2019年05月09日 (更新:2020年08月06日)
あなたは全部知ってる?意外と知らない車のエンブレム一覧
普段から何気なくついている自動車メーカーのエンブレム、実はメーカーにとって深い意味を持たせていたりすることは、皆さんご存知ですか?今回はそんな各メーカーのエンブレムの由来について紹介をしていきます。特に今回は意外と知られていない少しマニアックなメーカーも入っていますので、是非ご覧ください。
意外と知らない日本車のエンブレム一覧
日本には有名な自動車メーカーがたくさん存在しており、普通乗用車や軽乗用車などがたくさん走っています。一方、トラックやパイクカーをメインで販売しているメーカーもありますが、そのようなメーカーにもエンブレムに込めた想いがあります。
日野自動車
英語表記「HINO」のHを象ったものであり、エンブレムには未来に向けて挑戦する日野の活力や発展性が込められています。Hの横文字を地平線に見立てているそうで、そこから太陽が昇る日の出がイメージされているとのことです。トラック・バスメーカーの至上命題である安全を意識し、左右の矢印は安全な行き帰りを意味しているとも言われています。
UDトラックス
Ultimate Dependability(究極の信頼)に由来されており、1955年に発表された単流掃気式2サイクルエンジンが開発されたときに作られた(Uniflow Scavenging Diesel Engine)のUとDからなる赤い丸のマークを発祥。現在では企業理念である、究極の信頼をお客様に提供し続ける存在になるという意味が込められています
光岡自動車
車を意味する紀元前800年頃の象形文字がベースとなっており、元々クラシックカーを現代に蘇らせるという目的の為に集まった技術者が「いつまでもルーツを忘れない」という想いを込めています。
意外と知らないドイツ車のエンブレム一覧
メルセデスベンツのチューニングメーカーBRABUS(ブラバス)やBMWの公認チューニングメーカーALPINA(アルピナ)、ダイムラー・クライスラーの子会社で2000年より日本でも販売が開始されたSmartなども日本では有名ですが、エンブレム自体を気にして見る機会はあまりなかったかもしれませんが、この3社にももちろん由来があります。
ブラバス
社名の頭文字を取ったシンプルなエンブレム。創業者であるボード・ブッシュマン(Bodo Buschmann)と、友人であるクラウス・ブラクマン(Klaus Brackmann)の苗字であるBra・Busを取ったものとなっています。
アルピナ
設立当時のチューニングの象徴として、アルピナ社の基礎を築いたダブル・チョーク・ウェーバーのエアファンネルと、クランクシャフトを描いたものであり、赤と青の配色がされていおり、赤は限りない情熱、青は高い知性と志を意味しています。
スマート
左側にステアリングホイール、右側に矢印を表しておりスマート社の先進性をあらわしています。Smartの名称は創業者のパートナーであったスウォッチ(Swatch)のS、メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)のM、芸術(Art)のartが組み合わされ英語のsmartにかけたものになっています。
意外と知らないイギリス車のエンブレム一覧
日本国内でも車自体を見かける機会が少ない英国の名門メーカー達。名前は聞いたことがある人も多いと思いますがどのようなエンブレムを付けているのでしょうか。
アストンマーティン
エジプトで神格化されている昆虫である太陽神の象徴スカラベの開いた羽がモチーフにされている。創業者の1人であるライオネル・マーティン(Lionel Martin)と、マーティン本人がレーサーとして活躍していたヒルクライムレースが行われていたアストン・クリントン村(Aston Clinton)から命名されています。
ロータス
蓮(ロータス)の花をイメージしたとされているエンブレムで扇型はレースに起源があることを示すブリティッシュ・レーシング・グリーンを、黄色い円は明るい日々を表しています。社名の由来に関しては公表がありませんが、創業者のコーリン・チャップマンが「俗世の苦しみから解放されて夢が叶う実」とされる蓮にちなんで名付けたとの説があります。
マクラーレン
創業者のブルース・マクラーレンの故郷であるニュージーランドの国鳥であるキーウィを図案化したものと言われており、元々はちゃんとキーウィの形をしており「スピーディー・キーウィ」と呼ばれていました。現在ではウィンドトンネルテストの際にできる車体後部の渦をイメージしたもの、とマクラーレンはコメントしています。
ケータハム
