トヨタのタンクとはどのような車か?価格やスペックなどを紹介 | CARTUNEマガジン
トヨタのタンクとはどのような車か?価格やスペックなどを紹介

2019年04月19日 (更新:2020年08月24日)

トヨタのタンクとはどのような車か?価格やスペックなどを紹介

トヨタのコンパクトカーといえば、アクアやヴィッツが代表的です。しかし、その陰で好調な販売台数を記録しているコンパクトカーがあります。それがタンクです。最近は特に目にする機会が多くなったタンクですが、タンクはいったいどんなコンパクトカーなのでしょう。今回はタンクの特長や価格、基本的なスペックについて迫ってみたいと思います。

トヨタ タンクの基本情報

こたしゅーさんのタンクカスタム洗車の画像
こたしゅーさんのタンクカスタム洗車の画像

昨今は低燃費で車内空間が広く、それでいてボディサイズがコンパクトな車を求めている欲張りな人が増えています。そんな人にも自信を持っておすすめできる車種がタンクです。タンクはトヨタが2016年から販売を手がけているコンパクトカー。

ダイハツ・トールのOEM車両で、フロントマスクのデザインと販売店が異なる姉妹車のルーミーが存在しています。今回はそんなタンクがどのような車なのか、価格や主要スペックを中心に徹底解剖してみました。

特長

タンクの最大の特長は5ナンバーサイズの小柄なボディの中に広大な車内空間を実現していること。小型車の製造を得意とするダイハツが設計・開発しているため、外側のサイズのイメージよりも車内空間が広いことで知られています。

ホンダ・N-BOXやダイハツ・タントをはじめとする、軽スーパーハイトワゴンと呼ばれる人気ジャンルがありますが、そのノウハウを存分に活用して生み出されたのがタンクなのです。そのためタンクは軽スーパーハイトワゴンの魅力をそのままに、普通車としての魅力が多数備わっています。

もちろん、タンクの特長はそれだけではありません。車内空間の広さの次に魅力的な部分は、間違いなく両側スライドドアを採用していることだといえるでしょう。両側スライドドアの採用によって、小さな子どもや年配の方々でも安心して乗り降りすることができます。

最大乗車定員が5名でも大丈夫という方であれば、コンパクトカーでありながらファミリーカーとして十分に使用できるはずです。人それぞれ好みは異なりますが、攻撃的で迫力のあるフロントマスクを採用しているところもタンクならではの特長だと思います。

グレード・価格・燃費

続いてタンクのグレード・価格を以下に記載します。

グレード価格燃費(km/L)
G“Cozy Edition”1,730,160円~22.0~24.6
カスタムG-T1,965,600円21.8
カスタムG1,836,000円~22.0~24.6
G-T1,803,600円21.8
G1,684,800円~22.0~24.6
X1,463,400円~22.0~24.6

タです。中古車であれば、タンクをさらにリーズナブルな価格で購入することができます。ただし、タンクは人気車なので中古車でもそれなりの出費を覚悟する必要がンクにはメインとなる5種類のグレードと特別仕様車が1種類ラインナップしています。メインとなる5種類の内、「カスタム GT 」と「G-T」はターボエンジンを搭載している特別なグレードです。

「X」、「G」、「カスタム G」は自然吸気エンジンを搭載しています。「特別仕様車」は、運転席・助手席シートヒーターや専用シート表皮を採用していながらリーズナブルな価格で購入できる魅力的なグレードです。

上記の価格表を見るとお分かりいただけると思いますが、全体的にリーズナブルな価格で販売されていることがわかります。ハイブリッドシステム導入などの燃費向上対策はなされていませんが、軽量なボディが幸いして、ガソリン車としては燃費性能も十分です。

なにより、昨今の軽自動車とさほど変わらない価格帯で購入できるところが魅力的だと思います。 それでいて、広大な車内空間や両側スライドドアが備わっているので、タンクはとてもコストパフォーマンスが高いコンパクトカーです。

タンクのスペック

R.さんのタンクM900Aの画像
R.さんのタンクM900Aの画像

続いてタンクの主要スペックを以下に記載します。ボディサイズ室内サイズと基本スペックを分けてわかりやすく紹介していくので、タンクの購入を考えている人はぜひ参考にしてください。

