2022年09月18日 (更新:2024年08月28日)
ブリッドのセミバケットシートを徹底解説!ユーザーレビューも紹介!
BRIDE(ブリッド)のセミバケを、実際に装着しているユーザーのレビューとともに徹底紹介。セミバケの最適解がきっと見つかります。
ブリッドは日本を代表するシートメーカー
「BRIDE」は日本で初めて国際自動車連盟「FIA」の公認を受けたメーカーです。国際レースでも使用可能なモデルの制作を手掛け、「スーパーGT」、「D1グランプリ」など名だたるレースで、一流ドライバーたちに選ばれる折り紙付きの品質を備えています。
「BRIDE」はレース仕様のフルバケットシートのみならず、快適性を重視したコンフォートリクライニングシートのほかワンランク上のプレミアムスポーツシート、トラック専用シートの製造も行っています。
BRIDEの特許「ローマックスシステム」を活かし、タイトなスペースでもローポジション化が可能。スポーツユースはもちろん、ラグジュアリー、ファッションユースなどさまざまな需要に対応するラインアップの充実は、ほかにはないといえるでしょう。
ブリッドは自動車のシート専門のメーカーで、愛知県東海市に本社があります。安全なシートを作るために製造過程にこだわっており、全てのシート、シートレールを日本で製造しています。
また、ASEA基準をクリアするだけでなく、6項目の保安基準試験を用意し、事故から身を守れるか?、シートは破損しないか?などの確認も怠ることはありません。ブリッドのシートは保安基準試験の成績の書類を全国の運輸局、運輸支局に提出しているので、ブリッドのシートに変えていても車検に通過できます。
ブリッドの歴史
ブリッド(BRIDE)の創業は1981年で、翌年から販売を開始しました。創業当時から「世界のモータースポーツで認められる高性能なシートを提供する」という理念を掲げています。現在はフルバケットが約20種類、セミバケットが約15種類という豊富なラインナップをもち、2016年にはモータースポーツでの装着率第1位となっています。プロも認める性能ですね。
ハンドメイドにこだわり!
シートシェルは全てハンドメイドなので、それぞれのシートにあった形にでき、ホールド性も高めです。1シートずつ、ほつれや縫い目なども人の目で確認しているので高品質な製品ばかり。
最終的な組み立ては熟練した技で行ない、保安基準適合証のシールやFIA公認シールが貼られます。これらのことから、ブリッドは高品質で安心性の高いシートを開発しているメーカーだとわかりますね。
それではブリッドが誇るセミバケットシートについて各シリーズごとに紹介して行きます!
GIASシリーズ
GIASはブリッドのセミバケットシートシリーズ。リクライニング機能の付いていないシートがフルバケットシートであるのに対して、セミバケットシートは高いホールド性を持ちながらもリクライニング機能が付いていて日常生活での使い勝手も良いシートになります。車中泊をしたり車内で少し休憩する時には、リクライニングできるセミバケットシートがフルバケットシートよりも理想的です。
GIASシリーズのセミバケットシートは純正シートのような使い勝手を残しつつ、ローマックシステムの採用やオールアルミフレームによる軽量化、モノコック形状でシェル素材に剛性の優れたもの(スーパーアラミド製ブラックシェルやカーボンアラミド製シェルなど)を使うなど、軽量・強固でホールド性に優れたセミバケットシートとなっています。フルバケットシートほど本格的する必要はないけれど、今のシート性能に満足していない場合におすすめです。
GIASⅢ
高剛性スチールフレームとモノコックシェル、そして精密リクライニング機構を備えたストリート最強のスーパーセミバケットシートがガイアス3です。前モデルのGIASⅡと比較した場合、シートの剛性・強度が飛躍的に向上しています。
またワンタッチ式のリクライニングレバーは、バックラッシュやガタツキを極限まで抑え、確実なホールド性と快適性を実現。また座面裏には6点式ハーネス用のベルトホールを新設、座部・腿部のクッションに高密度発泡ウレタンを採用しています。
色はグラデーションロゴ、ブラック、レッドの3色、シェルはFRP製シルバーシェルとスーパーアラミドブラックシェルの2種類、クッションはスタンダートタイプとロータイプの2タイプから選択できます。
シェル素材 | クッションタイプ | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|
スーパーアラミド製ブラックシェル | スタンダード | 14kg | ¥291,500 |
↑ | ロー | ↑ | |
