2017年11月13日 (更新:2022年10月11日)
シルビアの故障ポイントとその修理対策をまとめてみました!
labelシルビア labelエンジン labelエンジンマウント labelサスペンション labelデフマウント label修理サーキット走行や街乗りなど未だに全年代で根強い人気を誇る日産シルビア。シルビアは販売終了からすでに15年以上が経過しているため、エンジン周りや足まわりなどトラブルが起こりがちです。修理や交換が必要なケースもあるので、シルビアの整備のポイントなどをまとめてみます。シルビアの中古車購入時のチェックポイントとしても参考にしてみてください。
シルビアのエンジンまわり
シルビアに搭載されている伝説的なエンジン「SR20」。ターボであれば相当な消耗が各所にあるもの。エンジンルーム内のカスタム・チューニングのポイントをチェックしていきましょう。
シルビアのロッカーアーム脱落・破損
サーキット走行などで酷使されがちなシルビアのSR20エンジンですので、ロッカーアームが摩耗したり飛んでいたりして交換が必要となるケースがよくあります。ロッカーアーム飛びの状態でシルビアが走行を続けると、エンジンブローの原因ともなります。ロッカーアームストッパーの装着やバルブクリアランスの調整などを行うとよいとされています。
シルビアの吸気系の汚れ
吸気系には、エアクリーナーを抜けた汚れとオイルの混ざったブローバイガスが蓄積して、ギトギトな汚れになります。これらの汚れの蓄積がアイドリング不調などの症状を引き起こすことになりますので、油汚れに強いエンジンクリーナーなどを用いて定期的に清掃をしていく必要があります。 S14、S15とS13ではインテークマニフィールドの構造から、バルブの位置が異なるので注意が必要です。
シルビアのタービンガスケット抜け
SR20エンジンでよくあるトラブルが、このタービンガスケットが抜けてしまうという症状です。エンジンをスタートさせた際に、タービン周りから「べべべ」や「ブブブ」のような異音が聞こえてくるケースは、だいたいこのタービンガスケットが抜けていることが原因です。この症状になると排気熱で他の部品に悪影響を与えたり、レスポンスが悪くなるので、タービンガスケットは速やかに交換する必要があります。
シルビアのダイレクトイグニッションの動作不良
こちらはS15のみのポイントとなりますが、ダイレクトイグニッションシステムの動作不良により、高回転での失火やアイドリング不調などの症状が起こります。ダイレクトイグニッションシステムは熱をもちやすく、コイルの消耗が激しいので、熱がこもらないようにプラグカバーをはずしたり、通電性の高い製品へ交換するのがよいでしょう。
シルビアの足まわり
消耗が激しい足まわりですが、見つかりにくい劣化やヘタリがいくつも存在します。
シルビアのリアメンバーの破損・ヘタリ
リア部分の駆動系やサスペンションなどを支えるリアメンバーですが、剛性不足の場合は激しいコーナリングなどでねじれなどが発生してゆき安定性が失われていきます。リアメンバーの全交換が必要となる前に、走行スタイルに合わせた剛性化が必要です。
シルビアのリアナックルの割れ
ドリフトしたりするケースでよくあるトラブルがこのリアナックルが割れるという症状。ナックルが完全に割れてしまうと、まっすぐの自走が困難になります。ドリフトなどの走行にも耐えられるように設計された補強済みのナックルなどもありますので、状態をみて交換しておきましょう。
シルビアのデフケースの割れ
足まわりに非常に大きな影響を与えるデフですが、デフケースの状態にも注意が必要です、ケースにクラックなどが入ると、デフオイルが漏れたり、デフブローによってそもそも自走すらできなくなります。
シルビアのボディ・シャーシまわり
古いシルビアともなると車体をささえるシャーシなどのボディの劣化も激しく、中古車市場に流通している車体の状態も様々です。より長く乗れるようにボディなどの剛性強化についてチェックしていきましょう。
シルビアのマウント類の劣化
もはやすべての車に共通していることですが、マウント類のゴムの劣化は走行時の振動などが増えて安定性の低下を引き起こします。整備記録などを確認して、劣化の状態がひどいようでしたら交換するようにしましょう。
シルビアのテンションロッドブラケットの強度不足
特にS13, S14はテンションロッドブラケットが薄く弱いと言われています。走行時に縁石などにヒットしたりすると、このテンションロッドブラケットがすぐに変形もしくは破損してしまい、ブレーキング時などの安定性に影響を与えてしまいます。剛性を高める補強バーや、すでに補強済みのテンションロッドブラケットも提供されているので、状態をみて強化しておきましょう。
シルビアの助手席側フレームの剛性不足(S13)
S13系の助手席側フレームは途中で分断されておりボディ剛性が弱くなっています。追加フレームなどで強化することで、ボディ剛性が高くなり、コーナリング時などの安定性がかなり改善されます。カスタム済みのS13や180SXの中古車の購入を検討している際は、こちらの強化が実施済みかどうかも確認しておくとよいと思います。
その他のシルビアのチェックポイント
シルビアのゴムホースの劣化
エンジンルーム内などにあるゴムホームは熱などで劣化しやすいものです。ゴムホースの劣化により内部が裂けたりすると、エア漏れが生じてアイドリング不調などの症状を引き起こします。こちらも状態を確認して新しいものに交換するなどを検討しましょう。
シルビアのエアクリーナーの液吸い
シルビアであればむき出しタイプのエアクリが装着されているケースが多いかと思います。S14とS15はエアクリの位置的に、リザーバータンクの圧抜き穴から霧化したクーラントがでる場合があり、エアクリがそれを吸ってしまうというケースがあるようです。クーラントの出口を調整することで対策することができます。
まとめ
いかがだったでしょうか?シルビアをより長く乗り続けるためにチェックしておくべきポイントについて簡単にまとめてみました。愛車のシルビアに不安な点が見つかった場合などは、整備工場やショップなどで相談して交換や修理などをしておくようにしましょう。
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