2019年05月14日 (更新:2024年05月23日)
エンブレム剥がしは簡単!エンブレムの剥がし方・外し方を解説します!
車のエンブレムを外すのは定番!古くなったエンブレムの交換を行いたい場合もあります。キズを付けずに剥がすにはちょっとしたコツがあれば簡単に剥がれます。この記事ではそんなエンブレムの剥がし方から実際の投稿事例も紹介しています!
そもそもエンブレムはなぜ付いている?
車のエンブレムには歴史や情熱、企業理念やコンセプトが込められた魂のようなもので、メーカーにとっては走る広告塔としての役割を担っています。
メーカーや車種によってはメーカーのエンブレムだけではなく、車種のロゴやグレードを表すエンブレム等がフロントやリアにつけられていることもあります。
海外ではエンブレムを付けない?
このような意味をもつエンブレムですが、海外や国内の一部のオーナーはあえてエンブレムを外してしまうこともあります。
エンブレムを外す理由1:見栄えを良くしたい
エンブレムを外す理由として最も多いのが、見栄えを良くしたいというもの。エンブレムはたいていフロントやリアのボディ中央に配置されており、かなりの存在感があります。
これを外してボディそのもののラインやデザインを活かしたいという理由で、外す人が増えています。エンブレム外しは、クリーンかつ清潔感のあるルックスになるカスタムのひとつです。
※ボディーラインと比べて凹凸がある場合などは、その部分をきれいに板金作業で埋めてしまうスムージング加工まで行う人も。
エンブレムを外す理由2:グレードが目立ちすぎる
エンブレムを外す理由として他にあるのが、車のグレードが目立ちすぎるという点。エンブレムは同じ車種でもベースグレード〜ハイグレードで異なるものが装着されています。
しかし、特にベースグレードにおいては、わざわざそれとわかるものを貼り付ける必要がないように感じるのも事実。逆に「この車はハイグレードです!」と大っぴらに見せたくないという理由で外すオーナーも存在します。
エンブレムを外す理由3:盗難が怖い
エンブレムを外す理由として盗難対策も挙げられます。高級車のエンブレムにはチタンや七宝焼きなどで製作されているものがあり、これらはコレクタブルアイテムとして高値で取引されているものもあります。
そのため、あらかじめ外しておくことで盗難から守ろうとするケースが見られます。アジアなどでは盗難防止用にエンブレムを簡単に外せないようリベットなどで固定する場合もあるようです。
エンブレムの固定方法には2種類ある!
エンブレムの固定方法には主に3種類あります。
- ピン&両面テープで固定
- 両面テープのみで固定
- ボルトやナットで固定
ピン&両面テープで固定するタイプ
エンブレムからピンが出ているタイプは、両面テープを一生懸命剥がそうとしてもなかなか外れないのが特徴です。無理やり外そうとするとバンパー側の穴の周囲を変形させる可能性があり、ピンがあることを意識しながら慎重にはがなければなりません。
はがす際には少し面倒なピンですが、装着の時には位置決めの役割があります。
両面テープのみで固定するタイプ
両面テープのみで固定されているタイプは、両面テープを剥がせば取り外せます。
はがしてからすぐ別のものを貼り付けるという場合は、はがす前にあらかじめマスキングテープなどでボディーにマーキングし位置決めをするのがよいでしょう。
ボルトやナットで固定するタイプ
古い車種の金属でできたエンブレムなどは、ボルトやナットで取り付けされていることがあります。
作業を行う前に、CARTUNEで同じ車種に乗っているオーナーへ尋ねてみたり、調べておくと良いでしょう。
簡単にエンブレムを剥がす方法
もっとも簡単にエンブレムをはがす方法は、タコ糸や釣り糸などをボディとエンブレムの間に滑り込ませ、両面テープを糸で切っていくというもの。慣れてしまえば数分でエンブレムを取り外すことができ、ボディにも傷が入りにくいやり方です。
エンブレムはがしに必要な工具
エンブレムはがしには次のような工具や道具が必要です。
- ドライヤー(ヒートガン)
- マスキングテープ
- 釣り糸・テグス
- 革手袋・軍手
- シリコンオフ(パーツクリーナー)
- ウエス
- ワックス・コーティング剤
ドライヤー(ヒートガン)