FRP製シルバーシェル | スタンダード | ↑ | ¥236,500 |
↑ | ロー | ↑ |
GIASⅡ
GIAS IIは、軽さとフィット感を追求して作られたセミバケです。ブリッドの特許技術である「ローマックスシステム」が採用されています。「目線がすごく低くなった!」「体を預けられるので、安心感がある」という口コミも多いです。
また、オールアルミフレームが使用されており、軽量を極めつつ、高い剛性も兼ね備えています。フルバケのような安定感と、軽さを求めている方にオススメのセミバケですね。
シェル素材 | クッションタイプ | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|
スーパーアラミド製ブラックシェル | スタンダード | 12kg | ¥203,500 |
↑ | ロー | 11.9kg | ↑ |
カーボンアラミド製シェル | スタンダード | ↑ | |
↑ | ロー | ↑ |
CARTUNEユーザーレビュー
BRIDEのGIASII入れました! 剛性もしっかりしていてフルバケにしなくても全然大丈夫そうです! お値段は結構しましたけど。 セミバケなのにリクライニングはクルクルじゃなくて 捻るだけで自由に動くのがいいですね!
GIASⅡ SPORT
GIASII SPORTはBRIDEの中でも最も高いホールド性能を持つスポーティーリクライニングシートです。アルミフレームを採用しているGIASIIに対し、スチールフレームを採用、バックレストのシェル素材はFRP製シルバーシェルを使用しています。
デザインはGIASIIと同様で、フルモノコック構造のバックレストシェルと高めのニーサポート部によりドライバーを深く包み込み、リクライニングシートながらフルバケットシート並の高いホールディング性能と剛性を実現しています。
シェル素材 | クッションタイプ | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|
FRP製シルバーシェル | スタンダード | 14kg | ¥170,500 |
↑ | ロー | ↑ |
CARTUNEユーザーレビュー
セミバケですが、フルバケに 近いホールドで車の挙動が体に感じます! 人馬一体! アイポイントも下がったので 少し慣れるまで気をつけて運転しないとです!
STRADIAシリーズ
STRADIAⅡ
STRADIAⅡの特徴は、ホールド性以外にも乗降性を考えた作りであることです。リクライニングシートはリクライニング機能のため重くなってしまうこともありますが、アルミ製としたことで軽量化が実現しました。またフルバケットシート並の弾力性を実現するために、フルモノコック構造となっています。
シェル素材 | クッションタイプ | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|
スーパーアラミド製ブラックシェル | スタンダード | 12kg | ¥203,500 |
↑ | ロー | ↑ | |
カーボンアラミド製シェル | スタンダード | 11.9kg | ↑ |
↑ | ロー | ↑ |
座り心地としてはかなりフルバケに近い感覚なのでサーキットでも安心です。 リクライニングができるので長距離移動のPAの休憩でも便利です。
EUROSTARシリーズ
スポーツ走行ではない一般ユースに向けて作られたユーロスターシリーズは、スポーツカーはもちろん、ミニバンやハイエースなど幅広い車種に対応します。
人間工学に基づく「ニューエルゴノミクスデザイン」を採用し、ドライバーが使いやすく、疲れにくいことを重視した設計。ドライバーを包み込むフォルムと高密度ウレタンが体圧を分散させるため疲れにくいセミバックシートです。
EUROSTERⅡ
はじめてシート交換をする方にオススメしたいのが、「EUROSTERⅡ」です。EUROSTERⅡは、人間工学を元にデザインされており、初心者でも使いやすく、疲れにくい設計となっています。
- メッシュ性生地で、背中の蒸れを防止
- リクライニングの角度調節がワンタッチ
- 幅広い車種に対応できる、シートデザイン
というように、快適性がとことん追求されてるセミバケです。シート選びで悩んでいる初心者の方は、ぜひ試してみてくださいね。
シェル素材 | 重量 | 価格 |
---|---|---|
パイプフレーム | 14.6kg | ¥128,700 |
CARTUNEユーザーレビュー
良い点は、肩がホールドされるので曲がってもフラつかないのと運転してても疲れないことです! 悪い点は、短足なのでペダルの踏み加減が変わり思うように踏めない事です(笑)
