2024年04月08日 (更新:2024年07月11日)
【頭文字D】イニD観光に行こう!群馬の聖地とルートを徹底紹介!
大勢の車好きを虜にしてきた頭文字D(イニシャルD)。ヤングマガジン連載作品の中でも屈指のヒット作となっている本作は聖地巡りが盛んです。今回は頭文字D群馬エリアの聖地や具体的な場所、おすすめの峠ドライブルートを徹底紹介します!
大人気アニメ、イニシャルD!
長年にわたって高い人気を博しているクルマ漫画といえば、多くの人が頭文字Dを思い浮かべるのではないでしょうか。頭文字D(以下、イニシャルD)は1995年から2013年にかけて週刊ヤングマガジンで連載されていた、公道を舞台としたレース漫画です。
主人公である藤原拓海がスプリンタートレノ・AE86型、通称ハチロクとともに過激なレースを繰り広げ、人としてドライバーとして成長していくストーリー。作中に登場するスポーツカーはすべて実際に販売されていた車種ばかりで、続編のMFゴーストも大人気を博しています。
各峠の見どころを紹介!
イニシャルDでは実際に販売されていたスポーツカーが続々と登場しますが、レースの舞台となる峠も実際の峠がモチーフになっています。初期のイニシャルDの舞台は北関東で、そのほとんどは群馬県にあります。今回は、イニシャルDの作中に登場した群馬の聖地とそれぞれの見どころ、おすすめの聖地巡礼ルートを徹底紹介します!
【秋名山】イニシャルDの聖地(榛名山)
秋名山は主人公の藤原拓海や秋名スピードスターズのメンバーらがもっとも足を運んでいたホームコース。作中では超絶技巧の豆腐配達をはじめ、数々の名バトルが繰り広げられました。秋名山は群馬県の榛名山をモデルにしており、峠は群馬県渋川市の県道33号線にあります。
ダウンヒルのスタート地点と給水塔
イニシャルDの原作やアニメを視聴したことがある人にとって、ダウンヒルのスタート地点は真っ先に目指したいポイント。もちろん、作中に登場する給水塔も健在です。イニシャルDの聖地巡礼をするなら必ず訪れたいスポットでしょう。
5連続ヘアピンカーブ
秋名山といえばやはり5連続ヘアピン。溝落としでインからオーバーテイクするなどストーリー上での要所として知られていますが、実際の榛名山のヘアピンは4つ。これが作中でアレンジされ5連続ヘアピンカーブとなっています。
拓海と涼介のバトルシーン
藤原拓海と高橋涼介のバトルで、勝敗が決定的となる橋の上の左コーナー。実際のコーナーは作中よりもキツめで、路面も荒れておりトリッキーなコーナーになっています。
ダウンヒルのゴール地点
バトルの決着がつくゴール地点も見どころ。コーナーの内側に駐車場がある左コーナーで、夕方〜夜に走ると作中そのままの雰囲気が味わえます。
【秋名山】峠周辺の聖地や見どころ(榛名山)
秋名湖(榛名湖)
作中に何度も登場する秋名湖は、榛名山のすぐ横にある榛名湖がモデルとなっています。榛名湖は武内樹がデート中にボートから落ちたり、藤原拓海が茂木なつきにプロジェクトDへの加入の決意を伝える場所でもあります。
榛名湖では手漕ぎボートやペダルボート、モーターボートなど水辺ならではのアトラクションが楽しめるほか、秋は紅葉の名所としても知られています。キャラたちも訪れたであろう湖畔のレストハウスで、当時の雰囲気そのままの景色や定食を味わうのも聖地巡礼の醍醐味です。
伊香保温泉と石段
群馬県渋川市といえば伊香保温泉と石段が有名です。この石段は榛名神社へと続く365段の階段で、両脇に多くの旅館やお土産屋さんが並びます。
この石段は藤原拓海と茂木なつきがデートの待ち合わせをしたり、武内樹と温泉まんじゅうを食べるシーンに登場しています。イニシャルDの大ファンなら、作中で描かれた湯の花まんじゅうの看板をみつけることができるはず。
伊香保おもちゃと人形自動車博物館
伊香保おもちゃと人形自動車博物館は、群馬県北群馬郡吉岡町にある博物館です。様々なジャンルの展示物を鑑賞できる私設のミュージアムで、公式サイトによると日本最大級のアミューズメントスポットになっているそうです。
ここでイニシャルDファンを唸らせるコーナーが「イニシャルD 藤原とうふ店」の実物ジオラマ。藤原とうふ店のモデルとなった群馬県渋川市に実在した藤野屋豆腐店の店舗看板や外装、備品が展示されているほか、藤原拓海の愛車であるハチロクや、しげの秀一氏が所有していたマツダRX-7(FD3S)が飾られています。
レーシングカフェ D'zGARAGE
