2023年10月04日 (更新:2023年12月20日)
パッソのリコール一覧と対応方法を解説
あなたのパッソはリコール対応済み?パッソのリコール一覧と対応方法を詳しく解説。パッソのオーナーなら一度は確認しておきましょう!
自動車のリコールについて
リコール制度
自動車のリコール制度は規定されている保安基準に適合していない事が判明した場合や適合しなくなる可能性がある場合に、保安基準に適合させるために必要な修理や部品交換を行うことをいいます。
リコールの対策は有料?無料?
自動車メーカーがリコールを実施する際、それは車両に発生した欠陥や問題の修復を目的としています。そのため、その対策は車両の安全性と機能の確保を促進するための一環として無償で提供されます。
リコールの中には重大な事項が含まれる場合もありますのでなるべく早く対策を行ってもらうのがおすすめです。
リコールの確認方法
リコールに関しては重要で早期の対策が必要な場合もあるため、基本的にはメーカーや販売店などから電話やDMが来る場合がほとんどですが、住所変更などによりユーザーに届かない場合もあるので、自動車の購入方法別に確認してみましょう!
メーカー販売店で購入した場合
新車をディーラーで購入した場合やメーカー系の中古車販売店で購入した場合は、店舗側から電話やDMが来る場合が多いようです。この場合は店舗側の指示に従って動けば対策完了までスムーズに進められます。
中古車販売店で購入した場合
一般的な中古車販売点で購入した場合は電話連絡等はなく、車検証に記載の住所へメーカーからDMが届きます。そのため引っ越しを行ったが車検証の住所変更を行っていない場合などはDMが届いていない場合などがありますので注意が必要です。
中古車を購入して間もない時などは前オーナーが対策を実施してもらったか不明なため、車台番号で検索できるメーカーのウェブサイトで確認を行いましょう!
リコール対象だった場合の対応
リコールの対象であった場合は購入方法に関わらず、ディーラーにてリコールの対策を行ってもらえます。
❶ディーラーへ連絡
まずは、DMと車検証を準備して最寄りのディーラーへ連絡を行いましょう!リコールの案内があった旨を伝えれば直ぐに対応してくれます。
❷整備工場の予約
ディーラーへの連絡の際に施行日の予約を行いますが、大型のリコール等の場合は混雑や部品調達に時間がかかるなどの理由で数ヶ月先になることもあるため時間的に余裕のある時期に予約を行いましょう。
また、リコールの内容によっては自動車が預かりとなる場合もあり代車をお願いしたい所ですが、ディーラー側で代車が出る場合はあまり多くないようですので、ディーラーへの交通手段も確認をおすすめします!
❸対策の実施
対策は数十分で終わるものから数日かかるものまで様々。予約時にしっかりスケジュールを確認して対策を行ってもらいましょう!
