2019年07月04日 (更新:2021年03月15日)
スポーツからVIP系まで、カスタムベースにオススメなセダンTOP10!
ひと昔前までは、車=セダンでした。しかし、現在はそのようなイメージが薄まっており、国民的車種であった数々のセダンがラインナップから消えつつあります。しかし、セダンの完成度の高さやカッコよさは現代でも健在です。今回はカスタムベースに最適なセダンをご紹介します。スポーツ系からVIP系まで、バリエーション豊富なセダンをピックアップしているので、ぜひ参考にしてください。
カスタムベースに最適なセダンの条件とは?
車好きなら大勢の人が1度は所有してみたいと思うセダン。セダンは今や多種多様のジャンルが存在する車の原点ともいえるボディタイプです。近年はハッチバックタイプが主流ということもあって、上質感や走行性能を追求したセダンが増えています。
セダンはノーマルのまま上品に乗ってもその魅力を堪能できますが、やはり車好きなら大なり小なりカスタムを施したくなりますよね。カスタムを施したセダンは存在感や上質感が強調されて、さらに魅力的な車となります。
カスタムベースに最適なセダンの条件は中古車市場での価格がリーズナブルであることやアフターパーツが多いことなど、複数ありますが、最も大切なのは自分が心からカッコいいと思うセダンを選ぶことです。自分好みのセダンをチョイスすれば愛着が沸き、カスタムがさらに楽しくなるでしょう。
カスタムベースに最適なセダンTOP10!
セダンは魅力的な車種が多いので、どれを選べばいいかわからないという人もいると思います。そこで今回はスポーツ系からVIP系まで、カスタムベースに最適な人気セダンをピックアップしました。きっと自分好みかつ魅力的なセダンを見つけることができるはず。今回は国産車の人気セダンを厳選してご紹介します。
第10位 レクサス 190系GS
第10位に輝いたのはレクサスが製造及び販売を手がけていたミドルサイズサルーン「GS」です。今回ピックアップしたのは2005年から2012年にかけて販売されていた190系GSになります。トヨタ・アリストの流れを汲んだ丸みを帯びたボディが特徴です。
日本を代表する高級車ブランドであるレクサスの中核を担っていたモデルだけあって、 上質感のあるスタイリングやインテリアは高く評価されているようです。さらに、190系GSは走行性能を重視したグランドツーリングセダンとしても知られています。
迫力のあるスタイリングを存分に押し出したVIP系カスタムはもちろん、スポーツ系のカスタムを施しても面白いかもしれません。大排気量セダンならではの力強い走りは、病みつきになること間違いなしです。
価格とスペック
続いて、190系GSの価格とスペックをご紹介します。
発売期間 | 2005年~2012年 |
---|---|
排気量 | 3500cc~4600cc |
駆動方式 | FR/4WD |
新車販売価格 | 約520万~775万円 |
中古販売価格(4万キロ以下・修復ナシ) | 約80万 |
190系GSが搭載しているエンジンは2種類ありますベースモデルが搭載している3.5L V型6気筒DOHCエンジンの数値は最高出力315馬力、最大トルク38.4kgmです。上級モデルが搭載しているエンジンは4.6L V型8気筒DOHCエンジンになります。
最高出力は347馬力、最大トルクは46.9kgmです。190系GSの駆動方式はFRと4WDが設定されていますが、あくまで主流はFRになります。足回りはフロントにダブルウィッシュボーン式サスペンション、リアにマルチリンク式サスペンションを採用。
走行性能と乗り心地を高い次元で両立していることがわかりますね。190系GSの当時の新車販売価格は約520~775万円です。一般人の手にはなかなか届かない高級車ですが、中古車市場では80万円程度で購入することができます。
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★★★☆☆
190系GSの販売期間は7年。2012年に販売終了となっているので、最終年式のモデルでも7年が経過していることになります。そのため、決して新しいモデルとはいえず、初期型は経年劣化による故障や不具合が発生するタイミングに差し掛かっています。
とはいえ、販売終了から7年程度であればまだまだ現役。何かとお金の掛かる時期には突入していますが、故障や不具合が頻発する可能性は低いです。故障や不具合が心配な人は、できるだけ高年式のモデルを購入した方がいいと思います。
GSはフラッグシップモデルのLSに次ぐ、レクサスの最高級車です。発売から年月が経過しているとはいえ、当時の先進技術などがふんだんに盛り込まれています。高級車からの乗り換えならともかく、機能面や快適性で現代の車に劣るということはありません。