エンブレムに使用されている両面テープは強力なうえに経年劣化で固着してしまっており、この両面テープを柔らかくし粘着力を下げるのに使用するのがドライヤーです。夏の炎天下など、ボディが熱くなっている状態なら不要といっていいでしょう。
※ヒートガンも使用できますが、高温になりすぎるため塗装を痛めたり他の部品を溶かしてしまったりする可能性があります。
マスキングテープ
マスキングテープは、次のような目的のために使用します。
- エンブレム周囲の塗装面の保護
- エンブレム再装着時のための位置決めガイド
幅の広いマスキングを使用すると保護できる範囲が広くなるため安心して作業ができます。
釣り糸・テグス
エンブレムを貼り付けている両面テープを切る目的で使用します。タコ糸でも可能ですが、強度のある釣り糸をおすすめします。
それほど大量に使用するわけではないので、少量のもので大丈夫です。
革手袋・軍手
細い糸をけっこうな力で引っ張るため、グローブを着用して糸が指に食い込むのを防ぎます。綿製の使い捨てのタイプではなく、滑り止めがついた作業用グローブがおすすめです。
シリコンオフ(パーツクリーナー)
ボディ面に残った両面テープを除去するために使用します。カー用品店やホームセンターでも購入出来ます。小さいタイプのチビ缶タイプで十分足ります。
パーツクリーナーでも可能ですが、時間がかかるかもしれません。
ウエス
ボディの塗装面を拭くため、砂などが付いている可能性のある中古ではなく新品を用意しましょう。マイクロファイバーのウエスなら、両面テープの糊をしっかりと絡め取ってくれます。
ワックス・コーティング剤
両面テープをきれいに剥がしたあとにボディを磨くために使用します。普段使っているワックス等でも問題ありませんが、細かな擦り傷が入る可能性があるためコンパウンド入りのキズ消しタイプのワックスをおすすめします。
エンブレムのはがし方
DIYでのエンブレムはがしは、次のような手順で行います。
- マスキングテープを貼る
- エンブレムを温める
- エンブレムを糸ではがす
- ボディの両面テープを落とす
- 新しいエンブレムを装着する(つける場合のみ)
- エンブレムとその周囲のボディを磨く
1. マスキングテープを貼る
エンブレム周辺にマスキングテープを貼っていきます。テープを貼っておくことでボディの傷防止と再装着時の位置決めができます。
2. エンブレムを温める
ドライヤーを使ってエンブレムを温めます。温めすぎはエンブレムや周辺の樹脂パーツを変形させてしまう恐れがあり注意が必要です。全体を満遍なく温めておき、足りなければその都度加熱します。
3. エンブレムを糸ではがす
糸の両端を持ち、エンブレムとボディの間へ通して、糸鋸の要領で切っていきます。傷が入るのでマイナスドライバーやカッター、スクレーパーなどの金属工具は使わないようにしましょう。
糸をスライドさせつつ両手で糸を手前へ引いていくと、ゆっくりと糸が進んでいきます。動かしにくくなってきたら再度エンブレムを温めましょう。ピンなどに当たった場合には違う方向から同じように進めていきます。
4. ボディの両面テープを剥がす
エンブレムが外れて両面テープのみとなったら、シリコンオフを両面テープに吹き付け、染み込ませてからウエスで拭き取っていきます。こまめにウエスのキレイな面を使用して取り除いていきましょう。
5. 新しいエンブレムを装着(つける場合のみ)
別のエンブレムを装着する場合は、最初に貼っておいたマスキングテープの位置を基準にゆっくりと貼り付けていきます。
6. エンブレムとその周囲のボディを磨く
ワックスで周囲をしっかりと磨きましょう。最後にコーティング剤を塗布して仕上げれば完成です!
穴がある場合は塞いでおきたい
エンブレムを取り外した部分にピン穴が開いてしまっている場合は、カー用品店に売っているパテやカッティングシート、ファッションリベットなどで穴を塞ぎましょう。雨水や湿気などが車内に入り思わぬ故障の原因となってしまいます。
誰でもチャレンジできるDIYカスタム
エンブレムを取り外すだけで、案外大きな見た目の変化があります。ピン付きのエンブレムは後処理がネックですが、ピン無しのタイプなら取り外しは簡単。
愛車の雰囲気を変えたいと思ったら、ぜひ試してみてください。