2019年06月08日 (更新:2024年08月20日)
カーポートが壊れた時に掛かる修理費用の目安は?
車の駐車場所に屋根のみのカーポートを設置しようと考えている方は多いと思います。壁がつくガレージは室内保管できる利点はありますが部屋とみなされて固定資産税が高くなってしまいますので、カーポートを設置する方は多いです。しかし、ガレージより破損しやすいというデメリットもあります。そんなカーポートの修理についてをご紹介します。
カーポートの壊れやすいポイント
カーポートのタイプにもよりますが、どうしてもガレージと比較すると耐久性に劣ってしまいます。まずは壊れやすいぽいとを把握しておきましょう。悪天候の際にも、チェックポイントがわかっていれば点検も行いやすいですね!
屋根が飛ぶ・壊れる
カーポートの最も壊れやすいポイントは屋根です。屋根にはいくつか種類があります。ポリカーボネート、FRP、スチール、アルミに分けられます。ポリカーポネートは最も丈夫と言われているプラスチックです。FRPは車のバンパーにも使用されている素材ですね。そしてスチール、アルミは金属です。
それぞれ特性があり、地域によって適する素材は異なりますが、強風などで屋根が飛ぶことも考えられます。カーポートの下は風が入るので、吹き上げによって屋根が飛ぶ危険性もあるのです。
また、風で飛ばされてきたものが当たり屋根が破損する可能性もあります。カーポートの天敵は風なのです。強風時には屋根が無事であることを確認する習慣が必要です。
支柱が倒れる
主柱は金属でできています。スチールかアルミによって作られていますが、こちらも倒れたり折れる危険性があります。風によって破損する場合もありますし、豪雪地帯では降り積もった雪の重みで曲がったり折れることもあります。
いきなり折れてしまっては対処のしようはありませんが、主柱が曲がっていたり亀裂が入っているとすぐに修理が必要です。主柱が倒れてしまうということはカーポートが倒れてくるということです。
カーポートが倒れると、車が大きく破損したり周囲の建造物が破損する恐れがあります。定期的に主柱の歪みや破損については点検しましょう。
アルミ枠の破損
屋根の外側にあたるアルミ枠が破損することもあります。枠によって固定されている屋根なので、歪みが起こると屋根がしっかり固定されにくくなり、破損したり屋根が風で飛ばされやすくなる場合があります。
例えば強風が吹いて力がかかって歪んでしまったり、物が飛んできて歪んだり破損したりすることが多いです。目に見える歪みであればかなり歪んでいますので、修理を早めに行わなければいけません。
修理費用の概算
それでは、業者の方に頼んだ際にかかる修理代についてご紹介していきます。故障してしまうと直さなければ被害の拡大などの危険がありますので、修理しなければいけません。それでは、概算をご紹介します。
屋根が破損した場合
カーポートの屋根は複数枚で構成されています。その屋根の部分が飛んでいったり破損した場合は新たに着けなければなりません。これは、部品代と工賃に分けられます。部品代は使用している素材によって変わります。
1枚あたりの部品代が5,000円から1,5000円ほどです。さらに工賃が1枚であれば8,000円から、それ以降複数枚になると5,000からの工賃になります。これは、道具を搬入したり上に登る作業が必要になりますので、2枚目からは安く設定されています。
1台分のカーポートであれば24枚ほどなので、屋根が全て壊れてしまうとかなりの金額がかかってしまいますね。こちらも設置しているカーポートにより枚数が変わりますので、所有しているカーポートによって値段は変わります。
支柱が破損した場合
支柱はカーポートを支える大切なパーツです。この支柱に何かしらの破損があった場合は7万円から18万円程度かかります。支柱はアルミ製ですので、車をぶつけてしまった場合でもすぐに破損してしまいます。
そして、支柱を修理することはまずできません。基本的に交換になります。金属の特性として一度変化した金属は伸びて強度が弱くなります。つまり、1度目の破損では折れなかったが次に強風が吹いた際などは破損しやすくなってしまうのです。
