DIYガラスコーティングの常識を覆す、シラザン50とは | CARTUNEマガジン
DIYガラスコーティングの常識を覆す、シラザン50とは

2023年03月05日

DIYガラスコーティングの常識を覆す、シラザン50とは

業界初の本格ガラスコーティングとして話題沸騰中のシラザン50。今回は日本ライティングへ開発秘話を取材するとともに、実際にシラザン50を施工し、施工しやすさや手軽さ、仕上がりを徹底検証する。【PR】

コーティング業界を揺るがす一手、シラザン50

いままで一般ユーザーでは決して手にすることのできなかった素材、無機ポリシラザンを使用したスプレー式ガラスコーティング剤『シラザン50』が日本ライティング株式会社から発売された。みなさんはもう入手されただろうか。

コーティング老舗メーカーが開発

日本ライティング株式会社とは、自動車用電球のコーティングに30年以上携わってきた株式会社日本コーティングの子会社。株式会社日本コーティングはハロゲンバルブを白く光らせる超耐熱性コーティング技術などを有しており、1993年の創業以来、様々なメーカーのライトバルブ製品化を手がけている。

そんなコーティングのスペシャリスト集団が生み出した画期的なガラスコーティングが、今回ご紹介するシラザン50だ。DIY施工でも強固な被膜を作れるシラザン50とはどのようなものなのだろうか。

最高峰素材をスプレー式コーティングに

ライトバルブとボディーコーティング技術の親和性の高さを活かし、今日まで自動車ボディ用のコーティング剤を多数販売している株式会社日本コーティング。今回あらたに販売を開始したシラザン50の最大のポイントは、最高峰のコーティング素材である無機ポリシラザンをスプレー化したことにある。

扱いが難しいポリシラザンを攻略

シラザン50
引用元:日本ライティング

シラザン50に使用されている無機ポリシラザンと呼ばれる素材だが、これは一部のプロショップ以外取り扱いが叶わなかった素材だという。

現状一般的に普及しているほぼ全てのガラスコーティング剤にはシロキサンと呼ばれる素材が使用されているが、そのさらにワンランク上の素材が無機ポリシラザンだ。無機ポリシラザンの膜密度はシロキサンの数十倍で、表面の凹凸が少ないため高い光沢と耐久性、汚れの付着のしにくさや落としやすさが得られる。

しかし、最高峰となる無機ポリシラザンは非常に扱いが難しい素材としても知られている。無機ポリシラザンは空気中の湿気に非常に敏感で、日によって仕上がりが異なったりすぐにムラができてしまうため、美観を損ねるなどの理由でDIY用として使用ができなかった。

7年間の研究開発を経て製品化

シラザン50
引用元:日本ライティング

そんな無機ポリシラザンを一般の方でも簡単に施工できるようにしたいと、株式会社日本コーティングは7年前から開発に着手。国内外の車種の塗料やその性質、気温とのバランスなどあらゆる方面の理解と研究を繰り返し、ポリシラザン層と滑水/撥水層を同時に形成するコーティングとしてついにリリースした。プロなら誰もが使いたいと考える無機ポリシラザンを、DIYで誰でも簡単に施工できるスプレーコーティングとして発売したのだ。

シラザン50の特徴

無機ポリシラザンという最高峰の素材を使用しているシラザン50だが、素材以外にも特筆すべきポイントが多くある。

スプレー式で時短&簡単施工

先述したが、シラザン50の最大の特徴はスプレー式コーティングという点にある。多くのガラスコーティング剤がスポンジで塗布する施工方法をとる中、シラザン50はスプレーしてマイクロファイバークロスで塗布するだけという手軽さを実現。通常2時間ほどかかる施工作業を、シラザン50では約0.5時間に短縮した。

1本でボディやガラス、プラ部品も塗布可能で、照明を備えた大掛かりな施工設備も不要。短時間で誰でも手軽に施工が可能だ。

高膜密度で汚れにくく深い艶

膜密度とはコーティング層の密度を表すもので、表面の凹凸の少なさに直結する。シラザン50に使用されているポリシラザンは他のコーティングに使用されているシロキサンのおよそ数十倍の膜密度をもっており、硬化後は高硬度なガラス被膜を形成。スプレー式の簡単施工であるにもかかわらず、その表面の平滑さによって深い艶や高い防汚性能、長期にわたる耐久性が得られる。