ロータス・カーズが自社の「ロータス・セブン」の生産中止を決定した際に同車を非常に気に入っていた創設者のグラハムが、ロータス・セブンを受け継ぐという思いを込めたエンブレム。ケータハム・カーズはロータス・カーズから製造権を取得しセブンの生産を始めることになりました。
意外と知らないフランス車のエンブレム一覧
意外と知らないシリーズ、すでに3カ国ほど紹介しましたが車の生産国はまだまだ沢山あります。次はフランスです、引き続きご覧ください。
ルノー
菱形紋のエンブレムは豪華さと上品さを表す「盾形紋」を変形させたもの。実は1898年から8回も形が変わっており、現在のエンブレムは1925年に誕生した「アリゲーター」で初めて採用されたものです。それ以降このエンブレムはルノーのすべての車に装着されています。
シエトロン
ヘリカルギアの製造が前身であったシトロエン。「へ」の字状のクサビ形を重ねたものでドゥブル・シュブロンやダブルヘリカルギアと呼ばれています。社名は創業者のアンドレ=ギュスターヴ・シトロエン(andré Gustave Citroén)から命名されています。
DS
シトロエンの高級サブブランドとして発足したDS Automobiles。1955年に発売されたシトロエンDSに由来している、Different Spirit・Distinctive Series・Desiree Specialeの略称である、フランス語で女神という意味の「Deesse(デエス)」をなぞらえたものなど、さまざまな説があるが実際のところ詳細は不明です。現在は独立しており単独ブランドとなっています。
アルピーヌ
2017年に復活を成し遂げたアルピーヌ。「ALPINE」の頭文字を冠しています。2012年時点ではルノーの100%子会社で正式名称はソシエテ・デ・オートモービル・アルピーヌ・ルノーだったそうですが、2013年からはオートモービル・アルピーヌ・ケータハムとなりました。しかし2014年にルノーが合併会社の全株式を取得しケータハムとの提携を解除。現在はルノー独自のアルピーヌブランドとして販売しています。
現行で販売されているアルピーヌ A110の正しい読み方は「アルピーヌ Aワン(1)テン(10)」です。
ブガッティ
アルピーヌ同様、社名である「BUGATTI」の頭文字を冠しています。エンブレム上部のアルファベット二文字は創業者名のエットーレ・ブガッティ(Ettore Bugatti)から。1909年、エットーレ・ブガッティは28歳にして自動車会社を設立、自ら自動車の設計を始めるようになり、高級クラスの市販車とグランプリレースで活躍し知名度を上げました。当時のブガッティ車は80km/hも速度が出せたそうです
意外と知らないイタリア車のエンブレム一覧
意外と知らないシリーズも残すところあと2カ国。次はイタリアのメーカーをご紹介しますが、有名なメーカーのエンブレムは…もちろんご存知ですよね?
マセラティ
「三又の槍」のエンブレムはイタリア・ボローニャで設立されたマセラティのもの。ボローニャにあるマジョーレ広場には海の神ネプチューンの持つトライデントをイメージしたもの。創業はアルフィエーリ、エットーレ、エルネストのマセラティ3兄弟。実はイタリアの数あるスーパーカーの中でも最も長い歴史と豊富なレース経験を持ったブランドとして有名です。
※ネプチューン=ポセイドンですが、本場ではネプチューンだそうです。
アバルト
創設者のカルロ・アバルト(Carlo Abarth)の誕生月のサソリが描かれています。小さくてもその猛毒で大きな獲物を仕留める蠍のイメージそのままに、多くのレースで大排気量車を相手に輝かしい活躍を見せました。エンブレム上部にはアバルトの文字も入っています
意外と知らないその他のエンブレム一覧
とうとう最後になってしまいました、意外と知らないシリーズ。この際1つの国だけでなく2つの国の自動車メーカーをご紹介しちゃいます。
テスラ
テスラのブランドエンブレムは、2012年に投入されたモデルSをデザインする際、ボンネットのエンブレム用にTESLAのTから作り出されたもの。社名は電気・物理学者であるニコラ・テスラ(Nikola Tesla)が由来とされています。本社所在地はアメリカ合衆国のカリフォルニア州パロアルトです。
ヒュンダイ
ヒュンダイ(現代)のエンブレムは、HYUNDAIの頭文字である「H」と「地球」をイメージした楕円デザインのもの。流れるHの文字はスピード感を表現するとともに、人が握手をしている姿をシンボライズしています。世界販売台数は現代単独では2017年の時点で年間450万台、なんとホンダと同規模だそうです。
まとめ
今回は日本でも走っている車種はあるけれど、意外と知られていない自動車メーカーのエンブレムについて解説してきました。シンプルにメーカーの頭文字を冠したもの、しっかりと意味を持たせてユーザーに伝えるものなど沢山ありましたが、探してみれば他にたくさん見つかるかもしれませんね。