破損した柱を引き抜いて新たに柱を立てることとなります。ここで注意点は、柱の基礎は以前よりも大きくなりますのでその分費用もかかってしまいます。安心のためにもしっかり修理したいものですね。
アルミ枠の破損
屋根のパネルを支えているアルミ枠が破損した場合は2万円〜20万円の費用がかかります。かなり幅が広いように感じますが、部分できなものであれば2万円で可能です。しかし、老朽化などで全体を交換しなければいけないケースもありますので、幅が広くなっています。
撤去する場合の解体費
新しいカーポートを導入したり、老朽化や破損により廃棄する場合は解体費がかかります。解体費として2万円ほどかかりますので、修理するのか新しいものを導入するかは解体費も計算に入れて判断してください。
DIYによる修理について
修理費を安く抑えたい場合はDIYにて修理することも可能です。車のDIYと同じですね。そこで、どのようにDIYを行えば良いのかをご紹介してみます。注意点もありますのでしっかりと抑えてください。
DIYでの修理は可能である
しっかりと固定しなければならない支柱や歪むと固定できないアルミ枠はDIYで難しいですが、屋根のパネルに関してはDIYで修理する方が多くいらっしゃいます。高い場所に登っての作業ですし、工具を揃えなければいけません。しかし、工賃を安く抑えることはできます。
メリット・デメリット
では、カーポートをDIYで修理する上でのメリットとデメリットを確認していきましょう。どちらも理解した上で業者に頼むのかDIYで直すのかを決定するのがベストですね!
メリット
最も大きいメリットは工賃がかからないということです。1枚の工賃でもかなり高額ですが、自分で修理を行えば工賃はかかりません。工具を揃えなければいけないかもしれませんが、次に屋根が破損した場合にも使用できますので無駄にはなりません。
デメリット
最も大きいデメリットは、高所での作業となるため落下の危険性があるということです。必ず命綱をつけることはもちろんですが、それでも怪我や命に関わる危険があることを忘れないでください。
また、DIYなので道具を揃えたは良いがうまくできないこともあります。これに関してはどのDIYでも同じですが、毎日作業を行なっているプロの方との差が出てしまいます。
「最終的にプロにお願いしたので高くついてしまった」ということもあるので、その点はリスクとし考えておくことは大切ですね。
工具・部品を揃えるのにかかる費用
それではDIYに必要な工具についてご紹介していきます。壊れた屋根のパネルを外して付けるという作業ですので、それに拘る必要な工具と高い場所での作業になりますので、防具についてご紹介していきます。
ボッシュ コードレス振動ドライバードリル
まずは電動ドライバーを購入しましょう。ドライバーでも作業が可能かとは思いますが、高所のため力が入れにくいこととかなりの本数で固定されています。作業を楽にして簡単に作業を終えることができるように、電動ドライバーを準備しましょう。
はしご兼用脚立 6段 3.57m
カーポートの高さによって、高いところへ登るためのはしごが必要になります。ご家庭のカーポートに合わせた長さのはしごを購入すれば、作業場まで行き着くことができますね!
ヘルメット
藤井電工 胴ベルト型2丁掛け用補助ロープ
この二つは万が一の落下事故に備えた装備になります。費用にして合わせると6000円ほどです。これらを装着するかしないかで命が守られるかどうかが関わってきます。是非とも、装着して作業されることをお勧めします。
IRIS ポリカシート ブロンズ
最後にポリカシートです。こちらは2mmですが、破損していない厚みのものと合わせると良いですね。もちろん、厚みや素材によって費用は変わりますがご紹介したものは6,500円ほどです。
工具で2,5000円、装備で6,000円、素材で6,500円なので1枚交換すると4,0000円弱かかります。しかし、再び破損した際にはシートのみ購入することで作業できますので、DIYもお勧めです。
まとめ
カーポートは維持費もかかりますが、車を紫外線から守ってくれたり、雪の降る地域では車を雪から守ってくれます。魅力的な設備です。業者にお願いするかDIYで直すのかは個人の判断になりますが、是非とも愛車を綺麗に守るためにも欲しい設備ですね!