2021年01月10日 (更新:2021年02月09日)
FK8シビックタイプRのトラブル事情、リコールや故障事例まとめ
イギリス生産で話題となったFK8シビックタイプR。今回はCARTUNEユーザーの投稿を元に、FK8シビックタイプRに発生しているトラブルやウィークポイントをまとめました。
FK8シビックタイプRの不具合報告が出始めている
ホンダ最速のFFスポーツ、FK8シビックタイプR。市場に行き渡りはじめいくつか故障事例が報告されています。現在オーナーの投稿で確認できているFK8のトラブルや不具合には次のようなものがあります。
- 給油口のリベットの錆び
- テールゲート下の錆び
- オートワイパーの過剰作動
- ガーニッシュのゴムの浮き
- テールゲートスポイラー下のゴムの浮き
- フロントグリルの浮き
- ドアモールの浮き
- 燃料ポンプのリコール
- ブレーキ周りからの異音
給油口のリベットの錆び
給油口のリベットの錆びの概要
給油口内のパーツを留めているリベットが錆びるというもの。給油口内の車体前方側上下に付いているリベットの中央窪み部分に錆びが発生します。
給油口のリベットの錆びの原因
錆びの原因は防錆処理の不良。納車後1年以内に錆びている車両もあるようです。なお、ここが錆びていても車両の走行性能への影響はありません。
給油口のリベットの錆びの修理方法と交換部品
前から気になってた給油口の中のリベットの錆を保証にて板金屋で打ち直し&錆対策をしてもらえることになり、本日ディーラーに預けてきました❗️
この件に関しては、錆びたリベットの錆び取りと防錆処理が行われるようです。走行には影響がない部分ですが、長期間放置しておくとボディに錆色のシミが垂れる可能性があります。錆びが発生していて気になる方は一度相談してみましょう。
テールゲート下の錆び
テールゲート下の錆びの概要
テールゲート下の金属板の接合部分に錆びが発生するというもの。テールゲートを開いて外側から覗くと確認することができます。
テールゲート下の錆びの原因
テールゲート下の錆びは、塗料にクラック(ヒビ)が入ることが原因のようです。塗装面が角になっているため塗装にヒビが入りやすく、そこに水分が触れることでサビが発生すると考えられます。
テールゲート下の錆びの修理方法と交換部品
テールゲート部の塗装クラックと錆びですがご覧の通り綺麗に直りました!! いやー1週間長かったけどやってもらって良かったー。
この件に関しては、錆び取りと該当部分の再塗装が行われるようです。なかなか気づきにくい部分ですが、錆びが進行するとボディの腐食や周囲の塗装が浮いてくるなど広範囲に広がる可能性があるため、一度チェックしておきたいポイントです。
オートワイパーの過剰作動
オートワイパーの過剰作動の概要
ワイパーが雨滴に過剰に反応し、不必要な拭き取り作動を行ってしまうというもの。過剰に作動を繰り返すため、オーナーによっては手動でレバーを操作しワイパーを動かしているそうです。
オートワイパー過剰作動の原因
今回の過剰作動の原因はレインセンサーの不具合のようです。FK8のオートワイパーは雨粒をレインセンサーで検知して自動で拭き取り作動を行いますが、センサーの感度が高いと不必要な拭き取り作動を行ってしまいます。
オートワイパー過剰作動の修理方法と交換部品
「オートワイパーが雨滴に過剰反応する」という事で、ディーラーで対策品に無償交換して頂きました。センサー交換なのに、プログラムも変更されているそうです。
確かに過剰反応してたので、ずっと手動で間欠ワイパーをしてました😅
このトラブルでは、レインセンサーの交換とプログラムの変更が行われるようです。明らかに拭き取れているのに作動し続けるなど、ワイパーが作動する頻度に違和感を覚えた場合は一度相談してみるとよいでしょう。
ガーニッシュのゴムの浮き
ガーニッシュのゴムの浮きの概要
リアドア後部にあるリアピラーコーナーガーニッシュの一番上に装着されているゴムモールが外側へ浮いてくるというもの。画像では、ガーニッシュに沿って取り付いているはずのゴムが、外側へ折れてしまっています。
ガーニッシュのゴムの浮きの修理方法と交換部品
洗車時に手に刺さりそうだったリヤコーナーガーニッシュの浮きも交換して頂きました😊
ディーラーの試乗車も同じ症状が出てるそうです!
