チャイルドシートの正しい取り付け方やおすすめ3選を紹介! | CARTUNEマガジン
チャイルドシートの正しい取り付け方やおすすめ3選を紹介!

2019年06月12日 (更新:2022年09月02日)

チャイルドシートの正しい取り付け方やおすすめ3選を紹介!

いつまで経っても慣れないチャイルドシートの取り付け。取り扱い説明書に目を通しながらチャイルドシートを取り付けても、しっかりと固定できているのか不安ですよね。今回はそんな悩みを抱える両親のために、チャイルドシートの正しい取り付け方を伝授したいと思います。チャイルドシートの取り付けが容易なISOFIX対応品も紹介しているので、これからチャイルドシートを購入するという人もぜひ参考にしてください。

チャイルドシートの装着義務について

孝輔EXさんのデミオDJ5FSシートの画像
孝輔EXさんのデミオDJ5FSシートの画像
引用元:孝輔EXさんの投稿

2000年4月1日から6歳未満の子供にチャイルドシートの着用が義務化されました。「チャイルドシートの着用は当然じゃないの?」と思っていた人もいるかもしれませんが、以前はチャイルドシートの着用義務は存在していなかったのです。

6歳未満はチャイルドシートが義務化されている

現在、6歳未満の子供を車に乗せて移動する場合は必ずチャイルドシートを着用させる必要があります。もちろん、チャイルドシートの着用が難しい時などチャイルドシートの着用義務が例外になることもありますが、基本的にはチャイルドシートの着用は必須です。

チャイルドシートの着用義務がある子供を乗車させているにもかかわらず、チャイルドシートを着用していなかった場合は、交通違反点数が1点加点されてしまいます。交通ルールを守るためだけでなく、子供の安全を確保するためにも6歳未満の子供を乗車させる際はチャイルドシートを必ず使用してください。

6才以上でも身長が135cm以下かどうかが重要

車の座席に標準装備されているシートベルトは身長135cm以上の人間が装着することを前提として取り付けられているものです。ですから、6歳以上の年齢に達していても身長が135cmよりも高くないのであれば、シートベルトを使用することはできません。そのような場合には身長が135cmに達するまで、チャイルドシートで安全対策を施すことが唯一の手段となるのです。

着用義務が免除されるケース

6歳未満の子供でも場合によってはチャイルドシートの着用義務が免除されるケースがあります。着用義務が免除されるケースについては道路交通法の第26条の3の2(座席ベルト及び幼児用補助装置に係る義務の免除)において記載されています。上記記載内容をわかりやすく紹介すると、以下の8つになります。

  1. 乗車する車の座席でチャイルドシートを固定することができない車に乗る場合
  2. チャイルドシートを多く使用することで定員乗車ができない場合
  3. 子供の健康上の理由からチャイルドシートに乗せるのが不適切な場合
  4. 身体上の都合でチャイルドシートに座れない場合
  5. チャイルドシートを付けたままだと授乳その他の日常生活上の世話ができない幼児を乗車させる場合
  6. バスやタクシーの場合
  7. 災害その他万が一の状況で子供を移動させる必要がある場合
  8. 救急車で運ばれる場合

チャイルドシートの取り付け方

チャイルドシートは製品によって、固定方法が異なっています。今回は一般的なチャイルドシートの固定方法であるシートベルトでの取り付け方を紹介します。メーカーや製品によって取り付け方が異なる場合があるので、必ず取扱説明書に目を通してください。

前向きでの取り付け

北の国から。さんのヴェルファイアATH20Wシートの画像
北の国から。さんのヴェルファイアATH20Wシートの画像
引用元:北の国から。さんの投稿

まずはチャイルドシートを座席の奥までしっかりと押し込みます。車のシートとチャイルドシートに隙間が空いていると、チャイルドシートが本来の役割を果たせず安全性が低下してしまう恐れがあるので、絶対に隙間が空かないようにしましょう。

