【ハイエース徹底解剖】ローダウンしたハイエースの安定性に悩んだら・・・

2019年10月31日

【ハイエース徹底解剖】ローダウンしたハイエースの安定性に悩んだら・・・

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純正だとホイールハウスの広さが気になるハイエース。とりあえず見た目だけでも、と、充分な対策をせずローダウンしてしまうと、今度はフワフワとしたど頼りないハンドルや乗り心地を招いてしまいます。この記事ではローダウンしたハイエースの頼りない乗り心地の原因と解決方法を紹介します!

そもそもハイエースはロールしやすい

純正のサスペンションがかなり硬めのセッティングなハイエース。普通に運転していると、段差で跳ねるような挙動を示すものの、グラッ、という恐怖感を感じるようなロールはあまり感じられません。それゆえに、どうしても失念しがちなのが、ハイエースは本来とてもロールしやすい車だということ。

その理由は御想像の通り、ハイエースの背が高いから。荷物を少しでも多く積めるようにと高められた車高と、取り回しの良さを考慮した車幅では、どうしてもロールしやすいボディ形状にならざるをえません。

特にナローボディにおいては、4ナンバー規格を維持する為、車高(1980mm)に対して極めて車幅が狭く(1700mm)、とりわけロールしやすい形状といえるでしょう。

ですが、実はハイエースがロールしやすいのはボディ形状にとどまる話ではないのです。

走行性能には致命的ともいえる乗員配置

引用元:toyota

ハイエースがロールしやすい最も大きな理由は、キャブオーバー式であるということ。

フロントタイヤの間にエンジンがあり、その上に運転者が座る構図になるハイエースは、車の中で最も重い要素を持つものがフロントセクション集まることに。

また、この配置だと、必然的に運転者が車の中でかなり高い位置に座ることになるので、フロントの重心高が極めて高くなり、ノーズダイブしやすく、ロールしやすいという、走行性能には極めて不利な構造になるのです。

実はコーナリングには強くない独立懸架式

さらに独立懸架式であるフロントのダブルウィッシュボーン式サスペンションは、稼働と伴にキャンバーが拡大していく動きをするので、本質的にロールしやすいという特性を持っています。ダブルウィッシュボーン式の車のほとんどにスタビライザーが装着されているのはそのためです。

フロントがふわふわしてると感じたら

スタビライザーが効いていない

ローダウンした際に、スタビライザーを効かせるスタビリンクの位置がズレてしまいます。そして、ローダウン量が大きくなればなるほど、このズレも大きくなり、「ロールを抑制する」というスタビライザーの役割を発揮しなくなってしまいます。

そうなると折角のダブルウィッシュボーンも足かせに過ぎず、コーナリング時に大きくロールする、不安感の強い足回りになってしまいます。

バンプラバーと接触しているかも?

車高を下げて直線の段差でふわふわした印象や強い突き上げ感を感じたとしたら、それはアンカーボルトを緩めすぎかもしれません。

特にバンプラバーを社外品に交換していない場合は、車高を下げていった時にバンプラバーと接触している可能性が高いです。バンプラバーが接触することで、ダンパーの可動域が狭まり、ふわふわした締まりのない走りになってしまうのです。

社外品の薄型バンプラバーに交換する、少しアンカーボルトを戻してみるなどの対策を試みるとよいでしょう。

ハイエースのふわふわなフロントサスを改善するには?

必須ともいえるスタビリンク

特にコーナリング時のロールに不安感を覚えたなら、それはスタビライザーが効いてない可能性が高いです。

引用元:Genb
アジャスタブルスタビリンク(調整式スタビリンク)

純正のスタビリンクは長さを調整する機能が無く、車高が下がるとどうしてもスタビライザーがズレてしまいます。それを補正することができるのが調整式のスタビリンクです。

バンプタッチとロールを抑制する強化トーションバー

薄型のバンプラバーを入れていることが前提にはなりますが、それでもふわふわ感を感じたらトーションバーがヘタっているのが原因かも。

トーションバーの別名はねじり棒バネ。ハイエースはマイナーチェンジを追うごとにトーションバーが強化されていく傾向にありますから、初期モデルに当たる1型・2型のオーナーに関しては強化トーションバーへの交換を検討するのも良いでしょう。

強化トーションバー、すなわちよりバネレートの高いスプリングに交換すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

バネレートを上げることのメリットは2つあります。

  • クリアランスの確保

1つはサスペンションの稼働量が減ることで、ホイールハウスやバンプラバーとのクリアランスがしっかりと取れることです。ローダウンしたハイエースで車高が下がりすぎて、バンプラバーで車重を支えているなんてことも決して珍しくありません。

  • ロール量の減少

もう一つは、絶対的なロール量を減らすこと。一般的な市販車の場合、全ての重量バランスが純正車高を基準に設計されていますから、車高を下げるとロールセンターが上がってしまうこともあります。

ハイエースの場合は定かではありませんが、バネレートの向上によって同じ入力があった時に絶対的なロール量を減らすことができます。

よく言われるダンパー交換はどう?

残念なことに、ハイエースは社外ダンパーであってもその多くは純正車高を軸にした設計になっているので、通常のコイルスプリングのように伸び側の上限をダンパーで決めているわけではありません。言い換えると、ハイエースにおけるダンパーの役割はロールスピードの制御のみということになります。

もちろん細かいゴツゴツ感には効果があるかもしれませんが、絶対的なロール量や強い突き上げ感にお悩みであれば、スタビライザーの適正化やトーションバー交換、バンプラバーなどで調整してあげる必要があります。

また、スタイリングと引き換えになりますが、大径ホイールを装着している場合はインチダウンを試みる、タイヤの銘柄を変更する、などの解決方法もあります。

まとめ

  • 【大前提】ローダウンしたら、専用のバンプラバー/リバウンドストップを使う
  • 何はともあれ、スタビリンクを入れてみる
  • 下げる量が多い場合(2インチ~)は強化トーションバーも視野に入れる