BRIDE EUROSTERのベージュカラーを取り付けしました 事前調査を反映してM8x250ボルト、ワッシャー、バネワッシャーとT40のトルクスレンチを準備 シート本体を外寄りにオフセットさせて取り付けています バックスキン風表皮は手触りが気持ちいいです
STEAMSシリーズ
STREAMS CRUZ
フラッグシップモデルであるSTREAMSはドライバーへの負担の軽減を目的として設計されたシートです。人間工学に基づいたバックレスト形状や座面は、ほどよいホールド感と適切なドライビングポジションを保持し、車の横揺れや路面凹凸の衝撃からくる筋肉や 腰椎への負担を軽減してくれます。
シート素材には高級スウェード調生地と、汚れや水分にも強いPVCの2種類があり、スウェード調は7色、PVCはタフレザーブラックの1色、計8色のカラーバリエーションから選べるため内装合わせたカラーを選べます。
また腰痛予防も考慮しているため、ロングドライブもを楽しむことが出来るメディカルコンフォートモデルのセミバケットシートになります。
シェル素材 | シートヒーター | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|
パイプフレーム | 有り | 15.6kg | ¥145,200 |
↑ | 無し | ↑ | ¥128,700 |
CARTUNEユーザーレビュー
このシート買って本当に良かったと思ったのが 今回のオフ会の往復、それぞれ3時間以上運転して腰も背中も痛くならなかったんですよ! 本当にびっくりしました! いつもじゃ考えられないです✨ なので運転で腰痛くなる方、めちゃめちゃオススメです👍✨
BRIDE STREAMS CRUZ(PVC)、左右アームレスト仕様にしています。 コレが収まるなんて最近の軽四ボディは広いですね、ドアは大きくて薄っぺらいけれど…。 弱点:後席への乗り込みは困難でほぼ2人乗りです。車中泊は仮眠で。夏のPVCレザーは尻が蒸さります。
edirbシリーズ
edirb 032 ULTRA SUEDE
エルゴノミクスデザインを採用し、ロングドライブに適したコンフォートタイプのセミバケットシートedirb 032。背面と座面には東レが開発した新素材ウルトラスエードを新たに採用、プロテインレザーとウルトラスエードの組み合わせで上質感を高めています。
ウルトラスエードは本革のような風合いやなめらかな肌ざわりで、耐久性や耐水性が非常に優れているプロテインレザーとドライバーをしっかりとホールドしながらも、乗降時には滑りが良くスムーズな動きが可能なで快適なドライビング環境を提供してくれます。
シェル素材 | シートヒーター | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|
パイプフレーム | 有り | 15.3kg | ¥189,200 |
↑ | 無し | ↑ | ¥172,700 |
CARTUNEユーザーレビュー
edirb 032 ULTRA SUEDE (シルバーステッチ)シートヒーター付きです 見た目&座った具合は最高! セミバケとはいえ純正シートに比べてしっかりホールドしてくれます! こりゃ良い(・∀・) 問題は ・純正シート全下げより座面が少し上がります ・前へのスライド量が少し減ります(フロントオフセットステー手配済み) この問題は購入前に話は聞いていたのでまあ良いです
edirb 110
BRIDEブランドのSTREAMSのシート形状をベースに、高機能・高品質の表皮素材を使用したワンランク上のモデルがedirb110。ロングドライブにおけるドライバーの快適性や負担軽減を追求したシート設計で、 人間工学に基づいたバックレスト形状や座面は、ほどよいホールド感でドライビングポジションを保持し、車の横揺れや路面凹凸の衝撃からくる筋肉や 腰椎への負担を軽減しくれます。
シート素材のプロテインレザーは、優れた吸放湿性で不快な蒸れを軽減。また背もたれと座面に使用されているウルトラスエードも通気性が良くロングドライブを楽しむことが出来ます。
シェル素材 | シートヒーター | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|
パイプフレーム | 有り | 15.8kg | ¥205,700 |
↑ | 無し | 14.8kg | ¥189,200 |
CARTUNEユーザーレビュー
