2019年06月14日
ドリフトするならこいつだ!おススメベース車ランキングTOP10
日本で盛んなモータスポーツ、ドリフト。白煙を巻き上げながらコーナーに侵入するドリ車の姿に、車好きなら誰もが憧れたことでしょう。中には、これからドリフトをはじめてみたいと考えている人もいると思います。そんなドリフト初心者のために、今回はドリフトにおすすめのベース車ランキングTOP10を紹介!ドリ車として親しまれている10車種のスポーツカーをピックアップしているので、ぜひご覧ください。
人気モータースポーツ、ドリフトとは?
老若男女が熱狂しているモータースポーツドリフト。本来ドリフトはタイヤを横滑りさせながらコーナーを曲がるテクニックのひとつです。車を思い通りにコントロールする高い技術が必要になります。
またドリフト走行中の車は非常に迫力があることから、速さを競わないショーとして成立しており、日本でのドリフトは迫力や芸術性を競う物が主流です。D1グランプリなどは、そんなショードリフトの頂点にあたります。
漫画やアニメ、映画などでカーアクションとして用いられることが多く、最も一般層に浸透しているモータースポーツのテクニックです。白煙を巻き上げながら芸術的にコーナー侵入していくドリフトに、車好きなら誰もが1度は憧れたことがあるでしょう。
実際にドリフトをやってみたいという人のために、今回はドリフトにおすすめのベース車ランキングTOP10をご紹介します。これからドリフトを始めるための車選びをしたいという人はぜひ参考にしてください。
ドリフトにおすすめのベース車ランキングTOP10!
どんな駆動方式の車であってもドリフトをすることはできますが、FF車や4WD車ではより高いテクニックが必要になります。そのため、ドリフトを目的にベース車を選ぶのであればFR車がオススメです。
FR車は駆動方式の特性上後輪が滑りやすくなっています。自分自身の手で意図的に後輪を滑らせることができれば、比較的簡単にドリフトすることが可能です。また、FR車でのドリフトはほかの駆動方式の車で行うドリフトよりも迫力があります。
上級者であればともかく、ドリフト初心者であれば間違いなくFR車を選ぶべきです。さらに車が横滑りを始めた後はその姿勢を保ち続ける必要があります。自分自身の手で姿勢制御を行うためにもトランスミッションはATではなくMTがいいでしょう。
今回紹介するドリフトにおすすめのベース車は、すべて駆動方式がFRでありMTの設定が主流のスポーツカーもしくはスポーツセダンをピックアップしています。これから紹介するベース車であれば、ドリフトを思いっきり楽しむことができますよ。
第10位 マツダ・RX-7
ドリフトにおすすめのベース車ランキングTOP10の第10位にランクインしたのはマツダの大人気車種「RX-7」です。1978年から2002年にかけて3代のモデルが販売されていました。3代のモデルの中で最もドリフトに適しているのは、3代目モデルの「FD3S型RX-7」です。
RX-7最大の特徴は、一般的なレシプロエンジンではなくロータリーエンジンを搭載していること。三角形のローターが高速で回転することで、エネルギーを回転動力に変換シンプルかつコンパクトな機構でありながら高出力を発生させることのできるエンジンです。
RX-7はそんなロータリーエンジンとシーケンシャルツインターボを組み合わせました。これにより1.3L(654CM)×2という小排気量にもかかわらず、最高出力280馬力、最大トルク32.0kgmを達成しています。
RX-7の中古車相場
最も美しい車100選に選出されるほど完成されたスタイリングを持つ「RX-7」。このクルマのドリフトは非常に芸術的であり迫力があるのです。ドリフトベースとしてはとてもおすすめできる車種ではあるのですが、欠点が2つあります。
1つは人気車種のため中古車価格にプレミアがついていること。RX-7の中古車相場は120万円から450万円程度となっていますが、状態の良い車両を購入するのであれば300万円前後は必要になります。
