2019年09月07日 (更新:2024年08月19日)
永遠の定番ホイール!RSワタナベとは!
イニシャルDの主人公、藤原拓海のAE86にも装着されているお馴染みのRSワタナベ。名前は知ってるけど詳しくは知らないという方も案外多いのではないでしょうか?今回は、そんなRSワタナベのホイールや装着例を紹介します。
RSワタナベとは?
1967年に現社長の渡辺俊之が創業したRSワタナベ。(株式会社レーシングサービスワタナベ)創業当初はレーシングカー(フォーミラー、FJ-1300、F3、FP-2000)を設計・製作しており、数々のコースレコードを叩き出した技術集団でした。
その後レースで培った豊富な経験と技術を基盤に1972年に現在の会社を設立、自動車レース用のマグネシウムホイールや公道用のアルミホイールの製造販売を手掛けています。
また、同社はアルミホイールでお馴染みのハヤシ、スピードスターと協力してF3協会を設立。現在日本で開催されている自動車レース「全日本F3選手権」の前身となる、「日本F3チャレンジカップ」を開催していました。
自動車史に残る名ホイール「エイトスポーク」
RSワタナベは一貫して1ピース製鋳造アルミ・マグホイールを製造・販売し続けており、中でも「エイトスポーク」と呼ばれるホイールは同社の代名詞ともいえる商品といえるでしょう。エイトスポークはその名の通りスポークが8本あり、スポークがカマボコ型のラウンド形状をしているのが特徴です。
飽きのこないシンプルなデザインと数々のレース戦歴や頭文字Dなどのアニメの影響もあり、現在でも絶大な人気を誇ります。
なぜワタナベは「定番」と呼ばれるのか
ワタナベが旧車の定番ホイールと呼ばれるのには理由があります。それは、代表製品であるエイトスポークがアルミホイールのデザインとして優秀だったこと。現代の私たちからすると拍子抜けするような理由ですが、当時の技術ではホイールの強度を気にしながら実現可能なデザインは限られていました。
しかしそんな中、スポークを比較的太めに設定し強度を確保したのがワタナベのエイトスポークでした。現在はホイールの製造技術が向上様々な形状のものがありますが、当時は見た目と機能性を兼ね備えていたホイールが少なく、エイトスポークは多くの人の心を掴みました。
エイトスポーク F8 Type
エイトスポーク F8 TypeはFR車用に開発されたホイール。ハブセンターが内側に落とし込まれておりスポークは盛り上がったステップ部に接続、エイトスポークの基本形となる形状といえます。
12インチ5.0J〜17インチ9.0Jがラインナップされています。
エイトスポーク F8F Type
エイトスポーク F8F TypeはFF車用に開発されたホイール。F8と比較するとディスク面全体が表側に出されており、スポークが最外リム部にかかるデザインになっています。ディスクを表側に押し出すことでキャリパーとのクリアランスを確保しており、現行車の多くはこのF8F Typeが適合します。
12インチ4.5J〜17インチ7.5Jがラインナップされています。
エイトスポーク A Type
エイトスポーク A Typeは旧車用に開発されたホイール。F8のディスクをさらに奥へ入れたデザインで、スポークはステップリム内側に接続されています。オフセットと設定インチが小さめで、旧車FRに似合うホイールです。
10インチ6.0J〜14インチ7.5Jがラインナップされています。
エイトスポーク B Type
エイトスポーク B Typeは旧車用に開発されたホイール。A Typeのオフセット違いとして開発されており、オフセットがプラス方向に振られています。見た目はA Typeとほぼ変わらず旧車FRに似合うホイールです。
13インチ5.0J〜14インチ7.5Jがラインナップされています。
エイトスポーク CV Type
エイトスポーク CV Typeはホンダシビックを元に開発されたホイール。攻めたFF車にも装着できるようハブとディスク面が表側に押し出されており、キャリパーとのクリアランスが確保されています。現代では軽自動車を中心にベストフィット。
サイズは13インチ5.0〜6.0Jがラインナップされています。
エイトスポーク M8 Type
エイトスポーク M8 Typeはスモールカー用に開発されたホイール。エイトスポークの意匠が10インチの小さなスペースにうまくおさめられており、一目でそれとわかる存在感は老舗ならではのセンスによるもの。英国のローバーミニやダイハツミゼットなどにフィットします。
サイズは10インチ4.25Jのみ。
エイトスポーク R Type
エイトスポーク R Typeはレースモデル向けのホイール。ワイドなリムのはるか奥にエイトスポークのディスクがセットされ、深いマイナスオフセットを実現します。現行車でも履きこなすのは難しいサイズですが、数多くのレースシーンで歴史を残すワタナベの本来の姿を堪能できます。
サイズは13インチ8.0J〜18インチ7.5Jがラインナップされています。
エイトスポーク NEW RS8
エイトスポーク NEW RS8は、旧RS8をリメイクしたホイール。以前販売していたRS8(3ピース)のデザインをそのままに、2ピース構造として蘇らせたのがNEW RS8です。リムにはスピニング・鍛造製法を用いた鋳造リムを採用し強度UPを実現。サイズ・カラーともに豊富で、軽自動車から普通車までジャストフィットします。
サイズは14インチ5.0J〜17インチ9.0Jがラインナップされています。
4S MINI
4S MINIは10インチのオールドミニ用のホイール。エイトスポークのデザインをより軽やかな4本スポークに再解釈、ローバーミニファンの熱い要望に応えるワタナベの意欲作です。
独自スタイルを貫き続けるRSワタナベ
数々のレース経験によって培ったノウハウをホイール開発へと反映させたRSワタナベ。オーダーメイドも可能なRSワタナベのフレキシブルさは車好きのニーズにしっかりと応え続けています。軽さと剛性を持ち合わせいまなお高い人気を誇るたエイトスポーク。一度検討してみてはいかがでしょうか。