「いつかはクラウン」モチーフと望外で仕上がった210系クラウンのカスタムエピソード | CARTUNEマガジン
「いつかはクラウン」モチーフと望外で仕上がった210系クラウンのカスタムエピソード

2020年07月04日

「いつかはクラウン」モチーフと望外で仕上がった210系クラウンのカスタムエピソード

「愛車をカスタムすることは楽しい!」ということをお伝えする愛車カスタムエピソード企画。今回はもともとカスタム像を持ちながらも、新たなパーツとの出会いで想像以上の愛車に仕上がったやーなさんのエピソードをご紹介します。

カスタムのモチーフ

みなさんには、愛車をカスタムする上での”モチーフ”はあるだろうか。

モチーフがあると良いとか悪いとかそういう話ではなく、何かを参考にしてカスタムしている人は多いかもしれない。ただ少しだけ、モチーフが明確な人の車は、カスタムの派手さに関係なく目を惹くものがあるような気がする。

やーなさんのクラウンロイヤルも、そんな理由で目に留まった1台だ。

「自分の中でクラウンと言えば13クラウン。 購入当時は現行だったので、13クラウンをモチーフに現行クラウンをイジってみよう‼︎がクラウンのテーマ。」

珍しいサンルーフ付きのV6搭載ガソリン車ということだが、まだハイブリッドの設定なんてなかった13クラウン当時のことを考えると、必然的な出会いだったのかもしれない。

自分の中のしきたり

「リアエンブレム除去(メーカーマークは残す) 純正ナンバーフレーム は自分の中で必須メニューなので今回も。」

モチーフとは別に、必ず行うカスタムもあるだろう。その中でも、車種やジャンルを問わずエンブレムの取り外しは比較的定番メニューだ。どちらかと言えばメーカーエンブレムを含め全てのエンブレムを外してしまう人が多いと思うが、やーなさんのこだわりはメーカーエンブレムだけは残すこと。メーカーのエンブレムがあることで純正の風合いを残しつつ、リアビューをすっきり魅せられそうだ。

純正ナンバーフレームにもこだわる。トヨタ車を購入した人ならわかる方もいるかもしれないが、純正オプションのアクセサリーで選択できる定番のナンバーフレームには、高級仕様の”クロムメッキ&ゴールド塗装”と、通常仕様の”クロムメッキ”の2種類がある。

「純正ナンバーフレームは、内側のゴールドが車体のメッキのバランスと合わず邪魔なので、純正の安いシルバーだけの物に。」

こうした細かな部分のこだわりが、トータルで完成した車を見たときの雰囲気に大きく影響してくる。一見話題に上がらなそうなこうしたカスタムも、その人の考えや想いのストーリーを聞くことはとても興味深くて面白い。

現代の車に当時の雰囲気を

インテリアは、純正の木目調パネルの雰囲気に合わせてアルファード&ヴェルファイア用のコンビハンドルを移植。素直に13クラウンモチーフでいけばイタルボランテやナルディのウッドステアリングを装着・・・となりそうだが、210系クラウンの内装にはちょっと違和感が残りそうだ。当時もののパーツには現代のパーツにはない確立された価値があるが、闇雲に当時のパーツばかりをつけてもそれが生きるとは限らない。あくまでモチーフを念頭に置いて、目の前の車の雰囲気にあったパーツを選択することで完成度はさらに上がるだろう。

「ちょっと昭和感を出したく金華山の座布団を。笑」

当時の雰囲気をプラスするために選ばれた金華山柄の座布団は、インテリアの木目調と近い色を選ぶことで違和感なく当時感を演出している。もしこれが全く違うカラーや単色以外のカラーだったら、調子が外れそうだ。

予定通りにいかないからカスタムは面白い

足元に光るのは”WORK Gran Seeker CCX"。しかしオーナーはもともと別のホイールを思い描き、履かせるつもりだったという。

「ホイールは当初イミッツを履かせるつもりでした。乗り換えのタイミングでイミッツが復刻したので、イミッツを履かせる為にロイヤルに乗り換えたと言っても過言でない。笑」

当時のカスタム業界で一大ブームを築いた"WORK EMITZ"。2017年、そのEMITZが20年ぶりに、現代版にアップデートされて復刻した。そんな”憧れ”のEMITZを履かせるためにこのクラウンを選んだと語るオーナーだが、実際には発注のタイミングでGran Seekerと悩み、このときの判断が結果として望外の仕上がりにつながった。

「しかし、発注のタイミングでシーカーと迷いシーカーに。ここで当初のモチーフとかけ離れる…笑」

もしオーナーが13クラウンに乗っていたらきっと、Gran Seekerと迷うことなくEMITZを選択していただろう。先に紹介したエンブレムやナンバーフレーム、インテリアなどにこだわりを持ってカスタムしてきたからこそ、きっと発注のタイミングでGran Seekerを一目見てピンと来るものがあったのだと思う。

当初のモチーフとかけ離れるどころか、EMITZにも通ずるGran Seekerの精巧な造形によって、文字通り”13クラウンをモチーフにした210系クラウン”に仕上がっている。

やーなさんのクラウンロイヤルに装着されている主なカスタムパーツ

  • イデアル super maximum
  • スライド調整式ピロアッパー変更
  • WORK Gran Seeker CCX
  • NITTO NT555G2
  • 玄武 ショートボールジョイント
  • AIR LED字光式ナンバー
  • 純正ナンバーフレーム 加工取付け
  • 30アルヴェル用 コンビハン流用
  • コムテック レーダー
  • コムテック ドラレコ
  • クラッツィオ シートカバー
  • 金華山コスモス 座布団
  • 金華山 ティッシュカバー

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