2019年06月16日 (更新:2022年10月24日)
ポルシェ981ボクスターの魅力を徹底解説!グレードや中古車価格も紹介!
981ボクスターが今欲しい!という人魅力を紹介します。現在ボクスターは718系にフルモデルチェンジしていますが、981もデザインやスペックなど、負けず劣らずの魅力を備えています。中古車としての価格情報も添えて981ボクスターに関する有益な情報をご覧ください。
ポルシェ・981ボクスターとは
ポルシェ・981ボクスターは、2012年6月から2016年2月まで新車販売されていた3代目モデルです。ボクスター自体は元々ポルシェオリジナルのオープンモデルにして911のジュニア版という位置づけで、現在は「718ボクスター」として活躍しています。981ボクスターは水平対向6気筒エンジンを搭載し、ポルシェらしくハイパワーに基づいたワイルドな走りを体感できます。オープンカーモデルなので、ポルシェのスピード感を風で感じられます。
現在981ボクスターは後代の718系にフルモデルチェンジされ、現在の中古車市場でしか見れません。しかし、元々のハイパフォーマンスと、ポルシェ特有の中古でも信頼できるよう作られた頑丈さで、高いコストパフォーマンスが期待されます。
デザイン性の高いボディライン
先代となる987型から大きな変更が加えられたのは、ランプ類・幌・ボディサイドのエアインテークです。ランプ類は、楕円を変形させたような形状だったモノからやや角ばった形に。幌は、格納のためのコンバーチブルリッドが廃止され、車体重量を12kg削減することに成功。開閉速度も実測で9秒32(公称9秒)という速さになっています。
エアインテークはより奥行きが深いデザインとなり、面積も拡充。このデザイン変更は、ドア部分を991と共用しなくなったため実現したデザインです。ミドシップレイアウト・オープン2シーターならではのタイトな運転席を含めて、981ボクスターは、一目で「ボクスターだ!」と分かるスタイリッシュなデザインとなっています。
300馬力越えのエンジンを搭載
981ボクスターは水平対向6気筒ミッドシップエンジンを搭載しており、2706ccと3436ccの2パターンの排気量があります。最高出力は2706ccのベースグレードこそ265馬力ですが、SやGTSになると3436ccから330馬力を発揮するハイパフォーマンスぶりです。
718ボクスターにフルモデルチェンジされた今でも、981系に乗れば飽きないほどのスピード感を味わえます。加えて前代の987系から延長されたホイールベースと軽量化で車が安定しやすくなっています。これにより981ボクスターの性能の高さを気兼ねなく体感できます。
また981型は先代987型に比べ、ボディの47%にアルミニウムが採用され、センタートンネル付近にはマグネシウム合金も使用されています。そのため、ねじれ剛性が40%向上。車体重量も25kg削減されています。
ホイールベースは逆に60mm延長され、フロントのトレッドは40mm、リアトレッドは18mm広げられました。上級グレードである「ボクスターS」では、3.7Lエンジンの最高出力が5PS引き上げられ、最大トルクも360Nmとされています。
高次元での走行性能を実現
軽量化されたボディ、アイドリングストップをはじめとする環境対策の結果、先代に比べて約13%ほども燃費性能が向上している981型ボクスターですが、もちろん走行性能も向上してます。
ポルシェが公式に発表している、981型「ボクスターS」のニュルブルクリンク北コース走行時のラップタイムは7分と58秒。これは、987型より12秒速い数字です。
搭載されたPSM(ポルシェ・スタビリティー・マネジメント)が、クルマのABS/トラクション/スタビリティを電子的にコントロールすることで、単純に〝速いクルマ〟としてだけではなく、どんな状況でも高いパフォーマンスを発揮できるクルマに仕上げているのです。
981ボクスターのグレードは?
ベースグレードの特徴
ベースグレードではありますが、2706ccの水平対向6気筒エンジンから放たれる265PSの最高出力は侮れません。MRとポルシェのボディ剛性の良さからくるトラクションの高さで、圧倒的な加速力を味わうことができます。
また、アイドリングストップ機能、クラッチ断絶式走行アシスト機能などにより、前モデルの987ボクスターから燃費が改善されているのも魅力です。
Sグレードの特徴
981ボクスターSは、ベースグレードよりもワンランク上。エンジンは当時の新型911カレラにも採用された3.4Lの直噴エンジン。僅か1320kgのボディに315psという恵まれたパワーのおかげで、まるでワープするかのような加速性能を体感できます。
GTSグレードの特徴
2014年4月に追加された上級グレードであり、Sと同じく3.4Lの水平対向6気筒エンジンから330PSの馬力を発揮します。標準装備でスポーツエキゾーストがあり、レーシングカーのようなインパクトのある音とスピード感を楽しめます。
ボクスタースパイダの特徴
スパイダーは981ボクスターをよりスポーティに仕上げたモデルです。軽量化が徹底されており、サスペンションにも本格的なチューニングが施行されているなど、レーシングカーに近い仕上がりです。
ブラックエディションの特徴
015年6月に追加された特別仕様モデルです。スポーツデザインステアリングホイール、クルーズコントロールなどが標準装備されています。カラーリングとインテリアはブラックで統一され、シックな魅力が感じられます。
981ボクスターの新車価格は?
実際に981ボクスターを買いたい人のために、当時の新車価格と現在の中古車価格相場を紹介します。お得な買い物の参考にしてください。
981ボクスターの当時の新車価格は以下の通りです。2015年4月の最終マイナーチェンジ時点の各グレードと、2015年6月に発売されたブラックエディションの価格を紹介します。7AT、6MTはトランスミッションの種類です。人気車種ゆえに新車価格より中古車価格の方が高いケースもあるので、参考資料として活用してください。
グレード | 7AT価格 | 6MT価格 |
---|---|---|
ベースグレード | 687万円 | 634万円 |
S | 843万円 | 790万円 |
GTS | 966万円 | 902万円 |
ブラックエディション | 788万円 | 731万円 |
981ボクスターの中古車価格は?
981ボクスターの中古車相場価格をグレード別に紹介します。価格は大手中古車情報サイト調べで、支払総額を基準にしています。
グレード | 価格帯 |
---|---|
ベースグレード | 445万円~763万円 |
S | 524万円~816万円 |
GTS | 833万円~988万円 |
ブラックエディション | 569万円~799万円 |
ボクスタースパイダー | 1,228円~1,275万円 |
全グレードともに、少なくとも6ATの新車価格を中古車価格帯の最高値が上回っています。981ボクスターは生産終了から3年程度しか経っておらず、状態の良い車が多いと考えられます。オープンカーやクーペは、セダンやコンパクトカーなどと比べ生産台数が少なく、希少価値から憧れを持つ人が多いです。
需要の高まりに加え、オプションパーツなどでカスタムした状態のまま売られる車両もあるため、中古車価格が当時の新車価格を上回るケースが出ていると考えられます。981ボクスターを中古で購入する際は価格情報だけでなく、カスタムパーツや劣化度合いなど状態を見極め、店員と相談しながら判断しましょう。
まとめ
981ボクスターは2016年2月に718ボクスターへフルモデルチェンジしたため、現在は中古車市場でしか見られませんが、中古でもボクスターは人気が高いので、当時の新車価格を上回った状態で販売されているものもあります。ボクスターの3代目である981系は現行の718と遜色ないデザインとパフォーマンスを誇り、今走らせても高いクオリティを実感できます。本記事で981ボクスターを買いたいと思った方は早速検討してみてはいかがでしょうか。