発炎筒がないと車検に通りません!価格と使い方を解説!

2021年10月26日

発炎筒がないと車検に通りません!価格と使い方を解説!

label事故対策

車に当たり前のように純正で搭載されている発炎筒。高速道路やバイパス、踏切や往来の激しい一般道などで故障や事故が起きた時に非常用信号として使用されるのですが、使用することで鮮やかな光を放つ炎を上げ後続車からの視認性を高める役割を持っています。しばしば発煙筒と誤解されることがありますが、使用目的が違ったりしますので今回は「発炎筒」についてお話ししていきたいと思います。

発炎筒とは

YūkiさんのロードスターND5RCの画像
YūkiさんのロードスターND5RCの画像
引用元:Yūkiさんの投稿

車に乗っていて、一度は目にしたことがあるかと思います。その多くは赤色の筒状で、使ったことはなくともその存在はドライバーならば必ず知っておかなければなりません。発炎筒は文字通り「炎」を出す道具で、緊急時に光を出して周囲に自らの存在や危険の存在を知らせるために使います。

発炎筒は正式名称を自動車用緊急保安炎筒といい、日本工業規格(JIS企画)によって規格化されています。現在では発炎させないタイプの発光ダイオードを用いた非常用信号灯しようができるようになっています。

発炎筒の積載義務

発炎筒は日本国内において、自動車の保安基準である「道路運送車両の保安基準(道路運送車両法に基づく国土交通省令)」によって二輪自動車を除く自動車には非常信号用具の装備が「義務化」されており、確実な性能を維持させるために火薬式発炎筒の有効期限は4年、LED式の有効期限は無しと定められているものです。

この発炎筒は日本工業規格により厳しく性能が定められており、国産車・輸入車問わず車には搭載されているものです。

公道上での自動車の故障や事故等が発生した際に、「発炎」が付く名前の通りに赤い炎を発し、周囲に存在を伝える信号として機能します。1度の使用で5分以上燃焼を続け、日中であっても600m以上、夜間であれば2km以上も離れた場所からでも視認できるほど強い光を発生させます。

発炎筒と発煙筒の違いって?

「発炎筒」は鮮やかな光を放ち赤い炎を上げる筒状の道具となっていますが、「発煙筒」は火薬を用いて点火することにより大量の煙を吹き上げる機器で、花火の原理を利用しています。自動車に使用されるのは発煙筒ではなく発炎筒になるので購入の際は間違わないように確認しましょう!

発炎筒がないと車検に通らない

YūkiさんのロードスターND5RCの画像
YūkiさんのロードスターND5RCの画像
引用元:Yūkiさんの投稿

厳密にいうと、車検項目に「発炎筒」の検査は含まれていません。

しかし、「非常信号灯の有無」は項目として存在しています。道路運送車両法において、発炎筒は非常信号灯に該当しているので、搭載していない車両は車検を通すことができません。

さらに、発炎筒は必ず所定の位置に搭載しておかないといけません。国産車の場合は保安基準第43条により「運転席のドアポケット」「助手席のドアポケット」「運転席のダッシュボード下横」「助手席のダッシュボード下横」と設置場所が決められています。

逆に言えば、発炎筒、LED非常信号灯どちらであっても、JIS規格を満たしている非常信号灯が、すぐ使用できる場所に装備されてさえいれば車検には通すことが出来るのです。

よく「発炎筒の期限が切れていたけど車検自体は通った」なんてこともありますが、実際には非常にグレーな問題です。車検の際、発炎筒の使用期限に関して正確な明記はされていませんが、車検を通す際に使用期限が1つの目安となっており、検査員の判断によっては不合格となってしまう場合がある、とよく言われています。

間違いがない方法をとるのであれば、火薬式の発炎筒はどれだけ高くても¥1000までかからないので安心を買うと思って準備しておけば何も問題はないものと思います。

発炎筒の期限と規格

しんくんさんのフーガY50型の画像
しんくんさんのフーガY50型の画像
引用元:しんくんさんの投稿

発炎筒の使用期限は4年です。

車検場の検査官が、車検時に発炎筒の使用期限などを調べることもありませんが、期限切れの発炎筒は内部の劣化が進んでいる可能性があり、いざという時にしようできない恐れがあります。愛車の発炎筒の期限が切れていたら、速やかに交換することをおススメします。

