2019年06月03日 (更新:2020年07月31日)
歴代マツダ デミオの中で最もサーキットで遊べるのはどれ?
現在のモデルで4代目にあたるマツダのコンパクトカーであるデミオですが、もしデミオでサーキットを走りたいとなった時に、最も遊べるモデルはどれなのか気になります。そこで、価格やタイヤサイズ・部品供給などを参考に、それを考えてみました。
デミオはスポーツ走行に向いている
デミオと言えばマツダの経営危機を救った車として1996年初代モデル誕生以降、生産・販売され続けている車です。使い勝手が良く経済的なコンパクトカーとして知られていますが、実はスポーツ走行に向いています。ここでは、どのような点がスポーツ走行に向いているのかを説明します。
スポーツグレードがある
スポーツ走行に向いている理由の1つはスポーツグレード車が用意されているということです。4代目に当たる現行デミオには、15MBと呼ばれるモータースポーツ向けのグレード(ベース車両)が用意されているのです。
バルブタイミングやオイル循環システム、エンジンやギア比もモータースポーツで気持ちよく使えるようなグレードとなっています。過去に生産・販売されていたデミオでもスポーツグレードが用意されていました。
2代目・3代目デミオにラインナップしていたスポルトグレードと呼ばれるもので、サスペンションやホイール、内装などが専用となったグレードです。このように、スポーツ向けグレードとして用意されている・されていたデミオがありますので、スポーツ走行に向いているということになります。
かかるコストが少ない
デミオをスポーツ走行にお勧めする2つ目の理由は、ランニングコストが少ないから。ランニングコストというのは車を維持するためにかかる全ての費用のことです。デミオはコンパクトカーですので、燃費にも優れていて、タイヤサイズも小さいです。
また、新品部品の供給や中古部品市場における流通パーツの多さも、維持費を安く抑えることへとつながっています。
車体の球数が多い
車体の球数が多い点もオススメの理由です。ヤフオクやメルカリを見ているとわかるかと思いますが、2代目デミオと3代目デミオの中古車があふれています。DE型デミオの価格は少し高めですが、DYデミオはそれと比べて結構安いです。
球数が多く安いとなれば、予算少なめでサーキット走行をしたい方にとっては非常に魅力的です。なお、15MBデミオは新車価格が160万円程となっています。新車で車を購入したい方や、今時の車が乗りたいと考えていて、予算のある場合にはこちらを購入するのが良いでしょう。
扱いやすい
もう1つのお勧めする理由が扱いやすいという点です。扱いやすいというのはハンドリングが良いとかサスペンションがしなやかに動くという意味ではなく、エンジン出力が高くなく運転しやすいという意味になります。
高い車のように馬力があるわけではなく、鈴鹿サーキットのメインストレートで200km/hといった速度を出すことができるわけではありません。しかしその分、ワインディングやミニサーキットなどでエンジンを使い切る楽しみを味わうことは出来ます。速度が出ない分、ステアリング操作やペダル・シフトワークの練習ができるのも良いです。
タイヤサイズを比較
サーキット走行を始めると分かりますが、ネックとなるのがタイヤ代です。腕が上達してタイヤを常に極限まで使うようになると、タイヤは早いペースで消耗するようになります。
各種モータースポーツでも、プライベーターは常にタイヤ代が頭から離れることはありません。というわけで、ここではデミオのタイヤサイズをモデル毎に比較します。
14インチから16インチを装着するのが定番
スポルトグレードが登場した2代目デミオから現行のDJ型4代目デミオにかけて、デミオのスポーツグレードでは16インチタイヤか15インチタイヤを装着するのが定番となっていました。
2代目のDY型デミオ スポルトと3代目のDE型デミオ スポルトでは16インチタイヤが採用され、4代目つまり現行の15MBデミオでは15インチタイヤが標準装備です。上記の具体的なタイヤサイズを紹介すると、2代目デミオでは195/45R16、3代目デミオでは195/45R16、そして4代目デミオでは185/65R15となっています。
規格のあっている14インチホイールの装着も可能
このようにスポーツグレードのデミオには16インチないしは15インチのタイヤが採用されているわけですが、2代目デミオと3代目デミオの他のグレードでは14インチが標準装備されています。
16インチサイズを使う代わりに14インチのホイールでPCDや穴数、オフセットといったものがあっているものを用意すれば、サイズダウンすることも可能です。ちなみに、全モデルのハブのPCDは100で、ハブボルトの本数は4本となっています。
純正部品や社外部品の豊富さ
サーキット走行をすると車の各部に負担がかかることは確実です。ましてやクラッシュすると外装から内部までダメージを負うことはよくある話ですがが、そうなった時に新品部品の供給や中古部品が多く流通していると早く治すなおかつコストを抑えることができます。
2代目デミオはわかりませんが、3代目デミオは今でもメーカーが新品部品の供給を行っているので安心です。どちらのモデルもヤフオクなどで部品も出ています。現行モデルの15MBデミオは言わずもがなです。
結局一番おすすめなのはどれ?
サーキット走行をするためにデミオを購入するのであれば、最新の15MBデミオが一番おすすめです。全てが最新で、燃費も良い、デザインも現代的で街中で乗っても馴染みます。
その次におすすめなのがDEデミオです。12年前に発売された車種ですが、今でもデザイン的に良いですし、車体も軽く、よく走ります。部品も多いので、ぶつけても安心です。
DYデミオは年式が全体的に古く、デザインも一昔前のものという印象が拭えません。しかし、チューニングして運転が上手くなれば良く走りますし、中古車価格もこれら3つの中で総じて安く一番手が届きやすいです。
まとめ
歴代デミオの中でサーキット走行を最も遊べる車はどれかというテーマで、デミオの良いところやタイヤサイズ、部品の供給情報などを紹介しました。車体価格だけを中心に考えると、DYデミオのスポルトを購入して走るのが最も安上がりで、現行の15MBデミオを購入するのが最もハイコストです。
とはいえ15MBデミオは現代の車ということもあって性能も良いですし、燃費も良く、なおかつ部品供給も最も安定しています。タイヤサイズはどれも似たようなものですから、予算に合わせてモデルを選ぶのが賢明でしょう。