「燃費の良いクルマランキング」常連車種を一挙紹介!

2019年05月25日

「燃費の良いクルマランキング」常連車種を一挙紹介!

label車雑学

世界中で環境問題が取り沙汰され、それに伴いクルマの価値や評価の中でも「燃費の良さ」の比重が大きくなってきています。特に日本では、0.1キロでもライバルより燃費を伸ばそうと、燃費競争が過熱化しているのが現状です。今回は、そんな燃費競争に勝ち残った燃費の良いクルマ達を紹介していきます。

燃費の良いクルマの定義

一口に「燃費の良いクルマ」と言っても、様々な定義があります。そもそも燃費という言葉は、燃料消費率の略語であり、クルマを動かすのにどの程度の燃料を消費するのかを示したものです。しかし、現在の燃費が良いという言葉には、ランニングコストが安いという意味が、多くの部分を占めています。したがって、今回は、燃費の良いクルマを以下の2通りに定義します。

燃料の単価が安いクルマ

クルマは様々な燃料を使って動いています。ガソリンスタンドで扱っている燃料は主に3種類あり、軽油、レギュラーガソリン、ハイオクガソリンに分けられます。それぞれ燃料単価が異なり、1リットル当たりの価格は、軽油が最も安く、軽油の10円から15円高いのがレギュラーガソリン、レギュラーガソリンの10円から15円高いのがハイオクガソリンとなっています。

例えば、1リットルあたり10㎞走行できるクルマがあった場合、100㎞走行するのに必要な燃料は各々同じ量が必要になるので、燃料単価が安い軽油が最もランニングコストが安くなります。このように必要な燃料量に燃料単価を掛けた価格が安いクルマは、燃費の良いクルマという規定ができます。

燃料消費率(燃費)が20km/l以上

一般的に比べられる燃費というのが、こちらの1リットル当たりどのくらいの距離を走れるのかという指標です。一昔前のクルマでは10㎞/l走れば燃費が良いクルマと定義されていましたが、現在ではその指標は上がり、20㎞/l以上走るクルマが低燃費車として定義されることが多くなっています。

自動車カタログに載っているJC08モード燃費が20㎞/l以上、もしくは実際に満タン法で、走行した距離を給油した燃料量で割った値が、20㎞/lを超えてくれば、低燃費車としては合格です。

実燃費とカタログ燃費の間には、JC08モードとなっても実燃費との乖離はありますので、カタログ記載の燃費に0.8を掛けた値がおおよその実燃費となることも、比較する際には考慮する必要があります。

燃費の良いクルマランキングによく登場する普通車

ここからは、新聞や雑誌、テレビなどで、燃費が良いクルマとして取り上げられるクルマを3台紹介していきます。いずれのクルマも様々な燃費向上技術が用いられ、支持されているクルマ達です。

トヨタ プリウス

登場から現在まで、常に日本の低燃費技術をリードしてきたのがプリウスです。初代の登場が1997年、当時としては最先端のストロングハイブリッド技術を用いた初めてのクルマでした。初期型の燃費は10モード燃費で28㎞/lと、当時としてはあり得ない数字をたたき出しています。

現在で4代目となるプリウスでも、初期型から脈々と受け継がれた技術が進化を続け、JC08 モード燃費で39㎞/lという驚異的な燃費を実現しています。

高い熱効率を実現したエンジンと、ハイパワーなモーター駆動を駆使し、これまでのエンジン駆動をモーターがアシストするという考え方を逆転し、モーターを単体で駆動させ、動力が足りなくなった部分をエンジンが補うという構造から、エンジン駆動時間を極めて短くすることができたのが、プリウスの最大の特徴です。モデルチェンジを重ねていく中で、バッテリー容量はより大きくなり小型化されたことにより、より大きなモーター駆動力を備え、モーター駆動時間や加速力も飛躍的に伸びていきました。

その他にも、走行時の空気抵抗を示す値であるcd値を0.24まで小さくするボディデザインや、軽量化を施すためにアルミ素材を様々な場所に採用するなど、燃費を向上させる施策を、これでもかというくらい投入しているのがプリウスです。0.1㎞でも長く走るために、エンジンだけでなく、本当に細かな部分まで燃費にこだわったクルマというのが良く分かります。

これからも、ガソリンを使うクルマの中で、プリウスという存在はベンチマークでありトップリーダーとして君臨し続けるでしょう。

トヨタ ヴォクシー ハイブリッド

従来ミニバンというのは、多人数が快適に移動するためのクルマであり、高い居住性を確保するために燃費競争では不利な立場のカテゴリーでした。その中で、ミニバンにもハイブリッド技術を搭載し、ミニバン=燃費の悪いクルマという概念を取り払ったのがヴォクシーハイブリッドです。

