2022年03月25日 (更新:2024年07月24日)
ステッカーをセンス良く貼るコツと具体的な位置や場所
愛車にステッカーを貼りたい、そんな時にどんなことに注意すれば良いのでしょうか。今回はセンス良く貼るコツと具体的な貼り付け位置や場所を解説します。
ステッカーをセンス良く貼るコツ
色数を絞る
ステッカーを購入する時は、車両全体を眺め統一感のあるカラーを選びましょう。色数が増えるほど見た目が複雑でやかましくなってしまうため、外装に使用するのはボディ色を含め2〜3色までがベスト。ステッカーのサイズも考慮し自然に馴染むバランスを見極めましょう。
差し色はあくまで一部分に留める
アクセントとして赤や蛍光イエローなどのビビットカラーを加えることがありますが、このような差し色はあくまでも脇役。多用するとしつこくなってしまうためバランスには注意が必要です。
ファッションでいえば、差し色は靴だけ、靴下だけ、バッグだけなど小範囲に限定してチョイスするのが基本。あちらこちらに色を散りばめるのではなく、全体を見渡しながら大人なバランスを見極めましょう。
同じステッカーをいくつも貼らない
車のボディはほとんどの車種が左右対称のシンメトリーなデザインで作られていますが、それを意識して左右対称やボディ四隅にきっちりステッカーを貼ると逆に不自然に見えてしまいます。同じステッカーをいくつも貼るのを避けることで、ゴチャつかずクリーンな見た目に仕上がります。
ロゴステッカーは装着しているメーカーのものを選ぶ
ボディに貼ってあるメーカーロゴステッカーは、自分がどんなパーツを使用しているのか、どんなメーカーを支持しているのかを示すもの。そのためメーカーやブランドのロゴステッカーは装着しているパーツメーカーのもののみ貼るのがセオリーです。ボディ全体がパーツメーカーカタログのようにならぬよう、貼る数にも気を配りましょう。
ステッカーを貼る位置や場所
車のボディでステッカーを貼ることが多い位置や場所を解説します。ステッカーはこれら全てに貼れば良いというわけではありません。どこに貼るか、どれだけ貼るかは全体のバランスをみながらベストな配分を探しましょう。
ドアやフロントフェンダー
フロントドアの前方部分に並ぶロゴステッカーは昔からの伝統的なスタイルです。近年では少なくなってきた貼り方ですが、ひと昔前の走り屋世代であればグッとくる方も多いはず。
ドア下やスカート
ドア下やスカートに横長のステッカーを貼るのもGOOD。暗色のステッカーを低い位置に貼ると車高を低く見せることができますが、やり方によっては重たい印象が増してしまいます。サイドからの印象が大きく変わる部分なので、遠くから何度もバランスを確認しましょう。
フロントバンパーやリアバンパー
バンパーへのステッカー貼り付けは特に注意が必要です。フロントマスクはその車の顔であり、純正状態でバランスの取れたデザインに仕上がっています。バンパーにステッカーを貼る場合は、フロントリップや別形状のバンパーを装着するなど、ステッカーの主張だけが強くならないようカラーバランスを整える工夫が必要になります。
リアバンパーも同様で、ウイングを大型化する、逆にウイングを取り外す、エアロを装着するなどの工夫が重要。目立つステッカーを貼る場合は全体のバランスを意識しましょう。
クォーターウィンドウやリアウィンドウ
ステッカーをクォーターウィンドウとリアウィンドウへ貼り付けるのは非常にポピュラーな手法の一つ。プライバシーガラスになっているため、下地が黒くステッカーがよく目立ちます。クォーターウィンドウはサイドから見てよく目立つためステッカー選びは慎重に。
リアウィンドウの中心部分に並ぶパーツメーカーロゴはチューニングカーによく見られる貼り方のひとつ。マシンの迫力が強調され全体の完成度が底上げされますが、リアウィンドウは面積が大きいため配置にセンスが問われます。
フロントまわりのウィンドウには装着できない
