2019年08月18日 (更新:2022年08月31日)
ハイブリッド・セダンで人気のクルマ8選を紹介します!
世界的な大ヒットモデルとなったハイブリッドモデル・プリウス。ですが、プリウス以外にも、高い燃費性能を秘めたセダンは国産・輸入車問わず数多く存在しています。今回は、そんなハイブリッドセダン車8選をご紹介します。
人気のハイブリッドセダン車を紹介します!
そもそもハイブリッド車とは、エンジンとモーターの組み合わせを動力源として走行するモデルのこと。そのタイプによりさまざまなハイブリッドシステムに細分化されますが、基本的にはモーターの特性を活かした走行で、エンジンを使用しない(燃料の仕様を抑える)ことにより燃費を向上させています。
軽自動車やコンパクトカーだけでなく、SUVやミニバンなどさまざまなジャンルに次々とハイブリッドモデルが投入される中、ハイブリッドシステムを搭載したセダンも続々と登場しています。
セダンはもともと燃費が悪いというのは間違い。重心が低く、空力的に有利なセダンの燃費は優秀であり、ハイブリッドとの相性はバツグンなのです。
1. トヨタ・クラウン
特徴
トヨタが製造・販売を手掛ける220系クラウンは、15世代目にあたるモデル。従来までの旧プラットフォームから、トヨタの新開発プラットフォーム「TNGA」より生み出された「GA-L」プラットフォームを採用。
このプラットフォームは、すでにレクサスの一部のモデルに採用されているプラットフォームであり、220系にはこの規格を全幅や全長、全高などを最適化することで用いられています。
本モデルは、特に「走り」に磨きが掛けられており、走行テストはニュルブルリンクサーキットで行われたほか、全車で車載通信機であるDCM(データ・コミニュケーション・モジュール)を搭載。コネクティッドの向上も図られています。
インテリア・実用性
GA-Lプラットフォームは、従来のプラットフォームに比べかなり低重心となるよう設計されています。そのため、走行性能を向上させますが、シートに座る時の人間の挙動にも影響を与えます。
比較的タイトな車内に据えられたシートに、腰を落としながら座り込むクラウンのコクピットは、包み込まれるようなスポーティな印象。後部座席は、フロントシート下のスペースを拡充。日本人の体格に合わせた座面とすることで、疲労軽減が図られています。
ラゲッジルームには、トランクマット付きラゲッジトレイを標準で装備。9.5インチのゴルフバッグを4つまで飲み込むスペースが確保されています。
走行性能・燃費
220系クラウンのハイブリッドシステム搭載グレード「2.5S」のスペックは、以下のようになっています。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,910mm×1,800mm×1,455mm |
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車両重量 | 1,730kg |
乗車定員 | 5名 |
エンジン | 直列4気筒 |
最高出力 | エンジン:135kW(184PS)/6,000r.p.m.モーター:105kW(143PS) |
最大トルク | エンジン:221N・m(22.5kgf・m)3,800~5,400/r.p.m.モーター:300N・m(30.6kgf・m) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
駆動方式 | 後輪駆動方式 |
燃費(WLTCモード) | 20.0km/L |
新車販売価格 | 4,978,800円~ |
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★☆☆☆☆
新規格プラットフォームにより、本来注力して作られるべき「走る・止まる・曲がる」という基本性能を、先代より大幅に進化させてデビューした220系クラウン。若返りを目指して、新たなコンセプトで設計された意欲作であることは間違いありません。
クラウンらしからぬエクステリアデザインや、インテリア。ハイブリッドだけでも2種類、合計3種類用意されたパワートレーンからも、その本気度がうかがえるモデルだといえるでしょう。
2. 日産・シーマ
特徴
『プレジデント』と共通のボディを持っていた4代目シーマが生産終了して、約1年9か月後の2012年。「日産にふたたびシーマを」という、ユーザーの声にメーカーが応える形で市場にカムバックを果たした5代目シーマ。
フーガ・ハイブリッドと同様のVQ35HRエンジンに「1モーター+2クラッチ方式」のハイブリッドシステムを加えた「インテリジェント・デュアルクラッチ・コントロール」搭載の、ハイブリッド専用のモデルとして生まれ変わりました。
ベースとなるフーガのホイールベースをストレッチしたボディで、日産のオーナーズ・カーとして相応しいロング&ビッグキャビンなモデルとなっています。
インテリア・実用性
車内は、現行フーガをさらに引き伸ばしただけあって、ゆったり広々とした空間になっています。上質さを感じさせる樹脂や木目パネルは高級感に溢れ、シンプルさにこだわられたコンソール類は、視認性も高く使い勝手は良好。
コントロールパネルも車室に張り出すようなデザインになっているため、操作性も高くなっています。後部座席のレッグスペースはロングホイールベースの恩恵を受けており、広大の一言。
