2019年07月13日 (更新:2020年07月06日)
ジムニーJB23の魅力徹底解説!オススメ中古車やカスタム例まで!
日本はランドクルーザー、パジェロなど、本格的なクロスカントリー車に恵まれています。かつて販売されていたクロカン車を含めるとそれなりの数になりますが、その中でも異質な存在だといえるのがスズキ・ジムニーです。ジムニーといえば2018年のフルモデルチェンジが記憶に新しいですが、クロカンユーザーの中ではJB23型ジムニーもまだまだ現役。今回は旧型となってしまったJB23型ジムニーの魅力を徹底解説します。
ジムニーJB23ってこんなクルマ
長年にわたって、軽自動車最高峰のオフロード性能を有しているジムニー。ジムニーは1970年から2019年現在まで、スズキが製造および販売を手掛けているクロカン車です。2018年に4代目モデルにあたるJB64型が登場したのは記憶に新しいと思います。今回はJB64型ではなく、先代モデルにあたるJB23型の魅力をチェックしていきましょう。
JB23型は1998年から2018年まで販売されていました。リジットアクスル式サスペンションを前後に備えるなど、軽自動車とは思えない贅沢な足回りに仕上がっています。
ボディは一般的なモノコックフレームではなく伝統のラダーフレームを採用。これにより、軽自動車でありながら普通車顔負けの悪路走破性を実現しています。JB23型は大勢の人たちから親しまれている、本格オフロードマシンなのです。
JB23はロングライフモデル
先述したように、JB23型ジムニーは1998年から2018年まで販売されていました。この期間、なんと19年。一般的な軽自動車は5~7年ごとにフルモデルチェンジを実施しますが、JB23型は19年もの間、改良を繰り返して販売されていたのです。
これはJB23型に限った話ではなく、元々ジムニーという車種はモデルチェンジサイクルが非常に長いことで有名でした。初代モデルは1970年~1981年、2代目モデルは1981年~1998年もの期間にわたり販売が継続されています。
もちろん、19年間もテコ入れが図られなかったのかというと、そういうワケでもありません。JB23型は長きにわたる販売期間の中で、合計10回のマイナーチェンジおよび年次改良が実施されています。改良点は大なり小なりですが、1型~10型という呼び名を用いて多岐にわたるモデルを区別しているそうです。
JB23の基本スペック
続いて、JB23型ジムニーの基本スペックをご紹介します。
エンジン | 0.66L 直列3気筒DOHCターボ |
---|---|
駆動方式 | 4WD |
最高出力(PS/rpm) | 64/6,000 |
最大トルク(kgm/rpm) | 10.0/4,000 |
全長×全幅(mm) | 3,295×1,395 |
全高 | 1,680-1,715mm |
車両重量(kg) | 820~860 |
JB23型はスズキの当時の主流エンジンだったK6A型エンジンを搭載しています。スペックは上記の通りで、非常にパワフルなエンジンとして知られていました。軽自動車としては高出力・高トルクなエンジンがボディをぐいぐいと押し出してくれます。
悪路での使用を想定しているジムニーにとって、ターボエンジンの搭載は必要不可欠なのです。ボディサイズは軽自動車規格に収まる範囲ですが、全高はオフロード車というだけあって高く設計されています。車両重量はやや大きめです。
ジムニーJB23の中古車価格帯
JB23型ジムニーは非常に魅力的な車種に仕上がっています。現行モデルのJB64型を含め、丸みを帯びたスタイリングを採用しているのはJB23型だけというのもポイント。スクエアボディがもたらす武骨さとJB23型持ち前のキュートさが良い塩梅です。
歴代ジムニーの中でも唯一無二の個性を放つJB23型ですが、現行モデルにあたるJB64型の評価が非常に高いこともあって、中古車市場での価格相場が落ち着きつつある模様です。今回はJB23型・1型~10型までの価格帯をご紹介します。
1型〜4型の価格帯
19年間の歴史を誇るJB23型ジムニーを大きく区別するなら、2004年を境目とするべきでしょう。JB23型ジムニーは2004年10月にビッグマイナーチェンジを実施しました。内装の意匠変更やリアシートの変更など、改良点は多岐にわたります。
1998年から2004年まで販売されていた1型~4型を、ここでは前期モデルと呼びます。JB23型前期モデルの中古車価格帯は10万円~150万円です。JB23型はオフロード走行で酷使されている車両もあるので、価格の幅が広くなっています。
価格が安い車両は年式が古いうえに、過走行・修復歴アリ・程度が悪いの3拍子。よほど事情がない限りは避けるべきです。価格が高い車両は前期モデルの最終型である4型やコンプリートカーが多くなっています。
5型〜10型の価格帯
続いて、2004年から2018年まで販売されていた後期モデル、いわゆる5型~10型の中古車価格帯をご紹介します。JB23型後期モデルの中古車価格帯は20万円~250万円です。後期モデルは前期モデルよりもさらに幅広い価格帯となっています。
