ホンダのリコールまとめ!今まで発生したものを車種別に解説!

2019年04月07日

ホンダのリコールまとめ!今まで発生したものを車種別に解説!

label車雑学

どんな優れた自動車メーカーであれ、どうしてもリコールは発生してしまいます。車にこだわりのない一般ユーザーだけでなく、私たち車好きも虜にしてしまう自動車メーカーといえばホンダですが、そんなホンダでさえも多数のリコール対応に追われているのです。今回は過去5年間で発生したホンダ車のリコールを徹底調査して、リコール回数が多かったホンダ車をピックアップしました!

フィットはリコールが多すぎるってホント?

近年のホンダのリコール問題といえば頭に思い浮かぶのは「フィットのリコール回数が大きすぎる」問題です。フィットはホンダの売れ筋コンパクトカーですが、一時期はリコールが頻発していました。年式はモデルにもよるので一概にはいえませんが、独自調査したところ現在販売されている3代目フィットのリコール回数はなんと6回にも登ります。

改善対策やリコールには該当しない不具合の解決などを含めると、少なくとも6回以上ホンダディーラーに足を運ぶことになりますよね。実際にフィットを所有しているオーナーの中にはフィットに頻発する問題のせいで、何度もホンダディーラーに足を運んだという人も少なくはありません。

3代目フィットは2013年に発売されました。度重なるリコールによってホンダもフィットの年次改良に力を注いでいましたが、それでもリコールの嵐が収まることはなかったようです。

3代目フィットにリコールが多いというのは事実。ですが、2017年に実施されたマイナーチェンジによって、ついに3代目フィットは度重なるリコールの嵐から脱出することができたようです。正確には「3代目フィットはリコールが多い」のではなく「3代目フィットはリコールが多かった」というのが正しいでしょう。

ホンダとしても3代目フィットの不具合には頭を抱えていたようで、マイナーチェンジ以降は改善対策などを含めても不具合の回数が激減しています。そのため、これからフィットを購入しようと考えている人は何も心配することはありません。

過去5年間でリコール回数が多かったホンダの車種は?

「3代目フィットのリコールが多かった」というのは事実です。となると、ホンダ車はリコールの回数が多いのかという疑問を浮かべる人も少なくはないはず。そもそもリコールはどんなに優れた自動車メーカーでも発生してしまうものです。

そのため、あくまで「3代目フィットのマイナーチェンジ前のモデルのリコールが多かった」というだけで、ホンダ車のリコール回数が多いというわけではありません。ですが、車の設計及び製造は非常に難しいので、それなりの回数のリコールが発生してしまうこともあります。

そこで、これから過去5年間でリコール回数が多かったホンダ車を発表したいと思います。現在ホンダ車を所有している人はリコールを見落としている可能性もあるので、しっかりとチェックして下さい。

フィット

まず最初に紹介するのは、風評被害ではあるものの「ホンダ=リコール」のイメージが根強くなってしまった大きな原因であるフィットです。独自に調査したところ、フィットは過去5年間でなんと14回ものリコールが発生しています。

この数字は、これから紹介していくリコールの回数が多いホンダ車の中でもダントツのトップです。今回の調査ではホンダのリコール情報サイトをもとに異なる年式やモデルの車両も別カウントしているため、「フィットを新車で購入してから14回もリコールを経験してしまった」という人はおそらく1人もいません。

そうだとしても、5年間で14回ものリコールは多すぎるように感じます。フィットのリコール回数に悪い意味で大きく貢献しているのは、間違いなく3代目フィットのマイナーチェンジ前モデルです。

初代フィットや2代目フィットは非常に優れた能力が備わったコンパクトカーで、3代目フィットほどリコールを頻発していませんでした。 もちろん3代目フィットは初代フィットや2代目フィットから正統進化を遂げた魅力的なコンパクトカーです。

それだけに、少なくともマイナーチェンジ以前のモデルに関しては、リコール回数の多さが唯一の欠点だといえるのかもしれません。過去5年間で発生した直近のリコールは2018年1月のもので、2代目フィットをはじめとする11車種の大規模リコールです。

リコールの原因となった部品はエアバッグ装置。助手席側のエアバッグの膨張装置が温度や湿度の変化によって劣化してしまうことがあるそうです。衝突事故などによってエアバッグが展開した時にインフレータ容器と呼ばれる部品が破損する恐れがあります。

