2019年06月05日 (更新:2022年08月12日)
ガレージと車庫、カーポートとの違いを徹底解説!
車庫とガレージは明確な基準の違いはありません。しかし今回は、ガレージと車庫を車を置くスペースと多目的スペースとで分けて説明をしていきたいと思います。また、カーポートの違いについても同時に説明していきます。
ガレージ、車庫、カーポートの違い
構造の違い
ガレージ、と車庫、カーポートなどクルマを止める場所にも色々な表記がありますが、ガレージと車庫は基本的には同じ意味で使用されることが多いようです。クルマを止める場所の定義に関してはじめに確認しておきましょう!
- カースペース:屋根や壁の無い車を止める場所を指し、青空駐車場となります。
- カーポート:壁はありませんが、屋根が設置してあり法律的にも建物に分類されません。
- ガレージ・車庫:壁、屋根があり建物として分類されます。
固定資産税の発生の有無
カーポートは建物ではないため建物としての固定資産税の対象にはなりませんが、ガレージは壁、柱、屋根があるため固定資産税の対象になります。
法に沿った構造であるべきかどうか
こちらに関しては、ガレージは建築物という扱いになり、法律に適合する義務が有ります。建築物の定義は建築基準法2条によると【土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱もしくは壁を有するもの】とされており、ガレージも新築住宅同様の手続きが必要になります。
耐久性・安全性
コストは高いものの、ガレージはシャッターと壁により車を外からの侵入や、雨風から防げる耐久性・安全性共に優れていますが、基本柱で支えているだけの構造であるカーポートは大型の台風や強風に弱く、屋根材も被害を抑える為に飛びやすい為ガレージよりも耐久性・安全性は劣ってしまいます。
ガレージのメリット・デメリット
ガレージのメリット
- 外部からの侵入を防げるので防犯性は抜群。
- 雨風から車をしっかり守ってくれる。
- 洗車の頻度が少なくなる。
- 悪天候時にも作業が出来る。
- 照明を取り付ける事で、昼間だけでなく夜間でも作業をする事が出来る。
- 車を保管するだけではなく、内部の空いたスペースに棚などを取り付ければ、工具や洗車用具、交換用のタイヤやパーツなどの保管をする事も出来る。
ガレージのデメリット
- 設置には十分な敷地が必要。
- 設置費用が高額。
- 施工期間が長い。
- 法律上「建築物」と言う扱いになるので、「建築確認申請」の手続きが必要。
- 固定資産税の対象になる。
- 増改築や撤去に手間がかかる。
「屋根と4面が囲まれている」ことによるメリットと、「設置の費用・手間が大がかり」という各種デメリットが上げられます。
カーポートのメリット・デメリット
カーポートのメリット
- 施工期間が短い。
- 敷地の広さや家屋の形状に合わせて加工する事が可能。
- 柱だけ建てることが出来れば設置出来るので、広い敷地は不要。
- デザイン性の高いものも多数販売されいるので、自分の好みや住宅の雰囲気に合わせて選ぶことが出来る。
- ガレージと比べて設置費用が安価でコストパフォーマンスが高い。
- 撤去・増設などが比較的容易に行える。
カーポートのデメリット
- 柱と屋根だけの構造なので、密閉性・防犯性は低い。
- 直射日光は防げても、横からの風雨は防ぐことが出来ない。
- 強い台風などで倒れる、屋根が飛ぶなどの可能性があり、耐久性はあまり高くない。
- 敷地面積の大きさによっては「建築確認申請」の手続きが必要になる事もある。
以上のように、簡易的な分ガレージのようなメリットはありませんが、手軽に設置できるというのが、カーポートの大きな利点でしょう。
ガレージ・カーポートを作る際の設置費用
ガレージ
ガレージの設置にかかる費用は1台用の場合約45万円~が相場で、2台用の場合は約100万円~はかかる見込みです。
カーポート
カーポートの設置にかかる費用は1台用の場合約10万円~が相場で、2台用で約20万円~程かかる見込みです。ガレージや車庫と比べると、設置と費用に時間がかからないのがカーポートのメリットです。
まとめ
いかがだったでしょうか?ガレージとカーポートの構造の違いや設置期間、設置費用などを比べてみました。大切な愛車の守るという面での選択肢はガレージでしょう。もちろん高額な設置費用だけでなく、敷地、法的な問題など、クリアしなければいけない事が多いのも事実です。しかし、ガレージの防犯性・密閉性はやはり魅力です。
その他にもガレージ内に整備用の工具やパーツ、洗車用品などを保管しておけるようにすれば、好きな時に天候なども気にせずに、愛車のメンテナンスや洗車をすることが出来ます。これは車好きにとっての「夢」です!それぞれに明確なメリット・デメリットが存在しているので、それらをしっかり把握したうえで、ガレージ・カーポートを検討してみては如何でしょうか。