2019年09月01日 (更新:2020年06月17日)
ハンドルが重くなった!パワーステアリングの故障原因と修理費用
ハンドルが重くなった!もしかするとパワーステアリングの故障かもしれません。考えられる原因や対処方法、修理費用を解説します!
なぜハンドルが重たくなるのか
いつもは片手で簡単にハンドルを回せていたのに、最近両手で回さないといけないくらいハンドルが重いと感じたことはありませんか?現在販売されている車のほとんどはエンジンや専用電動モーターを使用したパワーステアリングという機能によってハンドルの操舵力をアシストしており、突然ハンドルが重くなる場合はこのパワーステアリングの故障が第一に考えられます。
パワーステアリング系統が故障するとパワーステアリングの警告灯が点灯するので、メーター内をチェックしましょう。
油圧パワーステアリングの故障原因
油圧式パワーステアリングは、エンジンの動力を利用して油圧を生み出し、それによってステアリング操作をアシストしています。油圧式パワーステアリングの場合はポンプの焼きつきやオイル漏れが考えられます。
- パワーステアリングポンプの故障
- パワーステアリングオイルの漏れ
- パワーステアリングポンプのベルト切れ
- パワーステアリングリレーの不良
電動パワーステアリングの故障原因
最近の車に多く搭載されているのが電動式パワーステアリングです。こちらはモーターの力で直接ステアリング操作をアシストしており、電動式パワーステアリングの場合はモーターの故障や制御するコンピューターの故障が原因として考えられます。
- パワーステアリングモーターの故障
- パワーステアリングECUの故障
- パワーステアリングリレーの不良
パワーステアリングの故障以外の場合も
パワーステアリング自体の故障でなくても、ステアリング操作が重くなることがあります。特に考えられるのが足回りの不具合。パワーステアリングの警告灯が点灯していない場合、サスペンション取り付け部分やタイヤのパンクなどをチェックしましょう。
- 前輪のパンク
- サスペンションのアッパーシートの不良
- ステアリングナックルとロアアーム接合部のガタ
- ステアリングギヤボックスの内部破損、摺動不良
パワーステアリングの修理費用
タイヤの空気圧やパンクが原因であれば、タイヤ交換したり、空気を充填させることで対処することが可能です。しかし、パワーステアリング部品が故障している場合は修理が必要になります。
油圧パワーステアリングの修理費用
油圧パワーステアリングのポンプ本体が故障している場合は、ポンプ本体の交換または修理が必要です。
新品に交換する場合は5万円ほど、リビルト製品(中古を新品パーツで組み直したもの)を使用すると3万円ほどの修理費用がかかります。
電動パワーステアリングの修理費用
電動パワーステアリングの場合、ほとんどがユニット化されているためパワーステアリングのシステム丸ごと交換となります。
モーター故障の場合は20~30万円、コンピューターの故障は10万円程度が相場のようです。
警告灯は一度エンジンを切ったりバッテリーの端子を外したりすることで消えることがありますが、それでは根本的な解決にはなりません。車のコンピューターには履歴が残っているので、ディーラーで点検してもらうことをおすすめします。走行中に警告灯が点灯した場合は、すぐに停車させるようにしてください。
おかしいと思ったらすぐに停車する
ハンドルが重くなる原因のほとんどはパワーステアリングの故障によるものですが、タイヤのパンクなどの原因も考えれらます。
トラブルが起きたら、まずは自分で点検できるところを確認してみると良いでしょう。