追従性向上でさらなる耐久性を実現

アルミやスチールでできた自動車のボディは、夏の直射日光によって熱されるとわずかながら熱膨張をおこす。このとき、硬すぎるガラスコーティングはこの伸縮についていけず、ヒビ割れを起こし剥がれてしまう。シラザン50では、被膜の硬度を調整し、なおかつ1ミクロン以下の超薄膜とすることでしなやかさを生み出し追随性を向上。結果被膜割れを防いでさらなる耐久性を実現している。

驚異的な撥水・滑水性能

シラザン50は、1度の施工で無機ポリシラザン層と撥水/滑水層の2層を形成。この撥水/滑水層はポリシラザン層と化学的に結合しており、拭き上げがほぼ不要なレベルの驚異的な撥水/滑水性能を発揮する。また、この撥水/滑水性能は専用のメンテナンスケミカルを使用することで持続させることができる。

専用のメンテナンスケミカルを用意

高膜密度によってそもそもイオンデポジットが付着しにくいシラザン50だが、イオンデポジット対策として専用のクリーナーと撥水/滑水層の復活剤が用意されている。イオンデポジットが付着した時はクリーナーで撥水/滑水層のみを落とし、復活剤で撥水/滑水層を形成し直す仕組みだ。

さらに犠牲皮膜を形成するメンテナンス剤を塗布することでコーティングへのイオンデポジットの付着自体を抑えることもできる。このように、各種専用ケミカルによって今後のメンテナンスが簡単かつ安心なこともシラザン50の強みだ。

実際にシラザン50を施工してみる

シラザン50
これだけで強固なコーティングが施工できる

  • 洗車用シャンプー
  • 液剤(A液、B液)
  • 施工用スプレーボトル
  • スプレーノズル(スペア)
  • マイクロファイバークロス(2枚)
  • 保護マスク
  • 手袋
  • 施工シール

施工前の状態

シラザン50
プラ部分は白くなってしまっている

施工前の状態。プラスチックは全体的に白っぽく、ボディーに色褪せはないものの、ぬるっとした艶やパリッとした輝きはない。

専用シャンプーで洗車

シラザン50
100mlのシャンプーを1900mlの水で希釈する

まず、付属の専用シャンプーを20倍に希釈して洗車を行う。撥水やワックス成分を含まないコーティング専用シャンプーになっており、配合されている脱脂成分によって汚れや油分をしっかり落とすことができる。

シラザン50
水分がのっぺりとボディに張り付けばOK

ボディが水を弾かない親水状態になるようしっかりと洗い上げる。タイヤなど足回り付近は油分が多いため入念におこなった。

拭き上げ

シラザン50
水道水によってできるカルキ跡は大敵

綺麗な油分のないタオルで拭き上げる。コーティング剤は水が混ざると定着しないため、ドアを開け閉めしたりしながら徹底的に水を追い出す。施工前に水分をしっかり拭き取れるかどうかが、コーティングの仕上がりを左右するそうだ。

コーティング剤の混合

シラザン50
15℃以下では付属の硬化促進剤を併用する

2種類の液剤を混合し、良く振ってコーティング剤を作成する。今回は外気温が15℃以下のため硬化促進剤を併用した。混ぜ合わせた直後から硬化が始まるため、6時間以内に塗布作業を完了させなければならない。

シラザン50
硬化促進剤込みの液剤量は57gだった

コーティングの施工

シラザン50
オイルを塗り伸ばすような感覚。伸びが非常に良い

いよいよコーティングを施工していく。液体ワックスや缶スプレーの簡易コーティング剤は”10円玉サイズ程度”などと記載があり計量に苦労するが、シラザン50はワンショットずつのスプレータイプで、パネル半分あたりの液量をショット数で明確に管理できる。

シラザン50
50cm角に4〜5ショットが目安

スプレー化されているシラザン50だが、液剤をボディパネルにスプレーするのではなく、クロスへ数ショットし面積を決めて塗り広げてもスムーズに施工できる。施工済みの部分へ飛散してしまっても再度軽く塗り伸ばしておけばOK。ちなみにこのクロスは、シラザン50を適切に塗布できるよう選定された毛足の短いクロスだ。

プラスチックにも施工できる

シラザン50
エンジンカバー、エアクリボックスの上面にも施工した

シラザン50はゴム製品を除きあらゆるものに施工できる。汚れの上から塗布すると汚れを閉じ込めてしまうため、よく洗ってからの施工がベスト。内装部品へも施工できるが、換気と保護メガネを忘れずに。

