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セルフ式ガソリンスタンドで給油してみよう!

2019年04月29日 (更新:2020年08月11日)

セルフ式ガソリンスタンドで給油してみよう!

年々増えているセルフサービス式のガソリンスタンド。燃料代が安価なのは魅力的ですが、自分で給油するわずらわしさから、敬遠されていた方も多いのではないでしょうか。今後はセルフサービス式が主流になることが予想されます。いま一度、セルフサービスガソリンスタンドの利用方法を確認しましょう。

サービスタイプのガソスタとセルフサービスのガソスタについて

しんのみや たけぞうさんのBRZZC6の画像
しんのみや たけぞうさんのBRZZC6の画像
引用元:しんのみや たけぞうさんの投稿

ガソリンスタンドでの給油には、ふたとおりの方法があります。ひとつは給油係の店員が待機していて、給油と精算を行ってくれるサービスタイプのガソリンスタンド。もうひとつが、自動販売機のように自分で給油して、精算するセルフサービスのガソリンスタンドです。

サービスタイプ(サービススタンド)

サービスタイプのガソリンスタンドは、店員に口頭で油種と給油量を伝え、ドライバーは車から降りることなく、給油を完了させることができます。給油中の手空き時間を利用して、車内のゴミや、窓拭き、必要に応じてタイヤ空気圧や簡易的な車両点検を行ってくれる場合もあります。フルサービスタイプとも呼ばれます。

セルフサービスタイプ(セルフスタンド)

一方、セルフサービスタイプのガソリンスタンドでは、サービススタンドの店員がおこなっていた作業を利用者自らがおこない、精算は機械による自動精算で代行します。人員削減および、人件費をカットできることで、燃料をサービススタンドに比べ安く供給できるのがメリットです。

出光が紹介する給油方法

momoさんのRX-7FD3S 前期の画像
momoさんのRX-7FD3S 前期の画像
引用元:momoさんの投稿

セルフスタンドは多数存在しますが、経営企業によって設備や手順が異なる場合があります。しかし、基本的な手順や注意点は同じです。出光昭和シェルのセルフ式ガソリンスタンドを例に、給油方法を解説します。

給油前

給油機側に給油口を向けて車を停止します。気化した燃料が車内に侵入しないように窓を閉め、パーキングブレーキを作動させて車が動かないようにし、給油中のガソリンに引火する恐れがあるため、エンジンは停止させます。

車を降りる前に、給油口レバーを操作し、給油ハッチを空けておきましょう。

給油準備

りょういちさんのS1の画像
りょういちさんのS1の画像
引用元:りょういちさんの投稿

給油機の前に移動し、タッチパネル操作で「支払い方法」「油種」「給油数量(金額)」を指定します。

給油前に給油機に備え付けられている静電気除去シートに触れ、体にたまっている静電気を逃がしてやります。とくにガソリンは、わずかな静電気放電でも引火・爆発します。とくに気温の低い時期ほど、空気が乾燥するため静電気が発生しやすくなります。確実に静電気を除去しましょう。

車の給油キャップを開けます。外したキャップは、指定のキャップ置き場に置きましょう。落下などで給油キャップを破損すると、走行中の燃料漏洩につながる恐れがあります。

タッチパネルであらかじめ指定していた油種ノズルを手に取り、車の給油口にしっかりと奥まで入っていることを確認してから、ノズルの給油レバーを引き、給油を開始します。

給油ノズル内には、燃料が溜まっている場合があります。ノズル先端はつねに上に向け、ゆっくりと動作しましょう。給油ノズルは、頑丈かつ重く扱いづらいため、初めて利用する方はバランスを崩さないように注意しましょう。

給油中

そめのり(5才+44才)さんのステップワゴンスパーダRP4の画像
そめのり(5才+44才)さんのステップワゴンスパーダRP4の画像
引用元:そめのり(5才+44才)さんの投稿

給油中はノズルレバーを引いたまま、手を離さずに指定数量に達するのを待ちます。セルフスタンドの給油ノズルには、ロック機構がないため、その場を離れることはできません。車種によっては、ガソリンタンク内の空気が上手く抜けず、吹きこぼれる場合があります。給油中は給油口から目を離さず、吹きこぼれそうになった場合はすぐにレバーを戻しましょう

