2019年05月25日 (更新:2020年08月11日)
日本の計器メーカーのデフィ(Defi)とは
愛車のコンディションを知る上でつけておきたい社外メーター。水温・油温・油圧・燃圧・排気温度などモニタリングしたい計器の種類はチューニング度合いによって変っていきますが、皆さんはメーターチューンを施したことはありますか?今回は日本の有名な計器メーカー、デフィーについてお話ししていきたいと思います。
この記事の目次
デフィとは
Defi(デフィー)とはクルマやオートバイなどの計器やセンサーを開発、製造している会社、日本精機株式会社から立ち上げられたオリジナルブランドです。フランス語で「挑戦」という意味で、新しい技術・新しい市場への挑戦するという意味が込められています。。現在では社外メーターといえばDefi(デフィー)と言われるほどダントツのシェア数を誇っており、販売当初から数多くいたチューニングカーユーザーを持ち前の精度でしっかりとサポートし、激しい社外メーター戦争の中でも選ばれ続けてきた由緒あるブランドです。
Defi(デフィー)は1995年、日本精機の開発部に所属していた数名のメンバーで日本精機の技術をアフター用品市場へと送り出すためにできました。当時は製品化されてなかったそうですが、HUD(ヘッドアップディスプレイ)という表示像を3m先に飛ばすシステムを開発していたそうです。
メーターの製造で培った技術を生かし汎用、小型化したVSD(Virtual Super Display)という製品が市場に送り出された事をキッカケに、その後VSDシリーズとして数種類の簡易型HUDシステムが販売されてきています。VSDの後も、元祖リンク式メーターのDefi−Link System、イグニッションをオンにするまでメーターの表示が見えないBFメーター、OLED表示器搭載のDefiーLink Displayなど数多くの製品が業界初として商品化されています。
日本精機株式会社が展開する自社ブランド
日本精機株式会社の製品は、自動車やバイクなどにも純正採用されるほどの技術と信用を持ち合わせており、常にメーター開発の先端を走っています。メーターを動かすためにはセンサーなどで情報を正しく入力しなければなりませんが、センサー技術もとても高く、「小型」「高精度」「高信頼性」にこだわった商品を提供してくれます。その技術を生かしたブランドがDefi(デフィー)です。
モータースポーツでも活躍
Defi(デフィー)はLinkメーターへ技術を注ぎ単眼メーターをメインにモータースポーツシーンへと投入しています。日本精機はかつてF1のメーター開発も行っており、かの有名なF1ドライバー、アイルトン・セナも日本精機製のメーターでレースに出場していました。
製品ラインナップの紹介
Defi(デフィー)から販売されている製品にどのようなものがあるのか、視認性や機能などで3種類ご紹介しますので、参考にしてみてください。
デフィーリンクメーター アドバンス BFシリーズ
ターボ・インマニ・油温・水温・油圧・燃圧・排気温・回転の計8種類対応。ADVANCEコントロールユニットに接続して使う単眼のアナログリンクメーターシステム。別途ADVANCEコントロールユニットが必要になるがワーニング値の設定ができLEDとブザー音で警告をしてくれます。走行データを3分間記録し走行後に再生可能、燃圧計とターボ計を接続すると燃圧計で差圧表示も可能になります。
デフィーリンクメーター アドバンス ZD
車速・回転・油圧・燃圧・油温・水温・排気温度等、一画面で最大6種類表示可能。ADVANCEコントロールユニットに接続して使う有機ELのマルチデジタルディスプレイ。別途ADVANCEコントロールユニットが必要になるがBFシリーズ同様ワーニング値設定ができLEDとブザーで警告してくれます。マルチメーターの表示項目は任意にレイアウトできるので必要なものだけを選ぶことができます。
デフィー スマートアダプター W
スマートフォンなどの端末に無線でデータを送るアダプター。アドバンスシステムだけでなくOBDⅡとも接続が可能で、アプリにより表示項目を変更することができます。OBDⅡ接続のみでは車速・回転・ブースト・インマニ・水温・スロットル開度・吸気温度が表示可能、ADVANCEシステムを同時接続すると油圧・燃圧・油温・排気温度まで網羅することも可能です。
まとめ
車が純正の状態でも計器は装着されていますが、見ることができる項目は限られており、車両の状態を正しく管理するためには社外品の計器に頼らないといけません。車両管理の方法はライトチューンからハードチューンまで様々で、モニタリングしたい情報も変ってきます。精度の高いデフィーのメーターならしっかりと車体管理ができそうですね。