セルシオの歴史を振り返るシリーズ

2019年04月29日

セルシオの歴史を振り返るシリーズ

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かつてトヨタの最高級セダンだった「セルシオ」。全モデルの特徴とその魅力に迫ります!CARTUNEユーザーのカスタム例もピックアップしてご紹介!

初代セルシオ UCF10型

初代セルシオは1989年10月に登場しました。それまで海外市場を意識した高級車がなかったトヨタのイメージを変える歴史的な車となり、メルセデスベンツやBMWに対抗するべくアメリカでレクサスブランドの最高級モデル「LS400」として誕生し、日本国内では「セルシオ」の名前で販売されました。セルシオ(CELSIOR)という車名はラテン語で「至上」や「最高」という意味を持つCELSUS(セルサス)の造語だそうです。

エンジンは4000ccのV8を搭載し、最高グレードにはエアサスが採用されるなど、贅沢な装備がふんだんに奢られています。グレードは装備の違いでA.B.Cが設定されますが、これについては後ほど詳しく解説します。

日本車としては初となる自発光式メーターが採用され、従来のデジタルメーターに代わり多くの高級車に採用されていくきっかけとなりました。現在では軽自動車などにも広く普及していますね!1992年8月にマイナーチェンジが行われ後期型となりますが、10系の場合、外装の変更はホイールが15インチから16インチになるなどの小変更にとどまりました。

特長・魅力

当時革新的だったパッケージングと世界に向けて販売するということに対するトヨタのこだわりを強く感じることができるでしょう。4000ccの余裕ある走りとエアサスペンションや自発光式メーターなどの技術は今でこそ特殊なものではありませんが、当時のトヨタが開発にかけた情熱に触れることができるモデルであるといえます。

グレード

グレードは基本的にA.B.Cの3グレードがありますが、A仕様とB仕様はコイルサスペンションを装備。B仕様には路面状況に応じてダンパーの減衰力を電子制御で切り替える「ピエゾTEMS」という世界初の技術が装備されています。C仕様ではさらに乗り心地をスムーズにさせる電子制御エアサスペンションを装備しました。このC仕様には後席の居住性を重視した「Fパッケージ」が存在し、センチュリーのようにショーファードリブンとしての用途を考慮しています。

この中で1番人気だったのはやはりC仕様。これは中古市場にも言えることです。このA.B.Cという3グレード構成は最終型の30型まで受け継がれました。また、外装にグレードを示すエンブレムなどを装着しなかった点も海外市場に合わせたものだと言われています。

スペック

ボディサイズ(全長×全幅×全高) 4995×1820×1425(mm)
ホイールベース 2815mm
室内長×室内幅×室内高 2010×1515×1160(mm)
車両重量 1700〜1800kg
エンジン 1UZ-FE(V8DOHC32バルブ)
排気量 3968cc
最高出力 260ps/5400rpm
最大トルク 36.0kg・m/4600rpm
燃費 6.7〜7.1km/L
サスペンション ダブルウィッシュボーン式(C仕様はエアサス)
タイヤサイズ 前期215/65R15 後期225/60R16

中古車市場での価格帯

10系セルシオの中古市場価格はおおよそ40万円〜150万円となっています。(2019年4月現在)

2代目セルシオ UCF20型

10系からのフルモデルチェンジは1994年10月に行われ、20系へと移行しました。モデルチェンジ後すぐの前期型の外観は10系のスタイリングをあまり崩すことなく、大きな変化はありませんでした。外観にも表れているように、「変化を求めず、深化を目指す」というキャッチコピーの元プラットフォームを改良し、後席の居住性をアップさせました。

10系で不満の多かったブレーキ性能を改善するべくフロントにはアルミ製の対向4ポッドキャリパーを採用しています。また、馬力のアップとともに車両の軽量化にも成功し、10系から110kgも軽くなり動力性能が格段にあがっています。

そして1997年7月にマイナーチェンジを果たしますが、モデルチェンジといっても過言ではない変更が話題を呼びました。フロントフェイスはグリルとヘッドライトを独立化し、オートレベライザー付きのディスチャージヘッドランプが採用されました。

エンジンは「VVT-i」と呼ばれる連続可変バルブ機構の採用によって型の265psから280馬力となりました。トランスミッションも4速ATから5速ATへと変更され、燃費性能も向上しています。

特長・魅力

20系の特徴は10系からのさらなる進化です。居住性やブレーキ性能、軽量化などはもちろん、後期型でのトランスミッション5速化や可変バルブの採用など大きく進化していると言えます。また、20系のマイナーチェンジでは外観も大きく変更されましたので、中古で購入する場合は好みに合わせて前期後期を選択するという楽しみもありますね!