もう1つの欠点は、このクルマが搭載しているロータリーエンジンは、レシプロエンジンと比べて信頼性が低いこと。ロータリーエンジンは正しい知識で定期的なメンテナンスを行わないと、すぐに故障したり不具合が起きたりしてしまいます。
消耗品の交換サイクルが早いこともあって非常に維持費のかかるスポーツカーです。そもそもドリフト自体がお金のかかる競技であるため、RX-7でドリフトを行うには多額の費用をつぎ込むことになるでしょう。
第9位 ホンダ・S2000
ドリフトにおすすめのベース車ランキングTOP10の第9位にランクインしたのは、ホンダのオープンスポーツである「S2000」です。S2000は1999年から2009年の10年間にわたってホンダが製造及び販売を手掛けていた車種で、オープンボディを採用していながら、高い走行性能を有した本格的なスポーツカーとして登場しました。
オープンカーというとのんびりと快適にドライブする優雅なイメージがありますが、S2000はそんなイメージとは正反対です。2.0Lもしくは2.2Lの自然吸気エンジンは、サーキット走行を想定した過激な走りを味わうことができます。
オープンカーはクローズドボディを採用した車と比べてボディ剛性が低くなるものですが、S2000はクローズドボディと同等、もしくはそれ以上のボディ剛性確保を目指して開発されています。狭い車内や収納スペースが廃されたスパルタンなスポーツカーとして有名です。
S2000の前期型は最高出力250馬力、最大トルク22.2kgmを発生します。非常にピーキーなエンジンで扱いづらかったこともあり、後期型では最高出力242馬力、最大トルク22.5kgmと若干マイルドなものへと変更されました。どちらにしろ2.0L及び2.2Lの自然吸気エンジンとしては非常にパワフルな数値を記録しています。
自然吸気エンジン搭載車でありながら過激な走りを堪能できるS2000。過給機の類に一切頼ることなく250馬力程度の実力をたたき出すこの車はドリフトベースに最適です。(しかし、S2000は非常にピーキーで難しいという意見もあるようです。
S2000の中古車相場
S2000は約10年間にわたって販売されていたこともあり、比較的中古車市場での流通台数は豊富です。新車ではあまり売れなかったS2000ですが、中古車市場では高い人気を集めています。
そのため、ドリフトベースとして購入するにはやや中古価格が高いです。価格幅は100万円から720万円程度ですが、状態の良い車両を購入するのであれば300万円前後の予算が必要となります。また、ドリフトはサーキットで行うれっきとしたモータースポーツです。
S2000のようなオープンカーでサーキットを走行する場合、安全性を確保するためにハードトップもしくはロールケージを装着する必要があります。ドリフトを始めるまでに余計な出費がかかるというオープンボディならではの欠点もあるので注意してください。
第8位 トヨタ・スープラ
ドリフトにおすすめのベース車ランキングTOP10の第8位にランクインしたのはトヨタ「スープラ」です。スープラは1978年から2002年にかけてトヨタが製造および販売を手がけでいた車で、ドリフトベースに適しているのは4代目モデルの「A80型スープラ」になります。
2002年の販売終了から17年ぶりに5代目GRスープラが発売されました。A80型スープラを現代風に蘇らせたスタイリングが大きな話題となったのは記憶に新しいですよね。早くもD1グランプリに参戦している新型スープラですが、新車価格は500万円を超えるためドリフトベースとして購入するには少々勇気が必要です。
その点、A80型スープラなら中古で購入することができます。A80型スープラには3.0L直列6気筒自然吸気エンジンと3.0L直列6気筒ツインターボエンジンの2種類が設定されていますが、ドリフトベースなら間違いなく後者がおすすめです。
2JZ-GTEは、最高出力は280馬力、最大トルクは46.0kgmを発生します。迫力のあるドリフトを楽しむことができるでしょう。また、スープラが搭載している2JZ型エンジンは非常に耐久性が高いことで知られています。そのためチューニングベースにも最適です。
スープラの中古車相場