次にチャイルドシートをシートベルトで固定します。このとき、シートベルトが緩んでいるとチャイルドシートの安全性が低下してしまうので、チャイルドシートを強く押さえながらシートベルトを思いっきり引っ張って固定するようにしてください。

アップリカ チャイルドシート isofixでの取付方法

ISOFIXタイプのチャイルドシートは規格化されているた製品のため、おおよその取付方法は同じようになります。ただし、個別のロック箇所や個別の機能もあるので動画を確認して説明書もしっかり確認して取付を行ってください。

後ろ向きでの取り付け

ヤスCROWNさんのクラウンロイヤルGRS180の画像
ヤスCROWNさんのクラウンロイヤルGRS180の画像
引用元:ヤスCROWNさんの投稿

誕生したばかりで首がすわっていない新生児をチャイルドシートに着用させる場合は、チャイルドシートを後ろ向きで取り付ける必要があります。後ろ向きでチャイルドシートを取り付ける際に注意しなければならない点がフロントシートとの距離です。

チャイルドシートとフロントシートの距離が十分に確保できていない場合、事故が発生した時にフロントシートとチャイルドシートがぶつかり、チャイルドシートが本来の安全性能を発揮できない可能性があります。

そのため、フロントシートを前方にスライドさせてチャイルドシートの距離を十分に確保しましょう。逆にフロントシートを後方にスライドさせて、チャイルドシートをフロントシートとリアシートで挟み込む方法も効果的です。

チャイルドシートとフロントシートの距離が中途半端な状態が最も危険だとされています。チャイルドシートとの距離を十分に空けるか、もしくは密着させることで対処することが可能です。シートベルトでの固定方法自体は前向きでの取り付けと変わりありません。

必要な調整箇所

たんちゃんさんのステップワゴンRK2の画像
たんちゃんさんのステップワゴンRK2の画像
引用元:たんちゃんさんの投稿

チャイルドシートはシートに取り付けたら固定完了というわけではありません。チャイルドシートは水平から約45°の角度で固定することが推奨されているため、リクライニングの調整などによって水平から約45°の角度にセッティングしましょう。

ただし、近年のチャイルドシートは必ずしも約45°の角度にセッティングしなくても、子供が快適に過ごせるようになっている製品もあります。詳細については取扱説明書にしっかりと目を通してください。

また、子供をチャイルドシートに座らせた後は肩ベルトの調節をする必要があります。チャイルドシートを前向きに取り付けた場合は、肩の高さと同じか肩よりも高い位置に、後ろ向きに取り付けた場合は肩よりも低い位置に肩ベルトがくるようにしてください。

そうすれば、事故が発生した時に肩にかかる負担を減らすことが可能です。肩ベルトの長さは肩ベルトと子供の鎖骨の間に指1本が入る程度に調節しましょう。実際に子供を座らせた後は、チャイルドシートがきちんと固定されているかどうか確認してくださいね。

チャイルドシートの選び方

ゆーりさんのインテグラタイプRの画像
ゆーりさんのインテグラタイプRの画像
引用元:ゆーりさんの投稿

年齢基準

6歳未満の幼児を対象に、チャイルドシートの使用は道路交通法で義務付けられており、着用義務を怠った場合、交通違反の点数が減点されます。チャイルドシートは主に年齢に分けて3種類に分けることが可能です。

  • 生後約10か月までの乳幼児用ベッド型シート
  • 生後約10か月から4歳用の幼児用シート
  • 約4歳から10歳用の学童用シート及びジュニアシート

使い勝手

チャイルドシートは固定式と回転式が有りますが、それぞれメリットとデメリットが存在します。

固定式

がんほんさんのRCAVC10の画像
がんほんさんのRCAVC10の画像
引用元:がんほんさんの投稿

固定式は前述の価格で説明したように価格が手頃なものが多く、設置も簡単というメリットが有ります。しかしシートが固定されている故にお子さんを乗せる際に少々苦労がかかり、車の種類によってはシートが収まらない可能性が高いのがデメリットと言えます。

