ポルシェのマークの由来ってなに?ほかに馬がマークになっている車はある? | CARTUNEマガジン
ポルシェのマークの由来ってなに?ほかに馬がマークになっている車はある?

2019年06月14日 (更新:2020年07月08日)

ポルシェのマークの由来ってなに?ほかに馬がマークになっている車はある?

いまや世界にその名が知れ渡っている自動車メーカーの1つであるポルシェ。そんなポルシェのエンブレムにはどんな意味があるのか、気になったことはありませんか?本記事ではポルシェのエンブレムに隠された由来や歴史をご紹介。同メーカーのマーク同様、馬があしらわれた他の車のエンブレムも見ていきましょう。

ポルシェとは

72OUTLAWさんの911の画像
72OUTLAWさんの911の画像
引用元:72OUTLAWさんの投稿

ポルシェは、911、ボクスター、カイエンなどのハイパフォーマンスカーを中心に製造・販売する自動車メーカーです。

創設~911誕生

1931年、フェルディナント・ポルシェによりドイツ・シュトゥットガルトで設立されました。ポルシェは当初、自動車メーカーではなくデザインとエンジニアリングを担う会社でした。初生産車は1948年発表の356ロードスターで、その後ポルシェは356シリーズの量産を開始します。

1950~60年代にはトラクターの製造・販売も手がけました。1963年にポルシェのイメージを決定づけるファストバッククーペ・911シリーズが初登場。発売当時の呼称は901でしたが、商標権関係でプジョーからの抗議を受け911に改名しました。翌年から同シリーズの量産が開始され、タルガ、カレラ、ターボなどのモデルが展開されます。

モータースポーツでの活躍、モデルの多様化

αGO GO GOさんの画像
αGO GO GOさんの画像
引用元:αGO GO GOさんの投稿

モータースポーツでも1970年の初優勝をきっかけにしたル・マン24時間レースでの活躍、80年代には F1で2度のコンストラクターズタイトルを獲得するなど功績を残しています。1996年にボクスター、2002年にカイエン、2005年にケイマンが誕生するなどラインナップも多様化していきました。2015年にはEVコンセプト「Mission E」を発表するなど、飽くなき挑戦心を持ち続けています。

ポルシェ マークの由来

まささんのボクスター98721洗車の画像
まささんのボクスター98721洗車の画像
引用元:まささんの投稿

ポルシェのマークは盾のような紋章で、中央にはシュトゥットガルト市のエンブレムである馬があしらわれています。ちなみに、シュトゥットガルトはドイツ語で「馬の園」を意味します。周囲は四つ割で、左上と右下がシュトゥットガルト市バーデン・ヴュルテンベルク州のエンブレムから連想した鹿が描かれています。

エンブレムに馬が使われている車

馬のエンブレムが使われているメーカーや車はポルシェだけではありません。ほかの馬エンブレムの代表例を紹介します。

フェラーリ

のこのこさんのF430 Berlinettaエンブレムの画像
のこのこさんのF430 Berlinettaエンブレムの画像
引用元:のこのこさんの投稿

フェラーリは跳ね馬のエンブレムが有名です。同メーカーは1932年から跳ね馬のエンブレムを使い始めました。フェラーリはF40、テスタロッサ、ラ・フェラーリなどの類なきスーパーカーの系譜をつづり、F1の創世記から現在まで欠かさず参戦するなどモータースポーツでも有名です。その知名度から、馬のエンブレムといえばフェラーリと思う人も多いでしょう。

フェラーリとポルシェの跳ね馬をめぐる驚くべき関係!?

MASAMI 😜さんの911の画像
MASAMI 😜さんの911の画像
引用元:MASAMI 😜さんの投稿

フェラーリの跳ね馬は、ポルシェと偶然かぶったわけではなく、むしろ歴史的な関係があったそうです。

詳しくは、第一次世界大戦がきっかけになったといわれています。第一次世界大戦では、イタリア空軍のパイロットであるフランチェスコ・バラッカが「撃墜王」として活躍しました。彼が撃墜した戦闘機のひとつはシュトゥットガルト市のパイロットが操縦しており、跳ね馬の紋章が描かれていました。そこでバラッカは戦利品代わりに、跳ね馬の紋章を自身の戦闘機のトレードマークとし、戦線に赴き続けました。

しかし、1918年にバラッカは戦死。彼の両親は当時レーサーとして活躍し、後にフェラーリを創設するエンツォ・フェラーリに、その跳ね馬エンブレムを与えたそうです。しかしこの説はエンツォ・フェラーリによる作り話という議論もあり、真相は定かではありません。

フォード・マスタング

ケンさんのマスタング クーペエンブレムの画像
ケンさんのマスタング クーペエンブレムの画像
引用元:ケンさんの投稿

フォードには「Ford」と書かれた青い公式エンブレムがありますが、マッスルカーであるマスタングには走る馬が描かれた専用エンブレムが使われています。

マスタングとは「野生馬」という意味

マスタング(Mustang)自体が馬の一種であり、その意味がエンブレムに反映されています。元々マスタングは15世紀頃にスペインの探検家たちによって引き継がれた小型の野生馬でした。現在はアメリカに限らず、カナダやメキシコにも生息しているそうです。

フォードは1963年にフェラーリの買収に失敗、翌年GT40をフェラーリが活躍していたル・マン24時間レースに送り込んだ因縁があります。マスタングが発表されたのも1964年であることから、同車種専用の馬のエンブレムはフェラーリへのライバル意識から生まれたとする説もあります。

ポルシェ マークのまとめ

なぞくまさんのボクスター (オープン)の画像
なぞくまさんのボクスター (オープン)の画像
引用元:なぞくまさんの投稿

ポルシェのエンブレムはシュトゥットガルト市章から連想され、911、ボクスターなどの名車と共に車に携わる人たちに愛されています。トラクターを作っていた歴史から、豊作祈願として金がメインカラーになるなど、深い意味が込められています。ほかの馬のエンブレムにはフェラーリやフォード・マスタングがありますが、それぞれに因果関係があるのも面白いですね。

ポルシェのエンブレムをきっかけに、車のロゴから様々な物語を探求してみてはいかがでしょうか。

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