本来ヨーロッパ車向けにデザインされたRotiformのホイールに合わせて少しヨーロピアンなテイストが欲しかったので、ヨーロッパ車のスポーツグレード純正シートでありそうなシルエットのedirb110をチョイスしました。素材も高級感があり、スポーティー過ぎない座り心地も、プリウスにベストマッチしてます。腰痛持ちの自分でもロングドライブはとても快適で、純正シートよりもホールド感が有り、運転が楽しくなりました。
ロードスターでつけてる人を見たことがないですし、Brideの営業さんも事例がないとのことでしたが、まぁものは試し。純正シートに近い形状ですが、スェードの座面と肩と腰のサポート、クッションの形状や厚みなどがいくらか違い、それが長距離走行でかなりの効果を発揮します。300キロ弱の走行を休憩なしで行いましたが、純正シートで感じたしっくりとこない腰の位置がバシッと収まって実に快適でした。助手席にも近く入れたいと思います。
DIGOシリーズ
DIGOⅢ LIGHT
高級感あるスエード調シート素材を採用したスリムなリクライニングシートでバックレスト全高を3cm低く抑えているのがDIGO Ⅲ LIGHTです。ショルダーサポート部とシート座面をスリム化することでシート幅が485mmとコンパクトになっています。
また乗降性を再優先したニーサポートは低く抑えたデザインで、バックレスト背面にはポケットも装備し実用性もアップしています。スリムなデザインと柔らかな乗り心地を持ったセミバケットシートがDIGO III LIGHTです。
シェル素材 | シートヒーター | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|
パイプフレーム | 有り | 15.2kg | ¥135,300 |
↑ | 無し | ↑ | ¥118,800 |
NEO CLASSICシリーズ
EUROSTERⅡ SPORTE
FRPシェル構造のバックレストを装備したネオクラシックなローバックシートがEUROSTERⅡ SPORTE。シート素材にはプロテインレザーを採用し、座面は快適性で定評のあるEUROSTERⅡをベースとしています。ヘッドレストがないため現在の保安基準には不適合となりますがクラシックカーなどのスタイルで活用できるシートです。
※1969年3月31日までの登録車両は車検適合
シェル素材 | 重量 | 価格 |
---|---|---|
一部FRP製 | 12.5kg | ¥194,700 |
ZAOUシリーズ
異色のトラック専用シートとなるのがZAOUです。長時間の運転や度重なる乗降動作で身体への負担も大きいトラックドライバーのために開発されたトラック専用シートです。
小型から大型まで国内で販売している多くのトラックに取り付けが可能で、最適なドライビングポジションになるよう設計されています。 また、表皮素材は、レザー調のPVC(ポリ塩化ビニル)素材を使用した「タフレザー」で耐久性に優れており汚れや水分も拭き取ることができ業務で使う事を考慮したプロドライバーにおすすめのシートです。
シェル素材 | シートヒーター | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|
パイプフレーム | 有り | 14.5kg | ¥157,300 |
↑ | 無し | ↑ | ¥140,800 |
シートレール
ブリッド製のシートレールは、正確さ・頑丈さともに信用することができます。ブリッドでは、車種に合わせて手作業で採寸を行ってから、量産しているのです。そのため、ボルト穴の隙間を作らず、正確にシートとシートレールを組み合わせることができます。
また、世界でも最大手である「フォルシア社」のスライダーが採用されています。ASEAにも認定されており、耐久性・精度が保証されたシートレールです。
まとめ
国内トップカテゴリーをはじめ、ジムカーナ、ラリー、ドリフトなど数々のレースでスポーツシートを提供しているBRIDE。高速走行で変化し続ける横Gに対しドライビングの姿勢を安定させ、車の挙動を正確にコントロールには必要不可欠なアイテムになります。
シートの役割の重要性は、肩から太ももをしっかりとホールドし、安全で確実なドライビングサポートを行うこと。ミリ単位の調整に応えられるのは、高い技術力と徹底された職人の手作りが可能にしています。
人が作る暖かみを残し、シートが大量生産の工業製品にならないようにするポリシーを持つBRIDEの製品には、純正にはない乗り心地が感じられます。スポーツシートとの出会いは車との付き合い方も変えてくれるかもしれませんね。
CARTUNEユーザーの取り付け例を参考に、ご自身でもぜひカスタマイズしてみて下さい。安全で快適なカーライフを!