トヨタの名機、2JZ-GTEはなぜ人気なのかを解説!

2019年09月01日

トヨタの名機、2JZ-GTEはなぜ人気なのかを解説!

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トヨタを代表するエンジンといえば、まず1番に思い浮かぶのはやはり2JZ-GTEではないでしょうか。今回はチューニングカーのベースとして親しまれている2JZ-GTEの魅力を、余すことなくお伝えしたいと思います。

2JZ-GTEエンジンのスペック

名実ともに日本のNo.1自動車メーカーであるトヨタ。他社に比べるとスポーツカーやハイパフォーマンスカーのイメージが薄い同社ですが、実はトヨタも「名機」と呼ばれる類のエンジンを開発していました。その名は2JZ-GTE。

車好きならご存知、JZエンジンの中でも最強のパフォーマンスを誇る直列6気筒DOHCエンジンです。JZエンジンはM型エンジンの後継モデルとして登場しました。現在はV型6気筒DOHCエンジンのGRエンジンにバトンを渡してその役割を終えています。

JZエンジンはトヨタの様々な車種に搭載されていたエンジンですが、2JZ-GTEはその中でも走行性能に重きを置いた車種に搭載されていました。現在は製造されていませんが、国内外のチューナーから熱狂的な支持を獲得しているトヨタを代表する名機です。

2JZ-GTEエンジンのスペック

  • エンジン型式: 2JZ-GTE
  • エンジン種類: 直列6気筒DOHC
  • 排気量: 2997cc
  • 単気筒容積: 499.5cc
  • 圧縮比: 8.5
  • 吸気方式: インタークーラー付ツインターボ
  • 使用燃料: ハイオクガソリン
  • 最高出力: 280PS/5600rpm
  • 最大トルク: 46.0kgm/3600rpm

搭載車両

2JZ-GTEが搭載された車両はスープラとアリストの2車種。スープラは1993年から2002年の4代目モデル・A80型スープラに、アリストは1991年から2005年にかけて販売されていた初代モデルおよび2代目モデルに、2JZ-GTEを搭載していました。

スープラ

トヨタのフラッグシップクーペを担っていたスープラ。先日、A90型が17年ぶりの復活を果たしたことは記憶に新しいと思います。しかし、新型モデルであるA90型に搭載されている直6エンジンは2JZ-GTEではなく、BMW製の直6エンジンです。

2JZ-GTEを搭載していたのは前述した通り、1993年から2002年にかけて製造・販売が手掛けられていたA80型になります。A80型は当時のスポーツカーとしては鈍重なボディでしたが、2JZ-GTEのおかげで強烈な加速性能を実現していました。

アリスト

トヨタのフラッグシップセダンであったセルシオに次ぐ、高級Eセグメントセダンとして販売されていたアリスト。グランドツーリングセダンとして高い評価を獲得している同車種は、初代モデルと2代目モデルの両方に2JZ-GTEを搭載していました。

アリストが今もなお高い人気を誇る所以は、間違いなく2JZ-GTEのおかげ。2JZ-GTEを搭載していなければ、グランドツーリングセダンとして高い評価を獲得することもなかったでしょう。2JZ-GTEを搭載したアリストはドリフトベース車としても人気があります。

2JZが人気の理由

2JZ-GTEを搭載しているスープラおよびアリストは高い人気を誇っています。もちろん、スープラとアリストは2JZ-GTEがなくても魅力的ですが、2JZ-GTEは間違いなく両車種の熱狂的な支持の片棒を担いでいるはずです。

そもそもなぜ、2JZ-GTEはそれほどまでに高い人気を博しているのでしょうか。2JZ-GTEには大きく3つの魅力があります。それが耐久性、大排気量ベースの太いトルク、チューニングパーツの豊富さです。ひとつずつチェックしていきましょう。

耐久性

まず、2JZ-GTEはトヨタのエンジンの中でも突出した耐久性を誇ります。チューニングはエンジンに大きな負荷がかかるため、エンジン自体に優れた耐久性が必要です。2JZ-GTEの強靭なブロックは、1000馬力オーバーのパワーにも耐えることができます。

大排気量ベースの太いトルク

2JZ-GTEのライバルとして挙げられるのが、日産のRB26DETT。こちらも優れた耐久性と圧倒的なパワーを実現していますが、RB26DETTの排気量は2.6Lです。2JZ-GTEは3.0Lと排気量が大きく、中低速のトルクが太く扱いやすいことで知られています。