トヨタのスポーツブランドであるGRのフラッグシップモデルとして復活したスープラ。新型モデルの登場によって現在高騰している中古車価格が一旦落ち着く可能性はありますが、今のところ依然としてA80型スープラの中古車価格は高値傾向にあります。
中古車市場での価格幅は140万円から630万円程度です。比較的リーズナブルな価格で購入できる車両はMT車ではなくAT車であることが多いので注意しましょう。状態の良いA80型スープラを購入したいのであれば300万円から400万円程度は必要になります。
A80型スープラをドリフトベースとして購入する場合、やはり中古車市場での価格の高さが最大のネックとなるポイントです。しかし、状態の良い車両を一旦購入してしまえばスープラのエンジンは非常にタフなので、年式の割に故障が少なく安心してドリフトを楽しめるはずです。
第7位 トヨタ・チェイサー
ドリフトにおすすめのベース車ランキングTOP10の第7位にランクインしたのは、A80型スープラと同時期にラインナップされていたスポーツセダン「チェイサー」です。チェイサーは1977年から2001年にかけて製造及び販売が行われていました。
姉妹車のマークⅡ、クレスタとともに「マークⅡ3兄弟」として人気を博していた過去があります。マークⅡ3兄弟の中で最もスポーティー思考であったチェイサーは、硬派なセダンでありながらスポーツカーとしての需要もあったそうです。
ドリフトベースとして最適なモデルは6代目にあたる「JZX100チェイサー」でしょう。JZX100チェイサーには様々なバリエーションが用意されていましたが、その中で最も高いグレードがツアラーVです。
ツアラーVは、スープラやソアラにも搭載されていた1JZ-GTE型エンジンを搭載しています。2.5L直列6気筒ターボエンジンがたたき出す最高出力は280馬力、最大トルクは38.5kgmです。当時の馬力自主規制値に達しているツアラーVは、セダンでありながらダイナミックで力強いドリフトをすることができます。
チェイサーの中古車相場
2JZ型エンジンと同様に高い耐久性を実現している1JZ型エンジンを搭載しているJZX100チェイサーツアラーV。ブーストアップなどで容易にパワーアップすることができるため、ドリフトベースやチューニングベースとして用いられています。
そのため、約20年前のセダンとしては異例ともいえる高値取引が当たり前です。中古車市場での価格幅は30万円から400万円程度となっていますが、ツアラーVに絞って状態の良い車両を探す場合は、200万円から300万円程度は必要になるでしょう。
とはいえ、4ドアセダンである以上実用性や使い勝手の面に関しては申し分ありません。乗車定員である5名乗車をしても全員が快適に移動可能です。普段使いもできるドリフトベースとして考えると案外お買い得かもしれませんね。
第6位 日産・ER34スカイライン
ドリフトにおすすめのベース車ランキングTOP10の第6位にランクインしたのは、歴史にその名を刻む日産の名車「スカイライン」です。スカイラインは1957年から2019年現在にかけて製造・販売が行われている4ドアセダン及び2ドアクーペになります。
13代にわたって高い人気を誇っているスカイラインですが、ドリフトベースとして適しているモデルは10代目である「ER34スカイライン」です。ER34型スカイラインをベースに大掛かりなチューニングが施されたBNR34型スカイラインGT-Rは今もなお高い人気があります。
BNR34型スカイラインGT-Rでドリフトするというのも面白い試みではありますが、やはり中古車市場での価格がネックです。また、BNR34型スカイラインGT-Rは駆動方式が4WDのためドリフト初心者には適していません。
ドリフトベースとして購入するのであれば、FRを採用しているER34型スカイラインが無難な選択です。ボディタイプはセダンとクーペの2種類がありますが、どちらを選んでもドリフトに支障はありません。好みのボディタイプを購入しましょう。
ER34スカイラインの中古車相場
