【必見】ブガッティ・ヴェイロンは中古車なら購入可能！？

2005年から2015年にかけて、ブガッティ・オトモビルが製造および販売を手掛けていたヴェイロン。同車種はかつて世界最速の1台として知られていたハイパーカーです。未だかつて前例のない8.0L・W型16気筒クワッドターボエンジンを搭載しています。

私たちが所有しているようなスポーツカーとはわけが違うハイパフォーマンスによって、世界中の富裕層を魅了しました。価格はなんと約2億円。超高級車であるにもかかわらず、購入希望が殺到したことに対して驚きを隠せません。

ヴェイロンは曲面を多用した個性的なスタイリングを採用しています。強烈な個性を放つフォルムには賛否両論あるものの、ブガッティブランドの他車種にも受け継がれており、徐々に浸透しつつあります。

ブガッティの代表作、ヴェイロンはお金があれば誰でも購入できるわけではありません。ヴェイロンに限らず、ブガッティのマシンを購入するには厳しい条件が課されています。それをクリアして予約金を支払うことで、晴れてオーナーになることができます。

日本国内においては、お笑い界の重鎮であるビートたけしさんやファッション通販サイト・ZOZOTOWNで知られている前澤友作さん。そして、「ラブ注入」でお馴染みのお笑い芸人、楽しんごさんなどそうそうたるメンツがヴェイロンを所有しているのだとか。

アメリカでは商品の共同購入を募るサービスが開設されており、そのサービスを利用することで誰でもヴェイロンの共同オーナーになることができるようです。ただし、そのサービスが日本に展開されるかどうかは今のところ未定となっています。

社会的地位および信頼の高い人でなければ、ヴェイロンをはじめとするブガッティブランドのマシンを購入することはできません。それでは、ブガッティの関与がない中古車であれば憧れのヴェイロンを購入することができるのでしょうか。

現在、日本国内の中古車サイトにヴェイロンの中古車情報は掲載されていません。以前はヴェイロンの中古車情報が掲載されていたこともあったようですが、価格はASK。ヴェイロンの中古車を取り扱っているショップに尋ねてみないとわからないようです。

ヴェイロンのようなハイパーカーが中古車市場やオークションに流通すると、新車よりも高価な価格帯で取引されることが多い傾向にあります。それを考慮すると、ヴェイロンも新車価格と同等かそれ以上の価格帯で販売される可能性が高いです。

ヴェイロンは前述したように、8.0L・W型16気筒クワッドターボエンジンを搭載しています。4.0L・V型8気筒ツインターボエンジン×2といえば、わかりやすいでしょうか。それをキャビン後方（ミッドシップマウント）に配置しています。

前例のない多気筒かつ大排気量エンジンを4基のターボチャージャーで過給することで、最高出力はなんと1,001馬力、最大トルクは127.5kgmという化け物じみたパフォーマンスを実現しました。重量級エンジンを搭載しているため、車両重量は1,888kgと重め。

しかし、W16エンジンは約2tに迫るボディをものともしません。0-100km/h加速はなんと2.8秒。最高速度は407km/hを達成しています。400km/hに到達するのに時間がかかるとはいえ、新幹線よりも速いスピードを記録しているということに驚きです。

ブガッティはヴェイロンが完売したのち、まったく新しいニューモデルをしました。それこそがブガッティ・シロン。2016年から全世界500台限定で販売している、ヴェイロンをもはるかに凌駕するハイパーカーです。

シロンのスタイリングはヴェイロンのキープコンセプトとなっています。ただし、フロントマスクやリア周りのデザインを大きく変更したことで、よりハイパフォーマンスカーらしいルックスを実現しました。パワートレイン自体はヴェイロンと共通です。

しかし、最高出力は1,500馬力、最大トルクは163.2kgmを記録しており、大幅なパワーアップを実現しています。0-100km/h加速はわずか2.6秒。最高速度はヴェイロンの407km/hを上回る420km/hを叩き出しています。

ブガッティの手によって、10年間にわたり販売されていたヴェイロン。現在は後継車種であるシロンの登場に伴い、販売終了となっています。そのため、ヴェイロンをどうしても購入したい人は中古車市場やオークションに流通するのを待つしか方法はないです。

ただし、購入できるのはお金があればの話。おそらくヴェイロンはプレミア価格で取引されることになるので、本気で購入するなら少なくとも2億円以上の予算を確保しておく必要があります。スケールが大きすぎて、執筆している私もよくわかりません。

私たち一般市民はモニター越しかモーターショーのような場で、ひと目見るくらいが身の丈にあっているといえます。ヴェイロンやシロンを購入するとなると夢のまた夢の話ですが、フェラーリやランボルギーニの中古車であれば、私たちも購入できるかもしれませんよ。