特に、グレード「VIP G」では、全席にセミアニリン仕上げの本革シートが装備されるため、座り心地もバツグンです。ラゲッジルームに関しては、バッテリーの搭載箇所の都合上、奥行きが僅かに狭くなっている程度。それでも、9インチのゴルフバッグであれば4つは楽々積み込めてしまいます。
走行性能・燃費
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,120mm×1,845mm×1,510mm |
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車両重量 | 1,930kg |
乗車定員 | 5名 |
エンジン | DOHC・V型6気筒 |
最高出力 | エンジン:225kW(306PS)/6,800r.p.m.モーター:50kW(68PS) |
最大トルク | エンジン:350N・m(35.7kgf・m)/5,000r.p.m.モーター:290N・m(29.6kgf・m) |
トランスミッション | マニュアルモード付電子制御7速ハイブリッドトランスミッション |
駆動方式 | 後輪駆動 |
燃費(JC08モード) | 15.6km/L |
新車販売価格 | 7,946,640円~ |
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★☆☆☆☆
2017年のマイナーチェンジにて、インテリジェントアラウンドビューモニターをはじめとするさまざまな先進の安全装備を搭載し、更に進化したY51型シーマ。
メッキを施した大型のフロントグリルなどで、なんとか「シーマらしさ」を出そうとしているのが伝わるものの、やはり〝フーガのストレッチ版〟としての印象がぬぐい切れません。
日本がバブル景気に沸いたころ、初代シーマは大ヒット。シーマ現象とまで呼ばれるようなモデルだったことを考えると、現行シーマは何か1つ物足りないモデルではないでしょうか。
3. レクサス・IS
特徴
現行型レクサスISに、ハイブリッドモデルが追加されたのは2013年。先代よりフルモデルチェンジを受けたのと同時でした。
「真の走る楽しさ」をキーワードに開発された、レクサスきってのスポーツセダンであるISのパワートレーンには、直列4気筒2.5Lエンジンに、新世代の直噴技術である「D-4S」ユニットが組み合わせられます。
BMW・3シリーズをライバルと捉えた前後50:50という最適な重量配分と、溶接打点間のピッチを細かくできる新工法「レーザースクリューウェルディング」の採用や、ハイテン材使用部分の拡大により、軽量化とボディ剛性の向上を実現。
レクサスが誇るハイブリッド技術を駆使した、走る楽しみと高い環境性能を味わうことが出来るモデルとなっています。
インテリア・実用性
座面の奥行きとバックレストの高さが十分に確保されたフロントシートにはボリュームがあり、座り心地は良好。インパネやコンソールなど計器類含めて、よりタイトに引き締まったコクピット、という印象を与えてくれます。
リアシートは、先代に比べ居住性がアップ。これは、ホイールベースが70mm拡大したことによる恩恵であり、狭く感じることはほとんどありません。これは、やはり競合となる欧州車のスポーツモデルの動向も含まれたもの。世界を見据えて、確実に進化を遂げたインテリアになっています。
走行性能・燃費
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,680mm×1,810mm×1,430mm |
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車両重量 | 1,680kg |
乗車定員 | 5名 |
エンジン | 直列4気筒 |
最高出力 | エンジン:131kW(178PS)/6,000r.p.m.モーター:105kW(143PS) |
最大トルク | エンジン:221N・m(22.5kgf・m)/4,200~4,800r.p.m.モーター:300N・m(30.6kgf・m) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
駆動方式 | 後輪駆動/4輪駆動 |
燃費(JC08モード) | 20.4~23.2km/L |
新車販売価格 | 5,164,000円~ |
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★★☆☆☆
本記事で紹介しているハイブリッドシステム搭載セダンの中では、トップクラスの燃費性能を誇るレクサスIS300h。静粛性に優れた車内やシャープなボディラインなど、セールスポイントは盛りだくさんです。
また、レクサスブランドのラインナップの中では、比較的リーズナブルな点もポイント。LS・GS・ESなど、ハイブリッドのラインナップが増えつつあるレクサスのエントリーグレードとしての位置づけで考えるのならば、賢い選択かもしれません。
4. ポルシェ・パナメーラ
特徴
パナメーラ・4Eは、2代目パナメーラのプラグインハイブリッドモデルです。高級サルーンであり、一流スポーツカーでもあるという稀有な二面性を持つパナメーラ4Eは、2016年にデビューしました。新型プラットフォームである「MSB」を採用し、走りは軽快そのもの。
