2019年05月04日 (更新:2024年08月05日)
車の位置がリアルタイムでわかる!車用GPS商品やサービスを紹介
普段携帯やカーナビなどで使われている全地球測位システムGPS。人工衛星を使い全世界どこにいても現在位置を正確に割り出すことのできる測位システムなのですが、元々は軍事目的で開発されたもので「GPS衛星」はアメリカ合衆国が管理しています。今回は車にまつわるGPSを一挙紹介いたします。
GPSとは?
GPSの正式名称はGlobal Positioning Systemで、衛星測位システムの事を指していると思われがちなのですが、衛星測位システムはNavigation Satellite Systemが正しいとされています。
米国管理の「GPS」ですが衛星測位システムとしては他にも欧州連合の「ガリレオ」ロシア連邦の「GLONASS」中国の「北斗系統」インドの「NavIC」フランスの「DORIS」日本の「準天頂衛星みちびき」等があげられます。
全地球を利用可能範囲とする衛星系を「全地球衛星系」、特定地域に限定した配置をされる衛星系を「地域衛星型」、衛星を用いて航法を補強するシステムを「衛星型補強系」の3種類に分けています。
全地球衛星系はGPS・ガリレオ・GLONASS・北斗系統。地域衛星型はNavIC・DORIS・みちびき等になるとのことです。GPS・GLONASS・ガリレオ・準天頂衛星などの総称はGNSS(Global Navigation Satellite System)と呼ばれるそうです。
話をわざと脱線させたのですが、今販売されているカーナビやレーダー探知機にはGPS衛星に加えGLONASS衛星や準天頂衛星みちびき(みちびきはあくまでGPSと連携)からの測位を併用させている商品が販売され始めています。将来的には総合的に全地球衛星系を併用した「車載用GNSSアンテナ」なんて物が出るかもしれませんね。
GPSを搭載するメリット
大切な愛車を保管する時、駐車場や環境はどうなっていますか?自宅にガレージが備え付けられていて、施錠ができ監視カメラも完備されているような大きな家に住んでいる方、中にはいらっしゃるかもしれませんがほとんどの方はそうではありません。
例えば、地域や地区で使う自宅から少し離れた合同の駐車場であったり、自宅に駐車場はあるものの監視カメラなどの設備がない、もし施錠できるガレージがあったとしても、深夜に寝静まった時には車の様子を見ることは叶いません。
監視カメラが備えられていても顔などの特徴を隠されていたら…。そう、ご想像いただいた通り「盗難被害」ですね。車両にGPS付き盗難防止装置が搭載されていた場合には、携帯アプリ等と連携させておくことが重要となりますが、アプリと連動していた場合には手元にある機器が車体の異常を検知し一早く教えてくれますので早期の対策が可能です。
GPS付き盗難防止装置があれば盗まれても場所がわかる!
もし万が一盗難されてしまったとしても、GPSや近隣の無線基地局から取得した位置情報により盗難された車両を早期発見できる可能性が増えてきます。盗難被害として警察に追跡をお願いする際にも盗まれた時点で通報でき、ルートと現在地を瞬時に特定することができますので犯人の早期確保につながります。
GPSのおかげでどこにいるかわかる!