回転式

きしぷれっささんのレヴォーグVMGの画像
きしぷれっささんのレヴォーグVMGの画像
引用元:きしぷれっささんの投稿

回転式の大きなメリットとしてはお子さんを乗せやすく、そして降ろしやすいことです。自在に方向を変えることが可能なだけに開口幅の狭いヒンジ式ドアの車両で使用する場合、回転式は非常に重宝します。デメリットとしては価格が高めで、シート本体に重みが有り、座面が高くなることで重心も高ってしまうことが挙げられます。

チャイルドシートの人気メーカー

アップリカ

アップリカはチャイルドシートとベビーカーを中心に手掛ける日本のブランドで、専門的かつ最先端の研究を元にした「育児工学」等を導入した製品開発に力を入れています。自然な姿勢でお子さんを寝かせられ、オムツ替えがしやすい平らになるチャイルドシートが特徴です。

コンビ

チャイルドシートだけでなく、ベビーカー、おもちゃ、食器等を手掛けているのが日本のコンビ。コンビのチャイルドシートは衝撃や振動に強い、独自の開発による「エッグショック」を搭載しているのが特徴と言えます。

レカロ

車好きにもお馴染みの100年以上の歴史を持つドイツのシートブランドのレカロですが、実はチャイルドシートも開発しています。快適性は勿論、レーシングシートの流れを汲むスポーティーなデザインが特徴です。

マキシコシ

最新鋭の技術と独創的なコンセプトを取り入れたデザインで知られるマキシコシはオランダのカーシートブランドです。お子さんの安全を第一に設計され、簡単に脱着可能且つキャリーとして利用可能なチャイルドシートを販売しています。

ブライタックス レーマー

欧州トップシェアの実績を誇るカーシートブランドが、ブライタックス レーマー。1万回以上の衝突事故テストを行ってることから伺えるように安全性に定評が有り、欧州トップシェアの実績を誇るだけでなく、メルセデスベンツの純正チャイルドシートにも採用されています。

取り付けが容易なISOFIX対応品を購入しよう

引用元:https://ailebebe.jp/products/ISOFIX.html

近年はISOFIX(アイソフィックス)と呼ばれる、国際標準規格のチャイルドシート固定方式が浸透してきています。本来、チャイルドシートはシートベルトでの固定が一般的ですが、誤った方法で取り付けてしまう人が後を絶たず事故が多発していました。

そのような事故を防ぐために、新たに登場したのがISOFIXです。上記でも紹介したように、シートベルトでのチャイルドシート固定方法は少々ややこしくなっています。ところがISOFIXなら車の固定金具にISOFIXバーと呼ばれるコネクタ部を連結するだけで、しっかりとチャイルドシートを固定することが可能です。

ISOFIXに対応しているチャイルドシートは、シートベルト固定方式のチャイルドシートに比べてやや高い傾向にあります。しかし、子供の安全をしっかりと確保するためにも、取り付けが容易なISOFIX対応品を購入することをおすすめします。

ISOFIXに対応したおすすめチャイルドシート3選!

最後にISOFIXに対応している製品の中で、おすすめのチャイルドシートを3種類紹介します。今回はAmazonで販売されているチャイルドシートの中から、高い評価を獲得している人気のチャイルドシートをピックアップしました。

これから紹介するチャイルドシートであれば、ISOFIXで簡単にチャイルドシートを固定することができるうえ、子供が快適かつ安全に移動することができますよ。チャイルドシートの購入を考えている人はぜひ参考にしてください。

Combi クルムーヴ スマート エッグショック

【コンビ】クルムーヴ スマート エッグショック JN-550グレー(GL) シートベルト固定タイプ 新生児から4才頃まで 2020 チャイルドシート【combi】

