2019年05月09日 (更新:2020年07月06日)
日本のチューニングパーツメーカー
スポーツカーをチューンするにあたり、どのメーカーのパーツを選ぶか悩ましいところです。機能性や見た目を研究し発売されているパーツですから、どれを選ぶか悩みますね。今回は、どのようなメーカーがあるのかご紹介しますので、チューニングの参考にしてみてください。
トータルチューニングパーツメーカー
チューニングパーツメーカーと言っても、特定のパーツに特化させて開発しているメーカーと、ある程度全てのパーツを開発しているメーカーに分かれます。まずは後者である、全てのパーツ開発を行うメーカーをご紹介します。
HKS
過去にはプロドリフト選手権であるD1グランプリにも参戦し、輝かしい功績を納めてきたHKS。マフラーにサスペンション、ターボキットやコンピューターに到るまで、全てのジャンルで最高水準のパーツを開発しています。
感性に訴えかけるパーツ作りをモットーにしていることもあり、HKSのパーツをつけるとさらに運転が楽しく感じられるパーツばかりです。2017年にはHKS USAを設立するなど、グローバルに活躍する企業です。
総合的にバランスの良いチューンを目指すのであれば、HKSでパーツを揃えるのも良いです。ワークスマシーンにするまでいかなくとも、排気系やエンジン周りはHKSで統一するなどのチューン方法もありますので、選択肢に取り入れてみてください。
TOMEI
「TOMEIエンジン」というワードに聞き覚えがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。チューンドエンジンといえばTOMEIという方も一定数いらっしゃいます。1968年に日産ワークスドライバーだった方が会社を設立。車いじりが大好きなメンバーが集まり、会社がスタートしました。
その後、日産車を中心にエンジン周りのチューニングパーツを開発。特徴的だった青いエンジンは搭載されているだけで存在感をアピールできるものでした。特にシルビア系であれば、エンジンの色により「赤ヘッド」「黒ヘッド」に分けられていましたが、TOMEIのチューンドエンジンは「青ヘッド」と呼ばれていました。
現在は日産以外のエンジンも手掛けており、選択肢がより広がりました。エンジン周りは細々とチューンするとバランスが崩れ、調子が悪くなってしまいます。そう考えると、TOMEIのチューンドエンジンを搭載するのも良いかもしれませんね!
TRUST
トータルチューニングメーカーといえば、TRUSTは欠かすことができません。現在もワークスマシーンをD1グランプリに参戦させているなど、レースで培った技術を存分に活かしています。
吸排気はもちろんのこと、サスペンション、そしてエアロに到るまで、まさにトータルチューニングパーツメーカーと言えます。長年D1グランプリに参戦していることで、レースの経験から高い水準のパーツを開発できると言えるでしょう。
また、忘れてはいけないのがGreddyというTRUSTが販売する追加メーターです。現在、追加メーターと言えば日本精機が販売するDefiが有名ですが、Defiが販売される以前はGreddyが不動のメーターでした。
高性能であり、見やすい点からも非常に評価されたメーターなのです。メーターとしての高い水準は現在も維持しています。Defiがいまいち合わない方は、Greddyを試してみるとしっくりくる場合もあります。
細部のチューニングまでも手がけるTRUSTですので、痒いところに手が届くと言えます。「このパーツが欲しい!」と思った際に、検索してみると意外とヒットするかもしれません。
TEIN
カー用品店に行けば、必ずと言って良いほど展示されているTEINです。緑のサスペンションをご覧になった方も多いと思います。価格もかなりお手頃ですので、チューニングに導入しやすいパーツもたくさん出ています。
さらに、減衰力調整などの機能もしっかり抑えているので侮れません。カー用品店でよく目にする通り、流通量が多いことも価格が抑えられる秘訣です。車高調も安い買い物ではありませんが、手に入りやすく比較的安く、さらには機能性も備えているパーツばかりですので、まずはTEINを導入してみるのはオススメです。
OHLINS
サスペンションの王道メーカー、OHLINSです。高級サスペンションと言われ続けるメーカーですね。高級サスペンションと言われ続けていても、価格を下げることなくパーツを生産しています。その秘訣は、性能にあります。
OHLINSをつけたオーナー達曰く、「路面との接地感が変わった」という感想を抱くのです。妥協を一切許さず、他のメーカー以上に手間暇をかけて作られたOHLINSの車高調は、ドライバーに路面の状況までも伝えられるほどに精巧に作られているのです。
世界ラリー選手権や耐久レースでも、上位を占めているチームの車にはOHLINSが装着されているほど、プロからも信頼を得ているメーカーなのです。自動車だけではなく、2輪でも大人気のサスペンションです。是非、人生で1度は試してみたいですね!