リコール該当車両の合計台数は113,362台(2代目フィット以外の車両を含む)。該当車両すべての助手席側エアバッグの膨張装置を対策品へと交換することで対処してくれます。

フィットアリア

続いて紹介するのはホンダがかつて販売していた4ドアセダンのフィットアリア。その名の通りフィットのプラットフォームを用いて設計・製造された派生モデルで、分かりやすくいえばフィットのセダン版ということになります。

独自の調査を進めたところ、フィットアリアのリコール回数は6回でした。先述したフィットと同じく、今回の調査ではホンダのリコール情報サイトを元に異なる年式やモデルの車両も別カウントしています。とはいえ、フィットアリアは2002年から2009年にかけて製造及び販売されていた車種です。

今回は過去5年間、つまり2015年から2019年のリコール情報を調査したので、2015年以前やフィットアリアが販売されていた時代も含めると、フィットアリアのリコール回数はさらに多いのかもしれません。

エアバック系のリコールが多発

過去5年間で発生したフィットアリアの直近のリコールは2015年10月のもので、複数のリコールが同時に発生しています。そのすべてが運転席側エアバッグもしくは助手席側エアバッグの不具合によるものです。

運転席側エアバッグのインフレーター製造時にガス発生剤の吸湿管理が不適切なため、外気温などの影響によってガス発生剤の密度が低下するものがあるとのこと。そのためエアバッグが展開した時にインフレーター容器が破損。運転手や同乗者が怪我をしてしまう恐れがあります。

また、ガス発生剤の密度にばらつきがあることも判明しており、衝突事故など通常ならばエアバッグが展開するようなタイミングでも正常にエアバッグが展開しない恐れもあります。先述したリコールに該当する車両は6台、口述したリコールに該当する車両は438台です。どちらも運転席側エアバッグのインフレーターを新品と交換することで対処してくれます。

さらに助手席側エアバッグの不具合ですが、こちらは助手席側エアバッグに密度が不足しているガス発生剤が組み込まれている可能性があるそうです。衝突事故などによってエアバッグが展開した時にインフレーター容器が破損。

車両火災に至ったり運転手や同乗者が怪我をしてしまう恐れもあります。該当車両の合計台数は6台とわずかですが、フィットアリアを所有している人は念のためホンダのリコール情報サイトをチェックして、該当していないかどうかをしっかりと明らかにしましょう。

フィットシャトル

続いて紹介するのはフィットアリアと同様、ホンダがかつて製造及び販売を手がけていたフィットシャトルです。フィットをベースとしたコンパクトステーションワゴンとして人気を博していました。現在は後継車種であるシャトルが販売されています。

独自の調査を進めたところ、フィットシャトルのリコール回数はフィットアリアと同じ6回でした。こちらも同じようにホンダのリコール情報サイトをもとに、異なる年式やモデルの車両も別カウントしています。後継車種であるシャトルのリコール回数は含まれていません。

フィットシャトルが製造及び販売されていた期間は2011年から2015年。今回は2015年以前のリコール情報は調査していないため、実際のリコール回数はフィットアリアと同様、さらに多い可能性もあります。

過去5年間で発生したフィットシャトルの直近のリコールは2018年9月のもので、フィットシャトルをはじめとする6車種の中規模リコールです。リコールの原因となった部品はフィットやフィットシャトルと同じくエアバッグ装置となっています。

助手席側エアバッグの膨張装置において温度や湿度の変化によってガス発生剤が劣化。衝突事故などによってエアバッグが展開した時にインフレーター容器が破損する可能性があるとのことです。

該当車両は86,567台(フィットシャトル以外の該当車両を含む)。該当車両すべての助手席側エアバッグのインフレーターを対策品と交換することで対処しています。

インサイト

続いて紹介するのは、ホンダがトヨタ・プリウスに対抗して製造及び販売を手がけたハイブリッドカーのインサイトです。初代インサイトはクーペボディを採用して登場し、世界最高水準の燃費性能を目指して開発が進められました。

2代目インサイトはプリウスと同じ5ドアハッチバックにボディ形状を刷新して登場。当時販売されていたプリウスの燃費性能には劣るものの、5ナンバーサイズのコンパクトで使い勝手の良いボディで人気を博しました。

