パンクしたまま走るとどうなる?危険性は? | CARTUNEマガジン
パンクしたまま走るとどうなる?危険性は?

2020年04月27日 (更新:2022年03月02日)

パンクしたまま走るとどうなる?危険性は?

大きめの段差を踏み越えたり、落ちていた釘を踏むなどさまざまな原因によって発生するタイヤのパンク。車に乗っている人なら誰もが経験する可能性の高いトラブルの一つです。もしそのまま走り続けるとどうなってしまうのでしょうか?

パンクするとどんな状態になる?

自動車の重量を支え、乗り心地を向上しているタイヤ。パンクするとどんな現象が発生するのでしょうか?

前輪がパンクした場合

前輪のタイヤがパンクした場合、ゴトゴトとした音とももにステアリングがパンクしたタイヤの方向へ引っ張られたり、ステアリングがブルブルと揺れます。

これは、前輪がステアリングに繋がっているためです。また、ステアリングを切っても思うように曲がることができません。

後輪がパンクした場合

後輪のタイヤがパンクした場合、ゴトゴトとした音とももに車体の進みが遅くなったり、ステアリングを切るとスピンするような不安定な挙動になります。

FR車の場合、アクセルを踏み込むとリアが突然スリップするなどの現象が発生します。

少しなら走ることができる

タイヤがパンクしたとしても、実際には少しの距離なら走ることができます(緊急時に限る)。

タイヤは空気で膨らませることで路面からの衝撃を吸収できるようにしていますが、たとえ空気がなかったとしても、ゴムそのものの弾力によってある程度の衝撃を和らげることができるためです。

その場で停車できない場合は、低速で安全な場所へ移動し、パンク修理やスペアタイヤへの交換を行いましょう。

パンクすると滑りやすくなる

パンクしたタイヤはしぼんだ風船のようにクタクタになり、グリップ力はほぼ失われています。

ステアリングを操作しても曲がらない、ブレーキを踏んでも減速しないといった状態となるため、安全な場所に停車するまで慎重な操作が必要です。

タイヤが裂ける

パンクしたまま走り続けるとタイヤ自体が裂け始めます。これは、空気というクッションを失ったタイヤが車体と地面との間で揉まれることによって、繊維を編み込んでできているタイヤの骨組み『カーカス』が裂け、タイヤの形を保てなくなるためです。

バタバタとインナーを叩く音が発生する

タイヤが裂けると、裂けたタイヤがホイールハウス内側を叩き、バタバタという音が聞こえるようになります。ここまで来るとタイヤは完全に崩壊。タイヤ付近のボディや足回りにダメージを与えないためにも、絶対に走行してはいけません。

ホイールのリムが接地する

タイヤが裂けると、ホイールのリム部分が路面と接地、全くグリップしない状態になります。ホイールはタイヤ無しで接地、走行した場合は歪みが発生するので、その素材に関わらず交換が必要です。

パンクは車両火災に繋がる

タイヤがパンクした状態で走り続けると、通常以上に変形するため熱が発生、最悪の場合発火します。

たとえタイヤ自体が発火しなくても、ちぎれたタイヤ片がマフラーやブレーキに付着したり、ホイールが地面と擦れることによって火花が発生、引火する可能性があります。

パンクしたことがわかった場合は、速やかに安全な場所に停車しましょう。

空気圧を車内で確認できるTPMS

TPMSの車内モニター

最新の車両では、車内から空気圧を監視できる「TPMS」が標準装備になりつつあります。室内に設置したモニターでいつでも把握できるため、パンクを検知するにはもってこい。空気圧が異常値になると音で知らせてくれる製品もあります。

そんなTPMSには、主に2つの種類があります。

エアバルブ一体型

エアバルブ一体型 下半分のセンサー部分はホイール内に収まる

エアバルブと一体になっているタイプ。タイヤをホイールに組み付ける前に、エアバルブを装着するのと同じ手順で装着します。

各メーカーが採用している純正TPMSはこちらのタイプがほとんどで、高価ですが精度が高いのが特徴です。

バルブキャップ一体型

バルブキャップ一体型 少し大きめのエアバルブキャップ型センサーを取り付け、緩み止めナットで固定する

エアバルブの上に装着するバルブキャップにセンサーが付いているタイプです。安価なものが多いですが、精度が微妙、寿命が短いのなどのデメリットがあります。

パンクしているかどうかの参考程度に装着するのが良いかもしれません。

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まとめ

パンクしたまま走り続けるのは危険

パンクしたまま走り続けると、ブレーキが効かなくなるだけでなく、最悪の場合は車両火災に繋がります。

最悪の事態を避けるためにも、TPMSを装着したり、日頃から空気圧の点検を行うようにしたいですね。

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