スカイラインは人気車種なので様々なグレードが設定されていました。パワートレインも常に豊富でどれを選んだらいいのか分からないという人もいるでしょう。あくまでドリフトベースとして購入するのであれば2.5GTターボがおすすめです。
2.5GTターボは、GT-Rを除くR34型スカイラインの中で最も走行性能が高いモデルとなっています。2.5GTターボが搭載している2.5L直列6気筒シングルターボエンジンは最高出力280馬力を発生するパワフルなエンジンです。
2.5GTターボなら迫力満点のドリフトをすることができます。ER34型スカイラインの中古車市場での価格幅は50万円から300万円程度となっていますが、2.5GTターボに限定して探す場合は150万円から250万円程度の予算を確保しておきましょう。
第5位 トヨタ・アルテッツァ
ドリフトにおすすめのベース車ランキングTOP10も後半戦に突入しました。第5位に輝いたのはトヨタがかつて製造及び販売を手掛けていたスポーツセダン「アルテッツァ」です。トヨタの高級車ブランドであるレクサスのエントリーモデルISとして開発されています。
日本では走行性能を重視した安価なスポーツセダンとしてのイメージが強いです。しかし、海外では高級ブランドのエントリーモデルとして販売されていたため、スポーツセダンとプレミアムセダンの魅力を高い次元で両立しています。
アルテッツァに搭載されているエンジンは2種類です。1つはAS200というグレードに設定されていた2.0L直列6気筒エンジン。もう1つはドリフトベースにおすすめの「RS200」というスポーツグレードに設定されていた2.0L直列4気筒エンジンです。
RS200の2.0L直列4気筒エンジンは、当時の国産2.0L自然吸気エンジンとしてはトップクラスの最高出力となる210馬力を記録しています。最大トルクは22.0kgmです。コンパクトセダンでありながら非常にレーシーなエンジンを搭載していることがアルテッツァRS200最大の魅力です。
アルテッツァは世界各国の安全基準をクリアする衝突安全ボディを採用した結果、コンパクトセダンとしてはやや大きい車両重量となっています。しかし、振り回しやすいコンパクトなボディと高出力のエンジンの組み合わせはドリフトベースとして最適です。
アルテッツァの中古車相場
中古車市場で比較的リーズナブルな価格で流通しているところも大きな魅力です。中古車市場での価格幅は20万円から240万円程度となっていますが、安い車両はAS200やRSのAT車であることが多いです。
ドリフトベースにうってつけのRS200のMT車を購入するのであれば、100万円から200万円程度の予算が必要になります。今回紹介しているドリフトベース車の中では、安価な上に年式が新しいので経年劣化による故障や不具合も少ないでしょう。
セダンとしてはやや小柄ではありますが、4ドアかつ実用的な容量が確保されたトランクスペースも用意されているため、街乗りなどの用途にもオススメです。経済的な事情や駐車場の問題で複数台所有ができない場合は有力な候補に挙がるのではないでしょうか。
第4位 トヨタ・86
ドリフトにおすすめのベース車ランキングTOP10の第4位に輝いたのは、スバルとの共同開発によって誕生したコンパクトFRスポーツカートヨタの「86」です。86は、2012年2発売してから2019年現在もトヨタを代表するスポーツカーとして販売されています。
今回ピックアップしているドリフトベースとしては数少ない新車で購入できるスポーツカーです。トヨタはもちろん、スバル独自の技術を用いることで軽量コンパクトかつ低重心のボディを採用しています。
あえて過給機やハイグリップタイヤに頼らず、オーナーの手で少しずつチューニングを施していくことが想定されているモデルです。チューニングベースとしてはもちろん、ドリフトベースとしても最適なスポーツカーだと思います。
搭載しているエンジンは、スバルの2.0L水平対向4気筒エンジンとトヨタの筒内直接噴射ポート噴射同時制御技術D4Sを組み合わせたものです。最高出力は207馬力、最大トルクは21.6kgmを実現しています。
86の中古車相場