搭載したハイブリッドシステムに用いられているモーターおよびバッテリーは、ポルシェの第三世代にあたるプラグインハイブリッドシステムです。出力を大幅に強化することで、エンジンを使わないモーターのみの走行で最高速度140km/Lを実現しています。
さらには、EV走行で航続距離は50kmほども可能と。ポルシェ・パナメーラ4Eは、ピュア・エコカーのような燃費性能と、優れたパフォーマンスを発揮するスポーツツアラーなのです。
インテリア・実用性
運転席には、液晶ディスプレイを採用した新世代の「ポルシェ・アドバンスドコクピット」を間近に感じることができる空間が広がっています。
センターコンソールの情報をまとめて表示してくれるディスプレイや、エアコンの調節などを行うタッチスクリーン。いかにも現行モデルの先進装備といった風情を感じることができますが、根っこの部分はやはりポルシェがスポーツカーであることを主張します。
最たるものが、表示内容を選択するスイッチ類中央のアナログ式レヴカウンターでしょう。画面へ視線を移す危険な時間を減らし、ドライバーが運転に集中できる空間作りをするこだわりこそ、ポルシェがポルシェである所以なのだな、と深く感じさせられるレイアウトになっています。
走行性能・燃費
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,049mm×1,937mm×1,423mm |
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車両重量 | 2,170kg |
乗車定員 | 4名 |
エンジン | V型6気筒ツインターボ |
最高出力 | エンジン:330PSモーター:136PS |
最大トルク | エンジン:450N・m/5,250-6,500rpmモーター:400N・m |
トランスミッション | 8速PDK |
駆動方式 | 4輪駆動 |
燃費(WLTCモード) | 2.5 l/100 km |
新車販売価格 | 14,360,000 円 |
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★★★☆☆
価格の高さを差し引いても、ポルシェ・パナメーラ4Eのパフォーマンスはとても魅力的であるといえます。プラグインハイブリッドになったからこそ、システムのトータル出力はさらに増強され、燃費の良さもエグゾーストもしっかり感じることができる。
そのような魅力は、日本車には見出すことができません。「矛盾の超越こそがパナメーラの存在理由」という開発コンセプト通り、パナメーラハイブリッドこそ、EVとスポーツという二つの顔を思い通りに使い分けることができる最良のロードカーではないでしょうか。
5. ホンダ ・インサイト
特徴
国産ハイブリッドモデルで、プリウスの対抗馬にあたるホンダのインサイト。インサイトは、ホンダハイブリッドの象徴として、1999年に初代モデルが登場。3代目となる現行モデルが、再び姿を見せるのは約4年ぶりのことです。
先代が5ナンバーサイズのハッチバックだったのに対し、新型は3ナンバーサイズのセダンへと大きく形を変えました。現行型シビックセダンをベースにしたエクステリアデザインながら、フロント/リア、ホイールなどには専用デザインが与えられており、インサイトならではの差別化が図られています。
特に、目を惹くのはフロントグリルのシャープなデザイン。これは、国内向けの独自の仕様であり、モチーフは「刀身」。スポーツテイストが強いシビックに比べても、高級感を感じることができるデザインになっています。
インテリア・実用性
フォーマルなセダンとなった新型インサイトは、落ち着いたインテリアが特徴的。見やすいメーター類やスイッチ操作で切り替えを行うAT、ステッチを施したインパネなど上質さを押し出した設計になっています。
また、ボディサイズ自体も拡大したことから、居住性も前後ともに快適。シートサイズに余裕を持たせた作りになっているので、座り心地も向上しています。ただし、全高の低さからリアシートに座ると位置が低く、膝が持ち上がる体勢になりやすいため、頭上空間がわずかに窮屈に感じることがあるかもしれません。
ラゲッジスペースの使い勝手は上々。電池の配置を工夫することで余裕のスペースを確保しています。それでもスペースが足りない場合は、後席背もたれを前方に倒れこませることで、スペースを拡充することが可能です。
走行性能・燃費
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,675mm×1,820mm×1,410mm |
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車両重量 | 1,370kg |
乗車定員 | 5名 |
エンジン | 1.5L DOHC i-VTEC+i-MMD |
最高出力 | エンジン:80kW(109PS)/6,000r.p.m.モーター:96kW(131PS)/5,000r.p.m. |
最大トルク | エンジン:134N・m(13.7kgf・m)/4,000-8,000r.p.m.モーター:267N・m(27.2kgf・m)/0-3000r.p.m. |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
駆動方式 | 前輪駆動 |
燃費(JC08モード) | 34.2km/L |
新車販売価格 | 3,261,600円~ |