第9位 トヨタ アルテッツァ
「アルテッツァ」はトヨタが1998年から2005年にかけて製造および販売を手掛けていたコンパクトセダンです。レクサスのエントリーセダンを担う存在として、スポーツセダンとプレミアムセダンの魅力を高い次元で両立しています。
扱いやすいサイズ感と高出力NAエンジンの搭載、そして6速MTの採用によって、アルテッツァは快適性を求めるユーザーだけでなく、走りの楽しさを求めるユーザーにも受け入れられました。そのため、現在ではスポーツセダンとして購入する人が多いようです。
力強い加速性能が備わっているので、スポーツ走行には打ってつけ。サーキットでのグリップ走行はもちろん、迫力のあるドリフト走行も楽しめますよ。スポーツ系カスタムの人気が高いその一方で、VIP系カスタムを施しているユーザーはあまり多くありません。
価格とスペック
続いて、アルテッツァの価格とスペックをご紹介します。
発売期間 | 1998年~2005年 |
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排気量 | 2000cc~3000cc |
駆動方式 | FR/4WD |
新車販売価格 | 約200万~340万円 |
中古販売価格(9万キロ以下・修復ナシ) | 約60万 |
アルテッツァが搭載しているエンジンは2.0L直列4気筒エンジン、2.0L直列6気筒エンジン、3.0L直列6気筒エンジンの3種類。より高い人気を博しているのは2.0L直列4気筒エンジンで、最高出力は210馬力、最大トルクは22.0kgmとなっています。
プレミアムセダンとしての安全性能を確保するため、車両重量は1,360kgと、コンパクトセダンとしてはやや大きい数値です。駆動方式はFRと4WDの2種類ですが、4WDを設定しているのは派生モデルのアルテッツァジータのみになります。
アルテッツァの当時の新車販売価格は約200~340万円です。快適性と走行性能を両立したFRセダンとしてはリーズナブルな価格で販売されていました。中古車市場での価格は60万円程度と、全体的にカスタムベースとして最適な価格で流通しています。
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★★★☆☆
アルテッツァは最終年式のモデルでも、すでに14年が経過しています。初期型になると発売から20年以上が経過していることになるため、経年劣化による故障や不具合が心配な人もいるでしょう。今後維持していくには、それなりに費用がかかるかもしれません。
しかし、純正部品の供給などは今のところ問題ないうえ、大切に乗ってさえいれば故障が頻発することもありません。それよりも大切な点は、いかに状態の良い中古車を購入できるかどうかです。アルテッツァは前オーナーが酷使している車両も存在しています。
間違ってもスポーツ走行に用いられた車両を選ばないようにしましょう。そうすれば、一般的な中古車と同じように、余計な出費を抑えて維持できるはずです。アルテッツァは本当に魅力的なセダンに仕上がっているので、ぜひ1度乗ってみてください。
第8位 マツダ GJ系アテンザ
続いて紹介するカスタムベースにおすすめのセダンは「アテンザ」です。アテンザはマツダが2002年から製造及び販売を手掛けているミドルサイズセダンのこと。今回ピックアップしたGJ系アテンザは、マツダのフラッグシップモデルに位置づけられています。
マツダ車を代表する上級セダンということもあって、GJ系アテンザは様々な魅力が備わっている車種です。GJ系アテンザに限った話ではありませんが、伸びやかで美しいスタイリングとワンクラス上の質感を実現したインテリアは高く評価されています。
また、国産車としては珍しいクリーンディーゼルエンジンを搭載しているところもGJ系アテンザの大きな特徴です。ディーゼルターボによるトルクフルな走りは、少なくともGJ系アテンザが販売されている価格帯ではなかなか体感することができません。
価格とスペック
続いてGJ系アテンザの価格とスペックをご紹介します。
発売期間 | 2012年~ |
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排気量 | 2000cc~2500cc |
駆動方式 | FF/4WD |
新車販売価格 | 約250万~420万円 |
中古販売価格(6万キロ以下・修復ナシ) | 約150万円 |
GJ系アテンザには大きく分けてガソリン車とディーゼル車の2種類があります。最も高い人気を誇っているのが2.2L直列4気筒ディーゼルターボエンジン搭載車です。最高出力は190馬力と控えめですが、最大トルクはなんと45.9kgmを達成しています。
