回転域での伸びが期待できません。排気抵抗の少ない等長タイプのエキマニに交換するのがおすすめです。
シビックの足まわりのカスタム
タイプRの場合は純正状態でもスポーツ走行を視野に入れた仕様となっていますが、本格的なサーキット走行には足廻りの強化も必要です。
シビックのサスペンション
車高調整式サスペンション、通称「車高調」を入れるのが定石です。減衰力調整の機能がついたタイプでは、街乗りとサーキット走行で足の固め具合を調整できます。
シビックのブレーキ
主にパッドの交換になります。ジムカーナ競技ではリアをメタルパッドに交換することでサイドターンのキッカケが作りやすくなります。
キャリパーの交換はコストがかかりますが、長時間安定したパフォーマンスを期待するならアリです。
シビックのタイヤ
スポーツ走行をはじめたばかりの方にはブリジストン・POTENZAやダンロップ・DIREZZAシリーズなどのスポーツラジアルタイヤの装着がおすすめです。NANKANGなど安価なアジアンタイヤにもスポーツタイプの物があるので予算に合わせてチョイスしてみてください。
シビックのボディ・シャーシまわりのカスタム
エンジン、足まわを一通り固めたところでシビックのボディにも目を向けてみてください。特にEG系シビックはシャーシ設計が古く、そのままではボディ剛性が不足していると言われています。
ストラットタワーバーの強化品への交換などでシビックのボディのパワーアップを図りましょう。EK9はベース車のEK4に比べ、フロント・リアのパフォーマンスロッドの追加などで剛性アップが図られています。また、手を入れていなければ各種ゴムブッシュ類は間違いなく劣化していますので新品か強化品に交換できるとよいでしょう。
シビックのカスタムパーツの流用情報
生産終了から時間が経ち純正部品の供給が心許なくなってきたシビック。オークション等を利用して部品を探すことも多いと思います。実はホンダの他車種から流用可能な部品も色々あります。シビック、特にタイプRは純正状態でもかなり高性能なパーツが奢られており、闇雲に社外品のパーツに付け替えてしまうのは得策とは言えません。そこでおすすめしたいのが純正流用です。主にDC2インテグラタイプRからの流用となります。
エンジン系パーツ
カムシャフト・・・EG6シビック<DC2インテグラ<EK9シビックの順にハイリフトなカムになりパワーアップが期待できます。
ラジエーター・・・EG6の場合容量に不安があるので2層タイプのA/T用の流用がおすすめです。エアコンが犠牲になってしまいますがDC2用全面タイプを使うこともできます。
駆動系パーツ
EG6にDC2 98Spec.用のファイナルギアを流用することで加速重視のギア比にできます。同じDC2でも96Spec.用だとギア比が変わらないようです。
足まわりパーツ
EG6とDC2は足廻りの構造が同じなのでサスやアームの流用ができます。EK9の場合、フロントのみ互換性があります。
吸排気系
DC2タイプRのエキマニ流用が定番となっています。純正品だけに安心感もありますね。
終わりに
いかがだったでしょうか?シビックをサーキット仕様にカスタムして楽しむために必要なポイントをまとめてみました。人それぞれの好みもありますので、走り込みつつ自分にあったカスタム・チューニングを見つけていただければ幸いです。
車好きコミュニティ『CARTUNE』には、シビックのカスタム・ドレスアップなどの投稿がたくさん!あなたもアプリをインストールして参加しましょう!