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★★★☆☆
先進性と上質さを大きく引き上げたインテリア、2013年にアコードに搭載されて以来、スポーツハイブリッドシリーズとして評価が高い「i-MMD」を搭載。
シビックよりも引き上げられた静粛性など、セダンとして高い完成度を誇る新型インサイト。最も安価なハイブリッド車を目指してデビューした2代目インサイトとは全く別の車になっているといっても過言ではありません。
基本的にはキープコンセプトを貫いているトヨタのプリウスとは一味違う味付けがなされた、日本のハイブリッド車を探している方にはお勧めできるモデルです。
6. メルセデスベンツ Sクラス
特徴
メルセデス・ベンツSクラスのPHVモデルがEQ POWERモデルとして大幅な改良を受け、新たに『S560e long』としてデビューしたのは2018年のこと。
従来型に比べ、約55%も容量を増やされた大容量の13.5kwリチウムイオンバッテリーを搭載し、充電器と充電用ウォールユニットが6.0kwの充電に対応したことによる充電時間の大幅な短縮など、ハイブリッドモデルとしての利便性をさらに高められています。
バッテリーの改良は航続距離の延長にもつながっており、電力のみを使用した走行で航続距離は40.1km、130km/hでの巡行も可能。
このバッテリーの性能を十分に生かすべく、『S560e long』には4つの走行モードを搭載。使いこなすことで、効率と快適さを両立させたドライブができるようになっています。
インテリア・実用性
最新のマルチメディアシステムや、Burnmesterサラウンドシステムを標準で搭載するインテリアは充実しているの一言です。
先進の運転支援システムにはレーダーセーフティパッケージが搭載され、車速対応型のクルーズコントロールなど、すべてをステアリングホイールで操作できるようになっています。
エアコンにはプリエントリークライメート機能がついているため、気温に合わせてドライバーが温度を調節する手間もありません。
これは、初採用となるテレマティック・サービス「メルセデス・ミー・コネクト」を利用して、スマートフォンを使って車外からコントロールすることができる優れモノです。
走行性能・燃費
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,255mm×1,900mm×1,495mm |
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車両重量 | 2,330kg |
乗車定員 | 5名 |
エンジン | 3リッターV6 DOHC 24バルブ ターボ |
最高出力 | エンジン:367kW(270PS)/5,500-6,000r.p.m.モーター:90kW(122PS) |
最大トルク | エンジン:500N・m(51.0kgf・m)/1,800-4,500r.p.m.モーター:440N・m(71.4kgf・m) |
トランスミッション | 電子制御9速A/T |
駆動方式 | 後輪駆動 |
燃費(JC08モード) | 11.4km/L |
新車販売価格 | 16,970,000円~ |
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★★★★☆
マイナーチェンジでありながら、マイナーチェンジの枠に収まり切れないフルモデルチェンジにも近い改良が加えられている『S560e long』。
先進装備、内装の贅沢さ、EQ POWERの環境性能、パフォーマンスとドライブフィール。どれもが、高い次元で共存しながら成り立っているこのモデルは、ほかに類を見ないクオリティだと言えます。
ショーファードリブンとしても、ドライバーズカーとしても使える極上のバランス感を実現しているのが、メルセデス・ベンツ『S560e long』ではないでしょうか。
7. レクサス・LS
特徴
現行型レクサスLSは、2017年にGA-Lプラットフォームを採用した低重心、ワイド&ローなスタイルでデビューしました。
セダンらしからぬクーペのようなシルエットとなり、ボディ全体からシャープな印象を受けます。ドアとウィンドウの段差を限りなくした「フラッシュサーフェスウィンドウ」を搭載し、これまでのLSにはない滑らかで美しいボディラインを持っています。
パワートレーンには、LCで実績があったV型6気筒3.5Lエンジンを搭載。「マルチステージハイブリッドシステム」と「10段変速制御」を採用することで、エンジン回転数を広く使えるように。
進化したハイブリッドシステムで低~高速域でトルクフルな加速を可能にし、EVでの走行範囲を広げたことにより、快適かつ環境性能に優れた走行性能を実現しています。
インテリア・実用性
インテリアでは、レクサスならではの上質さはもちろん、快適さも向上。細かい位置調節が可能な28way調整式パワーシートを採用し、長時間のドライビングをサポート。後席にも22wayの調整式パワーシートを搭載したことで、お得意の「おもてなし」空間としての質も格段に上がっています。
また、匠の技術を象徴するかのように、ドアトリム加飾にはL字型の折り目を手作業で加工したハンドプリーツを装備。他にも、切子調のカットガラスを採用するなど、日本独自の技術や伝統を意識した内装になっています。
走行性能・燃費
