2020年07月24日 (更新:2021年01月29日)
「全身サイボーグ状態」純正の物足りない部分を自分好みに仕上げる180SXのカスタムエピソード
「愛車をカスタムすることは楽しい!」ということをお伝えする愛車カスタムエピソード企画。今回は綺麗を保ちながらも街乗りからサーキットまで走れる180SXオーナーのTERU!さんのエピソードをご紹介します。
カスタマイズの動機や方向性
「私は万人向け純正状態で物足りない部分を、自分の好みに仕上げたら、ライトチューンに見せかけて その実…全身サイボーグ状態に成り果てたです。」
TERU!さんの180SXは、パッと見ただけではあまり手が入っているような雰囲気ではない。しかし機関系、駆動系で純正のままなのはドライブシャフトとプロペラシャフトくらいだという。
「エンジンはフルチューン、ヘッドから腰下まで。吸排気もワンオフだらけ、補機類も全交換済。フラホにクラッチ、ミッション、デフ、ひと通り。」
ここまでカスタムされた車を常に最高のコンディションを保つのは、並大抵のことではない。
我流炸裂
足回りも当然の如く手が入っている。
「ニスモサスペンションリンクキットフル装備。車高調にスタビ、キャリパー、ローター等 足周りも、元のパーツは何が残っている?ってな勢いです。」
カスタムメニューはもちろんなのだが、何より綺麗すぎる下回りに驚きを隠せない。これは1/1サイズのモデルカーか何かだろうか。とても街乗りからサーキット全開走行まで走っている車のそれではない。
どうしても擦ってしまうアンダーパネルは、交換前提で安価かつ丈夫な物を使っているそう。フロア下を這うようにレイアウトされたワンオフマフラーはもはや芸術品。マフラーについては他の投稿でも詳しく紹介されているので、合わせてご覧いただきたい。
あくまでファミリーカーでもある
ファミリーカーでもあるため車内にはリアシートもあり、快適性を全く損なっていない。しかしサーキット走行にも対応できるよう十分すぎるくらいの補強が施されている。
「ファミリーカーなので内装剥がしやロールケージはNG。でもフレーム各所にピラー周り溶接補強やアンダーコート剥がして、補強バーもてんこ盛り。軋み音のしない180SXというのが、独自路線でして。」
180SXのウィークポイントでもあるリア周りの剛性の低さは、オーナーの愛車には無縁だ。それでいてリアシートには普通に人が乗れる仕様なのだから、恐れ入る。
室内もシンプルに
「室内も派手なカスタムは自分のスタイルではなく。でも手が入っていない部分は、ほぼ無い。」
外観同様に、一見すると純正+αのライトなカスタムに見える室内。しかしよく見ると違和感を覚える。そう、配線類が一切隠されているのだ。これにより後付け感がなく、まるで純正のような仕上がりになる。
RECAROのClassic HARRIERのシートも180SX後期の純正シートに限りなく似ていて、アイテム選びに抜かりない。
1つ1つのアイテム選びを慎重に行わなければ、こんな綺麗な内装には仕上がらない。
目指せイチバン綺麗な180SX
180SXはどうしても派手に使われることが多く、すでに現存する中でもっとも綺麗な180SXであるように感じる。また、見た目からは想像もつかないほど隅々まで仕上げられた180SXが、この1台以外に何台存在するだろうか。
一見すると素人にはとても真似できない車に感じるが、その1つ1つは多くの人が実践できるカスタムだ。ただし、それぞれを丁寧に吟味して、取り付けから仕上げまで徹底的にこだわる必要がある。でもその積み重ねが、仕上がりに決定的な差を生む。
「常に最高のコンディションを維持、レベルアップし続ける。」
こうオーナーは語る。
今後どのように進化していくのか、間違いなく目が離せない1台だ。
TERU!さんの180SXに装着されている主なカスタムパーツ
- BBS RG-R
- フロントリップスポイラー
- momo RACE (350mm)
- SR3 Classic HARRIER
- スタビライザー
- BLITZ DAMPER ZZ-R
- NISMO スポーツクラッチキット
- NISMO GT LSD Pro 2Way
- カスタムペイント・ヘッドカバー
- チューンドシリンダーブロック
- チューンドヘッド
- チューンドSR20DE
- ワンオフ・フルデュアルマフラー
- ワンオフ ショートサクションパイプ