2019年06月23日 (更新:2022年11月10日)
カーオーディオって1DINと2DINどっちがいいの?メリットとデメリットを解説!
カーオーディオについて、「1DIN」や「2DIN」という言葉を見たり聞いたりしたことはないでしょうか。すでに、愛車の純正のオーディオを社外品に変えている人でも、その違いをきちんと説明できない人もいるかもしれません。そこで、今回はカーオーディオの1DINと2DINの違いや、メリット・デメリットについて解説していきます。
カーオーディオとは
カーオーディオとは、車内で音楽を再生するためのシステムです。中でもオーディオデッキは「メインユニット」と呼ばれ、システムの頭脳であると同時に心臓にも当たる重要な部分です。
家庭用のオーディオデッキとは異なりサイズは限られてしまいますが、さまざまな音質調整機能によって自分好みの音での再生を可能にします。居心地のいい車内空間を演出するのに、とても大きな役割を果たしてくれるモノなのです。
オーディオの1DINと2DINの違いって?
オーディオデッキでよく耳にする「1DIN」と「2DIN」ですが、これはサイズの違いによるものです。これは、ドイツでの工業規格で定められている名称であり、現在流通しているオーディオデッキは、ほとんどこの規格により生産されています。
ここでは、「1DIN」と「2DIN」それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。
1DINのメリット・デメリット
メリット
まず、「1DIN」サイズとは、高さ50mm×横幅180mmのサイズ。欧州車によく採用されるサイズです。
このサイズのオーディオデッキのメリットは、サウンドクオリティが高い製品が多いことが挙げられます。1DINデッキの中には、サウンドチューニング機能が充実しているモデルが多く、使いこなすことにより最終的に音を発生させるスピーカーが純正のままであったとしても音質をがらりと変えることができます。
デメリット
デメリットとしては、1DINデッキは基本的に高額であるということ。
1DINデッキに求める機能を追い求めると高額になるというジレンマですが、「便利さを求める」ことは可能です。
これは、デッキが再生することができる音楽ファイルの種類を増やしたり、SDカードや一般的になっているBluetooth対応であるか否かで、利便性が上がるということです。そのため、対応メディアの数とサウンドクオリティを天秤にかけて価格帯を絞り込んでいけば、求める機能の1DINデッキを探し当てることができるでしょう。
また、純正ナビが取り外せない車種ではデッキを設置するためのスペースを車内のどこかに製作する必要性も出てくることも覚えておかなければなりません。
2DINのメリット・デメリット
メリット
メインユニットに2DINを選ぶメリットは、純正ナビに対する〝サイズ感〟が挙げられます。現行車に付いている純正ナビは、ほとんどがAV一体型ナビ。そのため、純正ナビを外したセンタークラスターパネル部分に1DINデッキを装着すると、サイズの関係でスカスカになってしまいます。しかし、高さのある2DINデッキならばその心配もありません。
また、モニターも一体型になったモデルも多いのが特徴。操作性にも優れている上、かなり多機能なモデルも存在することから、オーディオデッキだけですべてを完結させてしまいたい方にはおススメです。
デメリット
2DINタイプのデッキを選ぶデメリットは、ディスプレイ搭載型でないとサウンドチューニング機能で劣る、という点です。
また、サウンドチューニング機能を充実させようとすると、結果としてモニター一体型にとう選択になります。そうなると、他の機能も一緒に搭載されているため、高額になりがちというデメリットがあるのです。
カーオーディオは2タイプ
カーオーディオを選ぶ際、まずはプレイヤー型かモニター型を選択しましょう。価格や機能にも違いがありますので、どちらが自分にとって合っているのかを決めましょう。
この2つにどのような違いがあるのかをご紹介します。
プレイヤー型
音を出すことに特化したモデルです。昔のカーオーディオと機能的にはそこまで変わりません。最近ではBluetoothやAUX端子はつきましたが、ビジュアル面ではそこまで変化はありません。しかし、モニター型と比較すると内部にモニター分の部品が不要になるので、空いたスペースに音を良くするための部品をたくさん搭載できます。音質を極めるためのハイエンドモデルなどはプレイヤー型である場合もほどです。