※ゴム部品に触れてしまっても問題はないが、ゴムには液剤が定着しない

圧倒的な施工のしやすさ

シラザン50
付属していた専用クロスはこのようになった

ボディや各ウィンドウガラス、プラパーツとかなり丁寧に施工したが、作業時間は1時間ほど。スポンジでの塗布は最低でも2〜3時間かかることを考えると施工にかかる時間が圧倒的に短い。

クロスを使用した施工作業はスポンジで塗り伸ばすものとは比較にならないほどの容易さで、施工と同時にシャンプーでは落ち切らなかったきつい汚れを脱脂成分によって浮かせて絡め取ってくれるのもポイント。クロスはウィンドウガラス〜ボディ〜プラ部品という順に使い、他所へ汚れを広げないよう意識した。

コンパクトカーにはLサイズでOK

シラザン50
LLサイズはワンボックスカー用のサイズ

今回はLLサイズをコンパクトカーのヴィッツに使用したが、ホイールを除く外装部品に塗布した結果17gの液剤が残った。硬化促進剤を入れているため実質的にはもう少し使っていることになるが、コンパクトカーの外装に塗布するだけであればLサイズで良さそうだ。

シラザン50
このあと内装部品へも塗布し、最終的に4gが残った。

施工直後の状態

シラザン50
少しだけ、ヌルりとしたツヤが増した

施工直後は、施工前と比較すると全体的にわずかにボディ色が濃くなりふんわりとしたツヤが出た。しかし缶スプレータイプの簡易ガラスコーティング剤のような鋭い輝きはいまのところ無い。

シラザン50
白くなっていたプラのグリル部分は1トーン黒くなった

施工から2晩経過した状態

施工後2時間である程度硬化するというシラザン50だが、冬の低気温による硬化の鈍化を考慮し、2晩あけて再度状態をチェックした。

曖昧さの無い高密度のツヤ

シラザン50
塗装面にかっちりとした雰囲気が生まれた

施工直後はふんわりとしたツヤがみられたが、2晩経過後はコーティング液剤がボディに薄く硬く定着したような見た目で、磨かれたような非常に均一な光り方と深いツヤになっていた。完全硬化は1ヶ月のため、ここからさらに硬化が進みツヤ感が増してくるはずだ。

シラザン50
パネルに沿う端正なツヤが見てとれる

プラ部品は落ち着いたしっとり感

シラザン50
あくまでも被膜形成が主目的

プラのグリル部分は、白く戻らず施工直後よりもしっとり感が増した。主目的は被膜形成のためプラスチック復活剤のようには黒くはならないが、多少の色の回復は期待できる。触った感じはドライ。

シラザン50
ミラーまわりも1トーン黒くなった

接触していないかのような滑水性能

シラザン50
強めの水流もスルリとかわす

2晩のうちに積もった表面のホコリを湿らせたマイクロファイバーで拭き落とし、滑水性能をチェック。表面はさっぱりと乾いているにもかかわらず、まるでテフロン加工されたフライパンのように水を一切寄せ付けない。

シラザン50
各ガラスも同様の滑水性能がみられた

ガラスでもボディ同様の滑水性能がみられ、水滴は45km/h前後で後方へと流れていった。この滑水性能も、1ヶ月の硬化時間の経過とともに徐々に高まっていく。

シラザン50
プラスチックにも確実に定着している

また、プラ部品でもしっかりとした撥水性能が発揮されていた。軽く息を吹きかけるだけでスルスルと落ち、水滴は全く残らない。

いままでのDIYコーティングを覆すクオリティ

シラザン50
メンテナンスケミカルも充実

プロもあこがれる最高峰の素材、無機ポリシラザンをDIYで施工可能なスプレー式コーティングに落とし込んだシラザン50。実際に使用してみても、その施工の容易さやボディのツヤ、撥水/滑水性能には驚きを隠せない。性能と施工の容易さの両面で既存のコーティング剤を凌駕するとなれば、もはや他を選ぶ理由が見つからないというのが正直なところだ。

コーティング自体の性能はもちろんのこと、専用のメンテナンスケミカルもしっかりと用意されており今後のカーライフがより愉しくなることは間違いない。シラザン50は、愛車のボディを美しく守りたいと思ったらまず最初に手にとってほしい製品だ。

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