ここまでリコールに関して確認してきましたので実際に自分のパッソがリコールに該当するかリコールを一覧にまとめていますので確認してください。
パッソ700系のリコール一覧 6件
2023/11/2
走行中エンストに至るおそれ
・不具合の概要
燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがあります。そのため、インペラがポンプケースと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあります。
・対策
燃料ポンプを対策品と交換。
型式 | 車台番号 | 製作期間 | 台数 |
---|---|---|---|
DBA-M700A/5BA-M700A | M700A-0109668~ M700A-0138337 | 平成30年 4月 5日~ 令和元年 5月10日 | 26,821 |
⇧ | M700A-1000094~ M700A-1015156 | 平成30年 4月 5日~ 令和元年 5月10日 | 13,471 |
DBA-M710A/5BA-M710A | M710A-0019149~ M710A-0027485 | 平成30年 4月 5日~ 令和元年 5月10日 | 8,049 |
2023/6/23
スマートアシスト用カメラにおいて落下のおそれ
・不具合の概要
予防安全機能(スマートアシスト)用カメラにおいて、ウインドシールドガラスへのカメラ固定用ブラケットの接着工程管理が不適切なため、接着力が弱いものがあります。そのため、使用過程で当該ブラケットが剥がれ、最悪の場合、走行中に落下して前方視界を妨げるため、運転者席の基準を満足しないおそれがあります。また、落下したブラケットの端部形状が乗車装置の基準を満足しないおそれがあります。
・対策
カメラブラケットに接着補強材を追加。
型式 | 車台番号 | 製作期間 | 台数 |
---|---|---|---|
5BA-M700A | M700A-0148506~ M700A-0166148 | 令和元年10月 1日~ 令和 2年 6月 8日 | 16,679 |
5BA-M710A | M710A-0029903~ M710A-0033179 | 令和元年10月 1日~ 令和 2年 6月 9日 | 3,073 |
2022/12/23
スマートアシスト用カメラにおいて落下のおそれ
・不具合の概要
予防安全機能(スマートアシスト)用カメラにおいて、ウインドシールドガラスへのカメラ固定用ブラケットの接着工程管理が不適切なため、接着力が弱いものがあります。そのため、使用過程で当該ブラケットが剥がれ、最悪の場合、走行中に落下して前方視界を妨げるため、運転者席の基準を満足しないおそれがあります。また、落下したブラケットの端部形状が乗車装置の基準を満足しないおそれがあります。
・対策
カメラブラケットに接着補強材を追加。
型式 | 車台番号 | 製作期間 | 台数 |
---|---|---|---|
5BA-M700A | M700A-0117524~ M700A-0140146 | 平成30年10月 2日~ 令和元年 6月 3日 | 21,255 |
⇧ | M700A-1008759~ M700A-1015453 | 平成30年10月 4日~ 令和元年 6月 3日 | 6,155 |
5BA-M710A | M710A-0022276~ M710A-0027957 | 平成30年10月 3日~ 令和元年 6月 3日 | 5,395 |
2020/10/15
後輪ブレーキの自動調整機構が作動しなくなるおそれ
・不具合の概要
後輪ブレーキのシューとドラムの隙間を自動で調整する機構(ストラットセット)において、部品組立時のグリス塗布設備の管理が不適切なため、アジャスタボルトのネジ面のグリス塗布量が不足しているものがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ネジ面が錆びて固着し、自動調整機構が作動しなくなるおそれがあります。
・対策
アジャスタボルトを点検し、固着しているものは、ストラットセットを良品に交換。固着していないものは、ネジ面を清掃し、グリスを塗布。
型式 | 車台番号 | 製作期間 | 台数 |
---|---|---|---|
DBA-M700A | M700A-0089460~ M700A-0111595 | 平成29年10月10日~ 平成30年 5月 8日 | 21,791 |
⇧ | M700A-1000055~ M700A-1001914 | 平成30年 4月 2日~ 平成30年 5月 7日 | 1,842 |
DBA-M710A | M710A-0015581~ M710A-0019980 | 平成29年10月11日~ 平成30年 5月16日 | 4,367 |
2019/4/11
後輪ブレーキの自動調整機構が作動しなくなるおそれ
・不具合の概要
後輪ブレーキのシューとドラムの隙間を自動調整する機構(ストラットセット)において、部品組み立て時のグリスの塗布作業が不適切なため、ネジ面にグリスが塗布されていないものがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ネジ面が錆びて固着し、自動調整機構が作動しなくなるおそれがあります。