そんな高性能エンジンでありながら環境性能と燃費性能を高い次元で両立しているところがポイント。ディーゼル車には及びませんがガソリン車も魅力的に仕上がっています。GJ系アテンザの駆動方式はFFと4WDの2種類で、4WDはディーゼル車のみの設定です。
トランスミッションは6速ATと、上級セダンとしては非常に珍しい6速MTを採用しています。6速MTの採用に加えてリアサスペンション2マルチリンク式を採用するなど、走行性能や走りの楽しさを重視した車であることがわかりますね。
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★★★★☆
2012年の発売から7年が経過してモデル末期に突入しているGJ系アテンザ。車両の状態が良いものをチョイスすれば、経年劣化による故障や不具合の心配はありません。スタイリッシュかつ上質な内外装のデザインを堪能してください。
GJ系アテンザは年式によってフロントマスクやインテリアのデザイン先進安全装備の充実具合が異なっています。基本的には高年式であればあるほど魅力的なセダンに仕上がっていますが、初期型のモデルでもGJ系アテンザならではの魅力を味わうことが可能です。
ひと昔前のマツダ車は中古車市場での流通価格が非常にリーズナブルでした。しかし、近年のマツダのブランド力が向上していることもあって、以前のような割安な価格帯で中古車を購入することは難しくなっています。その点は注意してください。
第7位 日産 Y51型フーガ(前期モデル)
続いて紹介するカスタムベースにおすすめのセダンは「フーガ」です。フーガは日産が2004年から製造及び販売を手掛けている上級セダンになります。今回ピックアップしたY 51フーガは日産の新たなフラッグシップセダンとして2009年に登場しました。
初代モデルであるY50フーガのキープコンセプトとして、より優雅なスタイリングやさらなる上質感を追求しています。後に日産の最高級セダンとしてシーマが発売されましたが、現在のシーマはY51フーガのロングホイールベース版で大きな違いはありません。
Y51フーガは2015年に実施されたビッグマイナーチェンジでエクステリアが大幅に刷新されました。フロントグリル中央には日産の高級車ブランドであるインフィニティのエンブレムが採用されたことでさらなる風格を手にしています。
価格とスペック
続いてY51フーガの価格とスペックをご紹介します 。
発売期間 | 2009年~2014年 |
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排気量 | 2500cc~3700cc |
駆動方式 | FR/4WD |
新車販売価格 | 約400万~580万円 |
中古販売価格(6万キロ以下・修復ナシ) | 約110万 |
国内仕様のY51フーガが搭載しているエンジンは2種類です。ひとつはベースグレードに設定されている2.5L V型6気筒エンジンで、もうひとつは上級グレードに設定されている3.7L V型6気筒エンジンになります。
3.7L V型6気筒エンジンの最高出力は333馬力、最大トルクは37.0kgmです。過給機を採用していない自然吸気エンジンでありながら優れた性能を実現しています。さらにフーガにはハイブリッド車もありますが、こちらは3.5L V6エンジンと組み合わされているようです。
駆動方式はFRと4WDの2種類があります。Y51フーガの新車販売価格は約400~580万円です。最高級車とはいってもあくまで国産車なので一般人の手に届かないわけではありません。中古車市場では110万円程度で購入することができます。
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★★★★☆
2009年に登場したY51フーガは発売から10年が経過しておりモデル末期に突入しています。現在販売されている後期モデルはビッグマイナーチェンジによって大きく進化しているため、中古車市場で高値を推移しているようです。
そのため、カスタムベースとして購入するのであれば2015年以前に販売されていた前期モデルがおすすめ。後期モデルのようにエレガントなエクステリアではありませんが、スポーティーさに関しては前期モデルの方が圧倒的に上です。
Y51フーガは現行モデルなので部品供給に関してはまだまだ心配がありません。その上、比較的年式が新しいので経年劣化による故障や不具合は少ないでしょう。新車の軽自動車と同程度の価格帯で国産車最高峰の快適性を堪能することができますよ。
