2016年のスズキ燃費不正問題の概要

2019年03月18日 (更新:2020年08月28日)

2016年のスズキ燃費不正問題の概要

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日本が世界に誇る自動車ブランド「スズキ」。多くのファンを持つこのブランドが、2016年に燃費不正問題を起こしました。本来なら大バッシングを受ける問題ですが、最終的にはスズキの評価が上がる様子も見られたのです。一体なぜなのか?その概要を、振り返ってみましょう。

スズキ燃費不正問題の発端

いまいさんのスイフトスポーツZC32SDIYの画像
いまいさんのスイフトスポーツZC32SDIYの画像

2016年4月、国土交通省は三菱自動車がリリースする9車種の燃費測定をしました。その結果、8車種の燃費値が実際よりも良い数値に改ざんされていたことが発覚。この燃費不正問題を受けて、国土交通省は各自動車メーカーに同様の調査を開始し、スズキのデータ不正が明るみになりました。

問題点

国土交通省がスズキの16車種の走行抵抗の測定状況をチェックしたところ、実車のデータを使っていなかったことが判明。

スズキの説明によると、走行抵抗を測るテスト設備が立地上海風の影響を受けやすいことから、計測結果にばらつきが多く、それを避けるために理論上の数値で燃費を計算したとのこと。国指定の測定方法を他の方法に置き換えたという点で大きな問題になりました。

三菱自動車の燃費不正との違いは?

三菱自動車では、燃費の測定を日本の省庁が定めた方法ではなく米国式で行った上に、燃費が良く見えるデータを選び出してクルマの性能の国に提出しました。さら平均値などを計算する際にもわざと補正をするなど意図的に「燃費データを良くするための改ざん」が行われていたのです。

再測定でカタログに載せていた燃費値よりも良好な結果に

げんきさんのアルトワークスCR22Sの画像
げんきさんのアルトワークスCR22Sの画像

ところが、しばらくして事態は一変。スズキにポジティブなイメージが向けられるようになったのです。その理由は、再測定で出たデータにありました。国が定める測定方法で、燃費を再測定したところ、当初カタログに載せていた燃費値よりも良好な結果が出たのです。このような一連の流れを受けて「スズキはユーザー目線で自動車を作っている」という解釈が広まり、ポジティブイメージが広がりました。

スズキは、燃費性能のカタログ表示との差は「上下5%程度」で、それを「誤差の範囲内」と説明。国土交通省に対しても、「燃費性能について、修正の必要はない」と報告しました。

まとめ

MATSUさんのジムニーJB64Wの画像
MATSUさんのジムニーJB64Wの画像

今回は、2016年に起こったスズキの燃費不正問題を取り上げました。奇妙な逆転現象が起こったこの問題は、自動車業界では長きにわたり語り継がれる出来事になることでしょう。自動車ファンなら覚えておいて損のない出来事といえそうです。