チューニングノウハウとパーツが豊富

持って生まれたハイパワーとハードなチューニングに耐えうる優れた耐久性のおかげで、2JZ-GTEには排気量アップキットが豊富に存在しています。また、ドラッグレースやドリフト車両の心臓として多く採用されており、チューニングノウハウが蓄積していて扱いやすいことも2JZ-GTEの人気の秘訣だといえるでしょう。

2JZでおススメのチューニングパーツ

最後に、国内外のチューナーから親しまれている2JZ-GTEのチューニングパーツをご紹介したいと思います。今回は3つのチューニングパーツをピックアップしました。どれもおすすめの製品となっているので、2JZ-GTEチューニングの参考にしてください。

HKS キャパシティアップグレードキット 2JZ-GTE 3.4L

引用元:https://www.hks-power.co.jp

国内最大手のチューニングメーカーであるHKS。同社が2JZ-GTE向けに展開している製品が「キャパシティ アップグレード キット 2JZ-GTE 3.4L」です。こちらはエンジン腰下関係のチューニングパーツに仕上がっています。

ドラッグレースを想定して開発されているため、約1,000馬力の強大なパワーに耐えうるだけではなく、超ビッグトルクを実現しました。ボア×ストロークを大きく確保することによって、3.0Lの排気量を3.4Lに拡大することができます。

JUN AUTO 2JZ-GTE カスタムキットEX

引用元:https://www.junauto.co.jp

国産スポーツカーのチューニングパーツを多数取り扱っているJUN AUTO。中でもエンジンのチューニングを得意としています。そんな同社が2JZ-GTE向けに販売している製品が「2JZ-GTE カスタムキットEX」です。

2JZ-GTE本来の限界に迫るべく、JUN AUTOの総力を結集して開発した排気量アップキットになります。2JZ-GTEをロングストローク化することによって、中低回転域を含む全体的なパワーアップ・トルクアップを実現しました。

東名パワード TOYOTA 2JZ36KIT

引用元:http://www.tomei-p.co.jp

上記と同じくスポーツカーのチューニングで定評のある東名パワード。こちらも幅広いエンジンのチューニングパーツを取り扱っています。そんな東名パワードが2JZ-GTE向けに販売している製品が「TOYOTA 2JZ36キット」です。

シャシーダイナモによるテストやドリフト競技での実践テストによって、圧倒的なトルクを実証しました。ビッグシングルタービンも軽々と回してしまう幅広いトルクバンドをウリとしています。レスポンスも抜群で、気持ちの良い走りを楽しむことができるでしょう。

2JZ-GTEがスワップされたマシン

日本国内のドリフト競技の最高峰である「D1 GRAND PRIX」。大迫力のドリフトを実現するためには、ハイパワーチューニングを施したエンジンの搭載が必要不可欠です。D1GPに出場している多くのマシンは、2JZ-GTEをスワップしています。

最近では、先日登場したばかりのA90型スープラに2JZ-GTEをスワップしたマシンが話題となっている模様です。A90型スープラが搭載しているエンジンはBMW製直6エンジンで、最高出力や最大トルク自体は非常にパワフルな数値を記録しています。

しかし、チューニングベースとしてはもう一歩といった印象で、やはりチューニングパーツやノウハウの豊富さに関しては2JZ-GTEに敵いません。何より新型モデルであるA90型スープラを2JZ-GTEに換装することで、話題性がありますね。

まとめ

今回はトヨタの名機である2JZ-GTEに関する基本知識を、余すことなくお伝えしました。これで2JZ-GTEが愛されている理由がわかったと思います。2JZ-GTEのハイパワーと優れた耐久性は国内外に広まっており、近年は海外での人気も高いです。

海外の日本車人気や映画などの影響によって、2JZ-GTEを搭載したA80型スープラは続々と海外に輸出されています。そのため、日本国内の中古車市場には流通台数が少なく、流通している車両もプレミア価格で販売されていることが多いです。

日本国内に現存している車両も順次海外流出がはじまることでしょう。日本国内において指折りの名機である2JZ-GTEの魅力を味わうチャンスはあとわずか。2JZ-GTE搭載車に乗ってみたい人は、今のうちに購入を検討した方がいいでしょう。