第6位 ホンダ CL7/8/9型アコード
続いて紹介するカスタムベースにおすすめのセダンは「アコード」です。アコードはホンダが1976年から製造及び販売を手掛けているミドルクラスセダンになります。今回ピックアップしたモデルは2002年から2008年にかけて販売されていたCL型アコードです。
現在はホンダのフラッグシップセダンであるレジェンドに次ぐ高級セダンとして販売されているアコードですが、インスパイアが廃止される以前は大衆セダンとして人気を博していました。CL型アコードは先代モデルに引き続きスポーティーさをウリにしています。
CL型アコードの最大の特徴は、スポーツモデルである「ユーロR」が設定されていること。ユーロRはホンダの名器と呼ばれているK20A型エンジンを搭載したことで、まるでスポーツカーのような走行性能と走りの楽しさを実現しました。
価格とスペック
続いてCL型アコードの価格とスペックをご紹介します。
発売期間 | 2002年~2008年 |
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排気量 | 2000cc~2400cc |
駆動方式 | FF/4WD |
新車販売価格 | 約200万~280万円 |
中古販売価格(7万キロ以下・修復ナシ) | 約100万円 |
CL型アコードはグレードによって異なる2種類のエンジンを搭載しています。標準のCL型アコードが搭載しているのは2.4L直列4気筒エンジン、ユーロRが搭載しているのは2.0L直列4気筒エンジンです。
どちらも自然吸気エンジンとなっているため、一見ユーロRの方がエンジンスペックが低いようにも感じてしまいますが、実際はユーロRの方が最高出力・最大トルク共に優れています。CL型アコードの駆動方式はFFと4WDの2種類です。
足回りは前後ともにダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用して高い走行性能を確保しました。CL型アコードの当時の新車販売価格は約200~280万円です。中古車市場では100万円程度で流通していますが、ユーロRの方が相場は高めとなっています。
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★★★☆☆
CL型アコードはユーロRかどうかで評価が異なります。標準のCL型アコードはあくまで大衆セダンです。ボディサイズがコンパクトな分使い勝手が良く、実用性にも優れていますが、走りも上質感も中途半端でやや購買意欲に欠ける人もいるでしょう。
その一方、ユーロRはホンダがかつて販売していたインテグラ タイプRに迫るパフォーマンスを実現しています。1,370~1,490kgという車両重量の大きさは気になりますが、スポーツカー顔負けの走行性能を有しているといっても過言ではありません。
カスタムベースとして適しているのは、間違いなくユーロRです。CL型アコードの初期型は発売から17年が経過しているため、経年劣化による故障や不具合が発生する恐れがあります。実際に購入する際は、状態の良い車両が見つかるまで根気強く探してみてください。
第5位 レクサス 20系IS
カスタムベースにおすすめのセダンランキングもいよいよ後半戦です。第5位に輝いたのはレクサスが製造及び販売を手がけているエントリーセダン、「IS」。今回ピックアップしたのは2005年から2013年にかけて販売されていた20系ISになります。
レクサスブランドならではの高い上質感と、優れた走行性能を追求したプレミアムセダンです。また、20系ISの特徴として挙げられるのがオープンモデルや高性能モデルの存在。より自分好みのドライブを楽しめるセダンに仕上がっています。
現行レクサス車のアイデンティティであるスピンドルグリルは採用されておらず、フロントマスクに物足りなさを感じる人もいるでしょう。しかし、20系ISには社外エアロパーツでスピンドルグリルを後付けすることもできるので安心です。
価格とスペック
続いて、20系ISの価格とスペックをご紹介します。
発売期間 | 2005年~2013年 |
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排気量 | 2500cc~3500cc |
駆動方式 | FR/AWD |
新車販売価格 | 約370万~540万円 |
中古販売価格(7万キロ以下・修復ナシ) | 約100万 |
国内仕様の20系ISが搭載しているエンジンは2.5LV型6気筒エンジンと3.5LV型6気筒エンジンの2種類。3.5LV型6気筒エンジンは上級モデルに設定されており、最高出力は318馬力、最大トルクは38.7kgmと優れた数値を実現しています。
