エスティマの初代から最終モデルまでのモデルチェンジの歴史を解説! | CARTUNEマガジン
エスティマの初代から最終モデルまでのモデルチェンジの歴史を解説!

2019年04月22日 (更新:2022年08月31日)

エスティマの初代から最終モデルまでのモデルチェンジの歴史を解説!

トヨタのミニバンをけん引してきたエスティマは、スタイリッシュなスタイリングに加え、ハイブリッドや安全装備などが採用され、大人気となりました。この記事では、エスティマの歴史を、初代から現行モデルにかけて紹介します。

エスティマの特徴

えすてま  さんのエスティマACR50Wの画像
えすてま さんのエスティマACR50Wの画像
引用元:えすてま さんの投稿

1990年から販売されるようになったトヨタ・エスティマは、その独自な丸みのあるフォルムから天才タマゴというキャッチコピーで、トヨタ車の不動の人気車といわれるようにまでなってきました。トヨタ・エスティマは、第28回東京モーターショーにコンセプトモデルとして出展され、30年近くも販売されているにもかかわらず高い人気を誇っています。

トヨタ自動車の上級ミニバン

トヨタ・エスティマは、トヨタ自動車の上級ミニバンとして、1990年から発売されるようになりました。現在でも、多くのユーザーから多大な人気を誇るトヨタ・エスティマは、それまでのミニバンの世界の常識を覆したミッドシップに挑戦し、実用性があり完成度の高いミニバンを構築させることに成功したのです。

卵のような流線形フォルムが人気

トヨタ自動車の、上級ミニバンという位置付けで販売されたトヨタ・エスティマは、車体価格が安いとは言えないながらも、安定した人気を誇ってきました。トヨタ・エスティマの人気の秘密は、初代からのコンセプトであった、とても可愛らしい卵のような流線形フォルムが、その最大の人気の理由と言えるでしょう。

ゆったりとした車内空間

トヨタ・エスティマは、これまでトラックやバス、4輪駆動車などに採用されてきたミッドシップを採用しています。ミッドシップは、後輪駆動とも呼ばれ、運転席の後ろにエンジンが積まれているため、座席が狭くなりがちで実用不可能とされてきました。しかし、トヨタはこの常識を覆し、エンジンルームをコンパクトにまとめ、広々とした車内を実現したのです。

走行性能が高い

ミッドシップの良さは、その走行性能が高いというのが大きなポイントです。ほとんどの車は前輪駆動車であり、ボンネット側にエンジンを積んでいるため、駆動力を後部のタイヤにつなげるためには長いシャフトが必要であり、またエンジンのパワーロスが大きいのです。その点、ミッドシップは非常にパワフルでコーナリングにも定評があります。

エスティマの人気グレード

みやちいさんのエスティマACR50Wの画像
みやちいさんのエスティマACR50Wの画像
引用元:みやちいさんの投稿

トヨタ・エスティマは、30年近くも車愛好者の期待を裏切らないことが、その最大の人気の理由と言えるでしょう。特に、エスティマの人気グレード車は、ポテンシャルも非常に高く、ユーザーの認知度も非常に高いと言えるでしょう。

AERAS(アエラス)

AERASは、その流れるような丸みを帯びたフォルムから、安定した人気と実績を誇るミニバンと言えるでしょう。2006年までの旧型モデルと比べてみると、これまでの流線型がさらにのびやかになり、ボディーカラーに大胆にも見えるツートンカラーを採用したことから、より先進的で上品なエスティマに生まれ変わりました。

PREMIUM-G

アウトドア派に、非常に高い人気を誇るPREMIUM-Gは、プレミアムの名の通り、高い安定走行と安全性能を持つ4輪駆動車となっています。PREMIUM-Gは、Dタイプのディーゼル車と、このGタイプのガソリン車があり、PREMIUM-Gは最大乗車数7名から8名まで乗ることができますが、人数に応じた車内レイアウトで様々なパターンを楽しむ事ができます。