規格はJIS規格(D5711)により決められており、発炎剤・保安炎筒共に細かく適合に条件を設けられています。基本的な部分をかいつまんで説明するとすれば、下記のとおりとなります。

  1. 燃焼時間:5分以上
  2. 炎色:赤色炎
  3. 光度:160カンデラ以上

本来は常に有効期限内の物を備え付けていることが望ましいのですが、緊急時に使おうとしたら期限が切れていた、ということもありますよね。発炎筒は期限が切れていても炎を出すことはできるので、期限が切れていたとしても緊急時には使用して安全を確保してください。

ただし、長く保管することで火薬が本来の性能よりも劣化していることがあるので、明かりが小さかったり最悪の場合炎がつかないこともありえます。お店に車検を任せていればおそらく大丈夫ですが、定期的な点検を実施しておきましょう。

発炎筒の使用方法と注意点

できれば発炎筒を使うような機会には遭遇したくないのですが、万が一が起きてしまった時の為にこの記事で使い方だけは覚えておいてください。とは言ってもサイズが大きいマッチのようなものなので、そんなに難しくはありません。

安全を確保する

発炎筒を使う前に身の安全を確保します。これは車に関わる緊急事態において、いずれも同じです。後続車両に追突されたり、二次災害を防止するためにもまずは車を広い場所へ移動させ、ハザードランプを出して停車していることを後ろに知らせます。その後、後方を確認してから速やかに車から脱出し、ガードレールの外といった、車に衝突されるおそれのない場所へ避難しましょう。

発炎筒の使い方

  1. 発炎筒を取り出し、本体を捻りながら引っ張ってケースを外します。外したケースはマッキーのフタのような感覚で反対側に装着します。
  2. 発炎筒本体の先端に付いている白色のキャップを外します。
  3. キャップについている摩擦面と、本体の先端に付いている摩擦面を擦り合わせて着火させます。マッチを使う要領で行うと着火させやすいです。
  4. 後続車に十分注意しながら車両の50m程後ろに設置します。設置の際は立てても寝かせても問題ありません。三角表示板がある際には必ず併用しましょう。

手順としては簡単ですが、炎の勢いはかなり強いため発火時のヤケドに注意しましょう。また、発火した後は立てておく必要はありません。地面に寝かせて置いておいても大丈夫です。

ただし、設置する箇所は故障などで停止している車両の50m以上後方です。追突などの二次災害を防ぐための発炎筒なので、後続の車両に早めに気が付いてもらう必要があるからです。

設置する際も、車道を歩くのではなくガードレールの外や路側帯に出てから設置するようにしてください。何よりも、まず自分の身の安全が最優先です。

発炎筒以外にも!三角停止表示板の設置と救援連絡

zawa.zawaさんのキャリイトラックの画像
zawa.zawaさんのキャリイトラックの画像
引用元:zawa.zawaさんの投稿

高速道路ですと、三角停止板の設置も義務付けられています。発炎筒を置いた辺りに設置してやることで、やはり後続車両との事故を防ぎたいですね。後続車両へ事故を知らせることができた後は、JAFやロードサービスへ救援連絡を行ってください。

事故を起こした場所や状況がわかるとその後の対応がスムーズになるので、コールセンターの指示に従って現状を報告してくださいね。ちなみに携帯電話が繋がらなくても、高速道路には1kmごとに緊急電話が設置されています。無理なことはせず、これで助けを待ちましょう。

発炎筒とLED非常信号灯どっちがいいの?