まず最初に紹介するチャイルドシートが「クルムーヴ スマート エッグショック」です。この製品は、ベビー用品を中心に製造しているコンビが製造および販売を手がけています。アップリカやピジョンと並ぶベビー用品の日本3大メーカーのひとつです。

この製品は、新生児から4歳頃までの子供が使用できる回転式チャイルドシートになっています。どのリクライニングポジションでも簡単に回転させることができる設計で、子供に着用させる際にストレスを感じることがありません。

衝撃を緩和するエッグショックを頭部と背面に採用しているため、全身の揺れを大幅に軽減。些細な衝撃からも子供の頭部を守ってくれます。従来の製品と比べてコンパクトな設計になっているため、コンパクトカー車内でも十分なスペースを確保できるようになりました。

アップリカ ディアターンプラス

アップリカ チャイルドシート ディアターンプラス ISOFIX AB ネイビー 【2107741】

続いて紹介するおすすめのチャイルドシートが「Deaturn+」です。この製品は、アップリカ・チルドレンズプロダクツ合同会社が製造および販売を手がけています。上記で紹介したコンビと並ぶ、ベビー用品日本3大メーカーのひとつです。

「Deaturn+」は、新生児から4歳頃までの子供が使用できる回転式チャイルドシートになっています。前向きや後ろ向きはもちろん、リクライニング機構によってベッド型へと切り替えることができ、新生児が自然に過ごすための工夫が凝らされています。

子供を乗せたままでも360度回転させることができるため、子供の乗せ降ろしが簡単です。頻繁な子供の乗せ降ろしが両親の苦になりません。大きな衝撃から頭と首への負担を軽減するヘッドサポートが採用されているため、万が一の時も安心です。

今回紹介している製品は幌なしタイプですが、派生タイプとして幌ありタイプも用意されています。幌ありタイプなら日差しの強い日でも子供が快適に過ごすことができそうです。

レカロ サリアJ

レカロ チャイルドシート レカロ サリアJ Salia J ナイトブラック チャイルドシート 新生児から R129

最後に紹介するチャイルドシートが「Recaro Salia J」です。この製品は、ドイツに拠点を置く自動車用品製造メーカーであるレカロが製造および販売を手がけている製品になります。車好きにとっては馴染み深いレカロは、スポーツシート開発のノウハウを活かしてチャイルドシートの開発も手掛けているのです。

「Recaro Salia J」は、新生児から4歳頃までの子供が使用できる回転式チャイルドシートになっています。新安全基準のR129に適合している安全性の高いチャイルドシートです。ひと目でわかるインジケーターで取り付けのチェックができるため、チャイルドシートがきちんと固定されているかどうかを把握することができます。

インナークッションには低反発素材のクッションを採用することで、子供が快適に過ごすことができるように配慮されています。子供の快適性と安全性を最優先で設計している魅力的なチャイルドシートです。

レカロの製品ということで、スポーティーなデザインも大きな魅力のひとつとなっています。車好きの両親にうってつけの製品です。

まとめ

りょーさんのランサーエボリューションⅨの画像
りょーさんのランサーエボリューションⅨの画像
引用元:りょーさんの投稿

今回は皆さんにチャイルドシートの正しい取り付け方を伝授するとともに、取り付けが容易なISOFIX対応チャイルドシートを3種類ご紹介しました。シートベルト式のチャイルドシートは、何度確認してもしっかりと取り付けできているか不安で仕方ありません。

その点、ISOFIX対応チャイルドシートなら簡単に取り付けることができて安心です。今回ピックアップした製品は、安全性と快適性を高い次元で両立しています。その分、チャイルドシートとしては高価な部類に入りますが、子供の安全を確保するためなら決して高すぎる価格ではありません。

シートベルト固定方式のチャイルドシートを選ぶか、ISOFIX対応チャイルドシートを選ぶかは人それぞれですが、どちらを選ぶにせよ、しっかりと検討を重ねたうえで子供が安全・快適に移動できるチャイルドシートをチョイスしましょう。

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