・対策
自動調整機構のネジ面を清掃し、グリスを塗布。また固着しているものは、自動調整機構を良品と交換。
型式 | 車台番号 | 製作期間 | 台数 |
---|---|---|---|
DBA-M700A | M700A-0045913~ M700A-0070464 | 平成28年11月 2日~ 平成29年 5月19日 | 24,261 |
DBA-M710A | M710A-0008185~ M710A-0012567 | 平成28年11月 8日~ 平成29年 5月30日 | 4,353 |
2017/11/24
ブレーキペダルの操作力が増大するおそれ
・不具合の概要
制動倍力装置のバキュームホースにおいて、組付け作業が不適切なため、ホース内面に異物が付着しているものがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、当該ホースに挿入されているチェックバルブが固着して負圧が十分に供給されず、ブレーキペダルの操作力が増大するおそれがあります。
・対策
バキュームホースを新品と交換。
型式 | 車台番号 | 製作期間 | 台数 |
---|---|---|---|
DBA-M700A | M700A-0088518~ M700A-0091109 | 平成29年 9月29日~ 平成29年10月25日 | 484 |
DBA-M710A | M710A-0015413~ M710A-0015790 | 平成29年 9月29日~ 平成29年10月25日 | 83 |
パッソ30系のリコール一覧 2件
2015/9/9
走行中にエンジンが停止するおそれ
・不具合の概要
エンジン制御用コンピュータにおいて、排気ガス再循環(EGR)バルブの制御プログラムが不適切なため、アクセルペダルの操作を繰り返すと、制御指示に対しEGRバルブの開度がずれて閉じなくなることがあります。そのため、排気ガスが常時循環してエンジン不調となり、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがあります。
・対策
エンジン制御用コンピュータのプログラムを対策仕様に修正。
型式 | 車台番号 | 製作期間 | 台数 |
---|---|---|---|
DBA-KGC30 | KGC30-0173438~ KGC30-0221400 | 平成26年 4月 7日~ 平成27年 3月16日 | 39,043 |
DBA-KGC35 | KGC35-0027153~ KGC35-0035826 | 平成26年 4月 7日~ 平成27年 3月13日 | 6,894 |
2010/11/4
パワステ機能が停止するおそれ
・不具合の概要
電動式パワーステアリング制御用コンピュータのプログラムが不適切なため、車線逸脱警告用に凹凸を施した路面を高速で走行すると、路面からの振動を誤判定し、パワステ機能が停止することにより、ハンドルが重くなるおそれがあります。
・対策
当該制御用コンピュータのプログラムが修正可能な車両についてはプログラムを修正。その他の車両については、制御用コンピュータの対策品が組み込まれたステアリングコラム全体を交換。
型式 | 車台番号 | 製作期間 | 台数 |
---|---|---|---|
DBA-KGC30 | KGC30-0001016~ KGC30-0031682 | 平成22年 2月 8日~ 平成22年 6月30日 | 30,653 |
DBA-NGC30 | NGC30-0001008~ NGC30-0007424 | 平成22年 2月 8日~ 平成22年 6月30日 | 6,412 |
DBA-KGC35 | KGC35-0001008~ KGC35-0004408 | 平成22年 2月 8日~ 平成22年 6月30日 | 3,399 |
パッソ10系のリコール一覧 1件
2010/11/17
火災に至るおそれ
・不具合の概要
販売店オプションとして設定しているウォッシャ液凍結防止ヒータが装着された車両において、ヒータ制御回路部の防水用オーリングの締め代が不足しているため、ウォッシャ液が制御回路内に浸入することがあります。そのため、制御回路が溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがあります。
・対策
当該ヒータを取り外し。なお、装着時の費用は返金。
型式 | 車台番号 | 製作期間 | 台数 |
---|---|---|---|
DBA-KGC10 | KGC10-0157925 | 平成19年 5月 8日 | 1 |
リコール対応は早めがおすすめ!
ある日突然知ることになるリコールはオーナーとしては欲しくないお知らせですが、安全に乗り続けれるためにはなるべく早く対策を行ってもらう必要があります。この記事ではリコールを知ってから実施までも含め解説してきましたので、リコールについて初めて知った方などはこれを機会に是非一度調べる事をおすすめします。
CARTUNEではリコールに関する投稿などもパッソオーナーから寄せられていますのでオーナーの投稿も是非御覧ください。