駆動方式はFRとAWDの2種類で、AWDは2.5LV型6気筒エンジンのみの設定です。トランスミッションは6速ATのみとなっています。足回りにはフロントがダブルウィッシュボーン式、リアにマルチリンク式が用いられているため、快適性や走りの質感は十分です。
20系ISの当時の新車販売価格は約370~540万円となっています。決して安価な価格ではありませんが、レクサス車の中では十分にリーズナブルですよね。中古車市場では100万円程度で購入することができ、カスタムベースには最適です。
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★★★★☆
20系ISは2013年に販売終了となっているので、販売終了からすでに6年が経過していることになります。後継モデルである30系ISがモデル末期に突入しているとはいえ、20系ISもまだまだ現役。高年式モデルなら経年劣化による故障や不具合も少ないです。
初期型のモデルになると発売から14年が経過していることになりますが、こちらも故障や不具合が頻発するようなことはないので安心してください。少なくとも状態の良い車両をチョイスすることができれば、余計な出費を抑えることができるでしょう。
20系ISはレクサス車の中でも特にカスタムベースに適している車種です。スポーツ系からVIP系まで、様々なジャンルのアフターパーツが販売されています。安い価格で中古車を購入して、カスタムにお金をかけることができますよ。
第4位 トヨタ 200系クラウン
続いて紹介する、カスタムベースにおすすめのセダンは「クラウン」です。クラウンは1955年から製造および販売を手掛けている車種で、今回ピックアップしたのは13代目モデル。2008年から2012年にかけて販売されていた200系クラウンになります。
先代モデルのゼロクラウン(180系)で大幅な進化を遂げたクラウンですが、200系クラウンはキープコンセプトで、ゼロクラウンの荒削りだった部分に磨きを掛けました。その結果、国内専用車とは思えない上質感のあるエクステリア・インテリアを実現しています。
従来のクラウンの硬派なセダンスタイルを維持しつつもスポーティーさを取り入れたことで、若々しさを表現しました。従来のクラウンは年配の方々をターゲットにした車でしたが、近年は30~40代の若年層にも受け入れられているようです。
価格とスペック
続いて、200系クラウンの価格とスペックをご紹介します。
発売期間 | 2008年~2012年 |
---|---|
排気量 | 2500cc~3500cc |
駆動方式 | FR/4WD |
新車販売価格 | 約350万~570万円 |
中古販売価格(8万キロ以下・修復ナシ) | 約90万 |
200系クラウンが搭載しているエンジンは3種類。排気量は2.5L、3.0L、3.5Lで、すべてV型6気筒自然吸気エンジンとなっています。3.5L V型6気筒エンジンの最高出力は315馬力、最大トルクは38.4kgmと高出力です。
ハイブリッド車も設定されているため、燃費性能を求める人はそちらを選ぶと良いでしょう。200系クラウンの駆動方式はFRと4WDの2種類が設定されていますが、あくまで主流はFRです。トランスミッションはCVTもしくは6速ATとなっています。
200系クラウンの当時の新車販売価格は約350~570万円です。日本を代表する高級車ということもあって、やや高価な価格帯で販売されていました。中古車市場での流通価格は90万円程度となっていて、リーズナブルな価格で購入することができます。
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★★★★☆
200系クラウンの販売期間は一般的な車よりもはるかに短い4年です。とはいえ、人気車であることに変わりはなく、中古車市場での流通台数は少なくありません。全国各地の中古車ショップで販売されているため、自分好みのモデルを選びやすいです。
200系クラウンには大きく分けて、上質感や快適性を追求したロイヤルサルーンとスポーティーさをウリにしたアスリートの2種類があります。外観デザインや標準装備で差別化が図られているため、自分がセダンに何を求めているかを考えてチョイスしましょう。
販売終了から早くも7年が経過している200系クラウンですが、今のところ経年劣化による故障や不具合を心配する必要はありません。程度の良い車両がリーズナブルな価格でたくさん存在しているため、カスタムベースには最適です。
第3位 トヨタ 100系チェイサー