そして現在では3代目インサイトが4ドアセダンと、またもやボディ形状を刷新。プリウスを超える上級セダンとしてホンダのラインナップに君臨しています。3代目インサイトは発売されて間もないので、今回のリコール回数の大半は2代目インサイトによるものです。

独自の調査を進めたところインサイトのリコール回数は13回と、フィットの14回に迫る膨大なリコール回数であることが判明しました。インサイトもホンダのリコール情報サイトをもとに異なる年式やモデルの車両を別カウントしています。

過去5年間で発生したインサイトの直近のリコールはフィットシャトルと同じ2018年9月。リコールの原因や改善措置の内容も全く同じです。

MDX

続いて紹介するのはホンダが北米市場向けに製造及び販売を手がけたクロスオーバーSUVのMDXです。ホンダがかつて販売していたラグレイトをベースに設計・製造されています。

北米市場向けなので日本では2003年から2006年の短い期間、輸入販売されていました。現在は販売終了しているものの、北米市場では2代目モデル、3代目モデルへとフルモデルチェンジを行い、ホンダの北米市場向け自動車ブランドのアキュラの人気車種として好評を博しているようです。

独自の調査を進めたところMDXのリコール回数は5回でした。フィットやインサイトと比べるとリコールの回数自体は少ないようです。しかしMDXの販売期間はわずか3年。販売期間が短い割にはリコール回数が多いような気もします。

また、MDXが登場したのは2003年です。今回調査したのは過去5年間なので、それ以前にもリコールが発生していたと仮定すると、膨大なリコールが実施されていたと考えることもできます。

過去5年間で発生したMDXの直近のリコールは2015年10月で、リコール内容は上記で紹介している車種と同じエアバッグ装置の不具合が原因です。助手席側のエアバッグのインフレーターにおいて、温度や湿度の変化によりガス発生剤が劣化エアバッグが展開した時にインフレーター容器が破損する恐れがあるとのこと。

該当車両の合計台数は676台となっています。

ストリーム

続いて紹介するのは、ホンダがかつて製造及び販売を手がけていたコンパクトミニバンのストリームです。ストリームの発売当時は、ミドルサイズミニバンでありながら全高が低く設計されたオデッセイが高い人気を博していました。

しかし、オデッセイの広い全幅は都市部などの細い路地での取り回しに苦労するという欠点もあり、そんな欠点をコンパクトなボディで克服したストリームも高い人気を集めることになります。その人気は凄まじく、発売からたった10ヶ月で10万台を超える累計販売台数を記録するほど。

現在では販売が終了してしまったストリームですが、そのコンセプトはシャトルやジェイドにも受け継がれています。そんなストリームのリコールについて独自調査を進めたところ、過去5年間のリコール回数は6回でした。

ストリームは2代目モデルが2014年まで販売されていたので、リコール回数のほとんどを2代目ストリームが占めていることになります。2014年以前のリコール回数を含めるとストリームのリコール回数はもっと多いのかもしれません。

過去5年間で発生したストリームの直近のリコールは2017年1月のもので、ストリームをはじめとする16車種の大規模リコールとなっています。リコールの内容はMDXと同じエアバッグ装置の不具合が原因です。

該当車両は376,527台(ストリーム以外の該当車両を含む)となっています。

エリシオン

続いて紹介するのは、ホンダがかつて製造及び販売を手がけていた高級ミニバンのエリシオンです。エリシオンはラグレイトの実質的な後継車種として2004年に登場しました。

輸入販売されていた北米市場のラグレイトを除くと、当時のホンダの上級ミニバンのポジションをオデッセイが担っていました。しかし、全高を低く設計したオデッセイでは他社の高級ミニバンと競うことができなかったため、上級ミニバンのポジションを新たにエリシオンが担うことになります。

エリシオンには標準モデルのほかに、3.5L V型6気筒エンジンが搭載されたプレステージという特別なグレードが設定。日本国内製ミニバン最大となる300馬力を達成しています。

そんな一風変わった高級ミニバンであるエリシオンのリコールについて独自調査を進めたところ、過去5年間のリコール回数は9回でした。フィットやインサイトほど多くはないですが、2013年に販売が終了しているにもかかわらず、2015年から2019年の間に9回ものリコールは間違いなく多い部類に入ります。