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,235mm×1,900mm×1,450~1,460mm |
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車両重量 | 2,210kg |
乗車定員 | 5名 |
エンジン | V型6気筒 |
最高出力 | エンジン:220kW(299PS)/6,600r.p.m.モーター:132kW(180PS) |
最大トルク | エンジン:356N・m(36.3kgf・m)/5,100r.p.m.モーター:300N・m(30.6kgf・m) |
トランスミッション | マルチステージハイブリッドトランスミッション(電気式無段変速機) |
駆動方式 | 後輪駆動/4輪駆動 |
燃費(JC08モード) | 14.4~16.4km/L |
新車販売価格 | 11,214,000円~ |
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★★★★☆
トヨタのフラッグシップモデルだったセルシオの面影をどこか感じていたこれまでのLSとは、明らかに違うコンセプトを持つ現行型レクサスLS500h。グレードによっては完璧なショーファーとしても、本格的なスポーツモデルとも見ることができます。
この振れ幅やエクステリア/インテリアに見られるこだわりこそ、レクサスのフラッグシップサルーンである所以ではないでしょうか。ライバルであるベンツやBMW、アウディのどのモデルとも違う「レクサスらしさ」を追及しているオンリーワンな車だといえるでしょう。
8. BMW・7シリーズ
特徴
7シリーズがマイナーチェンジを受け、お披露目されたのは2019年の1月のことでした。マイナーチェンジ前に比べ、面積比で約40%も拡大したという大型のキドニーグリルはBMWというブランドそのものを強烈にアピールしているかのような印象を受けます。
プラグインハイブリッドの『745 Le』は、エンジンが直6に置き換えられ、組み合わせられるバッテリーはサムスンSDI製のリチウムイン電池。EV走行で58kmもの走行距離を実現し、ドライブモードを「スポーツ」にすればシステム総合出力394psで、100キロ加速5.3秒という俊足ぶりを披露。
ロングホイールベースがもたらす、直進安定性やBMWが誇る高剛性ボディも相まって、動力性能は抜群。まさに、フラッグシップモデルにふさわしいマイナーチェンジとなっています。
インテリア・実用性
インテリアでは、12.3インチディスプレイを採用したフルデジタルメーターのパネルが搭載され、メルセデスの「メルセデス・ミー・コネクト」のようなAI技術を駆使する「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」や各種デバイスとの連携を強化する「BMWコネクテッド・ドライブ」も備わっています。
端末や音声での車両の操作・アクセスが行えるようになっており、機能性は格段に進化しています。
走行性能・燃費
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,260mm×1,900mm×1,485mm |
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乗車定員 | 5名 |
2,035kg | |
エンジン | 直列6気筒DOHCガソリン |
最高出力 | エンジン:210kW(286PS)/5,000-6,000r.p.m.モーター:83kW(113ps)/3170r.p.m |
最大トルク | エンジン:450N・m(45.9kgf・m)/1,500-3,000r.p.m.モーター:265N・m(27.0kgf・m)/0-2,700r.p.m. |
トランスミッション | 電子油圧制御式8速AT |
駆動方式 | 4輪駆動 |
燃料消費量(EU複合) | 2.6 – 2.3L/100km |
新車販売価格 | 15,550,000円~ |
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★★★★★
先代のプラグインハイブリッドモデルに搭載されていた直4ターボエンジンから3リッター直6に置き換えられ、さらなる動力性能を手に入れた『745Le』。5メートルを超える巨大な車体は、ほとんどリムジンといっても過言ではないでしょう。
優れた居住性と、重量のある車体をぐいぐいと引っ張っていける強力なパワートレインの組み合わせこそ、ハイブリッドモデルの面白さではないでしょうか。燃費性能以外にも多くの魅力を備えたBMWの新型7シリーズは、BMWのハイブリッドモデルにしかできないことを最大限詰め込んだ魅力を感じます。
燃費のいいセダンが増えている
過去には世界中のセレブたちがステータスとして購入し、2019年上半期でも販売登録台数で1位に輝いた、という実績からもハイブリッド車といえばプリウスというイメージが強くあるのは事実です。
しかし、魅力的なハイブリッドのセダンはプリウス以外にもまだまだ存在していることも事実。今回紹介したハイブリッドセダンは、まだ一部にしかすぎません。
これまでプリウスを乗り継いでこられた方も、それに負けるとも劣らない優れたハイブリッドセダンたちに目を向けてみてはいかがでしょうか。