いよいよ第3位の紹介です。カスタムベースにおすすめのセダンランキング第3位に輝いたのは、「チェイサー」です。チェイサーはトヨタが1997年から2001年にかけて製造および販売を手掛けていた車種で、往年の名車であるマークIIの姉妹車にあたります。
今回ピックアップしたのは、1996年から2001年に販売されていた100系チェイサーです。マークIIをベースとした姉妹車の中でもスポーティーな位置づけであるチェイサーは、一般的な大衆セダンでありながら、一部グレードに高出力エンジンを搭載していました。
今となってはやや古さを感じるスタイリングですが、ひと昔前の硬派セダンといった印象で、その完成度自体は色褪せていません。迫力のあるエクステリアはスポーツ系カスタムだけでなく、VIP系カスタムでも活きると思います。
価格とスペック
続いて100系チェイサーの価格とスペックをご紹介します。
発売期間 | 1996年~2001年 |
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排気量 | 1800cc~3000cc |
駆動方式 | FR |
新車販売価格 | 約200万~350万円 |
中古販売価格(10万キロ以下・修復ナシ) | 約160万 |
100系チェイサーには様々なエンジンが搭載されています。その中でも特に高い人気を誇るのがスポーツグレード「ツアラーV」に設定されていた2.5L直列6気筒ターボエンジンです。最高出力は280馬力、最大トルクは38.5kgmを発生させます。
スポーツカーと比べるとやや鈍重なボディを力強く引っ張ってくれるエンジンです。駆動方式にFRを採用していることや5速MTを採用していることもあって、100系チェイサーはドリフト走行などのスポーツ走行にうってつけのセダンとなっています。
100系チェイサーの当時の新車販売価格は約200万円~350万円でした。大衆セダンとして一般人が購入しやすい価格帯を実現しています。中古車市場での販売価格は160万円程度となっていますが、ツアラーVでなければもっと安い価格から購入することが可能です。
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★★★☆☆
100系チェイサーの販売期間は5年です。最終年式のモデルでもすでに18年が経過しているため、経年劣化による故障や不具合を心配する人もいるのではないでしょうか。特にツアラーVはサーキットや峠で酷使された車両が多いため、慎重にチョイスする必要があります。
そのため、100系チェイサーにVIP系カスタムを施すつもりであれば、必ずしもツアラーVにこだわる必要はないと思います。逆に100系チェイサーでスポーツ走行などを楽しむつもりでいる人はツアラーVを購入した方が後悔せずに済むはずです。
あと数年で販売終了から20年もの月日が経過する100系チェイサー。これから末永く維持していく上で部品供給などの心配もありますが、姉妹車であるマークIIやクレスタなどの部品を流用することもできるので、今のところ部品供給手の心配は必要ありません。
第2位 トヨタ 30系セルシオ
カスタムベースにおすすめのセダンランキング第2に輝いたのは、かつてトヨタが製造及び販売を手がけていた「セルシオ」です。今回ピックアップしたのは2000年から2006年にかけて販売されていた最終モデル30系セルシオになります。
トヨタの最高級車といえばセンチュリーが頭に思い浮かびますが、センチュリーはあくまで公用車や社用車としての利用を想定したショーファードリブンカーです。その一方で、30系セルシオはオーナーが自ら運転するドライバーズカーの最高峰として君臨していました。
従来のセルシオは直線を基調とした角ばったボディを特徴としていましたが、30系セルシオは曲線を多用した優雅なボディへと変貌を遂げています。より上質感のあるエクステリアや快適かつゴージャスなインテリアは現代の車と比較しても見劣りしません。
価格とスペック
続いて30系セルシオの価格とスペックをご紹介します。
発売期間 | 2000年~2006年 |
---|---|
排気量 | 4300cc |
駆動方式 | FR |
新車販売価格 | 約540万~790万円 |
中古販売価格(6万キロ以下・修復ナシ) | 約60万 |
30系セルシオが搭載しているエンジンは4.3L V型8気筒DOHCエンジンです。トヨタのもうひとつの高級セダンであるクラウンマジェスタにも搭載されていたエンジンで、最高出力は280馬力、最大トルクは43.8kgmを発生します。
1,800kgを超える鈍重なボディでもストレスなくスムーズに加速してくれますよ。駆動方式はFRのみとなっていて、トランスミッションは5速ATもしくは6速ATです。年式やグレードによっては純正エアサスペンションをを採用していることでも知られています。