BILSTEIN
OHLINSと人気を分けるBILSTEINですが、最も大きな違いは純正オプションとしてBILSTEINのサスペンションが使用されている車があるということです。日本車であれば、AE86の純正オプションとして設定されています。
さらに、スバルレガシィのGT-Bというグレードには元々BILSTEINが装備されていました。このように、各車メーカーが純正オプションとして設定するほど、信頼の置けるメーカーだということです。
スポーツサスペンションということで、街乗りにはあまり適さない仕様となっていますが、日頃からスポーティな走りを追い求める方にとっては非常にお勧めできます。
マフラーメーカー
様々なメーカーがマフラーを開発していますが、その中でもマフラー専門として開発を進めているメーカーをご紹介します。マフラーと言えば気になるのは音だと思いますが、性能も大切です。どのようなラインにすれば抜けが良く、パワーが出せるかなど、マフラーに関しても奥が深いのです。
それでは、主なメーカーを見ていきましょう。
柿本改
古くから愛されているマフラーメーカーの柿本改です。開発に力を入れ、新しい製品を発売し続けているメーカーです。開発心はマフラーだけに止まらず、インテーク、コンピューター、チューンドエンジンなども開発しています。
そんな柿本改のマフラーですが、音、出力共に非常に満足度の高いユーザーの声を得ています。さらに、近年様々な車の仕様から、社外マフラーを製造しにくくなっているのが現状です。そんな中でも、幅広い車種に対応したマフラーを販売しているのも柿本改の特徴です。
5ZIGEN
幅広いニーズをカバーすることを目標とし、様々なユーザーを獲得してきた5ZIGEN。複雑化する車の形態にも対応し、今後はレースにも力を入れることを発表しています。音だけではなく、パワーを引き出すためのマフラー設計に着手しているわけですね。
よりパワーを引き出すために、エキゾーストマニーホールドの開発にも余念がありません。音はさることながら、これからの5ZIGENの進化にも注目したいところです。
FUJITSUBO
日本のマフラーメーカーとして名を轟かせてきたFUJITSUBOですが、実は公認マフラーである証のJASMAを発案したのはFUJITSUBOからだったのです。古くからスポーツマフラーのあるべき姿を示してきたFUJITSUBOですが、近年はマフラーのスペシャルオーダーパーツというシステムも取り入れています。
カタログにない車種に乗っていたり、自分のイメージと若干違っている場合、スペシャルオーダーパーツのシステムを使用することにより、自分が納得できるマフラーを製造してくれるのです。さらに、純正マフラーの修理も行なってくれるとのことです。自分流を目指すのであれば、FUJITSUBOはおすすめです!
CARTUNEユーザーの紹介
「毒キノコ」という相性で呼ばれることもあったHKSのエアクリーナを装着しています。見た目に違いが出ることはもちろんですが、それ以上にアクセルを踏んだ際の吸気音がたまりません!是非とも、試してみたいパーツです!
こちらは、TOMEIのエキゾーストマニーホールドを導入してあります。純正とは一目瞭然で違いがわかりますね。エキゾーストサウンドにも違いが現れるため、入れただけで音質とパワーの両方を手に入れることができます。
TRUSTから発売されているGreddyの追加メーターです。車種によっては、こちらのメーターが合う場合もあるでしょう。ご自分の愛車のメーターに合わせることができれば、ワンランク上の運転席になります。
サスペンションの高級メーカー、オーリンズです。圧倒的な高級感がありますね。あまり見えることのないサスペンションですが、作業中に垣間見えるだけで周囲から注目を集めるでしょう。あとは乗ってみて実感することが多いパーツです。
こちらは柿本改のマフラーです。マフラーも、実際につけてみないとわからない部分は多いですが、チタンであれば見た目も圧倒的に良くなります。そしてこの大きさならば、存在感もアピールできますね。
まとめ
今回はトータルチューニングパーツメーカー、サスペンション、マフラーに絞りましたが、カスタムを考えると様々なパーツ専門メーカーが存在します。専門メーカーを選択するか、トータルメーカーを選択するかを悩むのも楽しい時間です。皆さんにとって良い選択ができることを願っていますね!