2024年03月14日 (更新:2024年04月30日)
免停後の点数は1年でリセット?前歴はいつ消える?徹底解説します
免停になったあと、点数や前歴はいつ元に戻るの?1年間無事故無違反ってどういうこと?違反してしまったときのわかりづらいポイントを徹底解説します!
そもそも前歴とは?
運転免許の前歴とは、過去に免許停止処分や免許取消処分を受けた違反歴のこと。処分を1度受けると1回と数えられ、過去3年間の前歴の数に応じて免停に達する点数(累積点数)や免停の期間が長くなっていきます。
優遇措置により前歴が0回扱いになる
1年で点数や前歴がリセットされる!という話の根本は、1年間の無事故無違反で前歴が0回扱いになるということ。
これは免許の点数制度に設けられている優遇措置によるもので、1年間の無事故無違反を達成するとこれまでの前歴回数に目をつむり、前歴は0回ということにしてもらえます。
前歴0回扱いってどういう意味?
前歴0回扱いの”扱い”というのは、上記のとおり、次回免停となったとき前歴0回のドライバーと同様に扱うという意味。しかし前歴があった事実自体は違反歴として残り続けます。
前歴が0回扱いになるとどうなるの?
免停後の1年間の無事故無違反で前歴が0回扱いになると、それに従い免停累積点数や免停処分期間がゆるくなります。
- 前歴が0回の扱いになる
- 前歴が0回の扱いになるので、免停に達する点数が6点に戻る
- 前歴が0回の扱いになるので、免停時の処分期間が30日に戻る
前歴の回数 | 免停に達する点数 | 免停期間 |
---|---|---|
0回 | 6点、7点、8点 | 30日 |
1回 | 4点、5点 | 60日 |
2回 | 2点 | 90日 |
3回 | 2点 | 120日 |
4回 | 2点 | 150日 |
1年間無事故無違反を達成できないと前歴が積み上がる
前歴は免許停止処分や免許取消処分を受けるたびに1回ずつ増えてきますが、前歴が積み上がっていくと次の免停や免取までの点数が少なくなり、処分期間は長くなっていきます。
- 前歴0回:違反点数が6点に達すると30日間の免停
- 前歴1回:違反点数が4点に達すると60日間の免停
- 前歴2回:違反点数が2点に達すると90日間の免停
前歴をもっとも早く0回扱いにするには、免許が有効な状態で1年間無事故無違反を達成しなければいけません。これは現在前歴が何回であっても同じです。
前歴の効力は3年間のため、前歴がついてから3年間を免停などの行政処分を受けることなく過ごした場合も前歴0回扱いになります。しかしこの方法は1年間無事故無違反よりも長い時間がかかります。
免停から前歴0回扱いになるまでの流れ
前歴0回のドライバーがスピード違反で捕まり、前歴が1回となってから0回扱いになるまでの流れは次のようになります。免停になった方、前歴がある方は照らし合わせてみてください。
- 2023年01月15日:一般道で30キロ速度超過(前歴0回&点数0点
- 2023年02月20日:検察庁で事情聴取(略式裁判で確定。前歴0回&点数6点
- 2023年03月09日:免許停止&停止処分者講習受講(30日→1日に短縮)
- 2023年03月10日:免許の効力が復活(前歴1回&点数0点
- 〜2024年03月09日:1年間、無事故無違反で過ごす
- 2024年03月10日〜:前歴0回扱いとなる(前歴0回扱い&点数0点
前歴0回扱いとなる1年の定義
1年間の無事故無違反で前歴が0回扱いになりますが、この1年は日数(365日)ではなく日付で扱います。上記の時系列なら、免許の効力が復活した2023年03月10日になった瞬間から2024年03月09日いっぱいということになります。
たとえば2024年は閏年で366日間ですが、上記のように閏日(2月29日)をまたぐ場合、実質1日分だけ長くなることになります。
1年間の安全運転がカギ
1年間で点数や前歴が消えるという話の真相は、1年間の無事故無違反で前歴が0回扱いになり、それにともなって免停に達する点数が戻るということでした。免停となり前歴がついたら、1年間無事故無違反を達成できるよう安全運転を心がけましょう。