初代エスティマ10/20系

エッティマンさんのエスティマTCR21Wの画像
エッティマンさんのエスティマTCR21Wの画像
引用元:エッティマンさんの投稿

1989年に開催された東京モーターショーで、コンセプトモデルとして登場したエスティマは、僅か、半年後に市場投入されました。卵をモチーフにしたようなエクステリア・デザインは近未来的な雰囲気も漂い人気になりました。

特長・魅力

初代エスティマは、平床化するためにエンジンを横に寝かせ、フロントタイヤもフロントシートの前に配置することで、アンダーフロア型ミッドシップレイアウトを実現。商用車としての利用は考えていなかったため、フロントサスは、マクファーソンストラット式、リヤサスはダブルウィッシュボーン式を採用しました。

1992年には、日産のバネットセレナに対抗ため、フロントとリヤのエクステリア・デザインの変更したエスティマエミーナとエスティマルシーダが登場しました。1993年に追加した新しいグレードは8人乗りとなり4リンク式リアサスペンションを採用。更にスーパーチャージャーが装着された2TZ-FZE型エンジンも搭載されました。

1998年にマイナーチェンジされ、エクステリア・デザインが変更され、エアロパーツを装着したアエラスも登場。

グレード・価格

初代エスティマ(1990年5月発売モデル)のグレードと価格は次の通りです。

グレード型式価格
エスティマ 4WDE-TCR21W3,245,000円
エスティマ 4WD ツインムーンルーフE-TCR21W3,350,000円
エスティマ 2WDE-TCR11W2,965,000円
エスティマ 2WD ツインムーンルーフE-TCR11W3,070,000円

スペック

初代エスティマ(1990年5月発売モデル)の主要スペックは次の通りです。

排気量2438cc
ドア数5
シフト4AT
駆動方式2WD/4WD
定員7名

2代目エスティマ30/40系

よっ くんさんのエスティマMCR30Wの画像
よっ くんさんのエスティマMCR30Wの画像
引用元:よっ くんさんの投稿

2000年のフルモデルチェンジで2代目エスティマが登場し、ネーミングをエスティマTとエスティマLとしました。

特長・魅力

2代目エスティマの卵型の丸みを帯びたエクステリア・デザインは初代に似ていますが、初代のミッドシップレイアウトからFFに変更したことで、エンジンの大型化が実現し、乗用車に近いイメージとなりました。FFになったことで、更に低床化を実現し、ヘッドクリアランスも向上しました。

また、2代目エスティマから、スライドドア(両側)やセンターメーターが用意され、ハイブリッドモデルも追加されました。プリウスに続くハイブリッドモデルとなり、THS-Cを搭載、2AZ-FXE型(アトキンソンサイクル)をモーターによってアシストします。

グレード・価格

2代目エスティマ(2000年1月発売)

グレード型式価格
GH-MCR30W3,100,000円~
GH-MCR30W2,720,000円~
アエラスGH-MCR30W2,910,000円~

スペック

2代目エスティマ(2000年1月発売)の主要スペックは下記のとおりです。

排気量2994cc
ドア数5
シフト4AT
駆動方式FF/4WD
定員7名/8名

3代目エスティマ50系

せのさんのエスティマACR50Wの画像
せのさんのエスティマACR50Wの画像
引用元:せのさんの投稿

1990年に誕生したエスティマは、長い月日を経て、トヨタのミニバンを代表するモデルに成長しました。

2006年にフルモデルチェンジして3代目となり、スタイリッシュなエクステリア、開放&機能的なインテリアに進化しました。様々なシチュエーションにおいてもスムーズさを感じる動的性能にもこだわりました。

特長・魅力

3代目の躍動感があるエクステリア・デザインは、連続性や近未来的なイメージも感じられます。広々としたインテリアは、色、素材も厳選して、開放感を演出しました。ロングスライドを採用したセカンドシートに加え、床下に格納が可能なサードシートなどを装着。

開放&機能的な室内空間を実現するために、HDDナビやパノラミックスーパーライブサウンドシステムを採用しました。優れた操縦性や走行安定性に加え、乗り心地を実現するために、プラットフォームやサスペンションを刷新し、ボディ剛性を向上させました。