GPSナビを搭載していた場合には、訪れたことがない場所にも簡単に出かけることができますし、初めて通る道でも迷わないようにしっかり位置情報をGPSが拾ってくれますので、地図機能を使うことで現在位置や周辺地域の確認をすることができます。
営業車の車両管理に使われることも
企業ではよくある話なのですが、GPSは位置情報を取得していますのでお得意さんなどに出向く必要のある営業車に使われることもあります。走行時間や運行ルートを確認し無駄のない最適なルートを選べるようになるので、結果としてガソリン代など経費の削減につながります。
また、運転手の安全運転診断ツールとしても使用され事故の防止意識も高まるそうです。取引先企業と共有することにより、荷物の発送があった際にも相互で位置情報管理ができるため相手先に安心感を与えることができます。
使用する側の社員にももちろんメリットがあり、日報や訪問報告書の作成が簡略化されデスクワークの軽減を図ることができます。万が一事故が起こってしまった場合でも車両管理システムが入っている車両であれば事故現場が特定でき、自動で会社や保険会社・ロードサービスに連絡が入るので、考えたくはないですが自分で通報ができなくなってしまった時でも迅速に救助要請が可能になります。
GPSを搭載するデメリット
では、GPSを搭載することで発生してしまうデメリットはあるのでしょうか?包み隠さず正直に言ってしまうと、デメリットは存在します。あまり良くない言い方になってしまいますが、自家用車であろうが社用車であろうがGPS装置がある場所が判ってしまうので、どこにいるのかが容易にバレてしまうことです。
営業車であれば、ちょっとコンビニに寄っただけで注意されてしまう会社もあるでしょうし、自家用車であれば恥ずかしい話ではありますが、私のように夜中に外出してワインディングをドライブしただけで玄関のチェーンを掛けられてしまう家庭だってあります。
GPSの性能としてのデメリットもあり、天気が非常に悪い時や高層の建物に囲まれてしまった場合、トンネル内を走行している場合には精度が下がってしまうこともあります。
車用GPSのおすすめ紹介
では、GPS車載器にはどのようなものがあるのでしょうか、Amazonでも購入ができるオススメをピックアップしてみましたのでご覧ください。
番犬ドンデPRO
対象車両をリアルタイムGPSで検索、SIMカードも必要なく簡単操作でPCやスマートフォンを使って確認できます。PCはMac・Windows対応、スマートフォンはiPhone・Android対応。
GPS本体の連続待ち受け時間は400時間、本体のバッテリー残量が少なくなった時にはメールで通知をしてくれます。気になる機能は「振動検知機能」「移動見守り機能」「追いかける機能」など多数ありますが、振動検知機能はあらかじめ設定しておいた感度で振動を検知すると登録先メールアドレスへ通知してくれます。
移動見守り機能は現在地を中心に一定の範囲から出た場合もメールにて通知してくれます。追いかける機能は連続でGPS端末の位置情報と登録端末の位置を表示し、距離などを調べることができます。購入後はGPS端末の登録作業が必要になります。
購入から1年は通信費用が無料ですが、2年目からの継続使用は通信費用が年間で¥24000(税別)が必要となります。Google MAPやストリートビューにも対応しており、携帯画面でも確認しやすくなっていますので、使い勝手は非常に良い盗難防止アイテムとなっています。
車用GPSのサービス紹介
現在ではGPSを使ったサービスも増えてきており非常に便利な世の中になってきています。ここではどのようなGPSのサービスがあるのかを紹介していきたいと思います。
カーシェアリングサービス
カーシェアリングサービスとは、登録を行った会員間で特定の自動車を共同使用するサービスでレンタカーに似たシステムではあるものの、レンタカーよりも短い利用時間を想定して行われているサービスです。
利用するためには予約専用のアプリを使うことになる場合が多いのですが、GPS機能で現在位置周辺のステーションと車の空き状況が確認できます。スマホのGPS連動させてドアロックを解錠する方式の車両もあるため、解錠方法は各サービス店に確認をお願いします。
Googleストリートビュー
もしかしたらみなさんも一度は見たことがあるかもしれないGoogleカー。ストリートビューの撮影で街中を走っていることが多いのですが、この車にもGPSが使われています。
天井部に360°のパノラマビューカメラが搭載されていますが、この車の役目はそれだけではありません。GPSを用いる事により緯度や経度などの撮影位置の記録をし、レーザースキャナーで建物の記録を行うというとてもハイテクな仕組みになっています。
まとめ
今回は車の位置を把握するために心強いGPSや、GPSを使った車載器やサービスについてお話をしてきました。今や携帯電話にも普通に使われているGPSですが、技術は日々進歩しており日常生活をとても便利にしてくれています。革新的な代替技術が出てくるまでは長いお付き合いになりそうですね。