2023年07月15日 (更新:2024年05月17日)
【2.8℃も冷えた】ワコーズパワーエアコンプラスを実際に施工してみた!
超冷えるようになると人気のカーエアコン添加剤、ワコーズパワーエアコンプラス。実際の添加剤の入れ方や施工手順、効果を徹底検証します!
最強のエアコン添加剤を試す
車好きの間でも最強のカーエアコン添加剤と謳われる、ワコーズパワーエアコンプラス。CARTUNEユーザーの間でもお墨付きの添加剤を実際に施工し、その性能を徹底調査します。
ワコーズパワーエアコンプラスの効果
ワコーズパワーエアコンプラスの効果には、次のものが挙げられます。
- エアコンによるパワーロスを低減し燃費を改善
- 各部のシール性を向上しガス漏れを予防
- 高い清浄性能で目詰まりを予防し冷房効率を向上
エアコンによるパワーロスを低減し燃費を改善
車のクーラーはコンプレッサーという装置をエンジンで回すため(一部車種は電動)、クーラー使用中はより多くのガソリンを必要とします。ワコーズPACはこのコンプレッサーの回転抵抗を低減することで、クーラー使用中のエンジン負荷を減らし燃費を向上させます。
各部のシール性を向上しガス漏れを予防
エアコンガスが通っている配管の継ぎ目にはゴムパッキンが使用されており、このゴムが劣化するとエアコンガスが漏れて冷えが悪くなってしまいます。ワコーズPACはこれらパッキンなどの柔らかさを保ち、ガス漏れなどのトラブルを予防します。
高い清浄性能で目詰まりを予防し冷房効率を向上
ワコーズPACは清浄分散性に優れており、バルブなどに詰まった汚れを落とし細かく分散。汚れの堆積を防止し低下していた冷房効率を復活させます。
施工に必要なもの
- ガスチャージホース
- ワコーズ PAC 1本
- ウエス
- 軍手
ガスチャージホース
ガスチャージホースはAmazonなどの通販サイトで購入できます。さまざまなメーカーから販売されていますが、高評価のものが安心です。
実際に施工してみる
缶の取り付け準備をする
購入したガスチャージホースのノブを反時計回りに回し、針をしっかり奥まで引っ込ませます。エンジンは停止した状態にしておきましょう。
ガスチャージホースに缶を取り付ける
針が引っ込んだのを確認し、缶をよく振ってからしっかりとねじ込んで取り付けます。
低圧側配管のキャップを取り外す
車両のエアコン低圧側配管のニップルキャップを取り外します。キャップにはLのマークがついているはずです。
配管にガスチャージホースを取り付ける
クイックカプラーをしっかりと引き上げながら、低圧側配管のニップルにカプラーを取り付けます。低圧側配管が変形しないよう裏から手で押さえながら、しっかりとカプラーを押し込みます。
ガスチャージホース内の空気を抜く
取り付けた缶を少しだけ緩め、ホースと缶の間から少しだけ空気を逆流させます。シュッと音がすればOK。すぐにしっかりと締め直しましょう。
車のエアコンを稼働させる
エンジンを始動し、コンプレッサーを常に稼働させるため次のような状態にセットします。エンジンはしっかりと暖まっている状態にしておきましょう。
- エンジン完全暖機
- アイドリング
- A/Cスイッチ:ON
- 温度設定:最低
- 風量設定:最大
- 各席の窓:全開
缶に穴をあける
取り付けた缶がゆるまないように注意しながら、ノブを時計回りに最後まで回しきります。中で缶に穴が開くと、缶が一気に冷えます。
缶の中身をシステムへ充填する
ノブを反時計回りに最後まで回しきります。ノブを回し切ると、缶から針が抜け中身がエアコンシステムに充填されはじめます。缶が非常に冷たくなるので、凍傷にならないよう軍手を装着しておきましょう。
充填されるのを待つ
缶を逆さまにし、振ったりしながらしばらく待つと、針の動きが安定し始めます。同時に、缶が徐々にあたたかくなってくるはずです。
缶が暖かくなったら閉める
缶が常温程度まであたたかくなったら、再びノブを時計回りに最後まで回しきります。
ガスチャージホースを取り外す
ノブを時計回りに回しきったあと、低圧側配管ニップルからカプラーを取り外します。カプラーの外側を引き上げて手早く取り外しましょう。配管内のオイルが漏れてくることがあるので、ウエスを持ちながら作業します。
キャップを取り付ける
低圧側配管にキャップを取り付けます。振動で落ちてしまわないよう確実に締め込みましょう。
吹き出し温度が2.8℃下がった!
ワコーズパワーエアコンプラスを充填した結果、吹き出し口からの温度が施工前12.2℃からと施工後9.4℃へ2.8℃下がりました。
コンプレッサーの動作音は施工前から気にならなかったため変化はありませんでしたが、実際に温度が下がったため効率面では一定の効果があるといえます。
効率アップだけでなく今後のトラブル予防にもなるワコーズパワーエアコンプラス。添加剤としては少々高価ですが、エアコンシステム自体の修理が高額なことを考えると、予防整備としてぜひ使用しておきたい添加剤です。