30系セルシオの当時の新車販売価格は約540万円~790万円でした。トヨタのフラッグシップモデルに相応しい高価な価格帯で販売されていたようです。そんな国産最高級セダンが現在の中古車市場では60万円程度で販売されています。
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★★★★★
30系セルシオの販売期間は6年。2006年まで製造及び販売が行われていたこともあって、中古車市場では意外にも状態の良い車両が少なからず存在しています。とはいえ、最終年式のモデルでも販売終了から13年が経過しているため故障や不具合が無いとはいえません。
しかし、部品供給に関してはまだまだ問題がない上、故障や不具合が頻発するということもありません。程度の良い車両を購入すれば余計な出費もなく、末永く乗ることができるでしょう。何より中古車市場での価格相場がリーズナブルなところが魅力的です。
販売当時、一世を風靡していた国産最高峰のセダンを100万円以下の価格帯で手に入れることができるのはまさにバーゲンセールと言っても過言ではありません。30系セルシオは様々なアフターパーツが販売されているためカスタムベースにも最適です。
第1位 トヨタ 130系マークX
カスタムベースにおすすめのセダンランキングで、記念すべき第1位に輝いたのが「マーク X」です。マークXはマークIIの後継車種としてトヨタが2004年から製造及び販売を手がけているセダン。今回ピックアップしたのは2009年以降の130系マークXになります。
130系マークXの最大の特徴は、快適性を重視した大衆セダンでありながら、高い走行性能を併せ持っていること。大排気量エンジンと後輪駆動の採用、一部グレードに6MTが設定されていたこともあってスポーツセダンとしての人気も獲得しています。
セダンらしい上品なスタイリングとスポーティーなフロントマスクを両立しているため、VIP系カスタムはもちろん、スポーツ系カスタムも楽しむことができそうです。また、前期・中期・後期の3モデルで異なるフロントマスクを採用していることも魅力的だと思います。
価格とスペック
続いて130系マークXの価格とスペックをご紹介します。
発売期間 | 2009年~ |
---|---|
排気量 | 2500cc/3500cc |
駆動方式 | FR/4WD |
新車販売価格 | 約240万~540万円 |
中古販売価格(7万キロ以下・修復ナシ) | 約130万 |
130系マークXが搭載しているエンジンは2種類です。ひとつは量販グレードに設定されている2.5L V型6気筒DOHCエンジン、もうひとつは上級グレードに設定されている3.5L V型6気筒DOHCエンジンとなっています。
3.5L V型6気筒DOHCエンジンは最高出力318馬力、最大トルク38.7kgmを発生する高出力エンジンで、優雅なドライブはもちろん過激な走りを楽しむこともできますよ。駆動方式はFRが主流ですが、4WDの設定もあります。
トランスミッションは6速ATと6速MTの2種類です。130系マークXの新車販売価格は約240万円~540万円となっています。一部のグレードは高価な価格設定となっていますが、基本的には大衆セダンらしくお求めやすい価格設定です。
独断と偏見!?おススメ度は?
おススメ度:★★★★★
130系マークXはカスタムベースに最適です。まず、現在も販売している車種(2019年末で販売終了)なので、部品供給の面で心配する必要がありません。初期型は発売から10年目に突入していますが、まだまだ現役で大きな故障や不具合が発生する可能性は低いです。
比較的年式が新しいということもあって、エクステリアやインテリアに古臭さがないところも大きなポイント。中期以降のモデルを購入すれば、より近代的かつスポーティーなデザインを満喫することができます。
上記で紹介した30系セルシオほどアフターパーツが多いわけではありませんが、マイナーなセダンに比べるとアフターパーツの種類は十分に豊富です。VIP系カスタムはもちろん、走りの性能を重視したスポーツ系カスタムも思う存分楽しめるでしょう。
まとめ
今回はスポーツ系からVIP系までカスタムベースに最適なセダンランキングTOP10をご紹介しました。昨今はひと昔前のような勢いを失いつつあるセダンですが、車としての基本性能の高さやカッコよさ、快適性は今でも健在です。
セダン人気が薄れつつある今だからこそ、あえてセダンを購入してカスタムを施せば、大勢の車好きにアピールすることができるはず。そのためにもカスタムベース選びは非常に大切です。自分が車に求める要素をしっかりと考えた上で車選びを楽しんでください。