保安基準で定められているため、フロントウィンドウと左右のサイドウィンドウ(運転席側と助手席側)にはステッカーを貼り付けることができません。
近年フロントウィンドウにステッカーを貼り付けたスタイルが流行っていますが、これはショーカーやイベント用の車両に施されるものです。私有地で行われるイベント会場へ搬入後に貼り付け、搬出時公道走行前に剥がせば問題はありません。
ハチマキ
ハチマキとは、ラリーカーやレーシングカーのような横長のステッカーをフロントウィンドウ上部に貼り付けるもの。市販のステッカーやカッティングシートでは車検非対応となりますが、合法となるよう設計されたものが販売されています。装着には保安基準をよく確認しましょう。
ボンネット
ボンネットにもステッカーを装着することができますが、リアウィンドウと同様面積が広いためバランス取りが難しく上級者向け。ステッカーだけでなくカッティングシートなどを用いてストライプを入れることもできます。
給油口
給油口(フューエルリッド)は区切られているため、いつの時代も何かしらを貼り付ける文化があります。フューエルリッド用のステッカーは様々なメーカーから販売されているのでじっくりお気に入りを探してみましょう。面積が小さいため自作ステッカーにチャレンジするのもアリ。
ホイールリムステッカー
ホイールのリム部分に貼り付けるのがリムステッカー。リムステッカーにはリムのふちに円周状に貼り付けるラインステッカーと、深リムホイールのリム内側に貼り付けるものがあります。さりげなくメーカーロゴを入れるのがコツ。
ホイールスポークステッカー
ホイールのスポークに貼るのがスポークステッカー。ホイールメーカーのロゴやブランドロゴが採用されます。ホイールメーカーが公式に販売しているものもあり、足元のアクセントやホイール自体のアピールに使用されます。
タイヤレターステッカー
ホワイトカラーの文字をタイヤへレタリングするタイヤレター。薄いゴム質のステッカーを貼り付けたり、厚みのあるラバー文字を接着剤で貼り付ける方法があります。以前は白の油性ペンでロゴを塗る手法が取られていましたが、ロゴが小さく迫力に欠けるなどの理由から、近年ではもっと自由に配置できるレタリングステッカーが使用されるようになっています。
ステンシル
ステンシルとも呼ばれる文字を切り抜いた型を使用して、タイヤへ直接スプレーで文字を描く方法もあります。走行中に剥がれ落ちる恐れがなく、大きな文字を描くことができるのがメリット。
さまざまな外装カスタム
レプリカ
レプリカとは、ラリーカーや耐久レース車両のデザインやスポンサーロゴを忠実に真似て再現したカスタムカーのこと。カッティングステッカーや塗装を駆使して作成されており、ウイングやホイールなど外装パーツの多くは本物と同じ製品を調達しています。
痛車
痛車とは、漫画やアニメ、ゲームなどのキャラクターやロゴ、モチーフを、カッティングステッカーやラッピングを用いて車体の大部分に描いた車両のこと。海外でもカルチャーとして認知されつつあり、完成度の高い車両は圧倒的な熱量を感じられます。
コンセプト
あるモチーフを元にステッカーや塗装、ボディメイク技術を駆使してコンセプトマシンを作成する方法もあります。ステッカーなどの小手先仕事以前にマシン自体を仕上げるハイレベルなメタルスキルが要求されるカスタムですが、最終的にオーナー自身の配色センスが加わることでアートの領域へ昇華します。
まずはセンス磨きから
ステッカーカスタムは手軽ですが、センスの良いクルマ作りにはボディやホイール、マフラー、車高などさまざまな要素とのバランス取りがマスト。そのためには多くのカスタム例を見て相関関係を掴むのが近道です。
現代では、WebやSNSなどで国内外のハイセンスなマシンをすぐに見ることができます。それらの評価の高いカスタムをよく観察して、ステッカーの使い方だけでなくカラーバランスなどを学びましょう。カスタムにはオリジナリティも大切ですが、まずは基本的なセンス磨きから。誰しも他人の真似事からスタートすることを忘れてはいけません。