ヴォクシーにハイブリッド車が設定されたのは2014年の3代目へのモデルチェンジのタイミング。当時3代目プリウスに使用されていた、信頼度抜群のTHSⅡのハイブリッド機構を搭載し、1.8リッターハイブリッドエンジンで、JC08モード燃費23.8㎞を実現しました。

ミニバンは、ボディが大型で重く、四角い箱型をしているため空気抵抗を大きく受けるパッケージングが低燃費を実現させる中で大きな足かせとなりますが、動力性能十分なTHSⅡの採用により、パッケージングを損なうことなく低燃費性能を持つことができました。

さらに、ボディ側面にエアロスタビライジングフィンと呼ばれる、飛行機の水平尾翼のような、小型の整流部品を取り付け、走行中の空気の流れを整えています。燃費向上と空気抵抗は切っても切り離せない関係にあり、ボディの中でも空気の乱れが大きくなる、ドアミラー周辺と、ボディテール部分に多く配置し、積極的に整流を行うことで燃費向上にも寄与しています。

この後から、各車ミニバンの燃費対策を講じるようになり、ハイブリッド搭載のミニバンが当たり前になっていきます。

ホンダ フィット ハイブリッド

2010年にハイブリッドエンジンを搭載したフィットがデビューします。当時は、エンジンとモーターを分離して駆動させることができず、コンパクトカーのハイブリッドながら、燃費は10モード燃費で30㎞/lと飛びぬけていいものではありませんでした。

しかし、2013年のフルモデルチェンジを機に、ハイブリッドシステムが一新。トヨタのハイブリッドシステムと同様にエンジンとモーターを別駆動させることが可能になり、燃費はJC08モードで36.4km/lと飛躍的に伸びました。

フィットの燃費に対する最大の武器は軽さとエンジン性能の高さです。いたずらに大きな電池と大きなモーターを積むのではなく、エンジンの燃焼効率と出力を最大まで高め、小型のバッテリーと小型モーターで最低限のモーター出力を確保することで燃費向上をさせています。そのためトヨタ車ほどのモーターによる加速感は無いものの、クルマ自体が軽量なため、軽快な走りと燃費性能の両立を実現しています。

燃費の良いクルマランキングによく登場する軽自動車

日常の足として活躍する軽自動車には、より低燃費性能が求められるようになっています。ここでは、特色のある3台をご紹介します。

スズキ アルト

ハイブリッドシステムが主流となる中、モーターアシストを使わずに低燃費を実現しているのがアルトです。650㎏という超軽量な車重を武器に、ガソリンエンジンだけでJC08モード37km/lを達成しています。

アルトの特徴として、カタログ燃費とユーザーが実際に走行した実燃費の乖離が少ないことが挙げられます。おおよそカタログ燃費の7割程度が実燃費と言われる中、5速ASGのアルトでは、実際に37㎞/lを体感できるユーザーが多く、実燃費の良さが注目されているクルマです。

スズキ ハスラー

軽自動車SUVとして大ヒットしたハスラーは、スズキの最新技術がふんだんに使われているクルマです。JC08モード燃費は32km/lと、デザイン性を重視しユーティリティ性能と燃費を同居させる技術はさすがです。

スズキお得意のSエネチャージを採用し、積極的にモーターアシストを発生させることで、エンジンの駆動負荷を軽減させて燃費向上をさせています。ターボエンジンにも採用されているSエネチャージは、力強い走りと低燃費を両立させる、遊べる軽ハスラーの魅力を最大限に発揮できる仕様となっています。

日産 モコ

可愛い軽自動車モコも低燃費な一台です。JC08モード燃費は30km/lと十分な値となっています。低燃費を実現するシステムとしては少々旧世代に感じるアイドリングストップとオルタネーター充電のシンプルな設計で、モーターアシストではなく、充電した電気をクルマの電装品に使い、エンジン負荷を小さくするシステムです。

複雑な機構ではないので故障やトラブルのリスクが少なく、従来のガソリンエンジン車と走行フィールは同じなので、違和感なく乗り換えることができる一台です。

まとめ

クルマと環境問題は切っても切り離せない関係にあり、低燃費を実現していくのは、クルマが今後の社会でも生き残っていくために必要な要素とも言えます。特に、日本のような市街地が多くストップ&ゴーが多い道路事情では、燃費は悪化の一途をたどるばかりです。

その中で、ストップ&ゴーが多い道路事情だからこそ威力を発揮するハイブリッドシステムが普及してきました。低燃費のクルマが増え、クルマを所有するうえで欠かせない燃料費を節約できることも、クルマに乗りやすくなる要因となっていくのではないでしょうか。今後も日本の低燃費技術に注目していきましょう。