前期モデルと同様、価格が安いモデルはあまり選ぶべきではありません。年式の古さ・過走行・修復歴アリ・程度の悪さ、これらすべてが揃っていることも珍しくないからです。中には掘り出しモノもありますが、それを見つけることができるのは知識がある人だけ。
JB23型初心者はある程度の予算を用意して、車両状態の良いタマをチョイスすべきでしょう。価格が高い車両はオフロード専門店のコンプリートカーや高年式フルノーマル車両(いわゆる新古車)が多くなっています。
CARTUNE ユーザーのJB23カスタム例をご紹介
JB23型ジムニーに関する基本情報と中古車市場での価格帯をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。最後に3人のCARTUNEユーザーのJB23型カスタム例をピックアップして、この記事を締めたいと思います。
JB23型はロングライフモデルであったこと、国産車の中で数少ない本格的な悪路走破性が備わった車種であることが関係して、非常に人気が高いモデルです。アフターパーツも様々な種類が販売されており、魅力的なカスタムを施すことができます。
これからご紹介する3人のCARTUNEユーザーのJB23型には強烈な個性が備わっていて、まさに唯一無二のジムニーです。JB23型の購入を検討している人は、ご紹介するカスタム例を参考に自分だけのカスタムカーに仕上げてみてくださいね。
Katsuさんのカスタム例
ジムニーといえば、やはりリフトアップを施した姿が魅力的です。まずはじめにご紹介するKatsuさんのJB23型ジムニーは、ボディをリフトアップした硬派なオフロードマシンに仕上がっています。ブラックのボディはメッキグリルが似合いますね。
シンプルながらも存在感を主張しています。前後バンパーレス化を施したことで、傾斜の強いオフロードを一気に駆け上がることが可能です。大径のオフロードタイヤと力強さが表現されたアルミホイールは、JB23型との相性がばっちり。
ドレスアップとオフロードでの走破性を兼ね備えたカスタムジムニーに仕上がっています。Katsuさんはボディだけでなく、中身にも手を加えているそうです。コンピューターの書き換えやブローオフバルブの変更など、至れり尽くせりのカスタム例となっています。
こうき JB23乗り(^^)さんのカスタム例
泥臭いジムニーもカッコいいですが、CARUTUNEには爽やかなジムニーも見受けられます。続いてご紹介するこうき JB23乗り(^^)さんのJB23型ジムニーは、完成度の高い足回りとオーバーフェンダーが存在感を主張するカスタムカー。
大径ホワイトレタータイヤの装着やオーバーフェンダー化、前後バンパーレスなど、カスタムの内容だけに注目すれば硬派なJB23型だといえます。しかし、ホワイトのボディカラーはとても爽やかで、泥臭いジムニーの良い塩梅となっています。
2×5クロススポークのアルミホイールやカラーロングナットなど、足元に軽快さを演出するカスタムも忘れていません。JB23型本来のオフロード性能を前面に押し出しながらも、ほかの定番カスタムとは一線を画すJB23型に仕上がっています。
もっちゃんさんのカスタム例
唯一無二の個性が備わったJB23型ジムニーですが、19年間も販売されていたこともあって街中では特に珍しい存在ではありません。そんなときは強烈な個性を放つジムニーにカスタムしましょう。最後にご紹介するのがもっちゃんさんのJB23型ジムニーです。
もっちゃんさんのJB23型ジムニーはブラックを基調に、レッドのアクセントを施した個性的なJB23型に仕上がっています。1台の軽自動車の中にオフロードマシンの魅力とレーシーなマシンの魅力を両立させていて、存在感は抜群です。
バンパーガードやフォールディングサイドステップ、マッドフラップなど、オフロードマシンであることを演出するためのアフターパーツが盛りだくさん。ルーフキャリアとルーフボックスのカラーがブラック×レッドなところに、もっちゃんさんの強いこだわりを感じます。
まとめ
3人のCARTUNEユーザーのJB23型ジムニーカスタム例をピックアップしましたが、いかがだったでしょうか。どれもカッコいいカスタムカーに仕上がっていたと思います。JB23型はカスタムを加えることで、軽自動車らしからぬ存在感を醸し出すことが可能です。
リフトアップとオーバーフェンダーを組み合わせるだけでも、ボディサイズ自体が大柄になり、堂々とした佇まいで街中を走り抜けることができるでしょう。もちろん、街中だけでなくオフロードでの存在感も抜群です。
一部の降雪地域などでは実用車としても使用されているJB23型ジムニーですが、基本的には趣味性の高い軽自動車です。時代遅れともいえる3ドアハッチバックは、現代ではスタイリング重視の人にしか受け入れられませんが、スポーツカーに比べると実用性は十分。街乗りメインの人にもおすすめしたいモデルです。