ランボルギーニのエンブレムや車名の意味、その由来とは? | CARTUNEマガジン
ランボルギーニのエンブレムや車名の意味、その由来とは?

2019年05月08日 (更新:2022年10月24日)

ランボルギーニのエンブレムや車名の意味、その由来とは?

ランボルギーニといえば、いつの時代もスーパースポーツカーの代表として羨望の的です。一度はハンドルを握ってみたい、と密かに夢見ている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、そんな憧れの的であるランボルギーニをもっと良く知るために、車名の意味や由来についてご紹介します。

ランボルギーニとは

龍の咆哮HiroさんのウィッシュZGE20Wの画像
龍の咆哮HiroさんのウィッシュZGE20Wの画像

今でこそ誰もが憧れるスーパースポーツカーを製造・販売しているイタリアの自動車メーカー・ランボルギーニですが、正式名称は「ヌオヴァ・アウトモービリ・フェルッチオ・ランボルギーニ」といい、もとは農業機械であるトラクターを製造していました。

ランボルギーニ社の創設は1962年。その翌年にはランボルギーニ社初となるモデル350GTVを製作しています。

しかし、このモデルは創業者であるフェルッチオ・ランボルギーニ氏の納得のいくデザインではなかったため、市販されることはありませんでした。そして1964年、350GTVで得た教訓を生かしてランボルギーニ初の市販車としてデビューしたのが350GTです。

翌年には後継モデルとして、初めて名前に「ランボルギーニ」を冠するランボルギーニ・350GTを発表。また翌年にはランボルギーニ・400GTを発売し、当時としては圧巻の250台ものセールスを記録することになります。

エンブレムの意味・由来

ozaoza.e90m3(IRUKA CLUB)さんのM3 セダンの画像
ozaoza.e90m3(IRUKA CLUB)さんのM3 セダンの画像
引用元:ozaoza.e90m3(IRUKA CLUB)さんの投稿

ランボルギーニ 公式サイト

ランボルギーニのモデルで象徴となっている猛牛のエンブレムですが、由来は諸説あります。

まずは、フェルッチオ・ランボルギーニ氏がランボルギーニ立ち上げの原動力とした、フェラーリへの反発心があったといわれています。

創業者のフェルッチオ・ランボルギーニ氏が自動車業界への進出を決めたのには、かのフェラーリとの因縁がありました。

トラクター製造業が成功し、成功者となったフェルッチオ・ランボルギーニ氏は所有していたフェラーリが故障した際、修理のためにパーツを送るようフェラーリに依頼しました。

しかし、送られてきたパーツは自社で使ってたトラクターのパーツと全く同じものだった上に、価格はその10倍もしたそうです。そのことにフェルッチオ・ランボルギーニ氏は激怒。

自ら「フェラーリを超えるスポーツカーを作ってやる」と心に決めたことから、フェラーリのエンブレムが「跳ね馬」なのに対して、ランボルギーニで手がけたモデルのエンブレムには「猛牛」を採用したといわれています。

また、この説は間違いであり、フェルッチオ・ランボルギーニ氏自身が牡牛座であったということに由来するという説もあるようです。

ランボルギーニの車名の意味・由来

タケさんのディアブロの画像
タケさんのディアブロの画像
引用元:タケさんの投稿

イタリアのボローニャ・サンタアガータを本拠地とするランボルギーニは、時として「サンタガアータの猛牛」とも呼ばれます。荒々しくエンジンをうならせながら街道を駆け抜ける姿はまさに猛牛そのものですが、ランボルギーニが「猛牛」と呼ばれるのにはもう一つ理由があります。

それは、ランボルギーニのほとんどのモデル名が、スペインの闘牛をルーツとしているため。

例えば、伝説の名車として名高いランボルギーニ・ミウラは、伝説的な闘牛の牧場主であり、フェルッチオ・ランボルギーニ氏の友人でも会ったフェデリコ・ミウラ氏から取られています。

また、ランボルギーニ・ディアブロの後継モデルとして開発されたムルシエラゴは、19世紀に活躍した伝説の闘牛・ムルシエラゴから来ており、スペイン語では「こうもり」を意味しています。他にも、アヴェンタドールやウラカンなども、当時圧倒的な強さで活躍していた闘牛にちなんでいるのです。

ちなみに、ランボルギーニを代表し、ガルウイングドアの代名詞でもあるカウンタックは、車名の由来を闘牛としていません。スペイン北西部の方言で「驚き」を表現する言葉〝contacc〟(クンタッチ)のつづりを変えて使用されています。

近年のランボルギーニ

yanaさんのウラカンの画像
yanaさんのウラカンの画像
引用元:yanaさんの投稿

ランボルギーニは1999年に一度フォルクスワーゲングループ内である、アウディの傘下となっています。そして、2019年1月からはポルシェ傘下へ入ることになりました。

これは、フォルクスワーゲンがグループ内で手掛けているアウディ、ブガッティ、ランボルギーニなど、スーパーカーとされているモデルのプラットフォームを全てポルシェ製にして、コストダウンを図る狙いがあったようです。

現在、ランボルギーニのモデルの多くはプラットフォームをアウディと共有しており、2018年に発売されたランボルギーニ初のSUVモデルであるウルスも、フォルクスワーゲングループが持つプラットフォームである、「PL7x系プラットフォーム」の改良型が採用されています。

まとめ

VIPER ACRさんのムルシエラゴホイールの画像
VIPER ACRさんのムルシエラゴホイールの画像

ランボルギーニの車名の由来は「闘牛」から来ていますが、もちろん他のメーカーのモデルにも車名の由来は存在しています。たまには、デザイナーによる特別な意味が吹き込まれた車名について、しっかり調べてみるのも面白いものです。

圧倒的な動力性能と価格でファンを魅了してやまないランボルギーニですが、今後もどんなモデルが発表されるのか目が離せませんね。

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