ボディサイズ・室内サイズ

まずはタンクのボディサイズを以下に記載します。

  • 全長:3,700-3,715mm
  • 全幅:1,670mm
  • 全高:1,735mm

コンパクトカーとはいってもトールワゴンなので、全高が高く設計されています。全高が高く設定されていると、直進安定性やコーナリング性能などの走行性能が低下してしまいますが、その分、視界の広さと広大な車内空間を確保することが可能です。

全長、全幅に関しては、5ナンバーサイズの一般的なコンパクトカーと大きな違いはありません。次にタンクの室内サイズを以下に記載します。

  • 室内長:2,180mm
  • 室内幅:1,480mm
  • 室内高:1,355mm

室内長・室内幅・室内高のすべてが一般的なコンパクトカーよりも大きく確保されています。後部座席に関しては、広大な室内長のおかげでミドルサイズクラスのセダンやクロスオーバーSUVよりも広く設計されているのもひとつの魅力です。

また、トールワゴンなので室内高も高く設計されています。1,350mm以上もあるので、小学生未満のお子さんであれば車内を直立した状態で移動することが可能です。これだけ室内高が高く設計されていれば、大人が乗り降りする時も楽チンですよね。

基本スペック

続いてタンクの基本をスペックを以下に記載します。

エンジン1.0L直列3気筒DOHC
1.0L直列3気筒DOHCターボ
駆動方式2WD/4WD
最高出力[kW(PS)/rpm]51(69)/6,000
72(98)/6,000
最大トルク[N・m(kgf・m)/rpm]92(9.4)/4,4000
140(14.3)/4,000
トランスミッションCVT
車両重量(kg)1,070~1,130

タンクは1.0L直列3気筒エンジンと1.0L直列3気筒ターボエンジンをグレードによって使い分けています。どちらも1.0Lの小排気量なので非力な印象は否めませんが、加速性能を求めるのであれば間違いなくターボエンジン搭載車を購入すべきです。

ターボエンジン搭載車であれば最高出力、最大トルク共に申し分ない数値を記録しています。コンパクトカーとしては必要十分な加速性能が期待できるでしょう。ただし、乗車定員が多い場合はその限りではありません。

トランスミッションはCVT。燃費性能とスムーズな加速を実現することに貢献しています。駆動方式が2WDと4WD、2種類から選択できるのは魅力的です。コンパクトカーとしては車両重量がやや重い印象ですが、走りの性能を求める車ではないので多少は妥協する必要があります。

足回り

タンクの足回りはコンパクトカーとしてはオーソドックスな仕様となっています。

サスペンションはフロントはマクファーソンストラット式コイルスプリング、リアはトーションビーム式コイルスプリングです。4WDモデルについては、リアにトレーリングリンク車軸式コイルスプリングを採用しています。

ブレーキはフロントがベンチレーテッドディスク、リアがリーディングトレーリング式ドラムです。こちらも一般的なコンパクトカーや軽自動車と同様のブレーキが採用されていますが、車両重量が大きい分、ブレーキング性能はやや不利な印象を受けます。もちろん、緊急時はブレーキアシストが作動するので安心してください。

中古車市場での価格

タンクの車両価格は1,463,400円から1,965,600円と、コンパクトカーとしてはずいぶんリーズナブルです。しかし、タンクをカスタムベースとして考えている場合、予算をできるだけアフターパーツの購入に充てたいと考えている人が多いのではないでしょうか。

そんな時は中古車の購入がおすすめあるでしょう。

人気中古車検索サイトのカーセンサーでタンクの中古車相場を調べてみました。特別仕様車の「特別仕様車」は発売したばかりなので掲載されていませんが、それ以外のグレードの中古車価格相場はこのようになっていました。

  • カスタム G-T 1,500,000円~2,700,000円
  • カスタム G  1,300,000円~2,600,000円
  • G-T      1,300,000円~2,100,000円
  • G       1,200,000円~1,900,000円
  • X       1,000,000円~1,800,000円

比較的新車価格が安い「X」や「G」であれば、100万円程度の価格帯から購入することができます。ターボエンジンを搭載しているグレードは人気なので、やや高値で販売されているようです。自然吸気エンジン搭載車の上級グレードである「カスタムG」とターボエンジン搭載車の上級グレードである「カスタムG-T」は高値相場で取引されています。

