2019年05月11日 (更新:2020年07月28日)
気づいてないかも?テールランプ・ブレーキランプ交換の費用やDIY手順を紹介
夜間や悪天候時の走行中に自車の位置を知らせるために必要なテールランプと、車を運転する時には減速を知らせ追突防止を防ぐためのブレーキランプ。点灯不良のまま走行している車を見かけることが誰にでもあると思いますが、ライト類のバルブは突然切れることが多く、自分で見ることができないブレーキランプに至っては気付かず走っているドライバーも多いようです。
テールランプ・ブレーキランプが切れていたらどうなる?
国土交通省が定める道路運送車両の保安基準では
- 後面の2ヵ所に赤色の灯火を付ける事
- 2灯を両側に配置する場合には車体中止により対象の位置とする必要がある
- 明るさは光源(電球)が5W以上30W以下で、夜間300m離れた位置から視認できる照度
という規則があります。
自動車の場合、後面2ヵ所の灯火原則となっていますので片方切れていた場合には車検に通りませんし、道路交通法では整備不良という扱いになってしまいます。片側が切れていた際の違反でよく「切符を切られた」「注意で済ませてもらった」等の話を聞きますが、なんと言われようと整備不良である事には変わりありません。テールランプ、ブレーキランプ問わず左右とも切れている場合も当然違反ですが、非常に危険な違反なので注意で済まされることはまずありません。
テールランプ・ブレーキランプが切れていた時の違反点数や罰金
上記の用に、テール・ブレーキランプ切れは整備不良とされ、違反点数1点の加算・罰金7000円が科せられるという事態になってしまいます。バルブ本体の購入や交換料金よりもはるかに高い出費になってしまいますし、なにより後続に視認してもらうための重要な保安部品ですので、切れてしまった際にはすぐに交換しておきましょう。
テールランプ・ブレーキランプを確認する方法はあるの?
痛い出費となってしまわないように、自分一人だけで確認できる方法はあるのでしょうか。次は自宅でもできるテール(ブレーキ)ランプが正常かどうかを確認する方法についてお伝えしていきます。一部の車にはメーター内で教えてくれるものもありますが、場所までは教えてくれないものもありますのでこの際一緒に確認してみてください。
テールランプの確認方法
①車のイグニッションをONにしてスモールランプを点灯させます。エンジンをかける必要はありません。
②車の後方へ移動しテールランプが点灯しているかどうかを目視で確認します。
※日中や周囲が明るく確認が難しい場合には、両手でテールランプを囲うようにして自分で影を作り点灯確認をしましょう。テールランプはとても簡単ですし場所を取る訳ではありませんので、いつでも確認ができますね。
ブレーキランプの確認方法
①自宅やガレージの壁に車の後方を向けるように駐車します。
②鏡やアルミ板などを壁面に設置し、車内からブレーキを踏み確認します。(直接確認してもよい良いですし、ルームミラー越しで見ても大丈夫です)ブレーキランプが切れていなければ、左右対称に赤く光っていることで判別ができます、
当然そんな駐車スペースが無い方も中にはいると思いますが、そんな方でも確認できる方法もちゃんとあります。自宅で確認できる方にも言える事なのですが、先程もお伝えしたようにランプは「突然」切れてしまいます。いつでも確認できる方法としても使える方法が以下の③です。
③赤信号で停車してる時に大型のトラックが停車することがあると思います。当たり前の事ですが大型トラックは普通車よりもサイズが大きいので、ルームミラー越しに後続車のバンパーやキャビンで確認ができます。メッキバンパーやメッキグリルなどが付いていたらさらに見やすいです。
※但しブレーキランプは眩しいので、確認が終わった際にはできる限りでいいので消すようにしてあげてください。
テールランプ・ブレーキランプの交換方法
確認方法が分かったのはいいけど実際に切れてしまっていた場合にはどのように交換したらよいのでしょう。ランプは、切れてしまっていることに対しての違反となってしまいますので、安全のため・安心のため・痛い出費を避けるために交換方法をお伝えします。
カーショップの場合
カーショップなどのお店で交換する際には、店員さんに「テール(ブレーキ)ランプが切れたので交換してください」と言うだけで交換してくれます。勿論ランプには規格や種類がありますので、車検証を店員さんに見せてあげるとすぐに同じ種類の物を見つけてくれます。本体価格は高くても¥500程度、工賃は高くても¥1,000程度が相場です。
DIYで交換する場合
DIYで交換する際には、カーショップやホームセンターでランプ本体を購入しましょう。種類や規格を間違えないために、最低でも車検証に載っている「車両型式」「年式」だけは把握しておきましょう。売り場にある適合表で車両型式と年式を確認して同じ規格・種類の商品を購入しましょう。
DIYでテールランプ・ブレーキランプを交換する手順は?
テールランプの交換は専門知識が無くても簡単にできます。自分でメンテナンスができたという喜びもありますし、車への愛着も深まっていきますので、ぜひ積極的にかレンジしてみてください。それでは交換方法の解説です。
誰にでもできるテールランプ・ブレーキランプ交換①
トランクやリアゲートを上げ、テール(ブレーキ)ランプが収納されているカバーを開けます。プラスチックのはめ込みカバーであったり、テールレンズ自体を外す物がありますので、必要に応じて外していきましょう。
②テールレンズの裏側が見えるようになったら、ランプコネクターを回してテールレンズから分離させましょう。
③分離ができたらコネクターに接続されているランプを交換しますが、ランプの接続部分が金属で覆われている金口タイプの場合には少し押しながらランプ本体をひねって外します。金属で覆われていないウェッジタイプの場合にはランプ本体をつまんで引き抜きます。ガラスでできていますので力加減には十分注意してください。
④ランプの交換が終わったら必ずそのまま点灯確認をしてください。ランプが不良品でないか、ランプ切れの原因がランプ以外に無いかどうかの大切な作業です。
⑤確認作業が終わったら組付け作業を行い、元の状態にしっかり戻れば作業は完了です。
作業にかかる時間は大体10分~15分くらいですが、もし途中で分からなくなってしまっても慌てず車の取扱説明書を見て確認するか、カーディーラーに電話して聞いてください。
※純正でLEDテールランプが装着されている車は、専用部品を使われている場合がほとんどなので必ずディーラーでの交換作業を依頼してください。
まとめ
現在ではLED化が進み、電球切れの心配も少なくなってきているテールランプとブレーキランプですが、安全対策という意味でも非常に重要な部品となっています。自分以外の車に位置を把握してもらうのは安全運転位大きな効果をもたらしますので、正しくメンテナンスをして楽しいカーライフを過ごしていきましょう。