このトラブルでは、リアピラーコーナーガーニッシュASSYの交換となるようです。対策品はゴム先端が丸くなっています。ゴムがめくれていると洗車時に刺さって痛いそうなので、一度確認してみると良いでしょう。
テールゲートスポイラー下のゴムの浮き
テールゲートスポイラー下のゴムの浮きの概要
テールゲートスポイラー下のゴムが浮くというもの。発生している場合は、スポイラーを下から覗き込んだときに画像のように垂れ下がったゴムが確認できるとのことです。
テールゲートスポイラー下のゴムの浮きの修理方法と交換部品
テールゲートスポイラーのゴム浮きが酷くなったのでディーラーへ相談すると、無償で交換して頂けました😊
このトラブルではゴムの交換が行われます。走行に支障のない部分ですが、ゴムは防水や制振、チリやゴミの侵入を防いだりと様々な役割を持っている場合が多いため、別のトラブルを引き起こさないためにも確認してみると良いでしょう。
ドアモールの浮き
ドア枠のここがモッコリしてたのでDの担当様に問い合わせたところ、この黒色は貼りものらしく…浮いてきてしまったみたいで無償修理
ちなみに、コレを剥がすとシビックセダンのシルバーメッキになるらしい!
ドアモールの浮きの概要
ドアモールの黒色が内側から浮いてきてしまうというトラブル。FK8のドアモールはシビックセダンのシルバーメッキに黒色の膜を貼って製造されており、その貼り物が浮いてくるというものです。
ドアモールの浮きの修理方法と交換部品
貼りものの土台になるシルバーメッキパーツ含めたまさかの大胆交換(^◇^;)貼りもの単品無かったんかな?
浮いてきたドアモールは、モール全体の交換となるようです。このトラブルに関する投稿は現在1件のみ。発生確率は低そうですが、ドアモールの形状に違和感を感じた場合は疑ってみてください。
燃料ポンプのリコール
燃料ポンプのリコールの概要
燃料ポンプの不良により燃料ポンプが停止し、エンジンが停止する可能性があるというトラブルです。こちらはリコールとなっています。
燃料ポンプのリコールの原因
燃料ポンプの不具合の原因は、ポンプ内にある燃料を送る樹脂性のインペラ(回転する扇風機の羽のようなもの)の変形です。成形がうまくいっていないために、樹脂がガソリンを吸って膨張、ポンプ内の別の部品と干渉し作動不良となります。
燃料ポンプのリコールの修理方法と交換部品
このトラブルでは、対策品の燃料ポンプへの交換が行われます。対策品に交換された車体は、識別用に運転席側ドア開口部のドアストライカー付近に「外 No.3039」のステッカーが貼付られます。
ブレーキ周りからの異音
先程駐車場にバックで入れる時にチャリがものすごい勢いで急ブレーキしたようなキィィィッ!って音がしたのですが、見たら誰もいなくてもしかして自分の車から出た音?
走行中もカタカタと音が鳴ってて急に鳴らなくなったかと思えばまた鳴り始めるし…走行中の音は例えるなら鉄板の上にボルトが乗っかってて振動でカタカタ鳴ってるような感覚…
部品の不具合とは異なるが、多発しているトラブル
はい、取れましたー🙄 やっぱり挟まってました😅
ローターとバックプレートの間に見事に挟まってました😂😂😂
ブレーキ周りからの異音での入庫報告が多いFK8。このトラブルの原因は、ブレーキローターとバックプレートとの間に挟まった小石です。FK8はこの部分に小石が挟まりやすいようで、オーナーの中では定番のトラブルとなっています。
このトラブルでブレーキ性能に影響が出ることはないようですが、異音が聞こえた場合はすぐに停車して販売店に連絡しましょう。
購入時は各部をしっかりと点検したい
FK8シビックタイプRのトラブルには、フロントグリルの浮きやメインディスプレイの不良など、上記以外にもいくつかの事例が挙がっています。
中古車市場にも出回り始めているFK8シビックタイプR。購入検討の場合はトラブルが発生していないか、または各部が対策済みかをよく確認するようにしましょう。
リコールとなっていないトラブルの場合、車体の保証期間が終了していると全額実費修理となる可能性もあります。新型車といえど、保証は手厚くしておくのがオススメです。