また、モニターがない分安くなるとも言えますので、安さを追求したモデルなどはプレイヤー型であることが多いです。予算に合わせて選ぶことが出来るのも魅力です。
モニター型
カーオーディオにモニターがついたタイプです。見た目はカーナビと変わりませんが、ナビゲーション機能はついていません。モニターを使用するのは映像を映し出す時に利用します。用途としてはライブ映像やミュージックビデオを映し出すことが多いのですが、最近では録画した番組を再生できるものも増えてきています。また、TVチューナーを搭載しているモデルはテレビも見ることができます。
運転中に映像を見ることは危険ですのでできませんが、モニターを増設してビジュアル面を強化したり、後部座席に小さい子がいる場合は退屈しないように好きなアニメを流しておくという使い方ができることも嬉しいですね。
Bluetooth対応か非対応か
最近のカーオーディオはBluetoothに対応しているものが増えています。例えば電話がかかってきた際、マイクをつけていればカーオーディオを介して電話を取ることができます。さらに、車内にスマートフォンを持ち込んだだけでオーディオと接続され、スマートフォン内の音楽が再生できます。
AUX端子やUSBなどで接続できるタイプは現在ほとんどのオーディオに搭載されています。そのため、スマートフォン内の音楽を再生することは可能です。USBを接続することでスマートフォンを充電することもできるので便利なのですが、使用する際にはケーブルを脱着しなければなりません。
Bluetoothを搭載しているモデルも非搭載のモデルに比べて高くなりますので、必要か不要かをしっかり考えましょう。
おすすめの1DINカーオーディオ
KENWOOD『U340L』
Bluetooth接続による、ハンズフリー通話も可能なケンウッドのハイエンドモデル。CDプレーヤーをはじめとして、USBやAUX端子にも対応。ハイレゾ音源も再生可能のため、音質にこだわりたいユーザーにおススメです。
おすすめの2DINのモニター付きカーオーディオ
carrozzeria【FH-8500DVS】
モニタータイプでのオススメはカロッツェリアのFH-9300DVSです。DVD、CD、USB、AUXの他にもBluetoothを装備してありますので、車に乗っただけでスマートフォン内の音楽再生が可能です。さらにUSB接続でApple CarPlayとAndroid Autoも使用できます。
ハイレゾ音源やフルHDも再生することが可能なので、現在モニタータイプのカーオーディオをつけている方も、この機種に変えることで車内が激変するかもしれません!
KENWOOD『DDX4190BT』
クリア抵抗膜パネルを採用した、優れた視認性を持つディスプレイを搭載したモデルです。Bluetooth接続はもちろん、DVDの再生機能も持ち、幅広いメディアに対応しています。
おすすめの2DINのカーオーディオ
Clarion『CX315』
オーディオ再生から選曲まで、安全に行うことができるステアリングホイールリモートコントロールを搭載した機種です。これは、オーディオ本体の機能を中央の大きなハンドルリモコンに割り当てることができる機能で、バツグンの利便性を誇ります。
carrozzeria【FH-3100】
「なるべく予算をかけずに取り付けたい!」とお考えの方でもオーディオタイプなら1万円少々でこれだけの機種が手に入ります。気分によってイルミネーションを変えることも可能ですし、スマートフォンを接続するためのUSB端子も完備されています。
もちろんサブウーファーを接続することも可能ですので、音質をさらにグレードアップさせることが可能です。純正オーディオからのステップアップにおすすめなオーディオです。
まとめ
純正のカーオーディオも、年々音質や機能など進化し続けているとはいえ、不満を持っているユーザーさんも多いのではないでしょうか。1DINと2DIN、それぞれの良いところと悪いところを理解することで、愛車に取り付けるべきオーディオデッキが見えてきます。気に入った機能を持つデッキを見つけて、車内をさらに快適な空間に変えてしまいましょう。