給油ノズルはセンサーにより、満タンもしくは指定数量・金額になると、自動的に給油が停止する構造になっています。ただし、「給油口へのノズルの挿入が浅い場合」「ノズルレバーを少しだけ引いてゆっくりと給油した場合」「満タン停止後に継ぎ足し給油をした場合」はセンサーが働かず、燃料が溢れる恐れがあります。

自動停止以降にガソリンを追加給油することは、セルフスタンドでは非常に危険な行為であることを覚えておきましょう。

給油後

給油ノズルを給油機の元の位置に戻します。一度ノズルを給油機に戻すと再給油はできません。給油キャップをカチッと音が鳴るまで締め、給油口カバーを閉じて給油は完了です。

給油機からレシートを受け取り、つり銭がある場合は、自動つり銭機から受け取ります。自動つり銭機の読取口に、レシートのバーコードを当てて読み込ませることでつり銭が返却されます。

車へ乗り込み、エンジンを始動させ退店します。他の利用車の車の動きに注意して、車を発進させましょう。

給油する際の注意事項

freephさんのハイラックスGUN125の画像
freephさんのハイラックスGUN125の画像
引用元:freephさんの投稿

引火の危険性があるものは使用禁止

自動車燃料のガソリン・軽油は、揮発性が高く、引火しやすい危険物であるため、一定量以上の取り扱いは有資格者の監督が必要です。セルフスタンドでの給油中は「危険物を扱っている」という認識が必要です。

わずかな静電気放電や火種で引火・爆発する怖れがあるため、スタンド内は火気厳禁・禁煙です。また、スマートフォンや電子機器機の発する電磁波や小規模なショート放電でも引火の危険性があるため、給油中の携帯電話・スマートフォン・電子機器の使用も禁止されています。

自己責任

セルフスタンドでは、サービススタンドの店員がする作業をすべて利用者が行うため、トラブルの責任所在は利用者にあります。

誤給油

もっとも多いトラブルは、ガソリンエンジンに軽油を入れるなどの誤給油。レギュラーとハイオクの誤り給油は、一部の車種をのぞき大きな問題は発生しませんが、ガソリン車に軽油を入れた場合、ディーゼル車にガソリンを入れた場合の修復は非常に困難になります。

なかには「軽自動車だから、軽油を入れた」というウソのような誤給油が一定件数以上発生しています。それらの修復費用は当然自己負担になります。

吹きこぼれ

ノズルレバーの誤操作や、吹きこぼれによる燃料の流出も比較的多いトラブルです。当然流出した燃料はしっかりと精算しなければなりません。また、それによって生じた損失も自己負担です。

燃料がボディやタイヤに付着すると表面を痛めます。また、皮膚に付着するとかぶれ・ただれ、目に入った場合は視力低下や失明の恐れがあります。それらの回復費用は実費で負担しなければなりません。

不安ならば、備え付けのタオルをノズルに添えて給油したり、保護メガネをするなど対策をしましょう。ボディにかかってしまった燃料は中性洗剤で速やかに洗い流しましょう。燃料が目に入ってしまった場合は速やかに医師の診断をうける必要があります。

マナーを守りましょう

割り込みや長時間の占拠は、ほかの利用客の迷惑になりますので、節度をもって利用しましょう。

給油作業は必ずひとりでおこなうことが原則です。給油中のノズルを、子どもが引き抜き流出事故になったケースもあります。

また、セルフスタンドでは、牽引したジェットスキーや、ガソリン携行缶などへの注入は法令により禁止されています。日本のセルフスタンドには必ず有資格者が駐在しているため、わからないことや、トラブルがあった際は速やかに報告、判断を仰ぎましょう。

まとめ

直輝@k13さんのマーチK13改の画像
直輝@k13さんのマーチK13改の画像
引用元:直輝@k13さんの投稿

1998年の消防法改正より、日本でもセルフサービスタイプのガソリンスタンドの営業が可能になりました。それ以降、セルフスタンドが増加する一方、サービススタンドは年々減少傾向にあります。今後は人材不足から、今以上にセルフスタンドに置き換わっていくことが予想されます。

セルフスタンドの設備は、事故が起こらないように万全を期しています。しかし、危険物である燃料を取り扱う以上、そのリスクをゼロにすることはできません。初めて利用する方も、セルフスタンドを利用し慣れた方も、動作手順やマナーを一点一点を確認しながら給油することを心がけましょう。

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