グレード

グレードは基本的に10系と同じくA.B.Cの3グレード構成となっていますが、20系ではスプリングサスペンション装着グレードのA仕様及びB仕様に欧州仕様のユーロチューンドサスペンションが装備された「eRバージョン」が追加設定され、このeRバージョンには本革シートとサンルーフが標準装備されています。

スペック

ボディサイズ(全長×全幅×全高) 4995×1830×1435(mm)
ホイールベース 2850mm
室内長×室内幅×室内高 2095×1540×1180(mm)
車両重量 1640〜1800kg
エンジン 1UZ-FE(V8DOHC32バルブ)
排気量 3968cc
最高出力 前期265ps/5400rpm 後期280ps/6000rpm
最大トルク 前期37.0kg・m/4600rpm 後期41kg・m/4000rpm
燃費 8.0〜8.5km/L
サスペンション ダブルウィッシュボーン式(C仕様はエアサス)
タイヤサイズ 225/60R16

中古車市場での価格帯

20系セルシオの中古市場価格はおおよそ25万円〜150万円となっています。(2019年4月現在)

3代目セルシオ UCF30型

3代目にして最期のセルシオである30系が登場したのは2000年8月でした。30系のキャッチコピーは「セルシオを超えるのは、セルシオだけ」というもので、そのテーマ通り大きく進化しました。

エンジンは従来の4000ccから新開発の4300ccへ変更され、デザインも堂々と、そして優雅なスタイルとなっています。ドアはプレス式からサッシュ式へ変更された上、イージークローザーが採用されました。また、環境性能にもさらに力がいれられ、排気ガスは75%低減(平成12年規制により)、世界トップクラスの0.25というcd値を実現しました。

そして2003年8月にマイナーチェンジを行い後期型となります。前期をさらに洗練したイメージにするため、フロントフェイスやフェンダー、トランクリッドなどが一新されました。テールランプもLED式が採用され、スタイリッシュなバックビューとなりました。

ボディの全長は5mを超え、トランスミッションは5速ATから6速ATに変更されたため、燃費も向上しました。他にも、ミリ波レーダーを使用したプリクラッシュ・セーフティーシステムなる安全装備がオプション設定され、エレクトロマルチビジョン装着車には光ビーコンVICSバックカメラが標準装備となりました。

セルシオとしてはこれが最期のモデルとなり、2006年8月以降レクサスLSにその意思は受け継がれ「セルシオ」の歴史に幕を閉じました。

特長・魅力

やはり30系最大の魅力は「最期のセルシオとして熟成されていること」でしょう。10系、20系で培ったノウハウを全力で投入したモデルですから、洗練されたセルシオがよいという方には30系がオススメです。外観こそ好みが分かれますが、熟成といった部分では特に後期には様々な技術が投入されていますのでそちらをえらぶのがよいでしょう。

グレード

グレードは初代から変わらずA.B.Cの3グレード構成のままですが、A仕様とB仕様にはパッケージオプションとして「eRバージョン」、Cグレードには「Fパッケージ」「インテリアセレクション」「Fパッケージインテリアセレクション」が設定されました。また、マイナーチェンジ後の後期からeRバージョンをパッケージオプションではなくグレードとして設定し、A仕様とC仕様には17インチホイール、eRバージョンには18インチ へとインチアップされています。

スペック

ボディサイズ(全長×全幅×全高) 4995(後期は5015)×1830×1490(後期は1470)(mm)
ホイールベース 2925mm
室内長×室内幅×室内高 2080×1535×1160(mm)
車両重量 1780〜1870kg
エンジン 3UZ-FE(V8DOHC32バルブ)
排気量 4292cc
最高出力 前期280ps/5600rpm
最大トルク 43.8kg・m/3500rpm
燃費 8.0〜8.9km/L
サスペンション ダブルウィッシュボーン式(C仕様はエアサス)
タイヤサイズ 前期225/60R16 後期225/55r17 後期eR245/45R18

中古車市場での価格帯

30系セルシオの中古市場価格はおおよそ15万円〜200万円となっています。(2019年4月現在)

CARTUNEユーザーのカスタム事例

10系

黒×グレーのツートンボディーにセルシオサイズのオペラ2がとてもよく似合いますね!エンブレムのUS化も個性が出ています。とても綺麗な10セルシオですね!

ホワイトの10系セルシオにWALDのドゥシャトレを装着。小ぶりなフロントリップなどボディーパーツは控えめにとどめていることでホイールが際立つカスタムですね!

20系

こちらは白ツートンの20後期にオペラ2を履きシンプルにキマッてますね!車高も下がってとてもスタイリッシュです。セルシオにはとてもマッチするホイールと言えますね!

ジャンクションプロデュースの迫力あるエアロとケーニッヒのホイールの相性がとても良い20前期セルシオ。ただでさえ大柄なセルシオがワイドボディによりさらに堂々としたスタイルにしあがっていますね!

真っ黒の20後期にBBSのメッシュホイールが最高にシブいですね!低車高ながらとても速そうな雰囲気を醸し出していてカッコいいですね。控えめなエアロもバッチリ似合っています!

30系

シルバーの30後期にメッキのロリンザーが映えます!エイムゲインのエアロも上品ですね!エンブレムやライトも北米仕様に変更しとても個性あるカスタムと言えます。

車高とキャンバー角が車体の迫力を増しています。ゴールドエンブレムやサンルーフバイザーなどのオプションパーツも雰囲気がありますね!

とてもレアなボディーカラーのオリーブマイカメタリックの30後期がベースです。ボディーカラーだけでもカッコいいですがそこにシルバーのBBSを合わせシンプルメイクのお手本的カスタムです!

まとめ

今回はトヨタの最高級車であった「セルシオ」について解説しました。生産が終了した今も中古市場での人気が絶えることのない理由がお分かりいただけたのではないでしょうか?10系から始まり30系までの3世代にわたるモデルがあったわけですが、どれも魅力的な車ですね。外観はもちろん、内装や装備、性能などがそれぞれ違うので好みに合ったモデルを選ぶことができますし、カスタムパーツが多いのもいいですね!「セダンに乗ってみたい」「セダンをカスタムして見たい」という方はぜひ今回の記事を参考にセルシオを候補にしてみてはいかがでしょうか?