高性能なV6・3.5Lエンジンが搭載され、組み合わせるトランスミッションは6速Super ECTとなっています。更に、2.4Lエンジンも用意され、トランスミッションはSuper CVT-iと組み合わせます。優れた車両安定性を発揮させるS-VSC(V6・3.5Lエンジン搭載)が用意されました。

安全性能にも拘っており、次の先進装備も用意されました。

  • 衝突安全ボディGOA
  • プリクラッシュセーフティシステム(レーダー方式)
  • SRSカーテンシールドエアバッグ
  • SRSニーエアバッグ

グレード・価格

3代目エスティマ(2006年1月発売)のグレードや価格を紹介します。

グレード型式価格
GDBA-ACR50W3,045,000円~
DBA-ACR55W3,255,000円~
DBA-GSR50W3,402,000円~
DBA-GSR55W3,612,000円~
XDBA-ACR50W2,667,000円~
アエラスDBA-GSR50W3,255,000円~
DBA-ACR50W2,898,000円~
DBA-GSR55W3,465,000円~
DBA-ACR55W3,108,000円~
アエラス GパッケージDBA-GSR55W3,885,000円~
DBA-GSR50W3,675,000円~
アエラス SパッケージDBA-ACR50W3,024,000円~
DBA-GSR55W3,633,000円~
DBA-ACR55W3,276,000円~
DBA-GSR50W3,423,000円~

スペック

3代目エスティマ(2006年1月発売)のスペックは下記のとおりです。エンジンサイズによりトランスミッションも変わるので乗り心地は違っています。

排気量シフト駆動方式定員
2362ccCVTFF/4WD7名/8名
3456cc6ATFF/4WD7名/8名

エスティマのハイブリッドモデル

yoshikunnさんのエスティマAHR20Wの画像
yoshikunnさんのエスティマAHR20Wの画像
引用元:yoshikunnさんの投稿

エスティマハイブリッドは、人気のトヨタエスティマを低燃費なハイブリッド仕様にしたミニバンです。2.4L直4エンジンに電気モーターをプラスし、3.5Lほどのパワーを繰り出します。

ミニバンらしくシートアレンジも豊富で、シートを倒せば収納力も大きく広がります。多くの人を快適に運び、たくさんの荷物を運ぶことができるうえに燃費も良い。家族でのお出かけシーンにマッチする車に仕上がっています。

エスティマ・ハイブリッドの中古価格

初期型となる10系は2001年~2004年のモデル。20系は2006年~2019年まで販売されていました。そのため10系と20系では大きく価格帯も異なります。そしてもちろん注意しなければ行けないのがバッテリーの劣化度合い。ハイブリッド車のバッテリー交換は高額なため購入前にしっかり確認しましょう!

型式グレード価格
AHR10Wアエラス600,000円~
AHR20WGグレード3,000,000円~

CARTUNEユーザーのエスティマ

CARTUNEユーザーのエスティマを紹介します。

GP427さん

GP427さんのプレビアタイヤの画像
GP427さんのプレビアタイヤの画像
引用元:GP427さんの投稿

トーマシーさん

トーマシーさんのエスティマLACR30Wエアロの画像
トーマシーさんのエスティマLACR30Wエアロの画像
引用元:トーマシーさんの投稿

Kuro ESTIMA11さん

Kuro ESTIMA11さんのエスティマACR50Wの画像
Kuro ESTIMA11さんのエスティマACR50Wの画像
引用元:Kuro ESTIMA11さんの投稿

まとめ

せのさんのエスティマACR50Wの画像
せのさんのエスティマACR50Wの画像
引用元:せのさんの投稿

エスティマの初代モデルから現行モデルまでその歴史を振り返ってきました。4名乗りのミニバンとして登場してから、7~8名乗りに乗車定員を増やし、ミッドシップレイアウトからFFへと変化し、ハイブリッドモデルも追加され劇的な変化を遂げました。ミニバンというスタイルはそのままに、時代の流れに乗って進化してきたように感じられます。

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