タンクを所有するCARTUNEユーザーの紹介

最後にタンクを所有しているCARTUNEユーザーを紹介したいと思います。タンクは発売から数年が経過したといえど、まだまだ発売したばかりのモデルです。人気車種ではありますが、アフターパーツの種類がそれほど豊富ではありません。

そんな状況でもタンクをカッコよくカスタムしているユーザーはたくさんいます。ライトチューンからカスタムショー出典車並みのハードなチューンまで様々な人がいるので、今回はその一部をピックアップしてご紹介していきますね。

菊りんさんのタンクカスタム事例

菊りんさんのタンクM910Aホイールの画像
菊りんさんのタンクM910Aホイールの画像

最初に紹介するのは、菊りんさんのタンクカスタム事例です。桜を背景に写真撮影しています。斜め下からのアングルでタンクをカッコよく撮影していますね。

菊りんさんのタンクのボディカラーはブラックマイカメタリック。上品な光沢が魅力的なボディカラーです。小型車向けのアルミホイールを装着していますが、それ以外はほぼノーマルのライトチューンとなっています。

クラシックな雰囲気を醸し出しているメッシュデザインのアルミホイールが、先進的なフロントマスクのタンクと絶妙にマッチしています。菊りんさんはタンクにエアサスの導入も検討しているそうで、今後のカスタムに期待したいCARTUNEユーザーです。

風豪雷さんのタンクカスタム事例

風豪雷さんのタンクカスタムの画像
風豪雷さんのタンクカスタムの画像

続いて紹介するのは、風豪雷さんのタンクカスタム事例です。迫力のあるフロントマスクが存在感を放っていますが、フロントバンパー自体はノーマルであることに驚きを隠せません。この攻撃的ないかついフロントマスクこそが、タンクをカスタムベースにする上でのウリだといえるでしょう。

ボディカラーはブラックマイカメタリック×パールホワイトⅢのツートン仕様。ラグジュアリー感を強く感じるフロントグリルと、リップスポイラーやサイドスカートなどのエアロパーツで攻撃的な印象がさらに倍増しています。

タンクのイメージとしっかりマッチする複雑な造形のスポークホイールが足回りを豪華に飾っていて、VIPカーのような雰囲気を演出しています。コンパクトカーでありながらプレミアムカー顔負けのラグジュアリーさを実現しているカスタム事例です。

なわさんのタンクカスタム事例

なわさんのタンクカスタムの画像
なわさんのタンクカスタムの画像

最後に紹介するのはなわさんのタンクカスタム事例です。なわさんのタンクも人気のボディカラーであるブラックマイカメタリックで、上品な雰囲気を演出しています。エアロパーツはトヨタの純正アクセサリーとして販売されているモデリスタ製エアロパーツを装着。

純正アフターパーツとは思えない迫力のある造形が魅力的で、タンクのボディ下部にスポーティーさをプラスしています。足元ではラグジュアリーホイールが強い存在感を放っていて、タンクのイメージにしっかりとマッチするスポークホイールですね。

しっかりとローダウンされているところも好印象。ホイールハウスの隙間が狭まったことで、重厚感のあるスタイリングを実現しています。シンプルではありますがとてもセンスの良いカスタムカーに仕上がっていると感じました。

まとめ

kyahotank✍️さんのタンクカスタムの画像
kyahotank✍️さんのタンクカスタムの画像

今回は、トヨタの人気コンパクトカーであるタンクの特徴や魅力を徹底解剖しました。タンクはコンパクトカーではありますが、全高が高く設計されているおかげで、非常に存在感があります。

なおかつフロントマスクのデザインがとても攻撃的なので、カスタムベースとしてはばっちりの選択肢となりそうです。そのうえで、実用性がしっかりと考慮されているところがポイントのひとつ。カスタムカーとしてもファミリーカーとしても存分に活用することができそうです。

まだまだカスタムベースとして普及段階にあるタンクですが、CARTUNEではカッコいいカスタムが施されたタンクをほかにもチェックすることができます。気になる人はぜひCARTUNEを利用してみてくださいね。

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