ドリフトベースとしてはやや非力な印象も受ける86ですが、2010年代を代表するFRスポーツカーということもあって多数のアフターパーツが販売されています。それらを用いることでカッコいいドリフト決めるドリ車に仕上げることができます。
新車を購入するか中古車を購入するかはご自身の予算と相談して決めてください。新車であれば262万円から496万円という価格帯で販売されています。中古車市場での価格幅は80万円から600万円程度です。
基本的に86はどのグレードを購入しても問題ありません。新車のベースグレードやリーズナブルな中古車を購入して自分自身の手で育てていくのも面白いでしょう。また、新車の上級グレードやコンプリートカーを購入してその特別感に酔いしれるのもいいかもしれません。
第3位 日産・180SX
ドリフトにおすすめのベース車ランキングTOP10もいよいよ大詰めです。記念すべき第3位に輝いたのは日産がかつて販売していたスペシャリティカーである「180SX」。ドリフトベースとして高い人気を誇るシルビアの姉妹車にあたります。
180SXもシルビアと同様、ドリフトユーザーからの指示はアツいです。販売終了から約20年が経過している現在でも若者を中心に人気を集めています。約10年間にわたって販売が行われた180SXは大きく分けて前期、中期、後期の3種類が存在しています。
搭載するエンジンやエクステリアデザインの一部が異なっているので自分好みのモデルを購入するのがベストですが、ドリフトベースとして購入するのであれば中期型以降の「SR20DET型エンジン」を搭載している車両を選びましょう。
SR20DETは、CA18DETの後継として日産が開発したエンジンで、2.0L直列4気筒ターボエンジンとなっています。最高出力は205馬力、最大トルクは28.0kgmです。
ドリフトベースのターボ車としては非力な印象もありますが、物足りない部分は多数のアフターパーツを用いてチューニングしてください。チューニングを容易に施すことができる点もドリフトベースとして人気を博している180SXの魅力のひとつだと思います。
180SXの中古車相場
ドリフトベースに最適な180SXは、良くも悪くも峠やサーキットで酷使された車両ばかりです。まれに極上の車両が中古車市場で流通することもありますが、そういった車両は高値で取引される傾向にあるうえ、すぐに買い手が見つかります。
当時はそれなりに人気を博したスポーツカーのため、本来であれば中古車市場での流通台数が多くてもおかしくはありません。ところが、事故の影響や部品取り車両として解体されているからか中古車市場での流通台数は非常に少なくなっています。
中古車市場での価格幅は50万円から350万円程度です。リーズナブルな価格で販売されている車両は程度が悪いことが多いので入念に現車確認を行ってください。
180SXをドリフトベースとして購入するのであれば今が最後のチャンスでしょう。今後は現存車両の低下によって価格が高騰していくだけでなく、モータースポーツの競技車両として扱うにはもったいないほどの貴重な車種になることは間違いありません。
第2位 日産・フェアレディZ
ドリフトにおすすめのベース車ランキングTOP10の記念すべき第2位に輝いたのは、日産大人気スポーツカー「フェアレディZ」です。フェアレディZは、日産が世界にその名を轟かせたスポーツカーとして1969年から製造及び販売が行われています。
2019年現在までに6代のモデルが販売されているフェアレディZですが、ドリフトベースとして購入するのであれば「Z33型」もしくは「Z34型」のフェアレディZとなるでしょう。Z34型は唯一新車で購入できるフェアレディZですが、ラグジュアリースポーツとしての側面も強く新車価格がスポーツカーとしては高価な部類に入ります。
そのため、最もドリフトベースとしておすすめできるモデルはZ33型フェアレディZです。Z33型フェアレディZは、3.5L V型6気筒エンジン搭載しています。自然吸気ながら大排気量がもたらすパワーは絶大で、最高出力は313馬力、最大トルクは36.5kgmです。