レーシングカフェ D'zGARAGEは群馬県渋川市内にあるカフェです。秋名山(榛名山)のふもとにあり、カフェコーナーはもちろん、イニシャルDグッズの販売やスポーツカーの展示コーナーが用意されています。店内中央には展示スペースが設けられており、大きなスクリーンではイニシャルDのアニメが上映中。店舗のすぐ隣には展示コーナーがあり、作中に登場した車種をくまなくチェックすることができます。車好きなら一度は訪れてみたいスポットです。
【赤城山】イニシャルDの聖地
赤城山は主人公・藤原拓海の強敵であり、のちに仲間となる高橋兄弟が率いる赤城レッドサンズのホームコースです。赤城山は群馬県赤城山がそのままモチーフになっていて、榛名山の東側に位置します。舞台となった峠は群馬県前橋市の県道4号線で、榛名山のダウンヒルスタート地点から東へ50キロ弱走ったところにあります。
ダウンヒルのスタート地点
赤城山のスタート地点は赤城山総合観光案内所が目印。赤城レッドサンズのチームメンバーがたむろしている駐車場はこの観光案内所のもので、軽食が食べられる売店が併設されており、観光客で賑わっています。
テクニカルセクションの右コーナー
ダウンヒルの前半にあるテクニカルセクションの右コーナーには、警戒色に塗られた塀があります。藤原拓海と高橋涼介、須藤京一らとのバトルで背景に印象的に描かれており、ここに差し掛かるとグッと気分が高まるポイントです。
エンジンブローで停車した駐車帯
赤城山で繰り広げられた名勝負(※セミナー扱い)といえば、頭に思い浮かぶのが藤原拓海のハチロクVSエンペラー須藤京一のランエボIIIでしょう。
須藤京一による過酷な講義の末にエンジンブローしスピンしたハチロクが停車した駐車帯は、峠のちょうど中盤、左コーナーを抜けてすぐの右側にあります。半分ほど砂利になっている駐車帯を探してみましょう。
ダウンヒルのゴール地点
赤城山のダウンヒルのゴール地点となる場所は、後半のテクニカルセクションを抜けた直後にあります。内側に駐車場があり、そこに車を停めて写真を撮ることも可能です。
【赤城山】峠周辺の聖地や見どころ
赤城白樺牧場(赤城総合観光案内所)
レッドサンズのメンバーがたむろしている赤城総合観光案内所と同じ場所にある赤城白樺牧場は、レンゲツツジと紅葉の名所。毎年6月はレンゲツツジが見ごろを迎え、普段は入れないエリアへの秘密の絶景ツアーが開催されます。赤城総合観光案内所の売店で販売されているソフトクリームも絶品。ドライブの途中に一息つけるスポットとして人気です。
【碓氷峠】イニシャルDの聖地
碓氷峠(うすい峠)は、藤原拓海と激しい戦いを繰り広げたインパクトブルー(佐藤真子&沙雪)のホームコース。碓氷峠は群馬県安中市の国道18号線で、赤城山とは逆方向となる群馬県と長野県の県境に位置し、榛名山のダウンヒルスタート地点から西へ50キロ走ったところにあります。
ダウンヒルのスタート地点
ダウンヒルのスタート地点は群馬県と長野県の県境。安中市に入る看板が目印です。この看板や柵は作中にそのまま描かれており、佐藤真子&紗雪とのバトルの緊張感が蘇ります。
碓氷の難所、C=121コーナー
激しいバトルの末に勝負の決め所となったC=121コーナーも全く同じ見た目で存在します。C=121コーナーは入口は広いものの出口が極端に狭く、その特性を活かしたシーンが作中にありました。実際の碓氷峠のC=121コーナーも入口が広く、出口が極端に狭くなっています。
めがね橋(碓氷第三橋梁)
めがね橋は、交通の難所と呼ばれていた場所に鉄道を通すために建設されたレンガ造りの橋。近くにトイレ付きの駐車場があり、歩いて見てまわることができるようになっています。作中では、C-121をクリアしたあとバトルの決着に向けて2台が走り抜けるシーンが描かれています。
シルエイティがスピンしたコーナー
佐藤真子&紗雪が操るシルエイティがスピンし、事実上のバトル決着となったのがカーブ22。左側に電柱とコンクリートの塀、緑のフェンスがあるのが目印です。先行するシルエイティが目の前でスピンモードに入ったものの、藤原拓海はシルエイティと右のガードレールとのわずかな隙間をドリフトで抜けて回避しました。
【碓氷峠】峠周辺の聖地や見どころ
おぎのや看板と駐車場
碓氷峠から5分ほどのところにある峠の釜めし本舗おぎのや横川店の駐車場と看板は、ファンにはなんとも言い表せない思い出が詰まった場所です。
作中で池谷浩一郎とインパクトブルーの佐藤真子は恋に落ちますが、この二人がはじめて出会い、最終的にすれ違ってしまうのがこの駐車場。センチな気分は美味しい釜めしを食べて忘れましょう。
【妙義山】イニシャルDの聖地