過去5年間で発生したエリシオンの直近のリコールは2018年1月のもので、エリシオンをはじめとする11車種の大規模リコールとなっています。リコールの内容は上記と同様、エアバッグ装置の不具合によるものです。

CR-V

続いて紹介するのはホンダが1995年から製造及び販売を手がけているクロスオーバーSUVであるCR-Vです。CR-Vの歴史は非常に長く、初代CR-Vの登場は約25年前にも遡ります。

日本では4代目CR-Vの生産終了に伴い、一時的にホンダのラインナップからCR-Vが消えることになりましたが、2018年に再びホンダのラインナップにその名を刻みました。 迫力のあるスタイリングと高級感のあるインテリアが新たに備わったことで、以前のCR-Vよりも商品価値を飛躍的に高めているようです。

そんなCR-Vのリコールについて独自調査を進めたところ、過去5年間のリコール回数は6回でした。現在販売されているCR-Vは発売して間もないため、リコール回数の大半は4代目以前のモデルとなっています。

過去5年間で発生したCR-Vの直近のリコールは2016年9月に開始されたもの。CR-Vをはじめとする16車種の大規模リコールです。リコールの内容に関してはエアバッグ装置の不具合によるもので、上記で紹介したリコール内容と変わりありません。

インスパイア

続いて紹介するのは、ホンダが1989年から2012年にかけて製造及び販売を手がけていたミドルサイズセダンのインスパイアです。インスパイアもCR-Vと同様、ホンダ車の中でも非常に長い歴史があります。

元々はホンダのフラッグシップセダンであるレジェンドと、ミドルサイズセダンのコードの間に位置する車種として発売が開始されました。しかし、時代の流れによってアコードのボディサイズが拡大したため、それに伴いインスパイアもボディサイズを拡大。

最終モデルの5代目インスパイアではレジェンドと同じ全長・全幅となっています。上級セダンと変わりないプレミアム感とホンダならではのスポーティテイストが見事に両立され、生産終了から7年が経過した現在でも車好きからの人気は高いです。

そんなインスパイアのリコールについて独自調査を進めたところ、過去5年間のリコール回数は5回でした。今回ピックアップしている写真の中では比較的少ない部類に入りますが、2015年から2019年までの期間に販売されていないことを考えると、イコールの回数自体は十分に多いです。

過去5年間で発生したインスパイアの直近のリコールは2019年3月。リコールの内容に関しては、エアバッグ装置の不具合によるもので上記で紹介したリコール内容と変わりありません。

フリード

フリードはホンダが2008年から製造および販売を手がけているコンパクトミニバンです。コンパクトカーとボディサイズに大きな差がないにもかかわらず、広い車内空間を実現していることでファミリー層を中心に高い人気を集めています。

元々コンパクトミニバンといえばトヨタシエンタの人気が凄まじかったのですが、その競合車種としてフリードは登場し、現在ではトヨタシエンタとコンパクトミニバン市場を二分する存在にまで成長しました。

そんなフリードのリコールについて独自調査を進めたところ過去5年間のリコール回数は7回でした。今回ピックアップしたホンダ車の中では多くもなく少なくもなくといった感じですが、 1年に1回以上リコールが発生している事を考えると、一般的にはリコールが頻発しているといってもいいでしょう

過去5年間で発生したフリードの直近のリコールは2018年9月のもので、初代フリードが該当車両となっています。初代フリードをはじめとする6車種のリコールなので、リコールの希望としては中規模です。

リコール内容に関しては、エアバッグ装置の不具合によるもので上記で紹介したリコール内容と変わりありません。

まとめ

今回は過去5年間で発生したリコール回数の多いホンダ車をピックアップして紹介しました。現在は販売されていない車種でもリコール回数自体は多いというのは意外でしたね。過去5年間のホンダ車のリコール情報を調査した結果、ホンダ車はエアバッグ装置の不具合によるリコールがほとんどです。

それ以外の部品が原因のリコールも多少はありましたが、本当にわずかな回数で、エアバッグ装置の不具合を除けば比較的リコールの回数が少ない自動車メーカーだといえるでしょう。