今回ピックアップしているドリフトベースとしては最高のエンジンスペックを有しています。2シーターのスポーツカーではありますが、ボディサイズが大柄なのでパワフルなエンジンも相まって大迫力のドリフトパフォーマンスを実現可能です。
フェアレディZの中古車相場
中古車市場での価格幅が120万円から500万円程度となっているZ34型フェアレディZはともかく、型落ちモデルとなっているZ33型フェアレディZは、スポーツカーとしては異例のリーズナブルな価格で中古車市場に流通しています。
価格幅は30万円から500万円程度です。中にはサーキット走行などで酷使された車両も存在していますが、元々のコンセプト自体が優雅さや快適性を重視しているため、ドリフトベースとして人気を集めている割には程度の良い車両が多い傾向にあります。
また、ノーマルの時点で313馬力・36.5kgmという驚異的なエンジンスペックを記録していますが、あくまで自然吸気エンジンのためまだまだ伸びしろがあるということです。ボルトオンターボなどの過給機に頼れば400馬力以上も夢ではありません。
第1位 日産・シルビア
ドリフトにおすすめのベース車ランキングTOP10の記念すべき第1位は、ドリフトを愛する人たちに最も親しまれている日産の「シルビア」です。シルビアは日産を代表するスペシャリティカーとして1965年から2002年まで製造及び販売が行われていました。
シルビアをドリフトベースとして購入するのであれば選択肢は3つ。デートカーとして若者を中心に高い人気を集めた「S13型シルビア」、ボディサイズやエンジンスペックの拡大によって走行性能を大きく向上させた「S14型シルビア」、5ナンバー枠に原点回帰しながらもスポーツカーとしての魅力を追求した「S15型シルビア」の3種類です。
シルビアの特徴として自然吸気エンジンとターボエンジンの両方を設定していることが挙げられますが、ドリフトベースとして購入するのであれば迷わずターボエンジン搭載車を選びましょう。パワフルな方が振り回しやすくドリ車としてはうってつけです。
シルビアの中古車相場
最終モデルのS15型シルビアでも販売終了から既に17年が経過しているため、できるだけ状態の良い車両を選ぶ必要があります。しかし、販売当時からスポーツカーとして人気を博していたシルビアは、峠やサーキットで酷使されている車両が非常に多いです。
また、S13型シルビアとS14型シルビアは年式の古さが影響して、徐々に中古車市場での流通台数が少なくなっています。比較的リーズナブルな価格で程度の良いシルビアを購入したいのであれば、おすすめはS15型シルビアです。
S15型シルビアの中古車市場での価格幅は40万円から330万円程度となっています。ちなみにS13型シルビアの価格幅は50万円から270万円程度、S14型シルビアの価格幅は30万円から200万円程度です。
年式の古さからくる経年劣化による故障や不具合はともかく、シルビアはドリフト界で絶大な人気を誇っているためアフターパーツが非常に豊富です。一部のモデルは純正部品の欠品なども発生していますが、ほとんど問題になりません。
シルビアを購入する上での最大の注意点は、任意保険の秒率が非常に高いこと。これは第3位の180SXにも当てはまることですが、シルビアは無謀な運転による事故が多く、他のスポーツカーよりも高額になっています。しっかりと検討を重ねた上で車選びを行ってください。
まとめ
今回はドリフトにおすすめのベース車ランキングTOP10を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。ランキングの中にはドリ車として定番の車種だけでなく、意外な車種も登場していたのではないでしょうか。
ドリフトベースを選ぶにあたって重要な点は車両価格の安さです。ドリフトに限ったことではありませんが、モータースポーツは非常にお金がかかります。タイヤやエアロパーツは消耗品ですし、チューニングパーツも非常に高価です。本体をできる限り安く抑えて、パーツの購入に回したいところですね。
サーキットを走ろうと思うと、ヘルメットやレーシングスーツなどの初期投資も必要です。今回の記事を参考に、最適なドリフトベース車を探してみてはいかがでしょうか。