現在では純正の発炎筒の代用品として、炎を発しない「LED非常信号灯」も使われることがあります。

こちらを代用品とするメリットとしては、発炎筒と違い使用期限がないことが挙げられます。

また、発火に際し火薬の代わりに電池を使用するため点灯時間が大幅に延長されていることもメリットの一つ。前述したように従来の発炎筒は5分程度の発火ですが、LEDの場合は20時間ほども点灯する製品も存在しています。

使用法もキャップをひねるだけというカンタンさも、LEDの非常信号を選ぶユーザーが増えている一因でしょう。

発炎筒のメリット・デメリット

マコトさんのミニXN12Aの画像
マコトさんのミニXN12Aの画像
引用元:マコトさんの投稿

メリット

  • 価格設定が安め
  • 後方からの視認可能距離が長い
  • 光だけでなく煙でも後続車へアピールができる
  • 着火後、車の後ろに設置するのが楽

デメリット

  • 製造から4年間の使用期限がある。
  • 水濡れに弱い期限内でも吸湿すると着火しない場合がある
  • 雨の日は着火場所に困り、雨で消えてしまう恐れがある
  • 燃焼時間が5分と短いというデメリットがあります。

LED非常信号灯のメリット・デメリット

アリスマさんのアクアNHP10の画像
アリスマさんのアクアNHP10の画像
引用元:アリスマさんの投稿

メリット

LED非常信号灯は電池を使って、発炎筒と同じくらいに明るい光を発します。そんなLED発炎筒のメリットですが、再利用が可能であることと雨の中でも使えること、そして持ち運びが容易なことです。本来は燃え尽きればそれっきりの発炎筒ですが、LED式ですと電池を入れ替えれば何度でも使うことができるので、頻繁に高速道路を使う方ですと安心できるかもしれません。

火を出すわけではないので雨の中でも使えるのも安全性を高めてくれます。また、熱が出ないので緊急時に設置するまでも振りながら歩けるのでより事故のリスクを減らすことができます。

  • 使用期限が無く電池交換で半永久的に使用できる
  • 電池が続く限り点灯させられる
  • 雨が降っていても簡単に発光させることができる
  • 防水の物が多く水濡れ、湿気を気にする必要がない

デメリット

一方、便利なLED式にはデメリットもあります。電池が切れるおそれがあることと、故障してしまった場合に使えなくなってしまうということです。発炎筒は本来、そう頻繁に使うものでもありません。点検しておらず、緊急時になってみたら電池が切れて使えなかった・・・という事態も考えられます。

また事故の衝撃や、後続車両に踏まれてしまったりして故障してしまうと使うことができなくなってしまいますので、置き方や管理に注意が必要です。

  • 火薬式に比べ後方からの視認可能距離が短い
  • 電池交換のタイミングがわかりにくい

特に、昼間に使用する際は遠目で見たときに発光しているかどうかが非常にわかりにくいです。高速道路のような速度が出ている状態でLED式が道路上に置いてあったとしても、発炎筒だと気づいて貰えるには少し時間がかかるかもしれません。

通販で購入出来るLED非常信号灯と三角停止板

発炎筒も通販で購入出来ますが、通販サイトによっては取り扱っていない場合もあります。LED非常信号灯はほとんどの通販サイトでも購入できるようになっています。非常時への備えのために必要なLED非常信号灯と三角停止板をご紹介します。価格も1000炎以下ですのでチェックしておきましょう!

エーモン『非常信号灯』

カー用品の中でも特にDIY用の製品を多数販売している、エーモンのLED非常信号灯です。

高輝度の赤色LEDを採用し、連続使用可能時間も約20時間という高性能な製品。単4アルカリ電池2本で使うことができ、点灯テスト用の電池が付属しているので使い方が不安だという方も安心して使うことが出来ます。

エマーソン 車載用 三角停止表示板

こちらもいざという時に必要になる三角停止板。高速道路上で車を緊急停止させる際には、後続の自動車から見える場所に三角表示板を置かないといけません。表示義務を怠った場合「故障車両表示義務違反」となり反則金と違反の対象となります。

高速道路に頻繁に乗る方は是非確認しておきましょう!また中古車で車を購入した際などには車載されていない場合も有るため、この機会に車載されているかや車載場所を改めて確認してください。

まとめ

発炎筒は車検に必要なだけではなく、突然のトラブルへの対策として欠かせない立派な部品の一部です。ガソリンスタンドやカー用品店で購入できる手ごろなものなので、車検に対応したリーズナブルなものを購入することをおススメします。命を守る発炎筒、今すぐチェックしてみてください。