妙義山はR32GT-R乗りの中里毅が率いる妙義ナイトキッズのホームコース。妙義山はゴツゴツとした岩肌が特徴で、日本三大奇勝に数えられる景勝地として知られています。峠は直線や緩やかなカーブ区間が大半を占め、作中では平均速度が比較的高いコースとして登場。峠は群馬県甘楽郡下仁田町の県道196号線にあります。
ヒルクライムのスタート地点
妙義山のヒルクライムのスタート地点は、道の駅みょうぎの駐車場前。ここの第二駐車場は中里毅や庄司慎吾をはじめとする妙義ナイトキッズが溜まり場にしている場所で、作中にも登場します。聖地巡りで車の写真をとるなら第二駐車場がおすすめです。
ヒルクライムのゴール地点(ダウンヒルのスタート地点)
妙義山のヒルクライムのゴール地点(ダウンヒルのスタート地点)は、作中にも登場する中之獄神社の赤い大きな鳥居が目印です。高橋啓介のFD3Sと中里毅のR32の雨のヒルクライムバトルでは、FD3Sは最終コーナーをアウトの縁石に乗り上げながらもなんとか並んでクリア、最後の下りストレートでの加速でR32をわずかにリードし勝利しました。
ダウンヒルのゴール地点
妙義山のダウンヒルのゴール地点は、スタート地点からのテクニカルセクションが終わって長い直線区間に切り替わるところ、左側に駐車帯があるあたりがゴール地点です。アーケードゲームなどでは道幅は広く感じられますが、実際の妙義は狭く、ぐいぐいと曲がるタイトコーナーが続きます。路面もうねりが多く、のんびりドライブするだけでも腕が試される峠です。
【妙義山】峠周辺の聖地や見どころ
中之獄神社の大黒様
妙義山の見どころは中之獄神社(なかのたけ神社)の日本一のだいこく様。高さ20m、重さ8.5tにもなる大黒様が奉納されており、小槌ではなく剣を持ったこの大黒様は、病や厄、悪霊を祓い福を招くとされています。バックにそびえ立つ妙義ならではのゴツゴツとした岩肌も相まって、妙義独特の厳かな雰囲気を感じることができます。
【群馬エリア】聖地巡礼のおすすめルートとプラン
群馬県にはイニシャルDの聖地が多数存在しますが、これらを1日で制覇するのはかなりハード。安全面を考慮すると難しいと考えておきましょう。峠から峠への移動は下道がメインで、その多くが山道となるため想像以上に体力が削られます。
ちなみに、発着点を前橋駅として4つの峠を一気に巡る場合、総行程は200km、所要時間はノンストップで5時間半となります。
2日間でまわるプランがおすすめ
群馬エリアの4つの峠と周辺の聖地を巡るなら、伊香保温泉に宿泊する2日間のプランを組むのがおすすめ。赤城→秋名(榛名)→碓氷→妙義の順で無理なく巡れるルートを紹介します。
1日目の午前:赤城山と赤城白樺牧場
1日目の午前中は赤城山へ向かいます。11時頃に赤城白樺牧場(赤城総合観光案内所)でソフトクリームを食べ、峠を下って秋名山(榛名山)のダウンヒルのスタート地点を目指しましょう。秋名山(榛名山)には1時間強で到着します。途中、伊香保おもちゃと人形自動車博物館に寄ることも可能です。
1日目の午後:秋名山(榛名山)と伊香保温泉
1日目の正午ごろに秋名山(榛名山)に到着します。ダウンヒルのスタート地点で軽く写真撮影をしたら、湖畔のお食事処やレストハウスで昼食をとりましょう。
昼食後は、峠に戻って写真撮影を楽しんだり、いったん下ってD'zGARAGEへ行ったり、湖畔でペダルボートなどのアクティビティもアリ。
日が暮れる前に伊香保温泉街へ移動し、石段をのぼって湯の花まんじゅうをゲットしましょう。1日目の夜は伊香保温泉に宿泊します。
2日目の午前:碓氷峠とめがね橋、おぎのや
2日目の午前は碓氷峠へ向かいます。伊香保温泉街から碓氷峠のダウンヒルスタート地点までは1時間半かかるため、気持ち早めで行動するのが吉。
ダウンヒルのスタート地点で折り返してめがね橋を見学しつつ、お昼ごろに下って峠の釜めし本舗おぎのや横川店のおぎのや看板と駐車場を目指します。
2日目の午後:妙義山と中之嶽神社
おぎのや看板で写真を撮り峠の釜めしを食べたら、妙義山のヒルクライムゴール地点、中之嶽神社へ向かいます。30分程度で到着しますが、途中の道の駅みょうぎ第二駐車場で写真を撮るのを忘れずに。
中之嶽神社に参拝して駐車場で写真を撮り、妙義山の峠を下ったら頭文字Dの群馬エリアの聖地は見事制覇です!
不思議な時間を体感しよう!
はじめて訪れたはずなのにやたらとスムーズに走れたり、女の子との約束の時間に間に合わなかった苦い思い出が蘇ったり…。聖地巡礼は、そんなデジャブを体感できる不思議なひとときといえます。
今回紹介した聖地やおすすめスポット、具体的なドライブプランを参考に、そんな不思議な時間を味わってみてください。現地で出会う車好きとのコミュニケーションもまた、かけがえのない思い出になるはずです。